犬にシャンプーが必要な理由
犬にシャンプーが必要な理由はご存じでしょうか。主に3つの理由が挙げられるので、それぞれ解説していきます。
- 皮膚や被毛を清潔に保つ
- 皮膚トラブルを初期に発見できる
- ノミやダニなどから守る
皮膚や被毛を清潔に保つ
シャンプーは皮膚や被毛を清潔に保ち、皮膚トラブルを避けることができます。皮膚トラブルの原因になるのは、汚れや細菌です。犬の被毛は汚れやホコリを巻き込みやすく、皮脂はべたつきやすいため汚れが付着します。
その汚れをエサとして細菌が繁殖していき、皮膚トラブルに繋がります。そうならないために、シャンプーで汚れや細菌を洗い流し、皮膚や被毛を清潔に保つことが重要になるのです。
皮膚トラブルを初期に発見できる
定期的にシャンプーをすることで、愛犬の皮膚の状態を把握できるので皮膚トラブルの早期発見に役立ちます。皮膚トラブルには、赤み、湿疹、ただれ、脱毛、べたつきなどがあります。以前なかった症状を早い段階で発見することで、早期に治療することができます。
ノミやダニなどから守る
シャンプーで犬の体に付着したノミダニ、卵を洗い流すことができます。ノミやダニを予防する駆虫成分が入ったシャンプー剤もあるので、それを使用すると更に効果的です。
ノミダニ予防にはスポットタイプの薬やチュアブルタイプの薬を月に1回投薬することが望ましいですが、薬でのアレルギーが心配な場合はシャンプーでノミダニ予防をしましょう。
ノミダニ予防のシャンプー剤は、駆虫成分が犬の皮膚に刺激が強すぎて皮膚トラブルを起こす恐れもあるので、天然ハーブエキスやオーガニックの低刺激なものを選んでください。
愛犬のシャンプーは目的に合わせて選ぶ
犬用のシャンプー剤にも美容のため、皮膚の治療のためなど様々な種類があります。目的に合ったものを選びましょう。
- 毛艶や被毛の美しさを重視する時は美容シャンプー
- 皮膚の状態を改善したい時は薬用シャンプー
- 汚れを落とす時は刺激が少ないシャンプー
毛艶や被毛の美しさを重視する時は美容シャンプー
美容シャンプーは毛並みを良くし、毛艶を出す目的のシャンプー剤です。香料で良い香りに仕上がります。ロングコート用のシャンプーは静電気の防止、被毛を絡まりにくくする効果があり、スムースコート用は被毛の張りを出す効果があります。
ビションフリーゼやマルチーズなど白い被毛用のホワイトニングシャンプー剤もあり、白さを維持する効果があります。ホワイトニングシャンプーは、刺激が強い成分が含まれているものもあるので、成分には気を付けて選びましょう。
皮膚の状態を改善したい時は薬用シャンプー
薬用シャンプーにもいくつか種類があります。まずは抗菌シャンプーです。皮膚に細菌が増殖したことが原因で痒みや湿疹が出たときに使用します。また、アトピー性皮膚炎の症状が出ている犬に使用する場合もあります。
次に抗脂漏症用シャンプーです。脂漏症とは、皮膚のバリア機能が低下することによって、皮膚が乾燥しすぎたり脂っぽくなったりしてしまうことです。脂漏症の治療にはスキンケアが欠かせません。
脂漏症に対応したシャンプー剤を使用します。抗脂漏症のシャンプー剤は、皮脂を落す作用が強いので、コンディショナーを併用しましょう。
敏感肌や乾燥でフケが出やすい犬には皮膚バリアを守る保湿性の高い薬用シャンプー剤を使用します。低刺激で、保湿成分が皮膚に浸透しやすいので皮膚バリア機能を維持することができるシャンプー剤です。
皮膚に異常があり、症状を改善するためのシャンプー剤を選ぶ際は、必ず獣医師に相談してから決めましょう。自己判断でシャンプー剤を選ぶと、症状が治らない、または悪化する恐れがあります。
汚れを落とす時は刺激が少ないシャンプー
皮膚に異常もなく、普段使いの汚れを落とすためのシャンプー剤は、低刺激で皮膚に負担のないものを選びましょう。香料、化学添加物が入っているものは避けてください。
アミノ酸系のシャンプー剤やハーブなど天然由来成分を配合しているものは刺激が少ないので、子犬、シニア犬、皮膚が敏感な犬にも使用できます。
犬用シャンプー!おすすめ人気ランキング10選
