犬に湯たんぽ!病中や回復時におすすめしたい暖房器具

犬に湯たんぽ!病中や回復時におすすめしたい暖房器具

老犬が病気や寝たきりになると、よりいっそう体温調節が難しくなってきます。少し手間はかかりますが、昔から使われている湯たんぽをおすすめしたいと思います。

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記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター )

獣医師・AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター
山口大学農学部獣医学科(現:共同獣医学部)卒業。2006年3月~2023年3月 有限会社ふくふく動物病院 取締役・院長。ジェネラリストですが、得意分野は皮膚疾患です。
獣医師歴26年(2023年4月現在)の経験を活かし、ペットの病気やペットと楽しむアロマに関する情報をお届けします。

老犬の体温調節に「湯たんぽ」がおすすめ

老犬

今回は、病気や老犬におすすめの、「湯たんぽ」のご紹介です!やけどに注意して使用して下さいね!

わが家の15歳になるメスのラブラドールは最近、足に脂肪の塊ができたためちょっと歩きにくそうです。老化からか、視力も衰え、耳も聞こえが悪くなってきました。

さらに、犬にとって大切な「嗅覚」もとても落ちてきています。

大型犬は腰が悪くなりやすいと言われていますが、幸い腰はまだ大丈夫な様子でトイレも散歩もいけます。

まだ歩けますが、人間に例えてみますと、もう「おばあちゃん」。ここまで体の機能が低下していたら生活が大変ですよね。

とうの本人は、そんな心配も気にせず、今日も元気で生活しています。

しかし、いくら元気だからと言って、冬の寒さには十分注意が必要です。

老犬の寒さ対策については、老犬を飼われている飼い主の皆様であれば気付かれていることかと思います。

うちでは室内犬のため、室外飼いのお家のような寒さ対策はしていないのですが、(それでも毛布を多用したりはしています。)15歳の犬にとって今年の冬はやはり堪えてしまったようで、持病の症状を悪化させてしまいました。(病名は伏せさせて頂きます。)

やはり老犬にとって体の温度調節が難しくなることは様々な病気やトラブルに繋がりやすくなるのだと実感しました。

うちの犬はその後寝たきりになってしまい、食べても吐いてしまうので体力が随分おちてしまいました。

そこで今回はその時に使用した「役に立った暖房器具」をご紹介していきたいと思います。

老犬の体温調節の方法

湯たんぽ

それは湯たんぽです。

ペット用の暖房器具はたくさんあるかと思いますがこの時は特に緊急時だったこともあり、急いで用意しなければならず人間が使っていた湯たんぽをそのまま使用しました。

回復しだしてから、この暖房器具が功をなしたのだと思いました。

その理由は、

① メリット:湯たんぽだと、いつかは冷たくなるので、タイマーがなくても使える。電化製品の消し忘れがない。(デメリット:一日に何回か交換しなくてはいけない。)

② メリット:湯たんぽだと、肌に直接当てなくても布団やシーツ一枚からでもぬくもりが全体に伝わる。トイレは起きてシートの上でしていたので、掛布団はいつの間にかはいでしまっていました。そのため敷き布団のシーツの下に忍ばせて使用しました。(デメリット:犬は毎回決まったポーズで寝ているわけではないので、毎回邪魔にならない置き場所を考えて置く。)

③ メリット:湯たんぽだと、毎回人間の肌で温度を確認できる。熱すぎない、冷たすぎない温度にできる(デメリット:この温度で何時間もつかな?ということを毎回考えなければいけない)

④ メリット:湯たんぽだと、乾燥しない。おすすめはゴムでできた製品です。ぬくもりの中でトイレをしてしまうこともあるので、カバーは外して使用しました。パンパンにお湯を入れず、平べったくなるぐらいのお湯を入れました。(湯たんぽで犬が転んだりしないように)

家族の献身的な介護によって(湯たんぽ介護はかなりマニュアル的な暖房器具です!)、ぐっすりと眠る時間が増え、だんだんと回復していきました。

今は元に戻っています。

最後に

老犬

飼い主は色々と失敗の連続です。

冬の間中続ける方法では無いかもしれませんが、湯たんぽのお陰で本当に大きな山場を越えられたと思います。
湯たんぽは非常に便利ですが、熱すぎると火傷しますし、冷え切ってしまうと保温ができず反対に体温を奪う可能性もあります。上手に使っていきましょう。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    50代以上 女性 ろちゃん

    私もおすすめします。
    現在フィリピンに住んでいますので普段は暖房器具とは無縁なため、湯たんぽには時々お世話になっています。(ただし、相手は犬ではなく「子豚」ですが・・・)
    生まれたての子豚は自分で体温調節をすることができません。そのため100wの裸電球を暖房がわりするのですが、悲しいかな、この田舎の島では頻繁に停電が起こります。

    そのとき急遽思いついたのが、湯たんぽ。現地では専用のものはありませんのでペットボトルに適温のお湯を入れて古タオルで巻きました。
    日本では、ワンちゃん専用のものを用意してあげたほうがいいですかもしれませんが、わんちゃんでも効果は同じだと思うので、急に必要な時は試してみてください。
    ただし、熱湯だとペットボトルが変形してしまうので注意。
  • 投稿者

    50代以上 女性 さきこ

    我が家の愛犬も8歳になり、そろそろ老化の兆候が出てくると覚悟をして日々観察をしています。
    幸いまだ大きな病気はしていませんが、高齢化して筋力が落ちると、筋肉を震わせて体温をあげることがしにくくなってしまいます。
    そんな時は、「湯たんぽ」で体温を維持できるよう優しくサポートしてあげたいです。そして、もし愛犬が病気にかかり、治療するために家での看護や介護が必要になった時も、たとえ手間がかかっても身体や環境に優しい「湯たんぽ」を利用したいと思います。
  • 投稿者

    30代 女性 MAI

    我が家もシニア犬を飼っているので、今回記事を読んでとても参考になりました。
    「湯たんぽ」は電気の消し忘れを防止出来たり、自然なぬくもりで温められるところが良いと思います。ゴム製のものが濡れても拭けるのでいいですね。冬には試してみようと思います!
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