犬用靴を使う5つのメリット
犬用靴メリット①傷口を保護
犬の足の裏は、一度怪我をしてしまうとなかなか治りにくい部位でもあります。そのため、足に怪我をしている犬が犬用靴を履くことによって、散歩の際に感染症を引き起こすなど怪我の悪化を軽減することができます。また、怪我や指間炎を起こしてしまった足先を、犬が舐めないように保護します。
犬用靴メリット②肉球を保護
犬の肉球はとてもデリケートです。真夏の炎天下のアスファルトは60度にもなると言われ、また、真冬の雪道やアイスバーンも素足で歩く犬には過酷です。散歩の季節や時間帯によっては犬の肉球にダメージを与えてしまいます。犬用靴を履くことによって、火傷やしもやけを防ぐこともでき、犬の肉球のダメージを防げます。
犬用靴メリット③災害時にケガを防げる
災害時に、ガラスの破片や瓦礫の中を移動するのに足元の怪我を防げます。また気軽に抱っこできない大型犬にも災害時に犬用靴を履かせていると安心です。最近では犬用靴を防災グッズとして準備し、普段から履き慣らしている飼い主さんも増えているようです。
犬用靴メリット④散歩後の足拭きが楽になる
散歩時に、除草剤や凍結防止剤など、犬がアレルギー反応をおこす原因となる物質が付着することがあります。犬用靴を履くことでそれらの有害物質や刺激物からの足を保護し、散歩後に足を拭く手間がなくなります。
犬用靴メリット⑤室内でのケガ対策
犬がフローリングの床を走るだけでも横滑りが起こり、犬の足腰にはかなりの負担がかかっています。また、最近急増する室内犬の打撲・脱臼・骨折の多くは、ジャンプをして床に着地する際に、滑ったことによるケースがとても多いようです。老化による肉球の乾燥も滑りの原因になるので、犬用靴や犬用靴下についている滑り止めは、室内での怪我の予防にもなります。
多くのメリットがある中で、犬が靴を履くのを嫌がるストレスや靴の中が蒸れて雑菌が繁殖するケース、靴を履いたままおしっこをすると靴に飛び散り洗う手間がかかるなどのデメリットもあるようです。
犬用靴のタイプ
犬用靴には、スニーカーやブーツなど様々な犬の用途に適した、特徴のある製品があります。その中で犬のライフスタイルや環境、季節や天候などによって最適なものを選びましょう。犬用靴の代表的なタイプを紹介します。
タイプ①ベーシックな犬用靴
犬用の靴は、散歩の際によく使用されます。夏の散歩にはアスファルトの熱から守ってくれる耐久性の高い素材で、靴の中の蒸れを防ぐ通気性の良いメッシュ素材がおすすめです。また、マジックテープを使用しているタイプだと脱げにくく履かせやすいので、犬用靴が初心者の方でも扱いやすいです。
タイプ②犬用ブーツ
犬用靴よりもソールの溝の作り方などにこだわった滑りにくいタイプの犬用ブーツは、雪の上やアイスバーンの上を散歩する際に安心です。また、保温性のある素材を使用しているブーツはしもやけなどのトラブルを防ぐためにも便利です。暗い場所での利用に最適な反射材がついているタイプも多いです。
タイプ③犬用レインシューズ
雨の日の散歩にはシリコン製で防水性の高いレインシューズが良いでしょう。犬用靴の中でもシリコン製のものは、人間のレインブーツのように見た目や色合いがポップなものもたくさんあり、レインシューズと合わせたレインコートもあるようです。
タイプ④犬用靴下
フローリングの床滑りなどを防ぐ滑り止め付き靴下は室内ですごす犬にはおすすめです。また、犬用靴より柔らかい履き心地で、冷たい床からの防寒対策や足を引きずるような老犬の爪や足を保護、散歩時の使用など犬用靴下の利用方法は様々で製品も豊富です。
簡単な滑り予防になる靴下を、100均で売っている風船で作ることができます。作り方はとても簡単で、犬の足に履かせたい長さに風船の口の部分を切るだけです。風船を購入する際サイズに迷ったら、9インチのものを利用する人が多いようなので参考にしてみて下さいね。
