ボストンテリアに抜け毛が多い理由
ボストンテリアの見た目から、抜け毛の多さにきっと驚く人もいることでしょう。他の犬種ではあまり見かけることがない色合いが特徴で、艶があって美しい毛並みは、正にボストンテリアならではといえます。
犬の毛質は大きく分けて、「シングルコート」と、アンダーコートがベースとなっている「ダブルコート」の2タイプがあり、ボストンテリアは後者の部類に該当します。
また、ボストンテリアは短毛のため抜け毛が少ないというイメージがありますが、実はダブルコートであるが故に、抜け毛が多いのです。
抜け毛は年中ありますが、特に季節の変わり目が毛の生えかわり時期に当たるため、お風呂で体を洗った後の抜け毛の量は、排水口にギッシリと付くほどの量となります。
ストレスや体調不良が原因の場合もある
一般的に抜け毛はどの犬種にも見られる自然な現象ですので、問題はないのですが、もしボストンテリアの抜け毛の量がいつもと違う場合は、別の原因が考えられます。
例えばストレス、栄養の不足、ホルモンバランスの不調といったことなどが挙げられます。何か異変を感じた際には、動物病院へ連れて行き、状態を見せた上で相談をしてみましょう。
ボストンテリアの抜け毛対策
毎日のブラッシング
ボストンテリアの抜け毛予防策として、毎日行えることが「ブラッシング」です。
毎日の日課としてブラッシングを取り入れることによって、撫でたときや抱っこの際に毛が抜け落ちにくくなるのはもちろんのこと、服に付いたりするのを緩和できます。
さらに、ボストンテリアの皮膚や毛に付いている汚れも一緒に落とせるため、衛生的でもあります。つまり、ボストンテリアの抜け毛予防だけではなく、皮膚の健康も守る手段となるのです。
ブラッシングのコツ
ボストンテリアのブラッシングで使うブラシは、馬やイノシシ、豚といった動物の毛を加工して作られたものの中から選ぶと良いでしょう。
また、蒸したタオルで一度温めるのも良い方法です。血の巡りが良くなる上にブラッシングを行うことで、老廃物を排出するサポートにもなります。
そしてブラッシングは、皮膚に負担をかけない力加減で行います。不要な毛や汚れを取り除くだけではなく、毛に光沢を与えることにも繋がります。
ブラッシングでボストンテリアの抜け毛予防ができる上に、飼い主さんとのスキンシップを持つ機会でもありますので、ボストンテリアにとっても、うれしい時間といえます。
定期的なシャンプー
ボストンテリアの抜け毛対策に有効ともいえる方法が、毎日のブラッシングですが、それ以外にもボストンテリアの抜け毛を予防できる手段があります。それが「シャンプーをする」ことです。
シャンプーは、ボストンテリアの皮膚の衛生面や抜け毛の緩和で一役買いますが、人間と同様にほぼ毎日みたいな間隔でシャンプーをしてしまうと、必要量の皮脂まで奪うことになるため、皮膚トラブルを招きかねません。入浴のタイミングは月に1回、多くても2回で十分といわれています。
シャンプーをするときのポイント
お風呂に入れる前に、あらかじめブラッシングをしておくことで、ボストンテリアに付いていた汚れやボストンテリアの抜け毛を取り除くことができます。
また、ボストンテリアは皮膚がデリケートですので、シャンプーは犬用の弱酸性タイプを使用した方が賢明です。メーカーによっては、希釈して使用するタイプのものがありますので、説明に沿った使用方法で行います。
シャンプーのときには、スポンジで優しく洗いましょう。もし目にシャンプー液や泡がかかったときは、しっかりとシャンプーを落としたスポンジにお湯を含ませて、目を開けてスムーズに流し出すこともできるので便利です。
お風呂から出たときはボストンテリアを衛生的に乾燥させるために、ドライヤーの使用が肝心です。しっかりと乾燥をしなければ、皮膚や毛に菌が付き、その影響で皮膚疾患などを招く原因となってしまいます。
そして、最後に耳のチェックをしましょう。濡れていれば水気をしっかりと拭き取り、ついでに汚れていれば、綿棒などを使ってキレイにしてあげます。
ボストンテリアの抜け毛対策に役立つおすすめグッズ
ボストンテリアの抜け毛予防のために、ブラッシングを毎日の習慣として行い、月に1度は最低でもお風呂に入れることは、有効な策といえます。
