老犬がご飯を食べないのはなぜ?食欲をアップさせる工夫や注意点を解説

老犬がご飯を食べないのはなぜ?食欲をアップさせる工夫や注意点を解説

老犬は若い頃のようにたくさんご飯を食べなくなりますよね。老犬がなぜご飯を食べないのか原因と食欲をアップさせる工夫や注意するポイントをまとめました。

老犬がご飯を食べない理由

老犬がご飯を食べない理由

愛犬が年齢を重ねてきて「今までがつがつ食べていたのに最近食が細くなってきた」という不安を抱えている飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。

犬はシニア期を迎えると、だんだんと食が細くなってきます。老犬の食欲が落ちる、食べなくなる理由は様々です。当てはまるところがあるか確認してみましょう。

運動量や基礎代謝が低下して空腹を感じにくい

一日のうちで寝ていることが多くなった、寝てばかりいる、よく遊んでいたのにすぐにやめてしまうなど、老犬はこのような特徴をもっており、運動量が低下していることがわかります。

身体を動かす量は食欲に関係してきます。若い頃と違って運動量も落ち基礎代謝も低下するため、それほどお腹が空かなくなります。

嗅覚・筋力・飲み込む力の低下による食事への意欲の減退

犬にとって大切な嗅覚が鈍ると、食事の香りに対する反応も弱くなり、食欲の低下に繋がります。また、食事をとることは意外と体力を使う動作です。飲み込むことも嚥下機能が関係しており、それが低下すれば食欲に影響するでしょう。

もし食べ始めても食べにくそうにしていたり、過度に疲れている様子があれば老化による食欲低下かもしれません。

頑固さが増してご飯に対するこだわりが強くなっている

人間でも年齢を重ねると多少頑固になりますよね。同様に犬でもこだわりが強くなりわがままになる犬もいます。特にドッグフードやおやつなど、気に入った食べ物にしか反応しない犬もいます。

  • 食べたくないものには口をあけない
  • 手からしか食べない
  • すぐ飽きる
  • お菓子は食べるのにエサには見向きもしない

など食に関係して手がかかるようになる犬は多いです。チワワなどで元から手でご飯を与えていたなどの場合は別ですが、飼い主さんの手からしか食べないなどの行動がみられたときはわがままから食べなくなっている可能性があります。

ストレスや体調不良でご飯を食べる気になれない

何らかのストレスや、どこか体調が悪い時は食欲をなくす可能性があります。これは老犬に限らずですが、環境が変わったり食事の内容を変えたときなど、ストレスが重なると食欲が無くなります。急激な環境の変化があったときなどの食欲低下はよく様子を見てあげましょう。

また、体調が悪い時は顕著に食事を取りたがらなくなります。もし他にも元気がない、下痢や嘔吐などの症状があるなど普段と違った様子があれば、動物病院を受診しましょう。

病気の可能性

病気によって痛みがある場合や、気持ち悪さ、息苦しさなどがあり食欲が低下している恐れがあります。

例えば心臓病などを患っており呼吸が苦しいと、食べることをやめてしまうことでしょう。食事をしている途中で食べなくなったり、ご飯を食べるそぶりも見せない場合は、どこか痛みがあったり苦しさがある可能性があります。

老化による脳の機能の低下による食欲のムラ

本来お腹が減り、空腹になればサインが出て食欲が出るはずですが、年齢を重ねて脳の機能が衰えはじめると、寝る、食べるなどの行動が正常に機能しなくなることがあります。

寝る時間に急にウロウロしだしたり、食事をとらない日があったかと思えば、食べ終わっても皿を舐め続けたり、過剰に食欲にムラがある場合は、年齢による脳の機能低下かもしれません。

老犬がご飯を食べない時の注意点

老犬がご飯を食べない時の注意点

病気や老化による身体の機能の低下など、場合によってはすぐに受診が必要になるなど、注意すべきことがいくつかあります。目安を知って適切な対処が必要です。

何日も食べない場合は動物病院を受診する

もし著しく食欲が低下して何日も食べない日が続くなどの場合は、必ず動物病院にいきましょう。全身のチェック、聴診、レントゲンなど様々な検査を通して原因がわかるかもしれません。

また、全身の状態から、脱水など起こしているときにはすぐに点滴をして身体の水分量のバランスを整える必要があります。

食べないほかにも症状がある場合は受診を

急に全く食べなくなった時や、食欲が落ちていると同時に次の症状がある場合には病院での検査をしましょう。

  • 下痢、嘔吐
  • 口臭が強く歯石がついている
  • 食べにくそうにしている様子や食べこぼしが多い
  • 咳が出たり呼吸が荒い

以上の様子がみられた場合は、腎臓病やがん(腫瘍疾患)、消火器系の疾患、歯周病などが影響して食欲を無くしていることがあります。いずれも老年期に起きやすい病気です。

老犬の寿命が近づくとご飯を食べられなくなることが多い

犬の余命が短くなってくると、だんだんと食欲が無くなってきます。ひとつの目安としてはお水も自力で飲めなくなる、自力排尿や排便が難しくなることが挙げられます。

ただし、自己判断は危険なので必ず動物病院でどのような時期であるのかを診てもらいましょう。

老犬がご飯を食べない時の対処法

老犬がご飯を食べない時の対処法

老犬がご飯を食べない時には、食べることへのストレスを緩和したり、食べたいが食べれない状態であれば介助して食べさせてあげることで栄養を取る必要があります。その方法をお伝えします。

