犬はもともと外で暮らす生活する生き物でしたが、人間と一緒に暮らすようになり、家の敷地の中で暮らすようになりました。
自然の中では、あなぐらや草木の茂みなど身を守れるような場所を選んでいましたが、人間と暮らすようになってからは、「寝床」を用意してもらえるようになりました。
最近では、室内で飼われる犬も増え、犬用ベッド、犬用クッション、犬小屋、クレートなど様々な「犬の寝床」が売られるようになりました。
しかし、もともと自然の中で暮らしていた犬に「寝床」を用意する意味はあるのでしょうか?
そこで、そんな疑問を解消するためわんちゃんホンポユーザーを対象に「犬の寝床を用意していますか?」という内容でアンケートを行いました。
犬の寝床って必要?
飼い主さんの「7割以上」が愛犬のために寝床を用意していた
- 犬の寝床を用意している 50%
- 用意したが他の場所で寝ている 24%
- 好きな場所で寝ている 24%
- その他 2%
わんちゃんホンポでアンケート調査を行った結果、「寝床を用意している」と回答した人が全体の50%を占め、つぎに「用意したが他の場所で寝ている」と答えた方が24%という結果になりました。
集計の関係で2つの項目に分かれていますが、いずれにしろ「犬用ベッドを購入した」と言えるため、この2つを合算すると全体の74%の方が愛犬のために寝床を用意したという結果になります。
この結果からも、多くのご家庭で犬の寝床を用意して、愛犬に快適な場所で寝て欲しいと思っている事がわかります。
その他の回答:飼い主さんと一緒に寝ている
その他の回答では「人間のベッドで一緒に寝ている」という回答もありました。
「用意しても他の場所で寝ている」「好きな場所で寝ている」と答えた方の中にも、愛犬が飼い主さんのベッドに潜り込んできて、一緒に寝てしまっている方もいるかもしれません。
犬用の寝床があると良い理由
アンケート結果から、飼い主さんの大半が「犬の寝床」を用意していることがわかりました。
ではなぜ犬の寝床を用意するのでしょうか?
一般的に犬の寝床とは、「ケージ」や「クレート」、屋外なら「犬小屋」、室内では「犬用ベッド」といったものがあります。
どれも寝床であることに変わりはありませんが、犬がそれらの場所を寝床と認識させることで、犬が安心して落ち着ける場所を作る事が出来ます。
ケージやクレートを寝床にすることが一般的ですが、夜だけケージやクレートに入れて、安心して寝られるようにしている飼い主さんもいるようです。
そのほかにも犬の寝床を用意してあげることで、犬にとって良い事がいくつもあります。
一緒に寝ている時の事故(押しつぶす等)が起きない
飼い主さんと同じベッドで一緒に寝ていて、寝返りによって犬の安眠妨害になってしまう事があります。
ほかにも押しつぶしてケガをさせてしまうということが防げたり、ベッド周りのものを誤飲してしまうといったリスクを防ぐことができます。
災害時に避難しやすくなる
たとえば、クレートを寝床にすれば、災害時の安全確保やそのまま避難させることができます。
犬は暗くて狭い場所が好きとされており、ケージやクレートに慣れさせておくのは災害時などに余計なストレスを与えない事に繋がります。
愛犬の体調の変化に気が付きやすくなる
犬の寝床が自分の寝室と違う部屋にあった場合では、夜間に体調が急変しても気付くのが遅れてしまいます。
特に屋外に犬小屋を設置して寝床にしている場合では、夏場の熱中症や冬場の低体温症などに気を付けてあげなければいけません。
夏場や冬場だけでも室内に寝床を用意してあげることが望ましいですね。
「理想の寝床」の選び方
一般的には、犬の寝床はつぎのような環境がいいとされています。
【犬が好む寝床の条件】
- 狭くて暗い場所
- 静かで気温が一定の場所
では、実際に愛犬と生活している皆さんが求める寝床の条件は、どのようなものでしょうか?
犬の理想の寝床とは?飼い主さんの回答
犬の寝床は快適であることが絶対条件のようですね。いくら室内飼いで室温に気を付けていても、居心地の悪い寝床ではゆっくりくつろぐことができませんね。
ほかにも、「人の出入りが多いドアのそばなど、騒がしい場所はリラックスできない」というご意見もありました。また隠れられるスペースを作ってあげることも大切なようです。
- 季節に合わせて適温を保てるか?
- 清潔さを保てるか?
- リラックスできるか?
- やわらかい素材(ふかふか)か?
- 愛犬に合った大きさ・広さか?
