室内犬でも散歩は必要!1日の散歩の目安や注意点を紹介

室内犬でも散歩は必要!1日の散歩の目安や注意点を紹介

小型犬は「散歩をしなくても良く、完全室内飼いができる」とも言われていますが、室内犬でも散歩は必要です。この記事では、室内犬にも散歩が必要な理由や、室内犬を散歩する時の注意点などを解説します。

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記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

室内犬にも散歩が必要な理由

考える女性

室内犬は、室内で十分な運動ができるため散歩の必要がないと言われています。しかし、室内犬であっても散歩は絶対にしなければなりません。

まずは、室内犬にも散歩が必要な理由を紹介します。

運動不足が解消され健康維持に役立つ

室内犬であっても、室内で生活をするだけでは運動不足になってしまいます。

室内でも思い切り走り回れるほど広ければ、運動不足にはならないかもしれませんが、ほとんどの家庭ではリビングであっても犬にとっては手狭です。「室内でもおもちゃで遊んであげたら、運動不足にはならないのでは?」と考える人もいるでしょうが、いくらおもちゃで遊んでも飽きてしまったり単純な運動になったりと運動不足になってしまいます。

散歩の時に思い切り走り回ったり飛び跳ねたりすることで、運動不足が解消されて、健康維持や肥満予防にも繋がります。

気分転換になりストレス解消ができる

室内犬にも散歩が必要な理由には、気分転換ができてストレス解消に繋がる点でしょう。

運動不足だけを考えれば、室内で毎日思い切り遊ばせることで散歩は必要ないかもしれませんが、毎日室内にこもっていると人間と同じように、犬も気が滅入ってしまいます。

犬の毎日の楽しみは食事と散歩です。毎日少しの時間でも、散歩の時間を確保してあげることで犬は気分転換になりストレスが溜まる心配も少なくなります。

社会性が身につきトラブルを起こしにくくなる

室内だけで飼い続けていると、ほかの犬や人と触れ合う機会がありません。そのため、来客時に犬がパニックを起こしてしまい、吠えたり噛んだりしてしまう可能性もあるでしょう。

なるべく子犬の頃から散歩に連れて行き、さまざまな経験をさせることで社会性を身につけることができます。社会性が身につくことでほかの犬や人とも仲良くしたり接し方がわかるようになればトラブル防止に繋がるでしょう。

「うちの犬は家族にだけ懐いていれば良い」という考えの人もいるかもしれませんが、犬のことを第一に考えるのであれば、社会性を身につけるに越したことはありません。

室内犬に必要な1日の散歩時間の目安

時計と犬

室内犬は、小型犬であることが多いです。そのため、1日に30分程度の散歩時間を確保すれば十分でしょう。可能であれば、朝晩2回に分けて、それぞれ15分ずつ散歩をすることが理想です。1回に30分以上の散歩をしてしまうと、足腰に負担がかかる可能性もあるので、長時間の散歩には注意が必要です。

中型犬の場合は1日1時間、大型犬の場合は1日1時間半~2時間程度の散歩がおすすめ。中型犬や大型犬を室内犬として飼う場合は、ストレス解消や肥満予防のためにもしっかりと散歩時間を確保する必要があります。

散歩時間の目安は、犬の年齢や体格、犬種によっても変わります。特にシニア犬の場合は、様子を見ながら疲れない程度に散歩をすると良いでしょう。愛犬の散歩時間の目安がわからないのであれば、一度獣医師に相談しても良いかもしれません。

犬は散歩に行かないとどうなるの?

威嚇する犬

犬は、散歩に行けないことでさまざまな問題が起こる可能性がありますが、どれも散歩に連れて行くことで解消することが多いです。「室内犬だから散歩は連れて行かなくて良い」と考えていると、犬を不幸な目に遭わせてしまう可能性もあるでしょう。

次に、犬を散歩に連れて行かないことで起こることをご紹介します。室内犬を飼っている人は必ずチェックして犬の散歩への意識を変えてみましょう。

ストレスが溜まり問題行動を起こしやすくなる

犬は、散歩に行けないと気分転換ができずにストレスが溜まりやすくなります。ストレスが溜まることで、エネルギーが発散できずに無駄吠えや家具や家電の破壊などの問題行動を起こしやすくなるでしょう。

犬の問題行動の原因の多くは、ストレスが溜まることなどの欲求不満によるものです。逆に考えると、犬の欲求不満を解消してあげることで犬の問題行動は少なくなるのです。

足腰の衰えや認知症の発症など、老化が進行しやすくなる

室内犬として長い時間を室内だけで過ごしていると、十分な運動ができずに足腰の筋肉が衰えてしまいます。足腰の筋肉の衰えは、犬の怪我にも繋がりやすくなります。また、散歩に行けないことによるストレスや自律神経の乱れにより、認知症を発症しやすくなるとも言われています。

