犬の散歩は週末だけでも大丈夫?理想的な頻度や行けない日の対処法

犬の散歩は週末だけでも大丈夫?理想的な頻度や行けない日の対処法

犬が大好きなお散歩。少しの時間や週末だけお散歩するだけで大丈夫なのでしょうか?犬にとって毎日のお散歩はとても大切なものです!今回は、適切な散歩の頻度やどうしてもいけない日の対処法を紹介します。

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記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

犬の散歩は週末だけで問題ないの?

考える女性

愛犬の散歩に行く頻度はどれくらいが良いのでしょうか?毎日行く!という方や、1週間に1回、室内犬だから基本的に行かない…など色々なご家庭のお散歩パターンがあると思います。

犬の散歩はどれくらいの頻度で連れていくのがベストなのか考えたことはありますか?犬種や性格にもよりますが、犬にとってお散歩は大切なもの。今回は、小型犬~大型犬に適したお散歩の頻度について紹介します。

犬の散歩は毎日連れて行ってあげた方がいい

「うちのわんこは散歩が大好き!」という飼い主さんは多いのではないでしょうか。犬は、お散歩好きな子が多く、散歩という単語を聞いただけでも喜ぶなんて姿をよく見ますよね。

犬がお散歩が大好きな理由は、ただ外に出れるから楽しい!というだけではないんです、犬は、元々群れで暮らし人間と一緒に狩りをして野山を駆け回っていた生き物。現代では、家の中で過ごしている犬達でもそのDNAに「人間と一緒に外で運動したい」という本能が刻まれているのです。

ただの運動不足解消のための散歩ではなく、犬の本能的欲求を満たし、ストレスのない生活を過ごすためにも散歩には毎日連れて行くのが良いでしょう。

犬が満足する散歩量の目安

犬は、種類や大きさにより満足する散歩量は違います。たとえば、もともと筋力や体力がある犬種と小柄で筋肉量が少ない犬種では、散歩の距離や時間も同じというわけにはいきません。

超小型犬のチワワやポメラニアンなどは、基本的に体力もあまりないためハードな運動は体に負担をかけてしまうこともあります。15~30分を1日1、2回程度を目安とすると良いでしょう。中型犬のビーグルや柴犬などは、1回30分以上1日2回程度お散歩してあげましょう。途中で公園などに寄って走ったり遊んだりすれば、なお良い運動になります。

さて、ここで大変なのが大型犬です。彼らにとって毎日の散歩はとても重要。1日に1時間以上、2回以上行うことが目安とされています。ただし、体が大きい大型犬にハードすぎる運動はかえって体に負担をかけてしまう危険性も。ゆっくり長い時間をかけて距離をしっかり歩くのが良いでしょう。

愛犬の調子や状態で散歩量を変える

犬のサイズごとの目安の散歩量をお伝えしましたが、犬種や性格、体力などを考えてその子にあったお散歩をしてあげる必要があります。

病気を患ってたり高齢犬の場合は、特に注意が必要です。お散歩中も呼吸が苦しそうにしてないかなどチェックしながら、ゆっくり歩くようにするとよいでしょう。毎日のお散歩は大切ですが、怪我をしていたり疾患などがある場合は、無理にお散歩することはNGです!

また、台風であったり悪天候で犬に被害が及びそうな場合も、怪我につながってしまうためおすすめできません。無理はせず安全で快適に散歩にでかけましょう。

犬の散歩を週末だけにせず毎日行うべき理由

散歩する犬

犬の散歩は、1週間に1回や土日だけのイベントにせず、毎日行うことが推奨されています。しかし、なぜ犬の散歩は毎日行くべきとされているのでしょうか。

気が向かなかったり、仕事が忙しくてなかなか散歩に行けないなど、理由は様々かと思いますが、犬にとってお散歩がいかに大切かについて知れば、きっと毎日行ってあげようと思うでしょう。

犬の社会化を促すことができる

子犬のうちに社会性をつけるためにも、生後3カ月くらいの子犬の頃からお散歩するとよいとされています。散歩で色々な匂いを嗅ぎ、他の犬達と触れ合うことで犬の社会化トレーニングになるのです。社会性が育まれないまま成犬になってしまうと、様々な影響が出てきてしまいます。

家族以外の人や他の犬に対して、凶暴になり威嚇して吠えてしまったり、慣れない刺激に敏感なってお留守番が苦手になったり、動物病院でパニックになってしまうなど、普段の生活で様々な影響が出ることも少なくありません。

そのような生活は、犬にとっても飼い主さんにとっても大きなストレスとなってしまいますよね。事前に防ぐためにも、毎日のお散歩で外の世界に触れることで社会化を促すことはとても大切です。

退屈感が解消されて毎日の楽しみにつながる

自分が犬になった気持ちで考えてみてください、寝ても覚めても同じ部屋、同じ食べ物、同じ人、匂い、音など全てが同じ。そんな暮らしが毎日続き外に出られないとなると「つまらないな」と感じませんか?

