犬のマナーベルトって?
犬のマナーベルトは、雄犬のマーキングによって、周囲を汚してしまうことを防止するための、その名の通りマナー良く過ごすためのものです。装着が簡単ですし、慣れると犬もあまり嫌がりませんので、手軽に使うことができます。
「うちの犬はあちこちにおしっこかけてしまうから・・・」「ときどき粗相しちゃうのよね・・・」特に男の子のワンちゃんの場合、マーキングの習性があるので、なかなかおでかけしづらいとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。そんなときには犬のマナーベルトを使ってみましょう。
犬のマナーベルトはどんなときに使うの?
ドッグカフェやドッグラン、あるいはペット可のショッピングモールやホームセンターなど、犬が粗相をすると困るような場所におでかけするときに装着します。そうすることで、ちょっと人間が目を離したすきにマーキングしたとしても、犬のマナーベルトがあれば周りを汚さずに済みます。また、犬がマナーベルトを着けていると、周りの方々も「犬に対してきちんと配慮しているね」ということで、飼い主様自身も周りの目を気にしすぎて疲れてしまう、なんてこともなくなります。
中には、「犬のマナーベルトなんて、あまり見かけないけど」という方もいらっしゃるかもしれませんが、今は犬と一緒にお出かけできるスポットも増えており、そういった場所の中には「犬のマナーベルト着用が義務」のところもあります。そしておそらくこれからはもっとそういった施設は増えていき、外出先での犬のマナーベルトは当たり前な状況になっていくと思われます。
また、外出先でのエチケットとしてのマナーベルトの使い方以外にも、「老犬の介護」としてもマナーベルトは活躍します。ワンちゃんも年を取っていくと、中には立って動き回ることが難しくなるケースもあります。そうするとおしっこをするときも、自分では動けないので介助が必要なります。
ですが、そういうときに自分で「トイレだよ」と鳴いて教えてくれれば良いのですが、中にはそういったサインを出さずにおしっこをしてしまうワンちゃんもいます。ですのでそんなときには、犬のマナーベルトを着用しておくと、万が一のお漏らしに対しても、管理が容易になります。
さらには、歩けてはいるけれど、尿漏れをポタポタと歩きながら垂らしてしまう高齢のワンちゃんも多いです。そういったときはもちろん、犬のマナーベルトをしておくと、部屋中におしっこを垂らすことなく管理することができます。
あとは、日常のお留守番時に使っている方もいらっしゃいます。ワンちゃんの中にはお留守番になると、突然粗相しだしたり、あちこちマーキングしたりする子もいますので、そういったワンちゃんに装着しておくと、飼い主様が帰ってきたときも、お部屋が汚れずに済みます。
しかし、犬のマナーベルトを着けてのお留守番では、留守番中に犬のマナーベルトをいじって取り外し、場合によっては中のパッドをバラバラにしたり、誤食したりしてしまうケースものありますので、注意が必要です。
犬のマナーベルトはどこで買えるの?
今ではどこのペットショップでも購入できます。また、犬のマナーベルトの構造自体はシンプルですので、サイズをチェックすれば手作りで作ることもできます。
実際に手作りされている方も多いようで、中には既製品顔負けのクオリティの犬のマナーベルトもあります。作り方などはインターネットで「マナーベルト 手作り」などで検索していただけると、たくさんヒットしますから、ご自身が気に入ったものをご参考いただければと思います。
また、中にはお洋服やズボンタイプのようなマナーベルトもあります。犬のマナーベルト自体のデザインも様々ですが、お洋服一体型のような犬のマナーベルトは、ファッション性もかなり高いので、こだわる方にはちょうどいいかもしれませんね。
また、緊急的にはペットシーツを適当に折りたたんで、犬の腰回りにぐるっと回してテープで留める、そんな形で犬のマナーベルトの代わりにすることもできます。
犬のマナーベルトは頻繁に使う方の場合、複数あった方が便利ですので、いろんなデザインのマナーベルトを楽しんでいただければと思います。
犬のマナーベルトの使い方は?
