犬猫と“幸せに共生”できる社会を目指して-。森を活用した研修事業などを手がける「ルリエ」(鳥取県智頭町)が、ペット関連事業「森としっぽ。」をスタートした。地元工芸作家とのコラボグッズの開発やペット向けサービスなどを展開し、売り上げを犬猫の殺処分ゼロにするための保護施設の運営に向けた費用に充てる。殺処分に立ち向かう企業の取り組みが始まった。
工芸作家とのコラボ商品を紹介する松本社長(右)と池松さん=智頭町三田(日本海新聞)
持続可能な活動
「全てのワンニャンのしっぽが揺れているものであってほしい」という願いが込められた「森としっぽ。」は今年4月、豊かな自然に囲まれた智頭町を活動拠点に始動した。
・地元作家らとコラボ
智頭町内の古民家を改修し、家族を募集する犬猫が心地よく過ごせる保護施設をつくることを目標に、まずはペット関連事業を通して収益化を図る。
銘木工房ゆら木や玄瑞窯、陶工房根-ne.など、地元の工芸作家らとコラボしてペット用の器や骨つぼ、雑貨などの商品を開発。ペット向けイベントやECサイトでの販売を予定している。
・教育の場に出向く
「動物にも人にも優しい社会が目標」と松本社長。各所に出向き動物と触れ合う機会をつくる「動物介在活動」にも力を入れる。
同社の松本社長は、大学在学中に動物福祉団体(wish)を立ち上げたが、活動する中で痛感したのは、多大な労力と経済的負担を背負う保護団体の厳しい現状。「持続可能な活動をするには時間や経済的な余裕が必要。民間企業として殺処分ゼロに取り組むことは、起業当初からの目的の一つだった」という。
民間企業として殺処分ゼロへの取り組みは持続可能な活動となるのだろうか。
<情報元>
https://www.nnn.co.jp/news/220617/20220617040.html