お散歩で屋外に出ることによって、室内では得られない匂いや音などを感じとることができます。他の犬との出会いなどでも、様々な刺激を得ることで気分転換になるため、お散歩は退屈な毎日のストレス解消のためにも必須といえるでしょう。

高齢犬は体力的に長時間のお散歩は難しくなると思いますが、外の刺激に触れることによって、脳が活性化され認知症予防につながるといわれています。少しの時間でも、毎日お散歩に連れて行くことは健康のためにも大切なんですね。

犬の運動欲求を満たして筋力維持ができる

犬は、本能的に運動を好む生き物です。走ったり遊んだりすることで犬は満足感を得ることができるため、犬の「運動したい!」という欲求を理解し、飼い主さんはそれをしっかり解消してあげなければなりません。

運動不足によるストレスが溜まってしまうと、有り余った体力を消耗しようと家の中で暴れまわったり噛んではいけないものを噛んで壊してしまうなど、犬もか飼い主も望まないいたずらに繋がってしまいます。

また、散歩をしないと筋肉はどんどん衰えてしまいます。人間と同じく、一度弱ってしまった筋力を復活させるのはなかなか大変です。そのまま筋力が低下し続けると、老犬になった時に寝たきり状態になってしまう可能性もあります。

いつまでも元気でいさせてあげるためにも毎日の散歩でしっかり筋力を維持してあげましょう。

飼い主とのコミュニケーション時間になる

お散歩中に愛犬がこちらをちらちらと見てきていることはありませんか?犬は、飼い主とお散歩することでコミュニケーションをとっているのでしょう。お散歩でお互いに向き合う時間をもってあげることで、愛犬との信頼関係作りにも役立ちます。

平日は長時間のお留守番をさせてしまい、なかなか犬との時間が作ってあげられないという飼い主さんも、少しの時間であってもお散歩中は犬にしっかり向き合うことで愛犬との愛情度がきっとアップすることでしょう。

過度な肥満を防ぎダイエットになる

犬も人間と同じように、運動不足により肥満になってしまいます。

一度肥満になってしまうとなかなかダイエットすることは難しく、そのまま太り続けると内臓に負担がかかる、呼吸がしにくくなる、糖尿病になるなどのリスクが高くなってしまいます。

毎日散歩することは、肥満防止やダイエットに最適です。15~20分以上散歩することで、有酸素運動になり効率のいいダイエットにも繋がります。ただし、肥満気味だからと無理に長時間やハードな散歩をすることは、犬の負担になってしまうためその子にあったペースで散歩することが大切です。

犬と週末だけしか散歩できない時の対処法

家族と犬

毎日お散歩することは犬にとって大切ですが、「どうしても毎日はいけない」というご家庭もあるかと思います。仕事が忙しい、小さいお子さんがいて犬の散歩で家を空けられない、また愛犬自身が散歩をいやがってしまうという場合もあるでしょう。

毎日お散歩にいけないことが絶対にダメ!というわけではありません。飼い主さんは気負い過ぎず、毎日ゆっくりお散歩することができない代わりに、どうすればいいか適切な対処法をとってあげましょう。

平日は短め・週末は長めの散歩時間にする

平日は忙しくて長い時間外出できない…という飼い主さんは、平日は短い時間で回れるコースをお散歩して、時間が取れそうな週末やお休みの日はゆっくり長時間歩ける長いコースを散歩するなど工夫すると良いでしょう。

毎回同じコースを散歩するよりも短いコースや長いコース、公園を通るコースなど複数のルートを用意して、週替わりや日替わりでお散歩することで犬にとっても色々な場所やそのコース特有の刺激が得られます。毎回新鮮さが加わることで、飽きずに楽しくお散歩タイムを過ごすことができるでしょう。

室内遊びの時間を多く確保する

外に出てお散歩できない代わりに、室内遊びの時間と遊びのバリエーションを多く確保してあげるとよいでしょう。

例えば、ロープで引っ張り合いっこをしたりボールを追いかけたり、おもちゃを隠して宝探しなども犬にとっては運動になりますし、飼い主さんとコミュニケーションを取りながら遊ぶことでストレス解消になります。

最近では、犬が退屈することなく頭をつかって考えて遊ぶことができる犬用の知育玩具などもあり注目を集めています。知能を使う玩具なので飽きることなく遊べますし、老犬の認知症予防にもおすすめ!また一人で遊べるのでお留守番の時でも寂しくありませんね。

