リーダーウォークとは
リーダーウォークで飼い主がお散歩のペース、行き先を決める
すなわち「人が主導権をとって歩く」ということ。飼い主がリーダーとなって、歩く速度、行き先を決め、飼い主が止まったら犬も止まる、座る・・・そうした一連の歩き方のことです。
犬は群れ社会の動物であり、群れの中ので順位を意識するため、「日常的なお散歩でも、人がしっかりリーダーシップをとらないと、犬が家族のトップに君臨し好き勝手に振る舞うようになる」という考え方から、飼い主がリーダーとなる必要性が言われてきました。
リーダーウォークで犬の主導権を握る、あるいは犬を先導する
ただ、最近では、「犬は群れ社会の動物だから人が疑似犬リーダーでなければならない」という考え方は、家庭犬においては若干、ゆるやかな認識に変わりつつあります。
かつては犬社会での順位付けに倣った「人間によるリーダーシップ論」を唱えていた有名トレーナーが、今では「コミュニケーションと信頼関係」という考え方に切り替えたことを、本人自身が語っています。
どちらにせよ、犬が好き勝手に歩いて野方図にふるまわないよう、人がリーダーとなって歩く点においては同じことですが、飼い主が「疑似犬リーダー」となることを頑に目指し「主導権を握る」というよりも、犬と信頼関係を築きながら「犬を先導する」という意味で考えたほうが、私たち一般の飼い主にとっては受け入れやすいように思います。ほんのちょっとした考え方の違いではありますが・・・。
リーダーウォークで犬が頑張りすぎなくて良いようにする
犬にとって、外の世界はまさに刺激の海。他の犬達のマーキングのにおい、落ちている食べ物やゴミ、遠くから近づいて来る人や犬、通りの向こうを横切る猫、などなど、おそらくワンコの頭の中は情報収集と解析でフル回転していると思われます。
そして「あれはなんだ?!」「アヤシいぞ?!」「確かめなきゃ!!」「警戒しなきゃ!」「追い払わなきゃ!!」と、自分で確認し、自分で警戒し、「自分で何とかしないといけない!」と頑張っているのではないでしょうか?
そんな時、ワンコの意識から飼い主さんの存在は、完全に消えてしまっているように見えます。右に左に、時には前のめりに、気になる対象にどんどん意識は絞られ、さらに飼い主さんの存在感は薄れていきます。
「私と一緒に歩いていれば、ほら、そんなに頑張る必要はないんだよ」「さあ、一緒にこっちへ行こう!」
そんなイメージを持って、ワンコに代わって方向性を定める飼い主の存在感をきちんと示すことができれば、ワンコもそんなに自分で頑張る必要もなくなっていくのでは?
それは、飼い主さんに何でも決めてもらう依存した関係を作り出すという意味ではなく、ワンコが常に目の端で飼い主の存在をとらえつつも、周囲をも余裕をもって見ることができるようになること。
大好きな飼い主と、一緒にリラックスしながら歩くことが楽しいと思える状態を目指すのが、日常のお散歩におけるリーダーウォークの目標と言えるのではないでしょうか。
リーダーウォークの基本事項
リーダーウォークには、一般的に下記のような基準があります。
目指すのはこれらがきちんとできる状態。
- 人の左側を歩く
- 人より前へ出ないで歩く(リードを引っ張らない)
- 飼い主の移動に合わせて、きちんと左側の位置を守ったままついてくる。
- 飼い主が止まったら自分も止まりその場に座る
- 飼い主が歩き出したら再び歩きだす
リーダーウォークは犬にとって必要!
