
目元ガンギマリだった。これが痛みをごまかすためにやっていたことなのかは、未だに謎です。
大腸炎の診断がされた最初の夜のことでした。まだ急性膵炎だとは分かっていなかったのは、症状や直近の血液検査、エコー、触診などからですが、先生は最初からよくお腹を触っていたので、恐らく痛みがあるかを診ていたのだと思います。
しかしエマは全く痛がる素振りはなく、その後急性膵炎の診断が出てからも「祈りのポーズ」は現れませんでした。痛みに強いタイプの犬がいると聞いたことはありますが、エマはそのタイプなのかも知れません。
ではあの「無限ホリホリ」はなんだったのか。今となっては、この時に痛みがあったのかも…と思います。最初は不可解だと感じつつも「座椅子を壊すのが面白くなってしまったんだ」と思うことにしたんですが、座椅子の次は布団、クレート、ベッド…と場所を変えて延々と掘るんです。そのたびに止めては寝るように促しました。
寝かしつけながら「エマがおかしくなってしまった。常同行動とかだったらどうしよう」と考えては涙ぐむ始末。でもこんなにしつこく掘ったのは、この夜だけでした。初めての痛みや気持ち悪さにアドレナリンが出まくっていたのかも知れません。
作者:おおうちまりこ
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