知人やペットシッターに散歩代行を依頼する

どうしても自分ではお散歩に連れて行く時間が取れない、病気などで散歩に連れて行けないなどの場合は、家族や友人にお願いするか、ペットシッターなどの散歩に協力してくれる人を探すこともおすすめです。

ペットシッターに散歩代行をお願いするとどうしても費用はかかりますが、飼い主さんのリクエストもしっかり取り入れてくれたり、「お散歩は何時間をこのルートで、このお菓子をあげてほしい」など、お散歩が終わってからも散歩中の愛犬の様子をしっかりと伝えてくれるので安心して任せられます。

週末やお休みに犬とお出かけする

平日は短い時間しかお散歩に連れて行ってあげられない、行けない日もあるという場合は、週末に思いっきり外で遊ぶのがおすすめです。犬とお出かけすることで、犬は普段とは違う世界を感じることができます。ちょっと遠くのドックランや公園に行くだけでも犬にとっては大冒険です!

最近では、犬と一緒に泊まれるホテルも多くなってきていますので一緒に旅行に行くのも素敵ですよね!おでかけすることで、犬が気分転換できる時間をしっかりと作ってあげましょう。

犬と毎日楽しく散歩するための注意点

リードを見つめる犬

犬は、大好きな飼い主さんと一緒に外に出て家の中では感じることのできないたくさんの刺激を受けることができる嬉しくて楽しいお散歩タイム。

犬にとってとっても貴重な時間だけでなく、飼い主さんも一緒に楽しく過ごすことでお互いの満足度もアップします。そんなお散歩を大切にしましょう。

犬の疲労度を観察しながら散歩する

散歩のペースや時間帯などが適切かどうかは、犬によってそれぞれ違います。

成犬や子犬と老犬では、歩くスピードや体力量も全く違いますよね。お散歩中の様子や、呼吸状態や散歩後の様子を見て疲れすぎていないかなどをしっかりと確認しながら、その子に合った適切なお散歩の時間やペースを考えてあげましょう。

また、体調不良など犬に元気がない場合は無理に連れ出さないようにしましょう。散歩は絶対に行かなければいけないという訳ではありません。犬の体調を観察して、その日のお散歩コースやペース配分を考慮することが重要です。

散歩は決まった時間にばかり行かない

お散歩の時間を決めてしまっている飼い主さんは多いのではないでしょうか。決まった時間にばかりお散歩にいってしまうと、その時間になると犬はソワソワしはじめたり、要求吠えにつながることもあります。

悪天候や飼い主さんの体調が悪いなど、さまざまな理由でお散歩に行けない時もでてくるかと思います。そんな時間をずらして散歩に行きたい日などのためにも、時間を決めたお散歩は避け、昨日は5時だったけど今日は7時など、バラバラな時間に散歩すると良いでしょう。

夜間の散歩は安全に配慮しながら歩く

夏の散歩で涼しい夜間に行ったり、仕事などの理由で夜間にしか散歩に行けない場合など、暗い時間帯は視界が悪くなるため、交通事故に巻き込まれたり道端で誤飲や誤食してしまうなどのトラブルが起きてしまう可能性があります。

飼い主さんがライトをもって犬の行く手を照らしてあげましょう。また、光る首輪や光るリードなど犬の散歩用の安全対策グッズも販売されていますので、色々工夫して夜間も安全にお散歩しましょう。

散歩に絶対行かなければならないわけではない

お散歩は、犬にとって大切な毎日の日課ですが、どうしても忙しくてバタバタしている日や、体調が優れない日は誰にでもありますよね。「散歩に行ってあげなくては」と、深刻に考えてしまうことはありません。お散歩に行けない日は仕方ない!と割り切ってしまいましょう。

犬も飼い主さんに合わせることを理解してくれています。お散歩タイムを大切にしたいという気持ちは素晴らしいですが、行けないことで犬に申し訳ないと悔やんでしまうと、犬も飼い主さんの悲しんでいる姿をみてしょんぼりしてしまいます。

お散歩に行ける日は、満足するようしっかりお散歩すれば大丈夫!楽しくお散歩する気持ちを大切にしてください。

まとめ

リードと伏せる犬

犬のお散歩には、大切な意味があることを紹介しました。

お庭やベランダにちょっと出すだけでなく、しっかり外の世界をお散歩することで犬の社会性を育て、運動不足やストレス解消を促しましょう。

飼い主さんとの信頼関係を深めることのできる大切なお散歩中に、スマホを見ながらしていませんか?お散歩中はトラブルを防ぐためにも、犬の様子をしっかり見てあげることが重要です。

愛犬の心も体も健康でいさせてあげるためにも、アイコンタクトを取りながら一緒にお散歩を楽しみましょう!

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