犬が散歩を嫌がる時に見せる仕草
犬は基本的に散歩は大好きです。
自然の匂いを感じたり、他の犬や人と触れ合ったり、犬にとって良い刺激がいっぱいあります。
人間と同じように外に出て気分転換をしたり、運動してお腹を空かせたり、肥満を防ぐためでもあります。
しかし、そんな犬も散歩を嫌がることがあります。散歩を嫌がるときのしぐさは以下のようなものです。
- 座り込んで動かない
- 引っ張っても動かない
- 散歩に行こうとすると隠れる
- 散歩に行ってもすぐに帰りたがる
- そもそも散歩に行きたがらない
犬が散歩を嫌がる原因
もちろん愛犬が散歩を嫌がるのには原因があります。
精神的なものから身体的なものまで、考えられる原因をあげてみたので参考にしてみてください。
外が怖い
子犬に多いパターンです。
まだ散歩に慣れていないときに大きな音に驚いたり、他の犬に吠えられたり、家族以外の人に急に囲まれたり…そんな怖い思いをした場合、外に出るのが怖くなり散歩を嫌がります。
こういったパターンは、少しずつ慣らしていくしかありません。
少し歩いたらおやつをあげる、大げさに褒めてあげる、外で歩くことが楽しいことだと覚えさせることが大切です。
ただ無理をして一気にたくさん歩かせようとすると、余計に散歩が嫌いになってしまうので、無理をさせないようにしましょう。
道が気に入らない
晴れた日はなんでもない道も、雨上がりはぐちゃぐちゃになっていたり、水溜りがあったりしますよね。それが嫌いで散歩にいかない子も中にはいるようです。
天気の悪い日は外に出たがらないこともあるので、どういったときに散歩を嫌がるのかチェックしてみてください。
首輪やハーネスがきつい
これは簡単に解決できるものです。
首輪やハーネスが愛犬に合っていなくて苦しい思いをすると、散歩=苦しい思いをする、という風に覚えてしまいます。
首輪やハーネスの大きさを変えたり、タイプを変えたり、またはリードの長さを変えてみるといいかもしれません。
首輪やハーネスを嫌がる場合は、少し着けておやつをあげる、褒めるということを繰り返すことで徐々に慣れていきます。
前から捕まえて着けるのではなく、後ろや横から素早くつけるのもコツのひとつです。
身体に痛みがある
関節が変形する変形性関節症や形成不全症など、炎症を起こし痛みを引き起こしている可能性があります。また、筋肉を痛めていたり、脱臼をして日が浅かったりすると痛みを感じて散歩を嫌がります。
この場合は散歩だけではなく、運動全般や体に触られるのを嫌がります。このような行動をとるのであれば、一度病院へ連れて行ってみましょう。
苦しい
シニア犬に多い僧帽弁閉鎖不全症という心臓疾患や、小型犬に多い気管虚脱という病気などになっている場合、呼吸がしにくくなり苦しいので散歩を嫌がるということがあります。
また肺炎、貧血やフィラリア症でも呼吸が苦しくなります。酸素を十分に取り入れたり、循環させることができなくなるためです。
身体に酸素が足りなくなると、チアノーゼという舌が紫色に見える症状があらわれます。これらの病気が疑われる場合には、すぐに病院に連れて行ってください。
その他身体に問題がある
肥満の犬は、呼吸器や運動器の両方に負担がかかっています。息が苦しかったり、関節が痛かったりして散歩を嫌がります。
また、子宮蓄膿症や肛門腺炎などの身体に膿がたまってしまう病気や、熱中症などでは発熱してだるくなるため、じっとして動かなくなります。
その他にも妊娠や甲状腺機能低下症、急激な視力低下などで散歩を嫌がることがあるので、そのような可能性を感じたら一度病院で診てもらうようにしてください。
甘えている
散歩を嫌がっている愛犬をしかたなく抱っこして帰宅したりしていませんか?もしかしたらそれが癖になっているかもしれません。
対処としては、歩かなくても抱っこはせず、その場で止まって犬が歩きだすまで待ちます。この場合は、根気よく続けることが大切です。抱っこを繰り返してしまうと、犬は賢い生き物なので散歩を嫌がれば抱っこしてもらえると学習してしまいます。
歩いたらおやつをあげたり、褒めてあげたりしながら、愛犬が自分で歩く練習をしましょう。
飼い主さんを心配している
散歩に行く前の飼い主さんの雰囲気を察知して、散歩を嫌がることもあります。
