犬がご飯を食べない理由と対策!わがままや病気から高齢まで

犬がご飯を食べない原因の見分け方

餌の匂いを嗅ぐ犬

犬がご飯を食べない時に考えられる原因と、その見分け方をご紹介します。

病気や高齢化による食欲不振なのか、好き嫌いなどわがままで食べないのか、見極めが難しい場合は、次のポイントを参考にしてみてください。犬の様子をよく観察し、チェックすることで犬がご飯を食べない原因を予測することができます。

病気

  • いつもより元気がなく、あまり動かない
  • 発熱やけいれん、震えがある
  • 食べたものを吐く、胃液を吐く、便秘や下痢などの消化器症状が見られる
  • ご飯やおやつを別の種類に変えても食べない

上記のような症状がある時は、病気が原因でご飯を食べない可能性があります。病状によっては病院に連れて行き、適切な治療を受ける必要があるため十分な注意が必要です。「今日はなんだか元気ないな」と感じる時は食事の様子もよく観察してみてください。

また、犬がご飯を食べない期間が何日も続く時は、食欲不振以外に目立った症状がない場合、1日~2日ほどは様子を見ても大丈夫でしょう。ただし老犬や子犬の場合や、嘔吐や下痢・便秘といった消化器症状、発熱に伴うけいれん、震えるなど普段と様子が異なる際は獣医師へ相談してください。

わがまま

  • ご飯以外のおやつは食べる
  • 元気がある
  • 散歩や運動をしたがる
  • 排泄に異常がない

上記のポイントに当てはまる場合は、犬のわがままが原因でご飯を食べないということが考えられます。「元気あるのに食べないな」と感じる時は、わがままを疑ってみてください。

また、犬がご飯を食べないからといって食いつきのいいおやつばかりを与えていると、栄養バランスが崩れてしまいます。犬の健康のためにも、わがままを放置せず適切に対処することが必要です。

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高齢

  • 高齢期に差し掛かっている
  • シニア犬、老犬である
  • 老化に伴う歯の抜けや、歯周病を患っている
  • 消化機能が低下している

大型犬は8歳ごろから、小型犬では10歳を超えると高齢期に入ります。

歯周病による口内環境の悪化や消化機能の低下により、以前と比べてご飯を食べないと感じることが増えてきます。運動量や基礎代謝が低下し、食事量自体が減ることもあるため、犬の様子をよく見て年齢にあったご飯と栄養を与えることが大切です。

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犬がご飯を食べないときに疑われる病気

餌を見つめる犬

犬がご飯を食べない病気をいくつか挙げます。これ以外にも重要な疾患が隠れていることもありますので、日ごろから食欲不振をひとつのサインとして犬の様子をよく確認し動物病院に相談するなどしてください。

呼吸器疾患

呼吸器疾患で犬がご飯を食べない原因は、くしゃみや鼻水・咳など呼吸器系の症状によって、嗅覚が鈍りご飯のにおいが分かりにくくなるからです。また、上気道炎のほか発熱などがあると感染症状が進行し、元気がなくなりぐったりとしてさらに食欲が減退します。

消化器疾患

免疫力の低下や細菌感染、ご飯が合わないことなどが起因となり胃腸炎を起こすと、下痢や吐き気・嘔吐などが生じ、犬の食欲が減退します。

犬がご飯を食べない状態が続くと胃液を吐いてしまうこともあるかもしれません。嘔吐物の状態も確認してみてください。また、夏季に夏バテを起こすと消化機能が低下し食欲不振となることがあります。

歯周病や口内炎

気付かないうちに進行していく歯周病は、程度の差はありますが成犬の多くが罹患しているといわれる病気です。

歯の汚れや歯ぐきの腫れ・口臭などの症状が現れ、進行すると歯のぐらつきなどが起こり痛みを生じます。予防のためには、定期的に通院しメンテナンスや処置を行うことや、日常的に歯磨きなどのケアを習慣づけることが大切です。

口内炎は、口中の粘膜に炎症が生じてただれや潰瘍となって痛みを生じる、人間にもおなじみの疾患ですね。いずれも口内の違和感や痛みを伴うため、犬がご飯を食べない重要な原因となります。

内臓疾患

消化器以外の内臓疾患として、心疾患や肝炎・腎不全・膵炎といった内臓疾患が原因となり犬がご飯を食べなくなることがあります。緊急性の高い病気なので、犬がご飯を食べないこと以外に、気になる症状やいつもと違う様子が見られる場合は、早めに動物病院へ行きましょう。

寄生虫による感染症

フィラリア症は、蚊の媒介により感染し最終的に犬の心臓に長期間寄生することで様々な症状を引き起こす感染症です。感染源となる蚊に刺された際に侵入したフィラリアの幼虫は、約半年の間に20センチメートルほどの成虫になります。

感染初期は食欲が減退したりいつもより少し元気がなかったりする程度で、ほとんど無症状です。進行すると咳や腹水、痩せるなどの顕著な症状が見られます。予防すれば防げるため、定期的な注射や薬の投与を欠かさないことが重要です。

また、回虫症は、長さ5~10センチメートルほどの白い糸状の回虫が消化管に寄生し、腸閉塞や食欲不振を引き起こす病気です。そのほかにも鈎虫や条虫・鞭虫などの消化管内に寄生する寄生虫は犬の健康に多大な影響を与え、犬がご飯を食べない原因となります。

