犬が毛布やタオルを吸う「ブランケットサッキング」とは
愛犬が毛布やタオルを咥え、遊んでいるかと思いきや、なんだか様子が違う・・・。チュパチュパ、チュパチュパ音も聞こえてくるし・・・。
よく見ると、一生懸命吸っている!なんて経験ありますか?
小さい手で毛布やタオルを抑え、チュパチュパしているなんて、とっても可愛いでしょうね。けれど、どうやらこの行動は心の病気を表しているようです。
この行動は「ブランケットサッキング」のほかに、「ウールサッキング」ともいい、「毛布吸い」という意味になります。
動物にも心の病気があります。
ブランケットサッキングは、心の病気の1つ「強迫性障害」からの行動になります。
強迫性障害とは人間でいうと「手を洗わなければ落ち着かない」「出かける際、鍵をかけ忘れていないか気にするあまり出かけることができない」など、あることに対して不安がおこるとその行為をやめられない、という状態のことを言います。
犬の場合は、
- しっぽを追いかけているうちに、最後にはしっぽを攻撃する
- 傷になるまで足を舐め続ける
- 毛をむしり取る
意味もないことをずっとし続けている場合、強迫性障害が疑われます。
ブランケットサッキングも強迫性障害の症状の1つです。しかし、原因ははっきりとは分かっておりません。遺伝子的要因、早過ぎる離乳、ストレス、食欲異常ではないかと、考えられているようです。
また、この症状になりやすい犬種もいるようです。
ドーベルマン、ワイマラナー、ダックスフンドがそう言われていますので、この犬種がブランケットサッキングを始めたら、遺伝子的要因をまずは考えてみるといいのではないのでしょうか。
ブランケットサッキングを治す方法
まずは愛犬をじっと観察することです。
どういう時に、ブランケットサッキングをし始めるのか・・・。
我が家の愛犬も、ブランケットサッキング!?
我が家にはもうすぐ1歳のゴールデンレトリバーがいます。
大好きなぬいぐるみがあるのですが、いつしかそれをむしって遊ぶようになりました。むしった毛は、あちらこちらに落ちているので、むしるのが楽しいのかなと思っていました。
しかしある時から、自分の口にふくみ舌を上手に使って、丸いフェルトのようなものを作るようになりました。
最近はほとんどしなくなりましたが、自分の毛をむしり、口にふくみフェルトを作ることも・・・。
出来上がったフェルトは、しばらく口でくちゃくちゃし、最後は口から出しています。感触が楽しいのかなと思っていましたが、自分の毛をむしることは大事件です!
毛をむしるのは、ほとんどがサークルに入っているときでした。もともと人が大好きな犬種なうえに、更に我が家の愛犬は人が大好きです!
「こんなに甘えてくる犬おるの!?」と驚かれることもしばしば・・・笑
もっと遊んで!そばにいたいのに!が強い性格だけでなく、まだ1歳にもなっていない子供だったので余計に「なんでよぉ~!」とイライラしたのでしょう。もちろん、ストレスだけでなく、フードのアレルギーも考えました。
毛布をチュパチュパするのと、毛をむしるのは少し違いますが、毛を口にふくみクチュクチュするのは似ています。フェルトを口で作るのは、我が家の愛犬のブランケットサッキングだったのでしょうか。
やめさせるにはどうするか
ブランケットサッキングの場合は、チュパチュパしてしまう決まった毛布やタオルがある場合は、与えない方法が1番だと思います。
けれど、どんな毛布やタオルでもしてしまう場合もあると思います。
その場合は与えないのは難しい・・・寒い日は毛布やタオルを与えてあげたいし、老犬だった場合は床ずれ防止のために、常に敷いておいてあげたいですよね。
我が家の愛犬は、むしるぬいぐるみが決まっていたので、まずそれはサークルから出しました。けれど問題は自分の毛です。取り上げるわけにはいきません・・・!
初めは「ダメ」と言っていましたが、ストレスからの場合ですと、更にストレスをためてしまいます。
そこで私はやり始めそうになったとき、大声で独り言を言うようにしました。すると愛犬は「何?」とこっちに気を取られます。
それでもやり始めようとすると、無意味にウロウロしたり、冷静なトーンで愛犬には全然関係のないことを話しかけたりしていました。
愛犬に関係があることだと、「こうしたらかまってもらえる」と勘違いして余計に治らないと思ったからです。
あえて愛犬がわからない「今何時?」とかを話しかけると、愛犬は首をかしげ、じーっとこっちをみつめ、毛をむしることを忘れてしまうのです。
そして、サークルから出している時間も、今までより長くしました。痒くて・・・の場合も考えフードも変えました。
そうすることで、自分の毛をむしることは全くしなくなりました。
はっきりとした原因はわかりませんが、我が家の愛犬は睡眠よりも、もっともっと遊びたかくてストレスを溜めていたのではないかと思っています。
しつけ本などに書かれている「遊び過ぎはよくない」「〇〇時間は寝かせなきゃ」はその通りかもしれませんが、愛犬自身の性格をちゃんと理解せず、しつけ本ばかり見ていたのかもしれません。
お散歩もたくさんして、いっぱい遊んでも、誰よりも人が大好きな愛犬はもっと遊びたかったんだと思います。今考えると、「本当にごめんね」という感じです。
まとめ
犬がする行動には必ず意味があります。
愛犬の気持ちを1番わかってあげられるのは、やっぱり飼い主さんしかいません!なかなかやめないと、滅入ってくるのもわかります。私も滅入りました・・・。
けれど愛犬はもっと滅入っているのです。
「誰かたすけて!」と毛布やタオルをチュパチュパし、合図を送っているのです。
ブランケットサッキングは「可愛い」行動ではないのです。「助けて!もう限界だよ!」の行動なのです。
可愛い~と見るのではなく、原因をしっかりと見てあげてくださいね♪
ユーザーのコメント
30代 女性 mika
20代 女性 さえさえ
30代 女性 ちびまま
40代 女性 まみ
20代 女性 かねごん
40代 女性 こたママ
40代 女性 匿名
早くに知る事ができてよかったです。
女性 ザブトン
30代 女性 うーん
思い込み激しくないかな?乱暴な気がする。
人間でも指をおしゃぶりしたりする子いるのと同じで
早期の乳離れが原因だったり
心理的要素も少なくないのだろうけど
病気!ってなんか違う気がする。
毛布をおしゃぶりにして安心するんじゃないかな。
じゃあ何が不安なの?ってなるけど
人間も唇さわったり髪の毛さわったり
貧乏ゆすりしたり
何かしら自分を落ち着かせる癖みたいなものがあったりするよね。
それに似たものだと思う。
女性 匿名
私も記事を読んでいて、病気と言われるほどのものなのか、疑問に思いました。
飼い主側の見極めが最も必要だと思いました。
愛犬が明るく元気であれば良いのではないでしょうか。
女性 匿名
あと記事にはわざと犬に関係ないことを話しかけた感じで治したって書いてあるけど元々言葉を理解してる訳ではないのだから構ってるのと一緒だと思いました。
寂しかっただけですよね、病気かなぁ?
30代 女性 匿名
何のストレスかな…(。・ω・。)
女性 もふころ
50代以上 女性 匿名
夕食後にやる事が多く、10分ぐらい経つとやめます。
たまにそのまま寝てる事もあります。
ストレスとか強迫性障害なのかな?