犬用靴の選び方
犬に合ったサイズを選ぶ
犬用靴のサイズ表
サイズ | 縦の長さ | 幅 |
---|---|---|
極小 | 3.0cm | 2.2cm |
0号 | 3.4cm | 2.4cm |
1号 | 3.8cm | 3.0cm |
2号 | 4.2cm | 3.2cm |
3号 | 4.6cm | 3.4cm |
4号 | 5.0cm | 3.6cm |
5号 | 5.4cm | 3.8cm |
6号 | 5.8cm | 4.0cm |
犬用靴のサイズの測り方は、紙の上に犬の足を乗せ、足周りをペンでなぞって型を取ります。その型の縦と幅を定規で測ります。また足首の太さもを測る際にメジャーがない場合は、紐やテープで代用して印を付け、後から定規で測るという方法もあります。脱げない工夫として足と足首の両方のサイズをしっかり測ることをおすすめします。
脱げにくい犬用靴を選ぶ
犬用靴は、犬のサイズに合わせても脱げてしまうことがあります。脱げやすい場合は、 足首がマジックテープで固定できるタイプがおすすめです。夏用サンダルなど、足首まで覆わないタイプのデザインは、靴初心者の犬にはあまり向いていないかもしれません。
犬用靴おすすめ5選
犬用靴おすすめ①Mud Monsters
通気性に優れた軽量メッシュ素材を使用しているので、犬の足がムレにくくオールシーズン使用可能です。ストラップは伸縮性のある素材でらせん状に巻き上げて固定するため、激しい動きでも脱げにくいのが特徴の犬用靴。靴底や内部の生地が柔らかいので、靴擦れが起こりにくく違和感のない履き心地です。
犬用靴おすすめ②HAVEGETドッグブーツ
ゴム製ソールで滑りにくく、靴の裏には起毛生地を使用しているので温かい犬用靴です。また、ファスナータイプなので着脱が簡単で、内部に靴舌があることで毛が絡む心配もありません。更にマジックテープが付いているので足のズレを防ぎます。
犬用靴おすすめ③petaccレインブーツ
足首のマジックテープで微調整ができ、脱ぎ履きが簡単な犬用レインブーツです。反射テープが付いているので夜道も安心ですし、散歩時の汚れ防止に履くのもおすすめな犬用靴です。また、2号から8号までとサイズ展開も豊富です。
犬用靴おすすめ④ポウズ (PAWZ) ラバードッグブーツ
ジッパーやストラップを一切使用せずシンプルな構造で、犬の足に安全にフィットします。底面にクッションが入っていないので、犬が自分の足で地面を感じながら安心して歩くことができる違和感のない着用感です。耐久性があり、夏のアスファルトや雨の日のお散歩にも便利な犬用靴。12枚1パックで販売しています。
犬用靴おすすめ⑤Skitter(スキッター)靴下
犬の靴・靴下専門店docdogが獣医師とつくった犬の靴下です。冬の寒さ対策や乾燥からくる肉球トラブル予防におすすめの犬用靴下です。犬用靴よりソフトな素材ですが、表と裏に滑り止めが付いているため、激しい動きをしても滑りにくく、脱げない工夫があります。
▼「犬の散歩グッズの基本」を知りたい方はこちら
まとめ
犬用靴には様々なタイプがあります。私たち人間が、多様な犬用靴のメリットやデメリットを理解し使いわけることが出来たら、犬たちの暮らしはより安全で快適なものになるかもしれません。
犬用靴についての理解を深めた上で、今度は犬の毛色やイメージ、その子の持つ雰囲気に合ったカラーやデザインを探してみるといった楽しみ方もあるかもしれません。さっそく素敵な一足を見つけてみてはいかがですか。
ユーザーのコメント
30代 女性 Chappy
おしゃれだけではなく、災害時には犬の靴はとても役に立つでしょうね。
術後にもとても役に立つんですね。私も少しずつ慣らせてみようかな。。
20代 女性 すず
もちろん涼しい時にお散歩するのが前提なので早朝と夕方になのですが、それでも地面を触ると意外と熱い時もあります。