しかし、それでもボストンテリアの抜け毛が全くないわけではありませんし、季節の変わり目ともなると、更に抜け毛が増えてしまいます。そのようなときに活躍してくれる物がありますので、上手に活用してみましょう。
掃除機を助けてくれる「コロコロ」
ボストンテリアの毛の生え変わり時期は、掃除機だけでは賄いきれなくなるほどの量になりますので、そんなときに活躍してくれるのが「コロコロ」です。コロコロには、床用と服に利用できるタイプがありますので、両方を備えておくと便利です。
お手入れも簡単な「ラバーブラシ」
ゴムでできたラバーブラシは、短毛の犬種に向いている道具で、これでなでてあげるだけで不要な抜け毛が取れるというものです。毛を取ったあとは、抜け毛をブラシから取り除いて水洗いして終わりですから、扱いが楽なのです。
特に毛の生えかわり時期におススメですが、一方で長い毛を持つ犬種の場合は、逆に毛が絡んでしまう可能性が高いため、使うのは難しいといえます。
まとめ
ダブルコートのボストンテリアを家で飼う以上、抜け毛の問題が常に付いてまわりますので、日常的なブラッシングや定期的なシャンプーを行いましょう。
更に抜け毛が集中する特定の時期にうってつけな物がありますので、上手く利用することで、抜け毛と上手に付き合っていけるでしょう。
ユーザーのコメント
40代 女性 SUSU
我が家にもダブルコートの小型犬がおります。
抜け毛は思った以上に多いですね。私たちの身体に付着した毛が落ちているのか、愛犬が普段立ち入らない部屋でも抜け毛があります。家の中にあるものは全て毛がついてしまっているといっても過言ではありません。
愛犬のコートの色がゴールドのため、リビングのラグやソファー等は全て毛が目立たないようにベージュ系にしています。
ボストンテリアに限らず、ダブルコートのワンコであれば、この抜け毛問題は必ずあると思います。気づくと自分の目や口にまで毛がくっついていることもありますが、もう慣れてしまっているため、とくに気になることはありません。ただ、神経質な方は毛が抜けにくい(全く抜けないわけではありません。)シングルコートのワンコと暮らすことをおすすめします。
シングルコートの子はトリミング代がかかってしまいますが、アレルギー体質の方などには特に、ダブルコートのワンコは負担が大きいのかなと思います。
なお、長毛の犬種に比べボストンテリアのような短毛犬種の方が毛が目立ちにくいイメージがありますが、短いが故にカーペットやマットに刺さってしまいなかなか取れないことも多いそうです。
ワンコの抜け毛は掃除機でもなかなか完璧には取ることが難しく、ガムテープやコロコロを使うことも有効的ですが、その他、カーペットなどに突き刺さっていたり、絡みこんでしまっている抜け毛には、ホームセンターやペットショップなどで販売されている「一毛打尽」というクリーナーもおすすめです。
グレーのスポンジのような形ですが、カーペットでクルクルと回すだけで毛が良く取れます。くっつきやすくなかなか取れない車のシートにも効果的です。
本体にくっついてしまうこともないため、出てきた毛を捨てるだけでお手入れの必要もなく我が家では必需品となっています。
30代 女性 そらりん
抜け毛は大変ですよね。
毎日ブラッシングをしても床にも落ちるし服にも付くので、床用、服用のコロコロは必須になっています。
我が家の抜け毛の掃除方法は、まずクイックルワイパーで部屋全体を拭いて毛をとってから掃除機をかけ、カーペットをコロコロを使って取っています。
掃除機で吸ってもコロコロをするとごっそり取れるので、掃除機だけでは吸いきれずに残るのですね。
しかし最近トリミングの際に、アンダーコートをごっそり抜いてくれる“レーキング”というものをお願いしたところ、その後家でブラッシングをしてもレーキングをする前とではかなり違って抜け毛が少なく、落ちてる毛も減ってきているようで、コロコロのめくる回数も3枚から2枚になりました。
30代 女性 ハッピー
女性 コロ
フローリングのお掃除は、ウェットシートだと抜け毛がくっ付きやすくていいそうですよ。
女性 Sakura
40代 女性 ダイア
女性 もふころ
ラバーブラシはマッサージ効果もあるそうなので一石二鳥ですね。