愛犬の散歩は毎日行く必要があるのか?
皆さんはどのくらいの頻度で愛犬の散歩に行っていますか?
毎日欠かさずに散歩に行っているという方もいれば、行ける日は可能な限り行くという方など飼い主さんの生活スタイルによって様々だと思います。
今回は、毎日の散歩は必要かというテーマについてお伝えしていきます。
過度な義務感を持たない
飼い主さんの中には「今日も散歩に行ってあげないと」と義務に思っている方も少なくないでしょう。”散歩に行かなければならない”という気持ちで行くと、愛犬にもその気持ちが伝わってしまいます。
犬にとって散歩というのは社会性を身につけるためにも必要なことですが、「散歩は毎日欠かさずに行くもの」という固定概念に縛られると身が持ちません。あくまでも散歩は飼い主にとっても、愛犬にとっても楽しむものだということを忘れないでください。
散歩を習慣化させなくても良い
飼い主さんの中には毎日決まった時間に決まったコースを散歩している方もいると思います。お互いが苦にならず、楽しんで出来ているのであれば素晴らしいことです。
しかし、「さすがに毎日は決まった時間に行けないよ」という飼い主さんの方が多いのではないでしょうか。急な用事が入ったり、仕事が中々終わらず帰宅が遅くなったり、体調が悪かったりと理由は様々だと思います。
その時に、散歩の習慣化がされていると「そろそろ散歩に行かないの?」と愛犬もソワソワしたり要求吠えをするようになってしまいます。愛犬が毎日決まった時間に散歩に行くことを覚えてしまうと後が大変になります。行けるときに思いっきり相手をしてあげることで、飼い主さんの負担も少なくなり、愛犬もストレスなく過ごせるはずです。
理想的な散歩の頻度と時間はどのくらい?
理想的な散歩の頻度や時間は、わんちゃんの大きさによって異なってきます。今回は小型犬・中型犬・大型犬に分けて散歩時間の目安をご紹介します。
(※ご紹介する散歩時間は、理想の時間になります。わんちゃんの体調や年齢などによって、散歩時間は変わってきますので、参考程度にお読みください)
小型犬の散歩の頻度と時間
小型犬の場合は、最大でも1日1回、30分程度に留めましょう。
成犬になっても体重が3kg程度の小型犬は、体のサイズが小さく、骨も細いので長時間の散歩は関節など体に負担がかかってしまいます。連続した運動なども避けた方が良いでしょう。
中型犬の散歩の頻度と時間
中型犬の場合は1日2回、1回につき30分程度の時間を取ることが出来れば理想的だといえます。ただ、歩くだけではストレス発散にならないことがあるので、ドッグランへ行って一緒に軽く並走するなど、気分を変えて思いっきり走らせてあげましょう。散歩の中に”走る”という要素を加えてあげることで、愛犬にとっても良い刺激となるはずです。
大型犬の散歩の頻度と時間
大型犬は体が大きいこともあり1日2回、1回につき30分~60分程度の散歩が必要といわれています。大型犬は成犬になる前に、過度な運動を頻繁にさせてしまうと、股関節形成不全などの障害を発症する可能性があります。そのため、飼い始めてから1歳程度になるまでは過度な運動のさせ過ぎに注意しましょう。
こういったことから、大型犬は走るという要素を取り入れるよりも、ある程度距離のあるコースを、時間をかけてゆっくり歩いてあげることが大切です。
理想的な散歩の時間帯
犬にとって最適な散歩の時間は”早朝”と”夕方”です。これは、犬は元々夜行性の動物であり紫外線に弱い為、日中の日差しが強い時間帯よりも早朝や夕方などが良いとされているからです。強い紫外線を浴びると目の水晶体がダメージを負い、白内障の原因になることがあるので注意したいですね。
▼「犬の散歩の時間・距離・回数の基本」を知りたい方はこちら
まとめ
今回ご紹介した理想的な散歩の頻度や時間は、目安なので必ず守る必要はないですが、毎日散歩に行かなくても良いというわけでもありません。
「散歩に行かないと…」という後ろ向きな気持ちではなく「さぁ、散歩に行こう!」前向きな気持ちで行くことで、愛犬との関係性もより良いものになっていくはずです。
散歩には、社会性を身につけることがや、運動不足の解消、排泄のコントロール、気分転換や行動欲求の解消などさまざまなメリットがあります。
このメリットをしっかりと理解した上で、無理のない範囲で愛犬と楽しく散歩に行きたいものです。