ボールを使って愛犬と楽しく遊ぶ方法
犬のボール遊びというと、ボールを投げて犬に取りに行かせる遊びが一般的です。これだけでも飼い主さんと遊ぶことに喜びを感じますが、犬が楽しめるボール遊びは他にもいくつかあります。
ここでは、犬が喜ぶボール遊びの方法や遊びながらしつけを身につけさせる方法を紹介します。
追いかけて楽しい「持ってこい!」
飼い主さんが投げたボールを追いかけて持ってこさせる遊びです。
初めは、近い場所に投げたり転がしたボールを持ってこさせます。できたらたくさん褒めてあげましょう。これを繰り返して少しずつボールを遠くに投げるようにします。
また、ボールを取りに行く間にクッションや座布団などで障害物を置くことで、ジャンプをしたり乗り越えたりして犬の運動能力を高めることができます。
特に運動量が必要な大型犬なら、広い場所で持ってこいの遊びをしてあげると、思いっきり体を動かせて喜びますし、ストレス解消にもなります。
引っ張り合いでストレス解消
犬は、引っ張り合い遊びが好きな子が多いです。トレーニングを何度も繰り返す必要もなく、すぐに遊べるので飼い主さんとのコミュニケーションに最適です。
引っ張り合い遊びとは、ボールを愛犬にくわえさせて引っ張り合うというシンプルな遊びです。ボールを上下左右に動かして変化をつけてあげると、狩猟本能を満たしストレス解消にもなります。
引っ張り合いは、飼い主さんと愛犬が交互に勝つように遊びましょう。「ちょうだい」と声をかけて犬がボールをくれたら褒めることを繰り返すと、しつけとして「ちょうだい」のコマンドを学習できるようにもなります。
犬用のボールには、音が鳴ったりロープが付いているものなど種類も豊富。それらを使って引っ張り合い遊びをすることで愛犬に喜んでもらえるでしょう。
隠して遊ぶ知育ゲーム
雨でお散歩に行けない日は、ボールを使った「宝探しゲーム」をしてあげましょう。室内でも犬の欲求を十分に満たすことができます。
宝探しゲームとは、ボールをタオルやシーツなどの下に隠して犬に探させるゲームです。穴掘りやにおいを嗅ぐという欲求を満たし、頭を使って見つけ出し、成功したら大好きな飼い主さんに褒めてもらえるため、犬とっては非常に有意義な遊びと言えます。
宝探しゲームのやり方を説明します。
1、ボールを隠す
最初は犬から見える場所にボールを隠します。最初から見つけられない場所に隠すと、宝探しゲームに飽きてしまいます。
2、コマンドを出して探させる
ボールを隠したら「探して」などのコマンドを出して、ゲームをスタートさせます。
3、ボールを見つけたら褒める
犬が宝物のボールを見つけたら、ご褒美をあげましょう。少しずつ隠す場所のレベルを上げていくと良いです。
「持ってこい!」の教え方3ステップ
「持ってこい」は、犬が「ボールを取りに行く」「くわえて戻って来る」「ボールを返す」という3つの行動ができないと成り立ちません。そのため、ボール遊びの中でもかなり難易度が高いです。
ここでは、持ってこいの教え方と持ってこない時やボールを離さない時の対処法も紹介します。
ステップ1:ボールに興味を持たせて投げる
犬にボールのにおいを嗅がせます。右や左に動かしたり、床に転がして興味を引きつけます。ボールに興味を持って鼻先や手で触れたら、ご褒美をあげます。
目でボールを追うようになったら、投げてみましょう。最初は、低い位置から床へ転がして、少しずつ高い位置から投げてください。
ステップ2:コマンドでボールを取りに行きくわえさせる
「ゴー」や「行け」など、コマンドを出して取りに行くように指示します。この時のコマンドは統一することが大切です。
ボールを投げた瞬間、コマンドの言葉を言う前に走り出そうとした場合は「マテ」と指示して待機させ、投げたボールが止まったら「ゴー」と指示します。
ボールの位置まで犬が追いついたら、「キャッチ」などの指示を出してくわえさせます。この時、ボールを追いかけなかったり、追いかけてもくわえなかったりすることがあるかもしれません。
