犬なぜ散歩が好き?
シニア犬や個体差によって散歩嫌いなワンちゃんもいますが、多くのワンちゃんは散歩がとても好きです。『お散歩に行こうか』と誘うと、尻尾フリフリで玄関ドアーの前で待っていたり、自分でリードを咥えて持って来たりするワンちゃんもいます。『犬はどうしてそんなに散歩が好きなのだろう?』こんな疑問を持った事はありませんか?
犬が散歩を好むのには理由があります。犬は猫や他のペットと異なり『社会性がとても豊かな動物』です。家族の一員になってからは家族という群れの中で行動しますが、散歩によって地域社会の色々な人や沢山の犬と出会ったりする事を楽しんでいます。犬は散歩によって活き活きとする特徴を持った動物なのです。
また、飼い主さんにリードを持ってもらい一緒に出かける事で、絆と信頼関係が深まるのも犬にとっては何より嬉しいもと感じています。そのため犬の散歩は1日の中で最大の楽しみとなっています。
犬はなぜ散歩が必要なの?
犬と生活している以上、1日に1~2回の散歩は欠かせません。それは『運動不足』『社会化不足』『刺激不足』の3不足にさせないためです。どの項目が欠けても問題が生じる事は間違いありません。このことからも散歩の重要性をしっかり考えなければなりませんね。
運動不足
小型犬は沢山の運動量は必要ではありませんが、適度に歩いたり走ったりして筋肉をつけさせなければなりません。運動不足になると筋肉が衰え関節に負担がかかります。特に関節の弱い小型犬には、適度な散歩は必要です。また、大型犬も散歩しないと運動不足は勿論の事、確実にストレスが溜まります。
ストレスが溜まると精神的に病んでしまい、問題犬になってしまうケースが多々あります。そして運動不足になると筋肉量が低下して老化を早めてしまいます。大型犬は小型犬に比べて老化が早いと言われていますので、毎日の散歩は余程の理由がない限り必要不可欠となります。
社会化不足
散歩によって犬は様々な刺激に触れる事ができ、それが社会化に繋がります沢山の刺激を経験している犬は問題行動が出難くなります。逆に散歩をしない犬は、そう言った刺激に慣れる機会が無くなりますので、警戒心が強くなったり臆病になったりします。それにより無駄吠えしたり攻撃性が強くなったりすることで、問題行動を起こす原因となる場合が多い様です。
刺激不足
脳に刺激を与えないと、シニア期に入って認知症を発症するリスクが高まります。犬は目,耳,鼻で沢山の刺激を感じます。それが脳を働かせる事になりますので、シニア犬になっても適度な散歩をさせる様にして下さい。
また、歩行が困難なワンちゃんはキャリーバッグやバギー,カートに乗せてあげても良いでしょう。たとえ自分の足で歩けなくとも、外の空気に触れたり他の犬や人に触れることが刺激となって大変喜びます。
犬を散歩好きにするメリット
散歩は愛犬にとって心身ともに健康になれる『playfield』なのです。飼い主さんにしても愛犬と散歩する事で健康になれるのですから、これはもう一石二鳥ではないでしょうか!また、散歩をする事で期待できる効果も沢山あります。
ではその効果をいくつかご紹介します。
- 飼い主さんと愛犬とのコミュニケーションの場となる
- 太陽の光に当たる事でビタミンⅮが合成されカルシウムの吸収を促進する
- ニオイ嗅ぎをする事により周囲の情報が得られてストレスの解消になる
- 犬同士のニオイ嗅ぎで会話をしながら、お互いの体調や環境の情報交換が出来る
- 季節を感じる事が出来るので換毛を促す
- 外の環境に触れる事で人間社会で上手に生活するための経験となる
- 適度な運動が出来る事で新陳代謝を促し、健康な体が作れて美しい被毛を保つ
散歩のし過ぎは良くない?
ほとんどの犬は散歩が大好きですが、好きだからといって、やみくもに長時間散歩するのはおすすめできません。
たとえば、小型犬の場合です。小型犬の散歩の目安は、1日1回30分程度と言われていて、これを大きく上回ると、足の骨に負担がかかり犬の健康を損なう可能性があります。
その他にも、呼吸が荒くなったり、その場に座り込んだりといった症状もあらわれます。また、体内の血中酸素濃度が下がって舌が紫色に変色し、過呼吸を引き起こす要因にもなりかねません。
散歩は少な過ぎるのも良くないですが、多過ぎても犬の体には悪影響であることを覚えておきましょう。一般的な散歩の目安は以下の通りです。
- 小型犬1日1回(30分程度)
- 中型犬1日1〜2回(1時間程度)
- 大型犬1日2回(2時間程度)
「歩けばいい」という考えではなく、愛犬の体に合った「質の良い」散歩を心がけましょう。
犬が喜ぶ散歩のコツとは?