犬の寝床を選ぶ際のポイント
犬の寝床おすすめ商品8選!
ZIME 小さな犬の家
商品情報
【大きさ】49cmx35cmx39cm
【適正体重】1.5kg~4kgまで
【素材】高品質のぬいぐるみ用素材、PP綿
「ZIME 小さな犬の家」は、室内の犬小屋のようなペットハウスです。屋根や内部のマットは取り外しが可能なため、お洗濯も簡単ですね。ハウス型のベッドは入口から中が見えるものが多いですが、このペットハウスは見えないように隠れられるスペースがあるため、愛犬の安心感が違います。
防湿性や通気性に優れた不繊布の底となっているため、熱がこもることもありません。価格もそこまで高いものではないのも嬉しいですね。程よい暗さや狭さで、軽いので簡単に移動できるという点もポイントです。
- 小型犬におすすすめ
- 屋根と座布団は取り外して洗濯できる
- ゆったりとした広めの設計
Rocomoco ペットティピーテント
商品情報
【大きさ】
Sサイズ:(幅40cm*奥行40cm*高さ50cm)
【対象犬種】小型犬
【素材】 木、布、レース
「Rocomoco ペットティピーテント」は、オールシーズン使用することができるテント型のハウスです。お洒落なデザインですが簡単に組み立てることができ、コンパクトなので旅行やお出かけに持っていくこともできます。五角形になっているため、圧迫感を感じることがない作りなのもポイントです。
布と木だけでできており、布は洗濯することが可能なので清潔さを保つことができます。レース素材なので風通しが良く、季節に左右されることなく使用できるのは嬉しいですね。噛みついても破れにくい耐久性のある生地で作られているため、噛むクセのある犬でも安心して使用できます。
- 小型犬におすすめ
- インテリアに合わせやすいおしゃれなデザイン
- 組み立て式で軽量、コンパクトに収納できる
Orienex ペットマット
商品情報
【大きさ】50*40*20CM
【対象犬種】小型犬
【素材】中身:PP綿(ポリプロピレン繊維) カバー:高級コーデュロイ生地
「Orienex ペットマット」は、耐噛み素材で作られたふわふわフカフカなベッドです。手洗いで丸洗いが可能なため、清潔さを保てます。底には滑り止めが付いているので、愛犬が飛び乗ってもベッドが動いてしまう心配もありません。底には防湿加工も施されているため、オールシーズン使用することができますよ!
人気のカドラータイプのベッドですが、入口が中のクッションと同じ高さになっているため、出入りもラクにできるのがポイントです。まわりの縁は枕として使用したり、体をくっつけることができるので、安心感を与えてあげることもできますね。
- 小型犬におすすめ
- 通気性に優れたPP綿を使用
- 汚れにくい高級コーデュロイ生地(カバー)
ラディカ ドライブベッドキャリー
商品情報
【大きさ】幅:46cm 高さ:34cm 入り口高さ24cm 底奥行:42cm
【対象犬種】小型犬
【素材】ポリエステル80%、綿20% 内生地:綿75%、麻25% メッシュ:ポリエステル100%
「ラディカ ドライブベッドキャリー」は、ベッドをそのままキャリーとして使用できる優れモノです。ふかふかのベッドはドライブベッドとしてだけでなく、室内のベッドとしても使用できる作りになっているため、愛犬はどこでもお気に入りのベッドで過ごすことができます。
飛び出し防止リードや取り外しのできる巾着蓋がついており、サイドポケットも付いているので便利なだけでなく、防災時などにそのまま移動できるのは嬉しいですね。ラディカは犬用品を多数手がけている人気店のため、ベッドの寝心地はお墨付きですよ!