リーダーウォークで左側を歩かせる意味を理解する
リーダーウォークでは、基本的に犬は人の左側を歩かせます。
この理由は以下のように諸説あります。
- 狼は優位なものが右前を歩き、それ以下の狼は左後ろを歩くからそれに倣っている。
- 犬は右利きが多く、右に寄りやすいため、人の右側を歩かせるとどんどん人から離れてしまいやすいから。
- ドッグショーでは審査員や観衆にアピールするため、ハンドラーが左手でリードを持ち犬を左側に歩かせることからきている。
- 日本は車は左側通行なので、犬を常に人の左側(内側)を歩かせることで、危険から守ることができる。
- 左側を歩かせることで、人の足・体が周囲の刺激から犬の意識を遮る効果がある
それぞれに、それなりの根拠があり、説得力もありますが、やはり毎日のお散歩では、車から犬を守るため、という意味合いが大きいと思われます。
もちろん、道によっては犬を右側に歩かせなければならないこともありますが、要はどんな場合でも、飼い主の足の横について歩かせることで、多くの危険から身を守ることにつながるというわけです。
リーダーウォークで様々な危険から守ることができる
よく、飼い主さんの持つリードがほぼ斜め45°に伸びた状態で犬が前のめりに歩いている様子を見かけますが、これでは、急に車や自転車が曲がってきたりしたときに犬を守りきれません。
また、曲がり角で突然、人や犬が現れた時、犬がびっくりして飛びつきそうよなった時には制御が追いつきません。
リーダーウォークができていれば、すぐに立ち止まり、自分の体でガードしたり、座らせて危険をやり過ごすことが可能です。
また、リーダーウォークも上級レベルになれば、犬は飼い主さんの横で安心していられ、向こうから来た犬や人に過度に関心を払う必要もなく、穏やかにすれ違うことができるようになります。
リーダーウォークは拾い食い防止に役立つ
リーダーウォークで犬が飼い主さんに注意を向けていれば、しきりとにおいかぎに励むこともなく、拾い食いの防止にもつながります。
特に落ちている他の犬の糞やミミズをパクリとやってしまう子には、しっかりリーダーウォークができるようにしたいものです。
リーダーウォークは犬の体の負担を減らす
飼い主を引っ張りながら歩いている犬は、まず前傾姿勢です。飼い主も犬に引っ張られまいと、リードを引っ張り続けます。
これでは犬は力を抜いたら後ろにひっくり返ってしまいますから、なおさら頑張って前傾姿勢で前へ前へと重心をかけるようになります。
この状態は、まず体のバランスが取れているとは言いがたく、首の骨や気管支、腰や膝に負担をかけることになってしまいます。
リーダーウォークで心のバランスをとる
また、リードを引っ張りながら=飼い主にリードを引っ張られながら歩いている状態では、犬の意識は前方から来たものに過度に反応したり、興奮しやすくなります。
飼い主と犬が互いに綱引きをしながら歩いている状態では、犬の心と体のバランスは取れていません。
リーダーウォークでは、リードは軽くゆるんでいて、犬の四本の足は均等に地面を踏んで歩きます。体に負担がないぶん、犬の精神に余裕が生まれることで周囲をゆったり見回す余地もでき、横を歩いている飼い主さんの指示も体に耳に伝わりやすくなります。
リーダーウォークで街中の人ごみでも安心
リーダーウォークができるということは、色々な人やたくさんの人がいる街中でも一緒に安心して歩くことができるということ。外出そのものがラクになります。それだけ、愛犬と楽しめる世界も広がるというものですね。
リーダーウォークのやり方
どの程度まで完璧なリーダーウォークを求めるのか?