飼い主さんがイライラしていたり、気分が沈んでいたりすると犬も不安になります。楽しみにしている散歩も、飼い主さんが心配で行く気にならないのかもしれません。
飼い主さんも落ち込んだり、イライラしたりすることはあるかもしれませんが、できるだけ優しく接してあげたいですね。
▼「犬の散歩のしつけの基本」を知りたい方はこちら
まとめ
散歩が大好きでしかたがないはずの犬が、散歩を嫌がるのにはちゃんと理由があったんです。
ひとつだけの時もあれば、複数の要因があることもあります。場合によっては、獣医さんに相談しなければならないこともあります。
ちょっと変だな、おかしいな、と思ったらすぐに相談してみてください。早期発見、早期治療につながります。
散歩の時間や天候、愛犬の行動などをよく観察することで解決への糸口が見えそうですね。
ユーザーのコメント
50代以上 女性 丸ちゃん
40代 男性 林三郎
一度無理に散歩させてしまったときは、すぐにハァハァと息を切らせて、日の当たるアスファルトを歩いたせいか軽い火傷になっているみたいでした。足を拭こうとしたら、異常なくらい嫌がり嚙みついてきました。
今では反省して早朝と夕方以降にしか散歩させていません(-_-;)
40代 女性 大ちゃん
40代 女性 SUSU
若い頃はとにかく外に出たい、歩きたい、他のワンコと挨拶したいとお散歩はいつでも何回でも大歓迎でしたが、愛犬もシニア期に入りお散歩行かないよと言う日もあるようになりました。
特に夏の時期は行きたくないとダイニングテーブルの下に隠れたり、日が暮れてから行こうよと誘っても、おもちゃを持ってきてアピールしてくることがあります。お散歩より家で遊ぼうよと言っているようで、数分遊ぶと満足して寝に入っています。
お散歩の時間についても、1時間以上のんびり行く日もあれば、30分もしないうちに帰ることもあります。
以前は、お散歩は1日30分は行かなくちゃ運動にならないとの思いから、愛犬が家を出て数分で帰ろうとするのを説得して、無理矢理歩かせてみたこともありました。
でも、考えてみれば人間も今日は家にいたいなという日や、今日は少し遠出してもいいかなと思う気分の良い日など、いろいろな感情があると思うのです。何でも興味津々なパピーの頃と違い、成犬になればもそんな気分の違いがあるのも当たり前かなと思い、現在は愛犬の調子に任せるようにしています。
行かないよと言う日も、「明日は雨かもしれないよ。今日行っておかない?」と提案することもあります。(本当に雨予報が出ていない日にしか言いません。)じゃあ行こうかなと言う日もあれば、でも行かないという日もあります。そんな難しい言葉が理解出来るわけないと思う方もいらっしゃると思いますが、同じ言葉を同じ状況で何度も話していくと、犬は状況と関連付けをして理解していくことが出来ます。
お散歩に行きたがらない日が何日も続く場合には、どこか具合が悪い日があるのではと疑った方が良いと思いますが、自分で判断する力もつくため、基本的には犬自身の判断に任せるようにしています。
記事にもあるように、道が気に入らない、飽きてしまった、という場合もあります。時間に余裕のない日が続くとつい最短コースの同じルートを選んでしまいがちですが、お散歩中につまらなそうにトボトボ歩いてたり、こちらの顔を見て何か言いたげに止まることもあります。お散歩は飼い主手動で時間もコースも決めること、といったしつけの方法もありますが、犬にとってお散歩は大事な時間です。少しでも充実した時間を過ごせるように、満足して一日を終えることが出来るように、出来る範囲で協力してあげたいなと思っています。
愛犬を観察していると、お散歩にもマイブームがあるように思います。この道を行くとここに出るんだ!と分かってからしばらく毎日のように通ってみたり、猫がいる空き地を見つけるとそこを通る度に猫がいるか確認をする日が続きます。
現在の愛犬のマイブームは、お散歩を一通り終わった後に、抱っこで家の廻りを1周することです。歩くにはもう疲れちゃったけど帰りたくない・・・そんな雰囲気の時に抱っこで少し歩いたことがあります。景色が変わって面白かったのか、キョロキョロしながら鼻をクンクンさせてとても楽しそうでした。それから時々、お散歩終わりのおかわり散歩(笑)の注文が入る時があります。
時間の都合上、聞いてあげられない日もありますが、出来る限り応えていきたいなと思っています。