犬用ペットヒーターの選び方
大きさで選ぶ
愛犬の大きさやサークルの広さに応じて、用意するペットヒーターのサイズを検討しましょう。ペットヒーターによっては、小型犬用や小動物用などある程度の目安が掲載されいるタイプもあります。
屋外の犬小屋でも使えるペットヒーターもありますので、設置場所をあらかじめ決めておいて、その場所に合った大きさのものを選ぶことが必要です。ネット通販などで購入する場合も、必ず掲載されているサイズを確認するようにしましょう。
安全性から選ぶ
犬にペットヒーターを用意する場合、安全性に注意して選ぶようにしましょう。コード付きのタイプは、犬が噛んだりイタズラしたりする可能性もあります。
愛犬の噛み癖が心配であれば、コードレスタイプかコードカバーが付いているものを選ぶと安心です。消し忘れ防止のためにタイマー付きのタイプを選ぶのもよいでしょう。
ペットヒーターはフリマアプリの「メルカリ」やリサイクルショップなどで購入することもできますが、中古品を購入する際には必ず使用年数を確認し、安全性を考える基準にするとよいでしょう。
日本製のペットヒーターは、保障が充実しているメーカーが多いので安心です。
コスパで選ぶ
ペットヒーターの選び方として、コスパも重要なポイントとなるでしょう。購入価格が安いだけでなく、省エネタイプを選ぶと気になる電気代も下げられます。また耐久性があり、壊れにくいこともコスパで選ぶ上で重要です。
ペットヒーターの種類
パネルタイプ
パネルタイプのペットヒーターは、薄いパネル型で温風が出ない暖房器具です。床に敷くシートタイプのものや縦置き型のものがほとんどですが、マグネットがついており、ケージの側面に設置して使用するタイプや壁掛けタイプのものもあるようです。
電気、オイル、遠赤外線タイプとさらに分類されています。
ホットカーペット
ホットカーペットタイプのペットヒーターは、床やベッドに敷いてその上で温まることのできるヒーターです。電気を使わない「エコマットタイプ」と電子レンジで温める「電子レンジタイプ」、電気につないで温める「電気マットタイプ」があります。
「エコマットタイプ」は床からの冷え対策には最適です。「電子レンジタイプ」はレンジで温めたらキャリーバッグに入れて外出時のホットマットとしても使用できます。
「電気マットタイプ」はサーモスタット内蔵やUSB電源式のものなど機能が充実している商品が多いのが特徴です。
保温電球
保温電球タイプは、空気そのものを温めるペットヒーターです。ハリネズミやモルモットなどアクリルケースで飼育する小動物にも適しています。
セラミックの電球は、ペットの種類や大きさに応じてワット数を選べますし、光を出さない遠赤外線式のため夜間の使用でも明るくなりすぎません。カバー付きのものを選べば、愛犬が誤って触れてしまっても安心です。
外付けのサーモスタットを併用すれば、設定温度に合わせて自動で電源のオンとオフの切り替えができ、一定の温度が保たれます。
カイロ・湯たんぽタイプ
市販のカイロを中に入れるタイプのペットヒーターもあります。専用のケースにカイロを入れるだけで、温かさを保つことができる商品です。
カイロケースにはプラスチック製や布製などさまざまな種類があります。ケースに入れることで、カイロを噛んで中身を誤飲してしまう心配も減るのでお出かけの際や留守番時にも最適です。
湯たんぽも電気を使わずに温まることのできるエコなアイテムです。お湯を入れるだけで一定時間温かさを保てます。ただし、低温やけどをしてしまう可能性もありますので、必ずカバーを付けて使用しましょう。カバーがセットになっていない場合は、手作りしてもよいですね。
犬用ペットヒーターの使い方
ペットヒーターの設置場所
ペットヒーターを使う前に、置き場所を決めましょう。ケージやサークルの中や外など、ペットヒーターの大きさや種類によって、設置方法もさまざまです。
パネルタイプのものは、ケージの側面に設置することも、下に敷くこともできます。ホットカーペットタイプでしたら、ケージの中に敷いてあげましょう。
保温電球タイプは、ケージの側面に設置するだけでなく、上部に設置することもできますが、ペットが届かない位置にきちんと固定することも大切です。カイロ・湯たんぽタイプならば、ベッドの中に入れてあげてもよいですね。それぞれの商品説明に記載されている取り付け方を参考にしましょう。
ペットヒーターの効果的な使い方
ペットヒーターを下に敷く場合には、ヒーターの上に毛布を敷いたり、カバーを付けたりすることをおすすめします。熱が逃げることの防止になり、毛布やカバーのぬくもりで愛犬もより心地よさを感じられるでしょう。