この時、大切なのは、飼い主さんがご自分のワンコにどの程度までのリーダーウォークを求めるのか、ということです。
確かに、いい加減なリーダーウォークではリーダーウォークとは言えず、どんなときでもきちんと一定の距離感で定位置を歩けてこそ、ではあります。
基準としては犬の鼻先が人の足先に収まっている位置が最も安全でアイコンタクトも取りやすい位置として推奨されますが、それをしっかり守らせたいのか、あるいは、最低限引っ張らず、常に大体一定の横を歩けるなら良しとするのか。
また、犬と自分の間は少し空いていてもいいのか、体の一部が常に触れているくらいの距離感で歩かせたいのか、または競技やテストを目指すのかによっても、リーダーウォークで目指す完成度も異なるでしょう。
自分の心の中でどこまでを目指すのか明確に決めておかないと、練習の中でつい、「なぁなぁ」になりがちで、結局は中途半端な教え方で終ってしまうことになりかねません。
飼い主さんが迷えばワンコも迷ってしまうことをお忘れなく。
リーダーウォークに欠かせないヒールウォークから練習を
ヒールウォークとは犬が飼い主の足の横を一定の位置で歩くことで、脚即歩行ともいい、リーダーウォークとほぼ同じ意味です。まずこれを犬自身がしっかり理解できていれば、リーダーウォークを教えるのも、よりスムーズになります。
練習①.最初は刺激のない環境で練習をする
最初は刺激のない環境で練習しましょう。子犬の場合は特に周囲に気を取られやすいので、おうちの中でリードをつけてカベ沿いに練習すると良いでしょう。
鼻先におやつを示しながら数歩歩き、ワンコがそれを食べたくて左横についてきたらよくほめて、おやつをあげます。
練習②.一緒に止まって座る練習をする
できるようになったら、今度は飼い主が止まったら一緒に止まって座る練習をしましょう。
飼い主が止まったら左手に持ったおやつを犬の鼻先から頭の上へ移動します。そうすると自然に犬のお尻が下がって座った姿勢になります。そこでほめておやつ。
練習③.犬が座っていられる時間を延ばす
次は、犬が座ったら、すぐにはおやつをあげず、おやつを自分の目の高さに近づけてアイコンタクト。最初は1秒から徐々に目を合わせたまま座っていられる時間を延ばしていきます。
練習④.犬への指示をアトランダムに繰り返す
これらができるようになったら、歩く、止まる、止まったままアイコンタクト、といった流れをアトランダムに繰り返してみましょう。できるようになってきたら、徐々にカベ際から離れて練習しましょう。
ここでのポイントは、飼い主が左脚から歩き始め、左脚から止まること。そうすることで、左側にいるワンちゃんに、スタートとストップのタイミングが伝わりやすくなります。これは、その後、外へ出てからのリーダーウォークでも同じです。
リーダーウォークの練習
まずはリードの持ち方から。リードは右手の親指を持ち手の輪に通して、余った部分を手の中に握り込みます。
犬のカラーまたはハーネスにつけたナスカンが倒れる程度のたるみをもたせてリードの途中を左手で持ちます。両手は体の前で、だいたい腰の位置くらい。
ステップ①
ヒールウォークの延長の方法。室内でヒールウォークができても、外に出ればやはり様々な刺激で気もそぞろ。
においもかぎたいし、周囲の動きも気になるし・・・。そういう時はジャーキーなどを持って、少しずつちぎったものを左膝の横でチョコチョコと食べさせながら歩きます。
最初はおやつほしさに興奮しがちですが、少しずつ落ち着いてきたら、おやつを犬と飼い主の目の延長線上に持ったまま左横を歩かせ、適当なタイミングでおやつ。その間隔を少しずつ伸ばしていきます。
ステップ②
犬が前へズンズン出てリードがピンと張ったら、飼い主はその場で立ち止まり動きません。
この時、声はかけずに不動の構え。犬が気付いてこちらを振り向くのを待ちます。犬が振り向き、リードがたるんで目が合ったら、ほめて前へ進む、をひたすら繰り返します。
最初は歩くのを再開したとたん、すぐにまたグイグイ引っ張り始めますが、ひたすらの繰り返しで、引っ張っているうちは前へ進むことはできないのだと学んでもらいましょう。
ステップ③
犬が引っ張ったり、犬の意識が飼い主から完全に離れてしまっていると感じたら、無言でUターンし、スタスタ歩いて行きます。
