ふう、危ない危ない。危うくブラックリストに乗るところでした（そんなんあるんか）。
しかしペットルールとは…。もちろんこの後、すぐエマはカバンに戻しました。
ずっと膝の上というのもエマにとっては落ち着かないし、たまたま見逃されただけの可能性もあるので本気で注意される前にやめました。
小型のペットを持ち込める航空会社に置いて、客室内のペットルールは基本的に「カバンから出さない」「前の座席の下に入れる」というシンプルなものがほとんど。
しかしこうしたロングフライトにペットが乗ることが少ないためCAさんがあまり詳しくなかったのか、もしくは長いフライトだからと大目に見てくれていたのかは定かではありません。
というのも実はこの後ヨーロッパ間を飛ぶ飛行機に乗って、その状況は一変するからです。このことは少し後に描きます。
飛行機という特殊な状況下において、守るべきルールは絶対です。でなければその他のお客さんの安全も脅かしてしまいかねません。
しかし犬は生き物。貨物室と違い、側に置いてしまうとただの荷物として扱うには限界もあります（心情的に）。そんな事情を汲んでCAさんたちが見守ってくれてたとしたら、とてもありがたいことだったと思います。
作者：おおうちまりこ
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