ここからは、Amazonや楽天、価格comなどの通販サイトを元に独自の調査によってランキングをまとめました。愛犬に合ったシャンプーをお探しの際は、ぜひ参考にしてみてください。
第10位 薬用 のみとり リンスインシャンプー
ノミダニ予防のシャンプーになります。低刺激で、フェノトリンという薬用成分でノミダニを予防します。リンスインなので、被毛がふわふわになります。
第9位 アイリスオーヤマ ペット用 無添加リンスインシャンプー
防腐剤無添加なので皮膚が弱い子犬にも使用できます。3種類のハーブも配合されており、犬の皮膚への刺激が少ないシャンプー剤です。詰め替え用があるのも便利です。
第8位 マイオーガニック 犬用シャンプー
無添加でオーガニック植物オイルが配合されており、獣医師も推奨しています。舐めても安全で、目にしみにくいとされています。皮膚にも低刺激なシャンプー剤です。
第7位 ハッピーピーター
リラックス効果のあるラベンダーオイルを配合し、オーガニックオイルも配合されています。匂いが強いシャンプーを嫌がる犬のために、使用後はアロマの香りが残らないようになっています。低刺激なので、子犬にも使用することができます。
第6位 犬用 フルーツせっけんシャンプー
日本国内の老舗石鹸工場と共同開発した犬用のシャンプー剤です。余分な皮脂と汚れはしっかりと洗浄し、泡切れや水切れも良く、さっぱりとした仕上がりになります。
第5位エピスース
アレルギー性皮膚炎や敏感肌の犬に使用できるシャンプー剤です。痒みを和らげる成分が配合されています。低刺激で保湿性の高いところが特徴です。薬用シャンプーの嫌な香りはせず、爽やかな青りんごの香りをしています。
第4位メディダーム
マラセチア皮膚炎の治療用シャンプー剤です。硫酸系界面活性剤を含んでおらず、犬の皮膚や被毛に優しいシャンプー剤です。無香料なので、匂いに敏感な犬にも配慮されています。
第3位 フジタ製薬 薬用 酢酸クロルヘキシジンシャンプー
皮膚や被毛の洗浄や殺菌消臭に優れたシャンプー剤です。保湿成分も含まれているため、皮膚や被毛のコンディション改善にも期待できます。低刺激で、動物病院でも使用されているシャンプーです。
第2位 オーガニック 無添加 犬用品 PAL&I
虫よけ、消臭、保湿効果があります。洗いあがったあとは被毛がふわふわになります。無添加なので安心して使用することができます。犬のために強すぎない香りにされており、保湿性も高く、毛艶が良くなります。
第1位 ティーツリーシャンプー
普段使い用のシャンプー剤として最適です。植物由来で低刺激です。泡立ちも良く、汚れをしっかり落としくれます。洗いあがりは、ちょうど良い香りで、被毛の手触りが良くなります。
犬にシャンプーをする時の注意点
- 人間用のシャンプーは使わない
- 皮膚に疾患がある時は獣医師に相談して決める
人間用のシャンプーは使わない
犬の皮膚は、人間の皮膚より薄くてデリケートです。犬をシャンプーする際は、人間が使っているシャンプー剤は使用しないでください。
人間のシャンプー剤には、髪に艶を出すためにコーティング剤や保存料、香料が含まれていて、デリケートな犬の皮膚には刺激が強いです。
また、皮膚や被毛を保護するための皮脂を過剰に洗い流していまい、皮膚の乾燥や皮膚炎など皮膚トラブルになる恐れがあります。犬には犬用のシャンプー剤を使用しましょう。
皮膚に疾患がある時は獣医師に相談して決める
皮膚に異常がある場合には動物病院で獣医師に相談し、適したシャンプー剤を選んだり、シャンプーの頻度を決めたりしましょう。皮膚の異常には以下の症状が挙げられます。
- 痒みがある
- フケっぽく、被毛にべたつきがあり、独特な臭いがする
- 湿疹がある
- 脱毛、かさぶたがある
このような異常がある場合は、皮膚の状態を正常に戻すために、薬用シャンプーを使用します。薬用シャンプーにも様々な種類があるため、症状によってシャンプーの種類や犬を洗う頻度が違います。
▼「犬用品の基本」を知りたい方はこちら
まとめ
犬の皮膚は人間よりもデリケートです。愛犬のために、低刺激のシャンプー剤を選んであげてください。また、犬のシャンプー剤には様々な種類があるので、皮膚の状態を見て、目的にあったものを使用しましょう。