この時にはリードを引っ張っても構いません。犬が気付いてついてきて、リードもたるんだら、また元の方向へターンして歩き始めます。
これができるようになってきたら、犬が気付くまでリードを引っ張り続けるのではなく、「こっちに行くよ」というつもりで、ツンと少し強めに引いて合図を送ってみましょう。それで犬が気付いて左横に来たら、よくほめてあげましょう。
私流ですが、この方法を応用して、公園などで立ち木の間を縫うように歩いたり、木の幹の周囲を回ってみたり、色々バリエーションを加えると、犬も先を予測できないので、こちらに注意を向ける度合いが増すようです。
100均でも販売している三角コーンも利用できます。
ステップ④
ある程度、横を歩けるようになってきても、どうしても犬のほうが歩く速度が速いので、ついつい前へ出がちです。
最初のうちは、リードがピンと張らないように気をつけながら、飼い主も小走りにならない程度に少し速歩で合わせてみます。それで互いのペースが合ってきたら、今度はゆっくり歩いたり早足になったり、早さにもバリエーションをつけてみます。
ステップ⑤
左横をついて歩き、飼い主が止まったら犬も止まって座る、を目指しましょう。
室内でヒールウォークのスタートとストップの練習ができていても、外ではなかなか同様にはできません。ただ、すでに教えてあるなら「飼い主が止まったら自分も止まって座る」ということを犬はすでに知っているわけです。
まず左脚から止まり、犬が止まって座るのを待ちます。犬がその状況で求められる行動を思い出して座ったらよくほめます。または、「ツケ」「オスワリ」、左腿を手のひらでポンと叩いて合図するなど、すでに教えてある指示を出して座らせます。
ここまでできるようになっていれば、歩き出しは特に指示を出さなくても飼い主が左脚からスタートすることが合図になるので、自然と犬も立って歩き出します。
ステップ⑥
1~5までの方法で、リーダーウォークは教えられますが、クリッカートレーニングも応用できます。犬がたまたま左横に来た時にクリッカーでカチッ! そしておやつをあげる。
次に、リードがたるんだまま左横について歩いている間は時々カチッ! と鳴らしておやつをあげる。止まる時には、しばらく犬の様子を見守りつつ待ち、こちらの顔を見上げてオスワリした時にカチッ!でおやつ。
私もやってみましたが、これは習得が早いようです。外でもクリッカーの音は常に一定で犬の耳に届きやすく理解しやすいというメリットがあります。ちなみに、クリッカーで教える時には、言葉の指示は一切出しません。
リーダーウォークは簡単そうに見えて難しい
リーダーウォークが必要なのは理解していても、思うように上手くしつけることができない…そんな人はたくさんいます。
「リーダーウォークにトライしても上手くいかなかった方」そんな方たちの共感できる失敗談を見てみましょう。失敗は成功の母ですよ!
リーダーウォークは何度も練習しましたが、上手くいきませんでした。
散歩が苦手な我が家のワンコは帰り道しか歩きません。リードを引っ張ったり止まったりしたら本人のテンションも下がってしまって、そのまま中断になることも多々ありました。
毎日だと近所での散歩コースの練習になります。あまり広い道でもないので、自転車とすれ違う時は結構寄ってきたりする方がおられたり「ほらーわんちゃんがいるよ~」と小さい子が寄ってきたりと…集中出来なくて、本人のテンションも上げつつ帰るのが精一杯の状態で大失敗ばかりです。
女性 20代
私もわんちゃんにリーダーウォークをしつけようとしたことがありました。私はお散歩の時に自分より先に歩いたら歩くのをやめるということを繰り返していました。
段々慣れてきて私より前に歩くことはなくなったのですが、やはりお散歩中には誘惑がたくさんあります。他のわんちゃんとすれ違ったりするとわんちゃんに反応してしまいリーダーウォークは忘れてしうようです。
こればっかりは何度やってもダメで結局完璧にリーダーウォークはできないままです。
女性 30代
お散歩が大好きなココアは、人や犬がいるとすぐ近くに行きたがります。また、興味がありものは近くに行きたがります。しかし、どんな事が危険なのか分からないので、「ダメ」と言い先に歩きます。
ココアの身を守るダメにも、リーダーウォークが大切です。しかし、自由に歩かせてあげたいと思う気持ちもあり、心を鬼に出来なくて辛いです。
