犬の介護用ハーネスとは?
犬が歳をとって体が不自由になる……これは避けられないことです。
そうなった場合に、飼い主さんの負担を少なくするのが老犬の介護用品です。
クッションや靴下など様々な商品があります。その中でもオススメしたいのが、介護用ハーネスです。
いつもできたことができなくなる、これは犬も人間も苦しいですよね?
大好きな散歩に行けなくなる、いつものトイレに行けなくなる……ワンちゃんは何が起こっているのかわかりません。そのため普段通りに立ち上がって、移動しようとします。無理に動いてしまい、怪我をするワンちゃんもいます。
そこでワンちゃんの歩行をサポートするために、犬用の介護用ハーネスを使います。
特に中型犬、大型犬の場合は体重が重いので、体を持ち上げるのは一苦労ですよね。
どんな種類があるの?
ワンちゃんの胴体や後ろ足を持ち上げられるよう、取っ手がついているハーネスが一般的です。体にくいこまないように紐状ではなく、洋服やベストのようになっています。
種類は胴体を全体的に覆う大きなものや、後ろ足や前足などの部分的にサポートするものなど多々あります。小型犬〜大型犬まで用意されているものがほとんどなので、大型犬を飼っている方も安心して選べるでしょう。
ワンちゃんの状態に合わせて選べるので、今どの部分までが動くのか、どこをサポートしたほうが良いのか、を考えて購入してください!
犬の介護用ハーネスの活用法
人間よりも早く歳をとってしまうのが犬です。歳をとれば足腰が弱くなり、フラフラと歩くようになったり、立ち上がれなくなったりしてしまいます。
散歩のときにトイレをしていた犬は、後ろ足が弱り自力で立ち上がれなくなっても外でトイレを済ませようとします。オムツ等をしてその場でさせたとしても、申し訳なさそうな顔でションボリしてしまう子もいます。
私は愛犬を15歳で亡くしました。
後半の2年間はほとんど寝たきり。その場でトイレをさせようとしても、意地でもトイレに行くといってジタバタと足を動かす姿に心を痛めていました。
困ったことに大型犬であったため、ひとりで抱っこをして連れ出すこともできませんでした。
そんなときに介護用ハーネスの存在を知り、物は試しと購入してみました。
私は以下の様な場合に使用していました。
トイレまでの移動
トイレまでの距離が遠くない場合は、ハーネスで補助しながら連れて行きました。犬自身も慣れた場所でしたいようです。
散歩の途中でトイレをさせていた方は、まず屋敷内、室内で用を足すことに慣れさせることから始めましょう。その場合にもハーネスで補助しながら歩行させることになるかと思います。
寝たきりでの床ずれ防止
寝たきりのワンちゃんが気をつけなければならないのは『床ずれ』です。
同じ体勢で長時間寝ていると皮膚に血液が回らずに、皮膚が壊死した状態になります。それが床ずれです。
床ずれの防止方法として、体勢を変えるがあります。その際にハーネスをしようして、体を持ち上げる補助をします。体の大きな犬の場合、右向きに寝ていたものを左向きにするだけでも、ひとりでやるとなると大変な作業です。
ハーネスを使うことでひとりの場合でも体勢を変えることができます。
ワンちゃんの気分転換
足腰の弱ったワンちゃんは、以前よりも行動範囲が狭まってしまうでしょう。またワンちゃん自身が動きにくくなったことに慣れず、イライラが溜まってしまうことがあります。
自宅のベランダや外が見える窓の側にでもいいので、移動して気分転換をさせてあげることができます。余裕があれば外に出てみるのもいいでしょう。
少し歩くことで随分と気分が違うようです。
気分転換をさせた後には、少し笑って見えるのは親ばかだからでしょうか?
▼「老犬の介護用品」を知りたい方はこちら
まとめ
介護用ハーネスが役に立つことが紹介できたでしょうか?
どのタイミングで使用するか、体のどの部分に使うのか、どういった種類があるのか、など難しいですよね。今回の記事でそういった疑問を少しでも解決できたらと思います。
自分自身が犬の介護を経験したところからも、介護用ハーネスは役に立つと自信を持って言えます。
介護していく中ではイライラが溜まったり、するでしょう。ワンちゃんの不安な顔を見て心を痛める方も多いのではないでしょうか?
人の気持ちに敏感な犬は、飼い主さんに余裕がないことを察知して、飼い主さんを心配してしまいます。
介護の負担を少しでも減らすことで心に余裕が生まれ、その余裕の分ワンちゃんに優しくしてあげて欲しいのです。
犬は自分自身の体の変化がわからずに、不安になっていることがあります。ワンちゃんにとっても介護用ハーネスで、出来ることが増えたほうがホッとしますので、是非使用することをオススメします。
飼い主さんとワンちゃん、両者共に良い老犬ライフを送れるように介護グッズを活用しましょう!
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ユーザーのコメント
40代 女性 pon
4本脚の動物は、立てなくなると内臓機能が正常に働かなくなり弱ってしまうと聞いたことがありますが、うちの犬がまさにそのような状態でした。肢が弱くなってからはどんどん体も衰弱していったように思います。
しかし風呂敷を支えにして庭に出て用を足すと、わずかですが嬉しそうに充足した気持ちになるようで、家族には犬の喜びが充分に伝わってくるのです。犬にとって自分の脚で歩くことの重要性を感じました。
今一緒に暮らしている犬もシニア期を迎えました。どんな犬でも介護は大変でしょうが、最後まで出来るだけ愛犬に優しくしっかりとお世話をしたいと思っています。
30代 女性 まろんママ
40代 女性 こたママ
40代 女性 匿名
記事にあるように、我が家も外でしかトイレをしてくれないので、今後足腰が弱った際に、重い体重を支える事が困難になると考えられるので、<ハニカムつなぎ>を検討しようかと思っています。素材が通気性が良く、オールシーズン付けたまま寝ても大丈夫なようです。病院に連れて行く際、車に乗せる補助にもなって便利だと思いました。
女性 JIN
先日職場で、老犬介護を理由に辞職をした方がいらっしゃいました。周囲の人間は大変驚いていましたが、私はなんとなくお気持ちを察することが出来ました。我が家にもシニア期を迎えた愛犬がおります。共働き世帯のため、この愛犬が病気をしたらどう看病をしようかと話し合う機会が増えてきました。病院に預ける?知り合いに見に来てもらう?愛犬の願いを聞いたらきっと、家族といたいと答えるだろうな、と想像すると胸が痛くなります。
犬も寿命が伸びて長生きするようになったと言いますが、それでも人間の感覚だとあっという間にシニアです。きちんと最後まで満足に面倒を見られるように準備しないとなと思っております。
40代 女性 あらしば
荷物用台車は乗るところが低いので、大きなシニアワンコも介護用ハーネスで助けられながらではありますが、自分で乗れます。
自宅から数百メートル離れた場所までその台車で行き、降りたら自宅に戻りたいワンコのきもち次第で歩く。介護用ハーネスで支えられながら歩く姿を、ワン友で応援しています。