またケージやサークル内にヒーターを設置する場合、暑くなったときに愛犬が逃げられる場所を用意することも大切です。
下に敷く場合は、全面に敷かず、クッションやベッドなどクールダウンできる場所を用意します。温度調節機能が付いているものを使用すれば、適温を維持でき、愛犬にとっても快適な温度で過ごすことができますよ。
犬用ペットヒーター人気ランキング
アイリスオーヤマ ペット用ホットカーペット
ホットカーペット型のペットヒーターで、サイズが豊富でS〜3Lまであります。小型犬から大型犬まで対応しており、うさぎや猫にも使える商品です。本体は高温面と低温面のリバーシブルになっており、ペットや気候に応じて温度を使い分けられます。
またサーモスタット内蔵で温度調節機能もあるため、無駄な電力をカットできる点も魅力です。
フリース素材のカバーは、触り心地がよいだけではなく、丸洗いできるためお手入れも簡単です。コードは二重保護構造で噛みつきによる破れを防いでおり、安全対策もしっかりとできます。
マルカン リバーシブルホッとヒーター
こちらのペットヒーターは、リバーシブル仕様でしっかり温まる約38℃の高温面とやさしく温まる約30℃の低温面を使い分けられる商品です。サイズはミニ、M、Lサイズの3種類あり、愛犬の体の大きさに応じて選ぶことができます。
金属チューブでコード全体をカバーしており、ペットのいたずら防止対策もされています。もこもことして暖かいアルパカタッチのカバーは、やわらかな触り心地で保温効果もばっちりです。
ニチドウ あったかマット ソフト
超薄型設計のソフトクッションマット型ペットヒーターです。サイズはS〜Lの3種類あり、ベッドの下やケージに収まる大きさになっています。高温面と中低温面のリバーシブルタイプで、快適な温度に設定して使えます。本体は水拭
きも可能なため、お手入れが簡単で清潔さを保てることもよいですね。
アサヒ(旭光電機工業)ペットヒーター
保温電球タイプのペットヒーターで、スチール製のカバーに電球が入っています。40W、60W、100Wの3種類があり、セキセイインコやオカメインコなどの小鳥、爬虫類、うさぎやハムスターといった小動物にも適しています。犬に使用する場合は、子犬の他、チワワやトイプードルなどの小型犬に最適です。
電球自体は明るい光を放たず、夜間使用してもペットの安眠を妨げません。点けたままにしておくと温度が高くなりますので、サーモスタットを併用して温度管理をしてあげましょう。
ドギーマン 犬猫専用設計パネルヒーター
犬猫専用のパネルタイプのペットヒーターです。ケージの外に設置する縦置き型で、遠赤外線タイプのため、体の芯までじんわりと温まります。パネルヒーターは温風が出ないため、無臭、無音でお部屋の空気も汚れませんし、ニオイや音に敏感なペットにも使えるでしょう。
ペットヒーターの注意点
やけどに注意
ペットヒーターを使用する際は、やけどに注意しなければなりません。保温電球やパネルヒーターなどをケージの外に設置していても、熱くなったケージの網目に触れることで被毛が焦げてしまうこともあります。
ケージ内に設置する場合も、熱い部分に触れてしまうとやけどに繋がりますので、カバーを付けるなど工夫をしましょう。
ホットカーペットや下に敷くパネルタイプなど、直接触れるものは低温やけどに注意してください。
特に高齢犬の場合は、熱さに対する反応が鈍く、気づいたときには低温やけどを負っていることもあるかもしれません。飼い主が定期的に様子を見て、愛犬をヒーターの上から動かすようにしてください。
火事や火災に注意
ペットヒーターによる火事にも注意が必要です。就寝時や留守中など、飼い主の目が届かない場合、電気を使うペットヒーターをつけっぱなしにすることは避けましょう。長時間使用し続けることは、空気の乾燥を引き起こし、思わぬ火事や火災の原因になります。
使用年数が長いものや、コードが断線している恐れのあるヒーターも使用を控えましょう。焦げ臭いと感じたらすぐに使用をやめてください。
コードの噛みつきに注意
電源コードのついたペットヒーターの場合、犬がコードを噛むと感電する恐れがあります。好奇心旺盛な子犬の頃は特に注意が必要です。噛み癖が心配であればコードにカバーを付ける、苦味のあるいたずら防止スプレーをコードにかけておくなども有効です。
噛んでもよいおもちゃを与え、それ以外は噛んではいけないと教えることもよいでしょう。
ペットヒーターQ&A
【Q】ペットヒーターを使用すると電気代はどのくらいかかりますか?