- 小型犬におすすめ
- ドライブベッドとペットキャリーの2ウェイタイプで使用可能
- 軽量素材を使用し、持ち運び時でも負担が少ない
Petshy ペットソファ
商品情報
【大きさ】50cm×70cm
【対象犬種】中型犬
【素材】生地:ポリエステル クッション:高反発ウレタン
「Petshy ペットソファ」は、高反発マットで硬すぎず柔らかすぎずの快適に休むことができる体圧分散のベッドです。独特なフォームで顎乗せもでき、関節や筋肉の不快感も軽減されます。カバーは洗濯ができるほか、噛みついても破れにくい生地を使用しています。
底には滑り止めが付いているため、ベッドが動いてしまうストレスもありません。体圧分散型のベッドなので床ずれ防止にもなり、介護にも使用できるのがおすすめポイントです。介護といえば老犬といったイメージを持ちやすいですが、それだけ体の負担がラクなベッドなので運動量の必要な中型犬にとっては、しっかり疲れをとってあげられる寝床を用意してあげましょう。
- 中型犬におすすめ
- 型崩れしにくい高反発ウレタン
- 裏面に滑り止め付き
エムール 着るロールクッション
商品情報
【大きさ】折りたたみ時:約115×45~55cm、ファスナー開放時:約115×75cm
【対象犬種】中型犬
【素材】外側:ポリエステル100%(フランネル)、内側:ポリエステル100%(フランネル)、中材:ポリエステル100%
「エムール 着るロールクッション」は、人間用の着る毛布ですが、数年前から犬用の寝床としても注目されています。犬は潜るのが好きなため、ロールクッションに潜り込んで出てこない、といった現象もおき、SNS上でゴキブリホイホイならぬワンコホイホイとして様々な写真が投稿されています。
ロールクッションには様々なサイズがあるため、小型犬だけでなく中型犬や大型犬でも快適に使用することができますね。ロールクッションは洗濯機で丸洗いができるため、清潔さを保つことができるのも嬉しいポイントです。犬だけでなく人間も使用できるため、まずは飼い主さんが身に付けてニオイを付けてあげれば愛犬の安心感もグッと高まるのではないでしょうか。
- 中型犬におすすめ
- SNSで話題の商品
- 洗濯機などで丸洗いできる
ドーム型ベッド
商品情報
【大きさ】長さ:103㎝ 幅:77㎝ 高さ:78㎝
【対象犬種】大型犬(~60kgまで)
【素材】マイクロボア/高密度スポンジ
「ドーム型ベッド」はサイズ展開が豊富で、小型犬から60kgの大型犬にまで対応できる室内用のハウスです。大型犬のハウス型のベッドは少ないため、とても嬉しいですね。こちらは丸洗いが可能で、犬の健康に無毒な素材で作られているため、嫌な化学臭がしないこともポイントです。2wayなのでドームの頭を潰して普通のベッドとしても使用できますよ!
ホットカーペット対応なので、冬の寒さも心配ありませんね。重たいハウスと違ってクッションでできているので、好きな場所に移動することができるのも助かります。愛犬が一人になりたい時に、自分だけの空間を持つことができる落ち着ける場所になるのではないでしょうか。
- 大型犬におすすめ
- 健康無毒な安全材料を採用
- ファスナー一つで平面に。掃除もらくらく♪
JoicyCo ペットベッド
商品情報
【大きさ】 100*80*5cm(枕は5cm)
【対象犬種】大型犬
【素材】生地:フリース/クッション:ウレタン
「JoicyCo ペットベッド」は体圧分散マットです。片側に枕が付いているため、顎乗せもできますね。表面は保湿性、耐久性に優れたフリース素材で作られているため、爪などで破けてしまう心配や毛羽立ちもありません。もちろんカバーは洗濯ができるので、清潔さを保ってあげることができます。
底には滑り止めが付いているので、走り込んできてベッドの上にジャンプしても、ずれてしまう心配がないのもポイントです。関節や筋肉の不快感の軽減や、寝返りがうちやすいため子犬からシニア犬まで快適に過ごしてもらうことができますよ!
- 大型犬におすすめ
- 高反発ウレタンで体圧分散。寝る時の姿勢をサポート
- 人間用のフリースで保温性抜群!
犬の寝床の手作り方法
今回は簡単にできるフラットタイプの寝床の作り方をご紹介いたします。フラットタイプの寝床であれば、30分もあれば作ることができますよ!
材料
- クッション用の素材(使わなくなった敷ぶとんや座ぶとん、100均のクッションなど)
※作りたい大きさを考えて用意しましょう - クッションを包む布(毛布やシーツなど)
- 針と糸
- ワッペンやレース、リボン ※お好みで
寝床(フラットタイプ)の作り方
- クッションに使う素材を半分に折る
※100均クッションは薄いため数枚重ねて四隅を縫い付けておきましょう - クッション用の素材を布(毛布やシーツ)で包む
※季節に合わせて使い分けましょう - 包んだ毛布やシーツが剥がれないように縫い合わせる
- お好みでワッペンやレース、リボンなどを付けて完成!
家にある使用していない四季布団や座布団、毛布やシーツなどを使用して作る場合では、材料費は0円です。
100円ショップなどでクッションを購入する場合では、厚さや作りたい大きさにもよりますが2枚でも200円なのでお安く作ることができますね。
手作りというと難しい、というイメージを持ちますが、ちょっとした工夫や再利用でいろいろな寝床を作ることができます。
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50代以上 女性 MOCOばあば