ストレス

犬の性格によっては、精神的なストレスによってご飯を食べない状態になることがあります。

ペットホテルでの宿泊や預かり、通院・入院などのストレスが要因として考えられるのならば、しばらく様子を見たり対策を考えたりしましょう。他にも、生活リズムのずれや環境の変化、運動不足などがストレスの要因になります。

わがままが原因で犬がご飯を食べない時の対策・対処法

餌を与えられて横を向く犬

病気ではなく犬のわがままでご飯を食べない時は、犬への対応を見直してみましょう。何もせずわがままがエスカレートしていくと、犬はますますご飯を食べなくなります。

また、飼い主が食べるものやおやつが主食であるという感覚になり、栄養バランスが崩れて病気になりやすくなる可能性もあります。愛犬の身体面と精神面の観点から、わがままは早めに正してあげましょう。

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食べない時は、ご飯を片づける

犬がご飯を食べない時は、決まった時間が経過したら食器を下げましょう。食器を下げるまでの時間は、短めの設定で構いません。例としては、30分ほど経過しても食べなかった時は食器を片づけます。もし後からご飯をおねだりに来たとしても、おやつや飼い主の食べ物を決して与えないことがポイントです。

お腹が空いたら空腹に耐えかねて食べ物をねだるはずですが、何も与えずに我慢させます。要求のため吠えるかもしれません。それでも毅然とした態度で次の食事時間までは何も与えず、適度にお腹を空かせてあげることで食欲が出るはずです。

また、犬がご飯を食べないからと言って、手で与えたことはありませんか?そのような経験をすると、飼い主にかまってもらいたいという甘えから犬がご飯を食べない状態になることもあるので注意しましょう。

ご飯の内容を工夫する

わがままのひとつとして、好き嫌いや食べ飽きによって犬がご飯を食べない可能性があります。犬がおいしさを感じる最も重要な要素は、「におい」であるといわれています。

犬種によって差はありますが犬の嗅覚は人間の10~50倍あり、ご飯に対しても初めに「におい」をかいで食べるかどうかを判断しているそうです。そのためご飯の食いつきが思わしくない時には、「におい」を強くすることが効果的と言えるでしょう。

関連記事:

ご飯のにおいを強くするポイント

  • 新鮮なフードを与える
  • 40度くらいに温める
  • ドライタイプからウェットタイプのフードに変える

おやつを与えすぎない

ご褒美やしつけのためにご飯以外の食べ物を与えすぎていませんか?空腹の状態が短いと、犬がご飯を食べない原因となります。クッキーなどのおやつはにおいや嗜好性が強く、犬は大好きです。

しかし、あくまでも「おやつはおやつ」。栄養バランスが考えられていませんので、おやつで空腹を満たしてしまうと栄養が偏り、体重の増加や体の不調・変調につながります。おやつはなるべく少なくし、定期的な食事でバランスよく栄養が摂取できるようにしましょう。

高齢犬がご飯を食べない時の対策・対処法

餌を食べる犬

長く一緒にいると、犬の老化になかなか気づきにくいかもしれません。急に犬がご飯を食べないというよりは、少しずつ食欲がなくなってきたと感じるケースも多いと思います。

老犬になっても家族の一員として健康で長生きしてほしいですよね。犬の老化による変化を日ごろからチェックし、効率よく負担の少ない方法で栄養が摂れるよう工夫してみましょう。

やわらかく食べやすいご飯を与える

高齢期の犬は、歯や歯肉にトラブルが起こりやすく、口内の違和感や痛みからドライフードを食べるのが大変になってきます。

歯周病が進行し歯が抜けてしまうことにより、固さがあるご飯だと咀嚼がうまくできず食べない犬もいるようです。また唾液の分泌量が減少することでうまく嚥下できず、ご飯が喉に詰まりやすくなることもあります。

対策としては、ご飯を水分でふやかして咀嚼を容易にしてあげることや、水や適温のお湯を加えてスムーズに嚥下できるような工夫をし、口内や消化器に負担をかけないようにすることが重要です。

シニアフードに変える

口内トラブルが特にみられないのに高齢の犬がご飯を食べない時は、シニアフードに切り替えてみましょう。

特に10歳以上のハイシニア用のフードは、犬の身体に負担をかけず少量のご飯でも充分に栄養が摂れるように調合されています。食べなれたご飯に少しずつシニアフードを混ぜて、1~2週間ほどの時間をかけながら徐々に割合を増やしていくとよいでしょう。

また、消化機能の低下により、一度にたくさんのご飯を食べないというケースもあります。そんなときは一日の摂取量は変えず、ご飯の回数を3~4回に増やしてみましょう。

まとめ

空の容器を掲げる犬

犬がご飯を食べない時の原因を、「病気」「わがまま」「高齢」と大きく分けて3つご紹介しました。ご飯を食べない以外に身体的な症状がある場合は、病気にかかっているかもしれませんので注意が必要です。

明らかな不調や老化以外だと、なかなか判別が難しいと思います。犬がご飯を食べない時はぜひ見分け方のポイントをチェックしてみてくださいね。わがままの対処には毅然とした態度と忍耐力が必要になりますが、愛犬の健康のために対処してあげてください。

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