老犬が食べやすく消化しやすい食事に変える

老犬は噛む力も衰えてきます。できればやわらかく飲み込みやすい食事にかえてあげると良いでしょう。消化器官の衰えもみられるので食事の内容も消化しやすい野菜を混ぜてあげるなど工夫をしましょう。

ただし急に変化するとストレスになったり、逆にお腹がびっくりする場合がありますので、切り替える場合は徐々に変えていってください。

一度に食べる量を減らして1日の食事回数を増やす

食事をするのは体力を使います。一回で食べきることが体力的に難しくなってきた場合には、1日2回だった食事を、1日3回~4回に増やすなどして、少しづつ与えるようにしましょう。

ご飯の香りをアップさせて食欲を刺激させる

嗅覚が弱っている老犬の食欲をアップできるように、ご飯の香りが立つように工夫してみましょう。

例えば、ドライフードであれば少しお湯に浸してやわらかくすることで香りが立ちます。また香りのいい缶詰タイプのご飯を少量混ぜ込むことや、茹でたささ身を混ぜるなどの工夫をします。

食べにくそうにしている時は食事の介助を行う

舌を動かしてなめとったりする行動も筋力が落ちていると思ったようにできない老犬もいます。食べようとしていても食べにくくて食欲が落ちてしまう場合もありますので、声をかけながら口に持って行ってあげるなどの食事の介助を行います。

遊びや散歩など、体を動かす時間を作る

基礎代謝も落ちて、胃腸の動きも鈍くなり空腹を感じにくくなるので、適度な運動を促すことも試してみましょう。

走ったりボール遊びなどができなくても、歩くだけでもいい運動になります。季節や気温なども考え、負担にならないような時期時間帯を見て運動を促してみましょう。

食器や食事環境の改善

それまで問題なく使用していた食器も、食べるときの姿勢に負担がかからないように、高さのあるフードボウルに変えてみたり、足元が滑っている様であればマットを敷いてあげるなど、工夫をしてあげることで、少しでも食事にかかるストレスを減らしてあげましょう。

病気の治療や痛みの緩和など

歯周病などで口の中の環境が悪く痛みを伴っていたり、病気で痛みや息苦しさ、気持ち悪さなどがある場合は、治療によってその症状の緩和を図ることで、体調を改善させましょう。病院で適切な治療や食生活についてをしっかり相談しましょう。

老犬がご飯を食べない時の食べさせ方

老犬がご飯を食べない時の食べさせ方

ご飯を食べなくなった老犬に対処をするにあたって、考えられるトラブルを踏まえ、食事の内容や食べさせ方を変えるときのポイントをお伝えします。

老犬が食べ慣れていないものを与えすぎない

老犬は内臓の機能も低下している恐れがあります。食べないからといって急に食事の内容を変えてしまうと、消化器官に負担がかかる他、味や臭いの変化に犬が拒否反応を示すかもしれません。

徐々に変化させていくことを心がけ、たくさんの種類を次々試していくことは避けましょう。

ご飯と一緒に水分補給を意識して与える

ご飯と一緒に水分を多くとれるように意識するといいでしょう。老化に伴って食事だけでなく水分補給も不十分になることが考えられます。

ドライフードを与えている場合は、多めのお湯で浸して水分を含ませて食べさせたり、食べにくそうにしている場合は水分を多めにしてペースト状にし、水分補給を意識できると良いでしょう。

手作り食は食材の中毒性を確かめて犬に合わせた調理法で作る

食欲を無くしている場合、香りづけに野菜やささ身などをご飯に取り入れてみようと思う飼い主さんも多いはずです。

注意する点は調味や調理法です。味が濃い方が犬は好みますが内臓への負担がかかります。

  • 味付けはしないこと
  • 食材に対するアレルギーはないか気を付ける
  • 食材はよく茹でて柔らかくし細かく刻む

身体の機能が低下しているので、とにかく消化に優しく身体に負担をかけないことが大切です。

寝たきりの老犬は誤嚥しないよう体を起こして食べさせる

もし寝たきりの犬に食事の介助を行う際には、無理やり口の中に食べ物を入れることは好ましくないです。ただし、口の中に入れないと口すら動かさないことは良くあります。

まず姿勢ですが、犬の体を起こして食べさせましょう。口の中に入ってきた物をなめとる(舌をペロペロと動かす)様子がある場合は、少しづつシリンジ(注射器)やスプーンで口元に流し込んであげます。

口の中に溜まってしまうようであれば無理をせずに中止しましょう。口の中に溜まったものを間違って喉に詰まらせてしまうことがあります。

まとめ

容器を持っている犬

犬はだいたい7、8歳ごろからだんだんとシニア期に入っていきます。人間よりも寿命が短いのであっという間に老年期を迎えたと感じる人も多いでしょう。

年齢を重ねたときに変化を感じやすいのが食欲や食べる量に関すること、運動量の低下などといわれています。老犬が食欲を無くした際には以下を参考にしてみてください。

  • ご飯の形状を食べやすくしてあげる
  • ご飯を消化しやすいものに変える
  • 急に食べなくなった場合は動物病院で診察を
  • 何日も食べない場合は病院へ相談を

愛犬が食べなくなったらと不安になりますよね。年齢に合わせて、食べ方や与えるものを考えて老年期も幸せに過ごさせてあげられると良いですね。

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