新型コロナウイルスが流行り始めた時、真っ先に思い浮かんだのは小松左京の『復活の日』だった。
でも幸い人類は滅亡せず動物も生きている。
社会は存続し、すっかりウイルスとの共生が進んでいる。
それでも私はしばらくマスクを外さないと思う。
そもそも花粉症でマスクに抵抗がないのと、高齢の祖母の世話をしてること、何よりエマのためにも自分は何にも罹患したくないということ。
それに比べて犬のリードは、そんな自由なものではない。
動物愛護管理法によると、「動物の所有者は人に迷惑を及ぼすことのないように努めなければならない」とある。これを受けて環境大臣は犬の放し飼いについての規制をしている。
だがこれはあくまでも「努力義務」と言われるやつで、放し飼いであっても罰則などはない。
罰則がなければリードは不要か?
いやいや。リードがないとき、国からの罰則より酷い目に遭うのが犬自身。
怪我をしたり、迷子になったり、最悪死んでしまうかも。
犬にとって飼い主と離れること以上に不幸なことはない。
世界が滅亡していなくても、世界に飼い主以上の存在なんていないのだから…。
作者:おおうちまりこ
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