なので、わんちゃんに靴を履かせると足にダメージが少なくお散歩が出来ます。靴もピンキリで良いものと悪いものがあるので、性能や素材などよく見て購入した方がいいです。
40代 女性 TIKI
確かに合うものを探すのに苦労して無駄な買い物もいくつかしてしまいましたが、結局は犬用の靴下&人間用の靴下止めが1番愛犬にはピッタリときました。それぞれの性格やクセによって最適なものを選んであげたいですね。
40代 女性 グーグルぽち
以前に中型の老犬が後ろ足をうまく使えないからという理由で、靴を履かせてるというのを見たことがありました。そして靴を履くと、滑らないからなのか、その老犬は上手に歩くことができるのです。
このようなこともあり、まだ若いうちの愛犬には必要ない、もしかしたら老後に必要になるのかなくらいしか思っていませんでした。
しかしこの記事を読んで、考えさせられました。
突然の大きな災害や手術後などの足を守る意味での靴であるのなら理解ができます。すべての飼い主さんが同じ思いだと思います。万が一災害が起こり、愛犬がガラスの破片の上を歩くことを考えただけでゾッとしますよね...
犬は靴を履くことに最初は抵抗があるかもしれませんが、サイズや素材を確認しながら心地よいものを選んであげて、焦らず少しづつ慣らしてみようかと思います。また災害用避難バッグにも忘れずに1足入れておくことにします。
女性 mocmoc
ただトイレの時などは愛犬を車外に出さなくてはなりません。周りは破片や地割れもあったので外を歩かせるのは本当に大変でした。愛犬用に靴が欲しいと思ったのは、後にも先にもこの時です。
危ないところは避けていましたが、人間用靴下を履かせ、脱げないように髪ゴムで止めてトイレの少しの間だけ歩かせたこともあります。とても大変でした。
足を怪我しないために靴を履かせる必要がありましたが、もし怪我をしてしまっても、今度は足の保護のために靴は必要になりますね。
いざという時のために、愛犬用防災袋の中にひとつ用意しておいてもいいかなと思っています。
女性 ヨシ
30代 女性 ハッピー
女性 ギャツビー
私も買おうかどうかすっと悩んでました。
理由としては①散歩時の汚れを防ぐため、②肉球の乾燥が激しい、③落ちているものでケガをしないようにということ。
でも一度、ソックスタイプのものを友人に借りて履かせてみたところ、それはもう違和感があったみたいですごく嫌がり自分で脱いでしまいました。
確かに両手足に違うものを履かされる違和感は犬にとっては不快だったかもしれません。
その後、あるテレビで長靴のような靴を履かせているワンコを見て飼い主さんが「震災後、ワンコの手足を守るために履かせています」というコメントを聞いて、やっぱり外出する時は履かせたほうがいいのかもしれないなと思うようになりました。
うちのワンコは肉球が乾燥しており、特に暑い季節のアスファルトは(出来るだけ涼しくなってから散歩に行くのですが)肉球を酷使してしまい、クリームを塗ってもひび割れし夜になると舐めていました。
季節などを考慮しながらそれに合わせて靴を履かせるのは逆にワンコの為にはいいかもしれませんね。
でも、出来ればワンコも地面を手足でしっかり踏みしめて歩く、走るのもストレス発散になりますし、もともと先祖は野生動物なので人間のエゴで自然とふれあうことを避けるのも良いことだとは思っていません。
ましてやワンコの爪も多少は土やコンクリートで歩いたり、掘ったりすることで研磨出来ていると思うので、あまり神経質にならない程度に・・・過保護にならない程度に(笑)
やっぱり「いざ」という時の為に日頃から靴を履きならせておくもの悪くはないことかもしれませんね。
女性 A
本人は相当イヤだったようで、ずっと拒否していました。慣れてくると何とか上手く
歩いてくれるようになりました!足を守ってくれるのでありがたかったです。