マナーベルト自体は、犬の腰回りのサイズに合ったものを選びます。今ではほとんどがマジックテープで固定するタイプですので、脱着は非常に簡単です。犬のマナーベルトの中には、おしっこを吸収するパッドをつけますが、こちらもペットショップなどで普通に犬のマナーベルト用のパッドが売っていますので、そちらをご活用いただくのがお手軽です。もちろん、パッドはこまめに取り換えてあげましょう。
また、フレンチブルドックやボストンテリアなど、胸囲と胴囲の差が大きい犬種は、マナーベルトがずれやすく、専用のマナーベルトやサスペンダーでずれを防止できるタイプのマナーベルトの方が良いかもしません。いずれにしても、まずは自分の犬にあったサイズのマナーベルトをセレクトしてあげてください。
犬のマナーベルトを初めて使うときの注意点は?
犬に初めてマナーベルトを着けるときには、慣らす時間を作ってあげてください。犬にとっては、いきなりマナーベルトをされても、ただただ邪魔なものが体にくっついてきた、くらいにしか考えていませんので、慣れていないとすぐに自分で脱いでしまいます。
まずはご自宅で、ワンちゃんをなだめながら装着してみてください。おとなしく着けさせてくれたなら、ご褒美を上げてもいいかもしれません。このように、愛犬にマナーベルトを着けると「良いことがあるんだよ」という風に覚えさせながら着けると、慣れるのも早くなると思います。
また、装着した後は、しばらくそのままで観察してみてください。中には「やっぱり変だなあ」ということで、気にして取ってしまうわんちゃんもいます。そういう子の場合は、お散歩に連れ出すなど、他に注意を向けるような工夫をしてあげてください。
このような形で徐々に慣らしてあげることで、愛犬もマナーベルトを受け入れてくれますし、さらにはおでかけ先でも気にせず過ごせるようになります。
ただ、注意することは、中には犬のマナーベルトをした状態でマーキングやおしっこをしようとしたときに、「やめなさい!!」と叱ってしまう飼い主様がいます(パッドの交換が手間なのでしょうか・・・)。そうなると犬は当然、マナーベルトにしていいかどうかという判断はできませんので、「おしっこをしようとしたら怒られた」と認識してしまいます。そうすると、後々にはマナーベルトの有無にかかわらず、飼い主様から隠れたところでおしっこをしようとしますので、「不適切な排せつ」につながるおそれがあります。
犬のマナーベルトをしている間は、自由に排せつさせてあげるようにし、もし排せつOKな場所でしている場合は、さっとマジックテープを外して、マナーベルトを取ってあげると良いと思います。
また、ご自宅でお留守番中に犬のマナーベルトを使いたい場合は、慣れていないと、独りになった時にマナーベルトを破壊したり、誤食したりすることがありますので注意が必要です。基本的には自宅での装着に慣れさせて、短時間ずつお留守番させながら様子をみるのが良いでしょう。
犬のマナーベルトの注意点
犬のマナーベルトは、いわば「オス犬のおむつ」です。人間の赤ちゃんでもおむつかぶれがあるように、犬でもマナーベルトによって、周りの皮膚や毛が尿やけを起こしたり、場合によっては包皮炎を引き起こしたりすることがあるため、注意が必要です。
なるべくこういったトラブルを避けるためには、下記のような対策が有効です。
- 犬の肌がかぶれてしまうので装着時間は短めに
- こまめにパッドを交換する
- 装着部位を清潔に保つ
また、もし皮膚がただれてしまったり、包皮から膿のような液体が出る、頻繁に舐めるようになったなどの症状がみられた場合には、速やかに動物病院を受診するようにしてください。早めの治療ができれば、洗浄と塗り薬でほとんどの場合は治ります。
犬のマナーベルト以外のマーキング対策は?