【A】ペットヒーターのワット(W)数や使用時間によって電気代は異なりますが、電気代を算出するための計算式は「ワット数÷1000×使用時間×1kWhあたりの電力料金」です。ペットヒーターを使用する場合の電気代は、平均すると約810円と言われています。
商品によっては「電気代1時間約0.3円」など、目安が記載している場合もありますので、比較しながら選ぶとよいでしょう。
【Q】ペットヒーターをつけたまま留守にしても大丈夫ですか?
【A】基本的には留守にする場合、電源コードを使用するペットヒーターは噛みつきによる事故防止のため消すようにしましょう。ものを噛む癖がない犬の場合でも、飼い主の目が届かない留守中は危ないため、コード付きのペットヒーターの使用は避けるようにしましょう。
留守にする際はなるべくエアコンを使用するか、コードレスタイプのペットヒーターを使用してあげてください。湯たんぽやカイロタイプなど電気を使用していないタイプがおすすめです。
【Q】ペットヒーターを使用する気温の目安はありますか?
【A】犬種によって違いはありますが、18〜22℃程度が快適に感じる室温と言われています。もともと寒さに弱い犬種や、子犬、シニア犬など、体温調整が苦手な場合には様子を見ながらペットヒーターを使用するようにしましょう。
ペットヒーターがいつからいつまで必要かについては、一概には言えませんが、寒がっている様子が見られたら使用を開始してよいでしょう。暑すぎて寒い場所に移動していたら弱めるなど、調整するようにしてください。
▼「防寒グッズの基本」を知りたい方はこちら
まとめ:犬の寒さ対策にペットヒーターを活用しよう
犬はお腹の毛が少なく、人間よりも低い場所で生活しているため、床からの冷えを感じやすいようです。体の弱い老犬や病気の犬、成長途中の子犬などは体温調節が苦手なため、ペットヒーターを活用し体調管理をしてあげましょう。
人間用の暖房器具の使用は、ペットにとっては熱くなりすぎる場合もあるため、安全対策などが施された専用のペットヒーターを使用してあげるとよいでしょう。愛犬にとって適度な環境を整えるためにも、ペットヒーターを活用して、寒い冬を快適に過ごしてはいかがでしょうか。
ユーザーのコメント
女性 ショコラ
20代 女性 くう
年齢とともに寒がりになってきたので、今年の冬に備えてサークルに暖房器具を入れてあげたいなと思っていたところでした。
ヒーターは電気コードなどをかじったりしないかが心配で湯たんぽにしようかなと思っていたのですが、ペット用の仕様になっているんですね。温度や衝撃耐性などを考えると、人間用のものよりペット用のものを使用した方が良さそうです。
サークルのベッドの下に配置できるサイズのものを試してみたいと思います。
女性 aoi
もしお漏らししてしまったら、と考えると電気毛布は怖いです。犬用こたつなら敷くものではないので、その点の心配はなさそうですね。
普段愛犬のいる部屋はヒーターを置いているのですが、寝る時の部屋は乾燥しないようにヒーター類は置いていないので、今年はこの犬用こたつを検討したいです。
女性 カエ
30代 女性 nico
30代 女性 チョコミント
20代 女性 てと
40代 女性 くっきー