女性 30代
リーダーウオークがうまくいかない理由は自分自身わかっています。・・私自身しつけが出来ないあまい飼い主なんです。
うちは首輪派なんですが、小さい時は散歩をさせるとリーダーウォークを今度こそはしつけよう!と勢いかかって始めるのですが、あまりにリードを引っ張ってしまうと『自分の思うがままに走りたいだろうなあ』『散歩は誰のためにしてるんだ??』と、リーダーウォークをしながら考えてしまうのです。
それでいつしかこの子のペースに合わせてしまうのが私のリーダーウォークをしつけられない理由であります。
リーダーウォークは、この子達を守るためには必要なしつけであることは十分わかっています。自分自身の考えを変えなければ、この子達を守ることができない!そう思ってこれから、またはじめてみようと思います。
女性 40代
リーダーウォークができると、犬がお散歩のとき、飼い主さんをひっぱったりしないので楽ですよね。でも、リーダーウォークのしつけをトライしてみたものの、結局うまく行かなかったという方もいらっしゃると思います。
犬が飼い主より先に歩かないよう、犬が飼い主の前に出たらすぐに反対方向を向くなど、始めはしっかりとしつけモードで訓練を入れているにもかかわらず、段々と犬に対して甘くなり、ついつい犬が、飼い主の前に出てしまっても、犬を許してしまったり、飼い主の方が根気が続かず、途中でやめてしまうなどという理由でリーダーウォークの訓練が失敗してしまうということがあげられます。
▼「犬の散歩のしつけの基本」を知りたい方はこちら
リーダーウォークに関するまとめ
リーダーウォークと信頼関係
リーダーウォークというと、よくテレビで映し出される、飼い主や訓練士の顔を見上げながらぴったり横について歩く賢い犬の姿を思い浮かべます。
「カッコいいな~」と憧れるいっぽうで、でも「うちのコには無理だわ」「あそこまでできなくてもいいや」という声もチラホラ聞かれます。
「リーダーウォーク」というと、どこか、服従、ルール、厳しさなどのイメージがあるせいかもしれませんが、その意味をよく理解すれば、犬の心に体に負担をかけず、命を守り、そして飼い主自身もラクに楽しくお散歩できるという意味では、とても意義あることです。
両者が余裕を持ってお散歩する中で、同じ時、場所、空気を共有することで、より信頼関係も築かれていくような気がします。
リーダーウォークの教え方は、必ずしも先述した順番通りではなく、また内容も指導する人によって異なる部分もありますし、ハーフチョークカラーやヘッドカラーなどの犬具を使う場合もあります。
犬種によってはもっとタイトな「訓練」として、または競技会やオビディエンス(服従)テストを受ける場合などは、また違った考え方、方法もあるでしょう。
ここに挙げた以外にも色々な方法を試してみたり応用してみたり、愛犬ともっともコンタクトが取れる方法を独自に見いだすのも大切なことだと思います。
もちろん、優れたトレーナーに教えを請うことはとても有効です。
リーダーウォークは難しいが見返りは大きい
リーダーウォークそのものは特別難しいしつけではありませんが、刺激の多い屋外でもあり、教えるのに多少の時間はかかります。
また、お散歩は毎日のことでもあり、早く覚えてほしいので、ついせっかちになったり、適当なところで手を抜いてしまったり、少しできてきたところで継続をやめてしまい元の引っ張り癖に戻ってしまったりと、そういう意味での難しさはあります。
でも、犬自身も懸命に飼い主の意図を理解しようと頑張っているもの。教える過程では、こちらが根気よくなり、犬に考える時間を与えてあげることも大切です。
人間の学習もそうですが、犬自身がしっかり考えて答えを出して、それが正解だった場合は、やはり定着度が異なるように感じます。
愛犬がこちらの意図を理解し、落ち着いて横を歩いてくれるようになった時の喜びの瞬間は、まさに心が通じ合った瞬間とも言えます。
ぜひとも、愛犬にとって頼れる「先導者」を目指してみてください。
ユーザーのコメント
50代以上 女性 ろちゃん
フィリピンの超田舎の島にあるうちの近所では、犬は90%放し飼い。うちの子もお出かけの時は喜んで、だーっと走り出します。興奮が冷めると、私の少し前をトコトコ。相方と歩く時は相方の一歩後ろをトコトコ。
これは、リーダーウォーク以前の問題では?