考えられるのは、ボールを追うことにやりがいを感じていない可能性があります。ボールを追う意味や楽しさを犬に知ってもらうために、室内で空中キャッチ遊びをさせると良いかもしれません。
まずは、好みのおやつを使って短距離で投げてキャッチさせると、犬も楽しさを実感できるでしょう。
ステップ3:コマンドで元の場所に戻らせる
犬がボールをくわえたら、「おいで」「カモン」などのコマンドを出して、飼い主さんのところに持ってこさせます。戻ってきたらボールを飼い主に返させます。
この時に、「ボール持ってこない」「離さない」という場合もあります。これは、「持っていくと取られる」「奪われたくない」と思っているからです。犬の立場で考えてみれば、お気に入りのボールを自分で取りに行ったのですから、渡したくないのは当然です。
対処法として、ボールとおやつを交換しましょう。ボールを持ってくることができたら、美味しいおやつがもらえると学ばせるのです。交換が上手くできたらしっかり褒めてあげましょう。
犬とボールで遊ぶときの注意点
ボール遊びは、犬の運動不足解消や飼い主さんとのコミュニケーションに効果的な遊びです。ただし、ボール遊びを楽しく安全に行うためには注意しなければならないことがあります。
下記のポイントをしっかりと確認して、愛犬とのふれあいタイムをより充実させましょう。
与えっぱなしはダメ!遊び終わったら片付ける
犬用に作られたもので愛犬のお気に入りのボールでも、与えっぱなしは良くありません。
与えっぱなしで目を離しているうちに、ボールが壊れて破片を誤飲してしまう危険性もあります。特にゴム製のボールは壊れやすいので注意が必要です。ボールの破片が胃や腸に詰まると、大きな手術を受けなければなりません。
飲み込んだことに気づかずに発見が遅れると最悪の場合、窒息で命を落とす危険性もあります。
基本的に、犬のおもちゃは飼い犬さんや周りの人と一緒に遊び、遊び終わったら片付けることが大切です。人が見ていないところで与えっぱなしにするのは絶対にやめましょう。
安全が確保できる場所で遊ぶ
外でボール遊びをする場合は、その場所がボールやおもちゃを使っても良いのか確認しましょう。禁止されているのに使っているとトラブルに繋がることもあります。
ドッグランでもボールの使用が禁止されているところもあるので、事前に確認しておきましょう。公園で遊ぶ場合は、ペットの立ち入りを禁止していないか確認しましょう。
ペットが許可されていても、ボールが車道に出たり周りに迷惑をかけたりしないように、十分に気をつけてください。ロングリードを装着しておくと良いですが、それでも安心はできないので愛犬から目を離さないようにしましょう。
興奮させすぎには注意する
犬は、ボール遊びが大好きなので夢中になって楽しんでくれます。しかし、あまり興奮すると指示を出しても聞かなくなってしまうことも。そのような状態になったら、一旦遊びを中断して落ち着くまで待ちましょう。
また、シニア犬や病気を抱えている犬は長い時間ボール遊びをすると体に負担をかけてしまいます。時間を決めたり遊び方を考えたり、愛犬にあった運動の仕方を選びましょう。
犬用のボールを使う
犬とのボール遊びに、テニスボールを使っている飼い主さんもいるかもしれません。テニスボールは、犬にはサイズが大きすぎて噛みにくいためおすすめしません。犬の大きさに合わせてボールのサイズも最適なものを選んであげましょう。
ボールが小さすぎても飲み込む危険性があるので注意が必要です。ボールの素材にも注目しないといけません。柔らかいものだと噛んで破れてしまい、その破片を飲み込んでしまう恐れがあります。
愛犬と楽しく安全に遊ぶためにも、犬用に作られたボールを使いましょう。犬用のボールには、歯磨き効果や噛み癖を予防する効果のあるものもあります。
犬用のボールおすすめ8選!
