獣医師から見たワンちゃんの歯ブラシを選ぶポイント

4027view

愛犬の歯周病を予防できる唯一のデンタルケアは「歯ブラシを使った歯磨き」しっかりと歯磨きをするために必要な歯ブラシ選びのポイントとオススメする歯ブラシ、ベッツドクタースペックを紹介します

歯周病予防にデンタルケアを

歯周病は、成犬の80%以上に見られると言われている病気です。しかも歯周病はお口の中で悪さをするだけでなく、肝臓や心臓など全身に影響することが知られています。
ですので、歯周病はきちんと治療をする必要があり、治療の一番のポイントは、歯と歯茎の間、つまり「歯周ポケット」のケアなのですが、歯石が付いたり、すでに歯周病に冒されている場合は、全身麻酔下で歯周ポケットを処置しなくてはなりません。

よく、「全身麻酔はリスクが高いからしたくない」というお声も聞きますが、今の麻酔技術であれば、明らかに歯周病のリスクよりは圧倒的に低いので、処置が必要な場合は、ぜひ積極的に考えていただければと思います。
しかし、せっかく全身麻酔で処置をしても、その後のケアができなければ、1年も経たないうちに、また歯周ポケットから歯周病が始まってしまいます。ですので、全身麻酔で歯科処置をしたあとこそ、デンタルケア、特に歯周ポケットのケアが必要になります。

デンタルケアにはブラッシングを

そして、その歯周ポケットをケアする唯一の方法は「歯ブラシを使ったブラッシング」です。
人間も歯磨きしないと虫歯になるように、ワンちゃんも歯磨きをしないと歯周病になってしまいます。ワンちゃんの場合は、歯磨きガムや指に巻いてふき取るデンタルシート、あるいはスプレータイプのデンタルグッズがありますが、どれもあくまで補助的なものですので、「歯磨き」にとって代わるものではありません。
そこで重要なのが、歯ブラシ選び。ワンちゃんの歯ブラシを選ぶポイントは、

  • ヘッドが小さく、奥歯まで届くもの
  • 毛は適度に柔らかく、毛開きしづらいもの
  • 飼い主様が扱いやすいもの

こういったところが重要で、私がオススメするのが、
「ベッツドクタースペック デンタルブラシ」
です。

ベッツドクタースペック デンタルブラシ

この歯ブラシは、あのライオンさんが、ワンちゃん専用に開発した歯ブラシです。
特にヘッドの小ささと、毛の柔らかさに対する毛開きのしづらさは、他に類をみません。
私自身も自分の病院で、この歯ブラシをオススメさせていただくようになってからは、「歯磨きがずいぶん楽になった」というような声を聞くだけでなく、歯磨き効果もしっかり出ており、中には処置前まではひどい歯周病だったのに、この歯ブラシを使い始めてからは、2年間まったく歯垢が付くことなく、良好な状態を保っているワンちゃんもいます。

まとめ

歯周病はお口だけでなく全身に悪影響を及ぼします。
そしてその歯周病を防ぐ唯一の方法は歯ブラシを使った歯磨きだけです。
みなさんもワンちゃんが末永く元気に暮らせるように、ぜひ歯ブラシを使ったデンタルケアを取り入れてみてください。

関連記事
犬の歯磨きグッズおすすめ10選【2023年版】
犬の歯磨きグッズおすすめ10選【2023年版】

犬も人間と同じで毎日の歯磨きが必須ですが、嫌がる子も少なくありません。歯磨きグッズは種類が豊富で、愛犬が嫌がらずに使えるものが見つかるはずです。今回は犬に歯磨きが大切な理由をはじめ、歯磨きグッズの選び方を解説します。おすすめの歯磨きグッズも紹介するので、選ぶ時の参考にしてください。

  • 歯磨き用品
  • 犬の歯磨き用品の基本
この記事を読んだあなたにおすすめ
続きを読む
執筆ライター
動物病院に勤務している獣医師です。病気や予防、獣医師としてお勧めしたい犬用品情報や、日頃飼い主さんから頂いたご質問や、病気の症例とその治療方法などをご紹介した…