犬のマーキング対策としては、マナーベルトは非常に手軽で、周りを汚すことなく管理できますので、とても便利なものだと思います。ですが、上述のように犬が慣れるまでには少し時間がかかりますし、中にはマナーベルトを受け付けない犬もいます。そういった場合でも少しでもマーキングのリスクを減らすためには、やはり去勢手術は有効だと思います。もちろん去勢手術だけでマーキングがすっかり治まることはありませんが、多くの場合は回数が減りますし、さらに環境を整えたり、トレーニングを行うことでかなり改善させることができます。
さらには、犬のマナーベルトをしていても、マーキングが多いとすぐにパッドがおしっこでいっぱいになってしまいますし、またおしっこのにおいが強い場合は、周りの方に多少なりともご迷惑をおかけすることになりますので、やはりそういったことを防ぐ手段としても去勢手術は有効と言えます。
▼「犬の散歩マナーの基本」を知りたい方はこちら
まとめ
- 犬の腰回りのサイズに合ったものを使う
- マジックテープで固定する
- 中におしっこを吸収するパッドを入れて使う
- フレンチブルドックなどはズレやすいので専用のマナーベルトがある
いかがでしたか?犬のマナーベルトは、雄犬のマーキングで周囲が汚れるのを防ぐ効果があり、老犬の介護で万が一のお漏らしや尿漏れにも対応できる 優れモノです。
今やワンちゃんとお出かけできるスポットはたくさん増えました。しかしそれと同時に、ワンちゃんのマナー違反による苦情が増えているのも事実です。オス犬のマーキングは犬の習性ですので、なかなか抑えることは難しいと思います。その中でもマナーベルトは愛犬のおでかけグッズとしては非常に手軽にかつ有効に利用できます。
ぜひ、犬のマナーベルトをしっかりと着用して、自分も周りも安心しておでかけしてみてはいかがでしょうか?
ユーザーのコメント
20代 女性 すず
室内ですとカーペットであったりするので目を話した時にしてしまう場合があるのでつけて行きます。
やはり室内ドックランは同じような考えなのかマナーベルトを使用しているわんちゃんが多くみられます。
30代 女性 TIKI
確かにお友達の男の子のワンちゃんは、家の壁にオシッコしちゃったり汚されて困ると聞いたことがあります。それがCAFEだったり公共の場で他の人や犬に迷惑がかかるのなら尚更飼い主は困りますよね。
マナーベルトに慣らして活用出来れば、そういった飼い主さんの救世主になると思いました。
30代 女性 ミニー
また、マーキングもしてしまうのでマナーベルトは今となっては必需品となっています。
30代 女性 patata
決してトイレを覚えていないわけでもなく、マーキング行為をするわけでもないのですが、念のために着用しています。今は様々な形のマナーベルトがあって選ぶのも楽しいですよね。
30代 女性 Chappy
愛犬はあまり慣れなかったのか、マナーベルトを付けている時はおしっこせず、一度も汚れないまま大人になり今は付けなくても大丈夫になりました。
外と室内を理解するようになってからは、一度も付けてないですが、歳をとってからまたお世話になるかもしれないですね。
女性 ぽんた
女性 colo
作るのも簡単なので一枚くらいは手作りしてあげても良いかと思います。
今はペット用おむつのコーナーに一緒に並んでいることも増えましたね。おむつと同じ作りが、ちょっとあからさまなのでつけたことはありませんが(笑) 場所によっては1枚で販売してくれるところもあります。良心的です。
一昔前はおむつだけだったような気がしますが、ペットも同伴する機会が増えてきたからでしょうか。需要も伸びているのだと思います。
愛犬の胴周りのサイズを測って、記載されているサイズ表のものを選択するわけですが、長毛犬の場合は被毛を巻き込むので、ぴったりサイズではきつくなってしまうと思います。気持ち大きめで調整できるものを選ぶと良いです。
なかにはお腹がぽっちゃりした犬種もいると思います。その場合は端がゴムになっているものを選ぶとずれにくいです。
内側の布がフリース素材など、触って柔らかいものだと皮膚への負担も少ないです。ハンドメイドする時もフリースにしていますが、今のところ問題ないです。
付けっぱなしはよくないです。皮膚が被れないように定期的に外し乾燥させてあげてくださいね。お出かけの際は万が一のことも考えて2~3枚持っておくと良いかと思います。
オリジナルなマナーバンドで、おしゃれのひとつにしてもいいですね。
女性 映子
女性 オム
20代 女性 ゆき
女性 みかん
うちは川原まではおしっこをさせないように気をつけていますが、川原でも嫌な人がいるかもしれませんもんね。
10代 女性 てとめる