うちの島では、ドライバーは道路には、犬、鶏、牛、ヤギがいるという前提で運転しているのであまり危険はありませんが。
成犬になってから出会った彼、少しずつ基本のしつけをしなければ。
それより、リーダーウォークが必要なのは、うちのヤギ。田んぼのイネを食べたい彼らと、毎日綱引きです。
50代以上 女性 K9-ABC
外では誘惑が多くて、根気がいりますが、アイコンタクトして一緒に楽しくお散歩できると、なんとも言えない絆を感じます。目指すところまではまだまだですが、またリーダーウォークの練習を通して愛犬と共に成長して行きたいと思います。
40代 女性 すだち
1.リードをかなり短く持つ
2.飼い主が指示を出す前なら「あっちに行きたい」という意思表示・許可を取る行動は許す
3.交差点では飼い主の指示があってから歩き出す
という3つだけは最低限教え込みました。
女性 匿名
強い「引き」行動は、首輪の位置を変える事から改善出来ます。
何気なく付けている通常の位置だと、首の一番強いところにある事が多く、犬の力が一番効果的に威力をを発揮するので「引き」が入ると制しきれなくなります。
1 首輪(出来れば細い紐状のものが望ましいですが)の位置は 常に犬の顎の骨のすぐ下にくるようにして犬を自分の左横につけて座らせます。リードは短めですが、絶対にピンと張らないようにして左手に持ちます。首輪が常にこの位置にあるだけで嘘のように全く引っぱらなくなるコもいるので是非お試し下さいね。
2 そのまま(コマンドは不要です。)歩き始め犬が前に出ようとしたら、後ろに引っ張るのではなく、右真横にチョーク(一瞬だけ強めに引いて刺激)します。左手を自分の体の前で大きく右に振る感じです。
犬を制するために強く「真後ろに引く」と犬は必然的に前傾体勢になりますね。それだと「引っ張りっこ」=「力比べ」になり、人間の上位性を理解させるにはかえって弊害です。中型犬以上だと力もあるので引きの体勢になると間違いなく人間が多少なりとも引き摺られるカタチになり、悪くすれば自分がボスだという認識をもたせてしまいます。
それに対して、首輪が顎のすぐ下(首の一番高いところ)にあれば、真横(右)に一瞬強く引かれる事で、犬の頭が横に振られますね。
その事で前に出る勢いを削ぎ犬の注意を人間の方に向けることが出来ます。(アイコンタクトは不要です。スピーディに次の3の動きに移ります。)
3 犬の前方に引く力が緩んだ瞬間に、自分の位置を軸として犬の頭が向いた向き(時計回り)に自分の周りを一周させ、左脚横の位置まで回ったところで、犬を止め一度座らせる。
4 一呼吸おいてからまた歩き出す、を繰り返します。歩き出す方向をその都度次々と変えると「人間が方向を決める」という事が犬に伝わるので、更に良いですね。
この方法なら長い距離を歩く必要もなく家の中でも公園の一角でも無言でトレーニング出来ます。
でももっと重要で毎日小まめに出来ることがあります。
家を出る時、家に入る時、部屋の出入りなどの際は、必ず人間が先で犬は後に従えるようにしましょう。犬が先に行ったら人間が反対方向に向きを変え犬を呼び寄せて(人間の方から犬に近寄ると逆効果です。)座らせ、「やり直し」です。家の中で隙間時間に小まめにトレーニング出来ますし「リーダーは誰か?」をあっという間に理解してくれるのでお散歩のトレーニングももっと早く覚えてくれると思います。ぜひお試し下さいね。
女性 匿名
でもがっかりしたり諦める必要は全くありません。
犬は群で生きる動物ですから、
お部屋や玄関からの出入り時に犬を必ず後に従える事、散歩時に横につけて歩くようトレーニングする事、などで飼い主さんのことを完璧に「リーダー」と認識するようになれば、オヤツを使わなくても家庭犬レベルの「アイコンタクト」は出来るようになります。
ビシっとアイコンタクトして脚の脇に付いて歩くようなコマンドが入り警察犬などになるコ達はとてもカッコ良いし憧れますが、彼等は元々同胎の中でも一際好奇心旺盛でエネルギーレベルの非常に高いコ達です。そんな、犬社会の中でもリーダー資質が非常に高いコでなければ警察犬などには向きません。でも家庭犬のしつけであれば、そんなにエネルギーレベルが高い必要はなくのです。ポイントを外さずに「犬の習性を利用した方法」で小まめに教えれば、ちゃんと人間との生活に必要なルールを覚える能力を犬達は持っています。
特に2歳までは 幼犬期とも言えるので出来たり出来なかったりするかも知れませんが決して諦める必要はありませんし、老犬であったとしてももうトレーニングには遅いという事はありません。生まれた時から神経質で噛み癖があって首輪もかけさせなかった16歳のコでも、散歩や出かける前後のトレーニングで「リーダー」の認識が入ってからはキチンと大人しく従うようになり飼い主を信頼するようになれば白内障で全く見えなくなっても飼い主の匂いを頼りに嬉々として外を自力で歩いて散歩しするようにまでなりましたから、大抵のコはもっと楽だと思います。
散歩でちゃんと横に付いて歩けるようになれば、まず間違いなく飼い主さんをリーダーとして認識していると言えるでしょう。
そして飼い主さんをリーダーと認識すれば自然とアイコンタクトするようになりますので、いろいろな事を教えたり遊んだりして関わってあげる楽しみが増えますし、今より更に充実した幸せな時間を犬達と一緒に過ごせますね。
焦りや苛立ち、怒って大きな声で叱る、などは元より、人間の幼児に対するような猫なで声で褒めるなどは特に犬の社会では「黄色い声は弱さの象徴」でしかないため、犬にとっては全く意味をなさず寧ろ逆効果になる事が多いです。言葉は無くても人間の言いたい事はしっかり伝わるのが犬という動物です。
「犬の習性を利用し」て 犬達をキチンと躾け、楽しい生活を送って参りましょう!
