コッカープーの性格
コッカープーは、親犬のアメリカンコッカースパニエルとトイプードルの気性を受け継いでとてもフレンドリーで愛想のいい性格です。アメリカンコッカースパニエルもトイプードルも、家庭犬として人気がありますね。コッカープーもやはり家庭犬に向いています。
親犬ゆずりの賢さもコッカープーの魅力です。何でもよく覚えることができるので、比較的しつけをしやすい犬種です。コッカープーは家族に対しては愛情深く、よその人にも穏やかに接することができます。
そして、快活なところもコッカープーの性格として特徴的です。好奇心旺盛で、子犬の時はイタズラするかもしれません。いろんな物に興味を持つので、コッカープーが成犬になって分別がつくまでは、誤飲などに気をつけて、見守ってあげてくださいね。
コッカープーの特徴
コッカープーの見た目は、トイプードルの特徴をよく引き継いでいます。ミックス犬なので、その子によって親犬の特徴の引き継ぎ方が違いますが、多くの子がプードルのような巻き毛です。
そのため、ぱっと見た感じはプードルかな?と思わせますが、アメリカンコッカースパニエルの体つきと顔を受け継いでいるので、コッカープーは普通のトイプードルよりもがっしりした体格です。
コッカープーは犬種登録されていないので、スタンダードがありませんが、体高は25cm~38cm、体重は5kg~11kgの小型犬です。
コッカープーの毛色は様々で、茶系やホワイトの単色から、複数の色が混じった子もいます。毛質はトイプードルなので、コッカープーは抜け毛が少ないのがうれしいですね。
コッカープーの価格
コッカープーはアメリカでとても人気のあるミックス犬ですが、国内ではまだそれほど普及していないようです。コッカープーの子犬の価格は15万円~20万円以上する程度です。
同じミックス犬のマルプー(マルチーズ×トイプードル)やチワプー(チワワ×トイプードル)はペットショップでも人気で、店頭でよく見かけますが、コッカープーはあまり売られていないようです。
そのため、コッカープーの子犬を迎えるならブリーダーが確実でしょう。ミックス犬のブリーダーというのも何だかおかしな感じがしますが、コッカープーを繁殖させている犬舎があります。評価の高い優良ブリーダーを探して、コンタクトをとってみましょう。
人気犬舎だと、次に産まれるコッカープーの子犬がすでに予約済みなこともありますので、早めに状況を教えてもらうことをお勧めします。
また、ミックス犬専門のペットショップや仲介サイトもあるようです。ここでもやはりマルプーなどが主流のようですが、コッカープーの子犬を探してもらうこともできそうです。
この時は、くれぐれもパピーミル(子犬工場)で繁殖された子犬でないことを確認してください。無理な繁殖で産まれた子犬はハンデを負いやすいですし、何より悪徳業者に利益を与えることになってしまいます。
コッカープーのほか、どの犬種にも言えることですが、子犬をどこから迎えるかは、日本のペット業界の仕組みに影響を与えます。一人一人が優良ブリーダーを選ぶことで、パピーミルの撲滅につながることを覚えておいてくださいね。
コッカープーの寿命
コッカープーの寿命は12歳~18歳と言われています。最近は小型犬の寿命が昔より延びていますが、比較的長寿ではないでしょうか。
ミックス犬全般に言えることですが、純血種より遺伝疾患が少ないこともコッカープーの長寿に関係しています。もちろん遺伝疾患を持って産まれてくる子もいますが、純血種よりミックス犬の方が確率が下がるそうです。
コッカープーはたれ耳なので、外耳炎にかかりやすいのは、アメリカンコッカースパニエルやトイプードルと変わりません。外耳炎は処置が遅れると慢性化しやすいので、いつもより頻繁に耳をかいていて、耳を振るしぐさが見られたら、早めに動物病院に行きましょう。
早く治療すればその分早く治りますし、完治します。普段から定期的に洗浄液でコッカープーの耳を清潔に保つことも大事です。
あと、小型犬の飼い主さんに多いのですが、「家で十分遊んで運動しているから大丈夫」と散歩に連れて行く回数が少ないことがあります。コッカープーも小型犬も犬であることに変わりないので、散歩は1日2回、きちんと連れて行きましょう。
無駄吠えが少ないと言われるコッカープーですが、屋外で過ごす時間がないと、ストレスで吠えなどの行動をするようになる可能性があります。コッカープーの健康のためにも、1回につき30分程度の散歩に連れて行ってあげてくださいね。
コッカープーの歴史
コッカープーは、1960年代からアメリカで繁殖されるようになったミックス犬です。ミックス犬としては、歴史が古いですね。抜け毛が少ないトイプードルと、愛情深いアメリカンコッカースパニエルを交配して、理想の家庭犬を目指して作られました。
コッカープーは、コッカプーと呼ばれることも多く、それぞれ英語で表記すると、CokerpooとCockapooとなります。プードルを片親とするミックス犬は、「プードルハイブリッド」と呼ばれますが、コッカープーはかなり初期の段階から生み出されてきました。
アメリカではたちまち人気が出て、コッカープーを欲しがる人が増えました。そのせいで、一時は無理な繁殖をさせる業者が出てしまい、問題になったこともあります。
今ではしっかりとしたブリーディングが行われ、コッカープーはミックス犬の中では一番犬種登録に近いと言われています。コッカープー同士の交配も行われているそうですから、正式な犬種になる日が来るかもしれないですね。
まとめ
純血種の親犬の「いいとこどり」と言われるミックス犬ですが、コッカープーもやはりそうですね。プードルのかわいらしい巻き毛と、アメリカンコッカースパニエルのがっしりした体格を受け継いで、かわいくて丈夫な犬です。
気性が優しいところもいいですね。頭がいいので、コッカープーは初心者さんでも飼いやすい犬です。ミックス犬が好きな人にも、コッカープーはお勧めですよ。