一般的に認知症予防として挙げられるのは、「日光に当たる機会を作る」「脳に刺激を与える」などです。毎日の散歩でさまざまな音やにおいなどに触れることで、脳が刺激され認知症予防に繋がることが期待できます。

病気やケガなど愛犬の不調に気付きにくくなる

犬の散歩をしていると、当然ながら犬が一生懸命に歩く姿が目に入ります。毎日、犬の歩く様子を見ることで「今日はいつもと歩き方が違うな」など、愛犬の異変に気が付きやすくなります。

しかし、犬の散歩をしないで室内で過ごしていると、犬の歩いたり走ったりする様子を見る機会が少なく、愛犬の異変にも鈍感になってしまいがちです。愛犬の小さな違和感にも気が付きやすくなるのは散歩をする大きなメリットといえるでしょう。

社会性不足によりほかの犬や人とのトラブルが起こりやすくなる

愛犬をずっと室内犬として飼い続けるつもりでも、動物病院に行く機会は年に数回はあるでしょう。

社会性の身についていない犬は、動物病院での治療でパニックになってしまったり、ほかの犬や人とのトラブルを起こす可能性があります。他の犬などを噛んでしまえばケガや事故に繋がることもあるでしょう。

また、子犬の頃に社会性を身につけることができなければ散歩中やドッグランなどでほかの犬との付き合い方がわからずにじゃれたつもりが相手にケガ負わせてしまうなどのトラブルに発展することもあります。

室内犬を散歩する時の注意点

散歩する犬

室内犬を散歩する時には、いくつかの点に気を付けなければなりません。愛犬や飼い主はもちろん、ほかの犬や人とのトラブルを避けるためにもしっかりと注意点を守りましょう。

散歩のさせすぎに注意する

室内犬の過度な散歩には注意が必要です。今まで室内で過ごす時間が長かった犬は、体に負担がかかることがあります。犬によって体格や体力が異なり、また年齢によっても運動量は違うため、愛犬の様子を見ながら散歩を行うようにしましょう。

小型犬の場合は、長時間の散歩により骨や筋肉を傷める原因になることを踏まえて散歩時間を考えなければなりません。はじめのうちは5~10分程度から始めて、愛犬が疲れていないかもっと散歩に行きたがっているかなどを観察しましょう。

散歩コースや時間帯をよく考える

犬との散歩は、コースや時間帯にも配慮する必要があります。ほかの犬や人、車などに慣れていない犬と散歩をする時には、人や交通量の少ないコースを選ばなければなりません。

また、暑い時期の散歩は熱中症のリスクがあるため、早朝や夜などの時間帯に散歩をすることをおすすめします。犬の散歩は犬の健康維持に大切ですが、安心して散歩が楽しめるように安全面にも気を付けましょう。

散歩後のケアをしっかり行う

犬の散歩後は、体のケアをしっかり行うことが大切。肉球の汚れはもちろん、被毛のケアも怠ってはいけません。犬は、草むらを歩くことが好きなのでノミやダニが付着している可能性もあります。

肉球の汚れは濡れタオルなどできれいに拭きましょう。また、肉球が乾燥しやすい冬の時期やシニア犬であれば保護クリームを塗ってケアするもの良いでしょう。また、ノミやダニを取り除くためには、定期的なブラッシングがおすすめ。スリッカーブラシやコームなどを使用して、被毛をきれいにすることでノミやダニ以外の汚れも取り除くことができます。

泥などで汚れている時は、シャンプーするのも良いでしょう。ただし、シャンプーのしすぎは皮膚の乾燥により炎症を起こすこともあるため、多くても月に2回程度にしておきましょう。自宅でシャンプーが難しい場合は、トリミングサロンなどでお手入れしてもらうのもおすすめです。

まとめ

リードと伏せる犬

室内犬であっても、毎日の散歩は大切です。散歩をしなければ運動不足はもちろん、気分転換ができずにストレスが溜まってしまいます。犬のストレスは、問題行動や病気の原因にもなるため注意が必要です。

散歩は、日頃の愛犬の歩き方などの様子を確認する上でもメリットがあります。しっかりと確認することで、ケガや体の異変に早く気がつくことにも繋がります。

ただし、いきなり長時間の散歩をするのは避けなければいけません。特に小型犬であれば、長時間の散歩によって骨や筋肉などに負担がかかってしまうことあります。犬の健康を守るためにも、愛犬にあった散歩コースや時間帯に配慮しましょう。

室内犬と散歩を楽しむためには、どうすれば良いのか飼い主としていろいろと考えてあげてくださいね。

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