50代以上 女性 ママンゴ
何度トライして失敗した事か……
これも含めて躾全般には必ず家族の協力が必須なのに、考え方の違いからか、私と主人とではやり方が違うので、色々失敗しています。
勿論、協力はしてくれますし、躾のビデオも観て勉強したりもしてましたが、多頭飼いでの初めてのワンコ。
今は2匹になりましたが中々難しいです。
でもこの記事を読んで、またトライしてみようと思いました。
女性 メイサ
40代 女性 nekomic
大型犬ですから、本気を出されたら引っ張っていかれてしまいます。横について歩いてもらわないと散歩は出来ません。
散歩中に子供や犬好きの人などが寄ってくるのもよくあること。はしゃぎすぎずに、散歩の邪魔をしない程度に通り過ぎられるようになるのは、飼い主自身の能力も必要です。
そして車社会である現代ですから、安全にリード出来ることは、飼い主として必要最低限の条件だと思います。
まず、リーダーシップを取ること。行き先を決めて、立ち止まるタイミングや向かう方向など、犬まかせでなく飼い主が決めるということです。
それからハーフチョーク首輪を使って散歩すること。首を閉めないようにして、指示を与える時は顔の向きを変えさせるようなつもりで使うと良いと思います。
大型犬の場合、普通の首輪ではなかなかいうことを聞かせられませんし、フルチョークは使い方が難しく、素人が間違って使うと犬の首がしまってしまうかも…。
犬の注意がそれ、違うところへ引っ張っていこうとしたら、顔の向きを変える感じで引いて気持ちを変えさせます。戻ったら、そのまま何事もないかのように歩き続けます。
そして単純ですが、散歩中はリードを短く持つ。自由にさせすぎないことも大切です。
あまりに引っ張ってきたり、行き先と違う方向へ行きたがり抵抗したりするなら、立ち止って座らせてリセットさせる。子供に接するようにアイコンタクトを取るのも良いかと。
もちろん最初から全てはうまくいかないので、繰り返すことが大切ですよね。そもそも、子犬がすぐにそんなことが出来るほうがおかしいです。リーダーウォークが出来なくても、そりゃそうだと思っていれば逆に挫折しないで続けられるのではないでしょうか。
最初のうちは散歩コースをしっかり決めて、同じルートをできるだけ同じように通ると、犬も指示を覚えてくれやすいでしょう。飼い主さんも迷わないで済むし、疲れないで済みます。
指示を聞いてくれるようになり、余裕が出たら別コースも通るようにして、指示を忘れずにしていけば良いと思います。
散歩でのリーダーウォークをストレスに感じると、それは犬に必ず伝わります。自由でないから犬がリーダーウォークを嫌がるというよりも、飼い主が乗り気でなかったり面倒に思っていたりすることが伝わるから、うまくいかないのではないかと思います。
一緒に散歩に行って楽しもう、という気持ちが第一ではないでしょうか。せっかく大好きな犬と暮らしているのですから。
散歩から帰れば、チョークを外すというのも習慣づけると良いと思います。家に入る前には必ず足を洗うのですが、犬もわかっているので、家に入る前に必ず立ち止まり、足を洗うのを待ってくれています。
散歩という一つのイベントをこれから楽しんで、帰ってきたらもう終わりだよ、というメリハリを感じさせると良いと思います。
とはいいながらも、毎回完璧にうちの犬の散歩が出来ていたわけではありません。立ち止まってお座りして「言うことをきくよ」という態度のあと、また違う方向へぐんぐんと引っ張って行こうとすることもしばしば。出会った犬好きの女性から、なかなか離れないこともありました。