散歩が好きな犬でも、毎日同じ景色を見ていると飽きてしまうこともあります。毎日の習慣だからこそ、いつまでも新鮮な気持ちで散歩させてあげたいですよね。ここでは、犬にとって散歩がより楽しいものになるように、犬が喜ぶ散歩のコツを紹介します。
定期的に散歩コースを変える
「犬が散歩に行きたがらなくなった…」このようなことはありませんか。
もしかしたら、いつもの散歩コースに飽きているかもしれません。少し散歩コースを変えてみるのはいかがでしょうか。ほんの少し寄り道したり、いつものルートを反対回りに歩くだけでも十分です。
散歩コースを変えるのは、犬にとって刺激となり、ストレス軽減や認知症の予防など、嬉しい効果が期待できます。また、飼い主さんにとっても行動範囲が広がり、新しい発見があるかもしれませんね。
ただ、頻繁なコース変更は、逆にストレスになるので注意してください。コース変更を行う時は、犬の様子を見ながら慎重に行いましょう。
散歩中に遊びやしつけを取り入れる
歩くだけが散歩ではありません。草むらでゴロゴロするのが好きだったり、飼い主さんと遊ぶのを楽しみにしている犬も多いでしょう。
また、おやつを使って「お座り」や「待て」の練習をしても良いです。ドッグランに立ち寄って他の犬と遊ばせれば、ストレス解消にもなります。
飼い主さんとのコミュニケーションを増やせば、犬は散歩がより好きになるはずです。「歩く+遊ぶ+しつけ」を組み合わせて、散歩をより楽しいものにしましょう。
散歩の注意点
交通事故
ここまでは散歩について良い事ばかり述べて来ました。しかし注意しなければならない事もあります。やはり一番注意しないといけないのは交通事故でしょう。『うちの子は大人しいから大丈夫』と思っていても細心の注意が必要です。
散歩中の犬は何らかの要因で突然走り出したりする事はよくあります。ですので『マテ』『ヨシ』のコマンド(英語でも良い)は覚えさせ、更には【呼び戻し】が出来るように躾けておきましょう。
愛犬を守るためには油断をしない事が最も大切です。
熱中症や火傷
また、犬は暑さに弱い動物ですので、夏になると熱中症に気を付けてあげなければいけません。犬は身体中を被毛に覆われていますので、例えるならコートを一枚羽織った状態だと言えます。なので暑い時期の散歩は涼しいうちの早朝か夕方にした方が良いでしょう。
地面が熱いと肉球が火傷する可能性がありますので、これも注意しなければなりません。我が家の場合、6月の中旬頃からクールベストを装着して散歩させます。
まとめ
大切な愛犬を守るためには、やはり準備を怠らない事が大事だと思います。順次万端整えて、愛犬と楽しく散歩してコミュニケーションを取り、信頼関係と絆を深めて行きましょう。
ユーザーのコメント
女性 シェリーママ
我が家は共に11歳のミニチュアシュナウザーが2匹いますが、オスは目が全く見えなくなってしまいました。手術をしましたが、1年後はやはりどうなるかわかりませんとの話でしたが、言われたように全く見えずです。
お散歩も初めは怖がっていましたが、リードを短く持ち必ず私の足に触れるように歩く訓練をしたところ、今ではかなり器用に歩いてくれています。
人や他の犬の気配がすると、かなり吠えてしまいますが、若い女性だと吠える声も違い、クンクンと甘えてよっていっちゃうんです。(笑)目が見えないからと、外出させないほうがかわいそうですからね。これからも楽しんでお散歩しますね。ありがとうございます。
50代以上 男性 タンタンパパ
誤解を与えるので訂正しておいたほうがいいと思います。
40代 女性 かえで
昔、飼っていたわんちゃんは、シェパードもいてたので、1日4回のお散歩が欠かせませんでした!
においを嗅いだり、おしっこを木にかけたりたのしんでいました。
時には公園の土を掘ったりもしていましたよ。楽しみがいっぱいでみんなお散歩が大好きです!
小さなわんちゃんは、町散歩が多いですね。行き交うわんちゃん仲間とも挨拶を交わしてそれも刺激になるみたいです。
1日のうち、おしっこをさせるだけのお散歩とじっくりと、うんちもさせて足を延ばして一緒に歩く散歩と二通りあります。ストレス解消になるので、雨の日以外はお散歩が必須です!
雨の日はレインコートを着せて水溜まりを避けておしっこをさせます。
水溜まりは、雑菌が多いので注意が必要です。
40代 男性 ぼん吉くん
いったい犬を何だと思っているのでしょうか?お人形と勘違いしているのでしょうか?そういう飼い主さんは、ペット育成ゲームのアプリでもダウンロードすればいいのにと思います。
そもそも、散歩をなぜするのかの意味で、運動以外の理由が分かっていない人が多すぎます。
ですから、こういった理由で小型犬は家から出ないので、社会化が出来ていない犬が多いように思われます。