犬用のボールは、愛犬とのコミュニケーションや運動不足の解消、しつけなどに活用できます。愛犬が留守番中にひとりで楽しめるものや、歯磨き効果が期待できるものもあります。
しかし、種類が豊富でどれを選んだらいいのか迷ってしまうかもしれません。ここでは、おすすめの犬用ボールを紹介します。愛犬の性格や利用シーンに合わせて選んでみてください。
ドギーマン 犬用おもちゃ コットンボール
<おすすめポイント>
- 天然コットンでできた優しいボール
- 愛犬の歯の健康を守る
- 中型犬にピッタリのサイズ
コットン100%で作られた犬用おもちゃ。接着剤を使用せずに天然コットンを編んでボール状にしています。
コットンロープは太さがあるため、犬が噛むことで歯に付いた汚れをかき出したり、歯茎のマッサージや顎のトレーニングなどにも効果的。サイズは直径65mmと、中型犬がくわえるのにちょうど良い大きさ。水洗いできるのでいつでも清潔に使えます。
WeinaBingo 犬用 玩具ボール
<おすすめポイント>
- 音が鳴って犬の興味を持たせる
- 表面のデコボコが犬の探求能力を高める
- 耐久性に優れ長期間使える
適度な柔らかさのある素材で、愛犬が噛んだり押したりすると音が鳴るゴムボール。
表面がデコボコしたデザインは犬がくわえやすいだけでなく、不規則にバウンドするので簡単には捕まえられず犬の探求能力を高めます。耐久性にも優れており長い間使えるのもおすすめのポイント。
犬用 ボール ホーリーフットボール
<おすすめポイント>
- 遊び方が何通りもある
- 4サイズあり全犬種利用可能
- 天然ゴム使用で安全性が高い
ホーリーフットボールが1つあれば、引っ張ったり噛んだり、中にボールやおもちゃ、おやつを入れたりして遊ぶなどさまざまな遊び方ができます。
フットボール型なので、投げた時の動きが面白く愛犬を飽きさせません。4つのサイズから選ぶことができ、超小型犬から超大型犬まで全犬種利用することができます。
有害な原料を一切使用せず天然ゴムで作られているので、安心して遊ぶことができます。
コング(Kong) コング 犬用おもちゃ
<おすすめポイント>
- 中におやつを入れられる
- 凹凸形状で不規則にバウンドする
- 歯やあごを鍛えられる
内側が空洞になっているので、おやつを入れて遊ぶことができます。凹凸の独特の形状は、不規則にバウンドしたり転がったりと愛犬が楽しく運動することができます。
素材は頑丈なゴムを使用しており、噛み心地が良く遊びながら歯やあごを鍛えます。サイズは中型犬にピッタリの大きさです。
Akizora 光る犬用おもちゃ
<おすすめポイント>
- 音と光りで楽しく遊べる
- お手入れ簡単で清潔に使える
- 天然ゴム100%で耐久性もある
発光装置と鈴付きで光りと音で楽しく遊ぶことができます。天然ゴム100%で作られているので耐久性と弾力性があり、噛んでも壊れない安全性の高いボールです。
また、透かし彫り設計によってボールを噛むことで歯を掃除する効果があり、歯垢の蓄積や歯茎の病気予防に役立ちます。水洗いも可能なのでいつも清潔に使うことができます。
犬のおもちゃ ウィキッドボール
<おすすめポイント>
- 充電式全自動ボールでひとり遊びにもおすすめ
- 3つのモードで楽しめる
- 水洗い可能で衛生面でも安心
電源ボタンを押すと、ライトの色が変わって3つのモード選択が可能。モードごとにボールの動きが変わるので愛犬の性格や運動神経などに合わせて選べます。
丈夫なTPU素材を使用しているため、犬が噛んでも傷つきにくいのもポイント。水洗いもできるので衛生面でも安心です。おやつを入れられるスナックホール付きなので良い香りで犬を引きつけます。
タレントスター 犬用ボール 2個入り
<おすすめポイント>
- 耐久性が高く安全な高品質E-TPU製
- 歯をきれいにするのに効果的
- 防水性に優れプールやビーチでも使える
高品質のE-TPU製で作られており、耐久性と耐パンク性に優れ食品グレードで安心して使うことができます。丈夫な素材ですが適度な柔らかさもあるので、口腔ケアにも役立ち犬の歯を守ります。
柔軟性もあるので、跳ねたり蹴ったりして犬が楽しく遊べます。軽量で水にも浮き防水性に優れているのでプールやビーチなどでも遊べます。
ペットトイ ジャンピングボール
<おすすめポイント>
- 不規則な動きが楽しい
- 愛犬の運動不足解消におすすめ
- 自動で停止する
ボールが自動でピョンピョン跳ねる不思議な犬用ボール。不規則な動きに犬も大興奮です。電源スイッチを入れてから約50秒経つと自動で停止します。
充電式ではないため、単4アルカリ電池4本必要です。ボールの中からユニットを取り出して電池を正しく入れましょう。
▼「犬のおもちゃ」の基本を知りたい方はこちら
まとめ
愛犬とのボール遊びは、安全に遊べる場所で注意点を十分に把握して行うこ とでたくさんのメリットが得られます。
コミュニケーションやしつけ、運動不足解消、ストレス発散など、愛犬にっても飼い主さんにとっても利点は多いです。「これから愛犬とボール遊びをしたい」と思っている飼い主さんは、まずは犬用に作られたボールの中から、愛犬に合ったものを見つけましょう。
今回紹介した犬用ボールは、愛犬を飽きさせないように工夫されているものばかりです。留守番中にひとりで遊べるように作られたものもあります。ただし、いくら安全な犬用ボールでも、長い時間愛犬から目を離してひとりで遊ばせるのは危険です。
愛犬との絆を深めるためにも、できるだけ一緒に遊ぶ時間を作ってあげましょう。