リーダーウォークが出来るようになるのは犬が快適に暮らすために必要です。そのためには、犬にいうことを「聞いてもらう」のが一番。そのほうが楽ちんだし楽しいんだ、ということを犬にわかってもらい、飼い主も楽しみながら散歩に出るということが大切だと思っています。
50代以上 女性 アンカー
40代 男性 ぼん吉くん
絶対にやってほしいのは、大型犬を飼っている飼い主さんです。
私はペットホテルを経営しています。お客様には、大型犬を飼っている方もたくさんいますが、残念ながらおとなしく散歩が出来る大型犬は全くと言っていいほどいません。
ゴールデンレトリーバーやラブラドールレトリーバーをお預かりすることが多いのですが、ものすごい力で引っ張ったり、勝手な方に走りだしたり、散歩中はリーダーウォークどころの話ではありません。すれ違う人にも突然飛びついたり、子供やお年寄りの場合でしたら大けがをする可能性もあります。
こういったことは、お預かりする方としても危険にさらされることになるので、飼い主さんには大型犬を飼うことの責任を充分に感じてほしいと思います。適切なしつけが出来なければ大型犬を飼う資格はありません。
10代 女性 いぬまる
女性 ひめじ。
しかし同時に、リーダーウォークの練習をするにあったって、まずはしっかりと愛犬に飼い主さんが「リーダー」であることを意識させることが重要だと気付きました。
なので私が犬を家族に迎える時に、動物病院の先生から教えていただいた、主従関係をはっきりさせることができる、簡単な方法をシェアいたします。
①立った状態で、自分の前に犬を座らせます。向きは自分と同じ方向に向けてください。
②そして後ろから、犬の脇腹を抱え、小さい子供に“高い高い”をするように、持ち上げます。
これを何度か繰り返すだけです。
そして、犬があなたを主人と認めているかどうかは「マズルコントロール」でチェックできます。
マズルコントロールとは、犬のマズルを片手で掴み、上下左右にゆっくりと動かすことです。
あなたを主人だと認めていれば、犬は抵抗なく「されるがまま」になっているはずです。
女性 sumikoinu
リーダーウォークをさせたいはずなのに、どんどんリードを短く持ってしまいそれに伴い犬がさらに引っ張るという悪循環に。。
そうならないためにも、まずは公園などでロングリードから始めます。
ある程度距離を保ち気持ちにゆとりを持ちながら、犬が歩いた方向と逆に歩いて行く。
何度も何度もリードを引っ張る必要はありません。犬が離れた事が気になり自ら近付いて来ます。近付いて来たらまた逆方向へと歩く。
そのうち犬と自分の距離が縮まって、自然と横を歩いている状況を作れます。
横を同じペースで歩いているのをしっかりと褒めてあげる事でさらに強化されます。
犬も人もリラックスした気持ちでリーダーウォークが身につきます
女性 スプーン
うちの犬は散歩をしだすとダッシュで飛び出します。一度落ち着かせてからまた歩き出すのですが、少し経つとまたぐいぐい。排泄を終えると上手に私について歩いてくれるのですが、排泄までは必死にポイント探しをしたいみたいで。理由が排泄なので、私もつい許してしまうのですが、これがいけないのかもしれませんね。
20代 女性 ゆき
女性 ほたて
女性 むすび
のですが、結局途中で断念してしまいました。今のパートナーは小型犬なので、そ
こまでリーシュを引っ張ったりはしないのですが、やはりリーダーウォークに慣れ
させたいとは思っていたのです。飼い主さんとピッタリ歩いているワンちゃんたち
はカッコよいですよね。憧れます!