小型犬のハーネスの種類
八の字型ハーネス
八の字ハーネスとは、円形の輪が二つ重なったハーネスのことを指します。一つの輪を犬の首にかけ、もう片方の輪を胴体に巻きつけバックルで留めるようにして装着します。犬の足を持ち上げることなく装着できるので、足を触られるのを嫌がる小型犬にも簡単に装着することができます。
H型ハーネス
二つの輪を二本のベルトでつないだ形のものをH型と言います。首と胴体に輪を通し、背中とお腹にベルトが通るような形で装着します。犬の胴体にハーネスがしっかり固定され、体への負担が少ないため、小型犬用のハーネスとして選ばれることが多いようです。幅2センチから3センチのベルトで作られたものが多く、犬の動きを邪魔しないのも魅力ポイントになります。
ベスト型ハーネス
ベスト型のハーネスは、デザイン性が高いものが多く、首から通して着るタイプのものや、足を通すタイプのものなど、種類もさまざまです。小型犬におしゃれをさせたい飼い主に人気があります。
体を覆う面積が多いので引っ張られたときの力がより分散され、体への負担が少ないのも特徴です。肌触りがよくソフトな素材でできたものを選べば、皮膚の保護や防寒着としても使用できます。
小型犬のハーネスの選び方
安全性
犬のハーネスは小型犬に限らず、安全性を第一に考えて選びましょう。デザインだけを重視するのではなく、リードをつける金具やバックルなどの付属品が簡単に取れてしまわないかなど、耐久性を考慮することが大切です。
サイズ
ハーネスはサイズ選びが重要です。小型犬の場合サイズが合っていないとハーネスが抜けてしまうことがあるため、購入前には犬の首周り胴回りをきちんと測って選ぶようにしましょう。特に足が短い小型犬種は、ハーネスが脱げやすいと言われているので注意が必要です。サイズが合っているか、後ずさりしても抜けないかなど、実際装着してみないとわからないこともあるので、可能であれば試着してからの購入するようにしましょう。
素材
ハーネスは肌に直接触れるものなので素材選びにも気をつけたいですね。小型犬は特に体が小さく、体温調節がしにくいため、夏場は通気性のよい素材、冬場は保温性の高い素材を選ぶことが大切です。肌の弱い犬には柔らかい素材でできているものを選ぶなど、犬に合わせて素材を決めるとよさそうです。
機能性
ハーネスは機能性も大切です。小型犬にとって着脱がしやすさの他、活発に動いても外れにくいバックルを選んだり、引っ張った時の衝撃を少なくするため胸元にクッションがついているものを選んだりと、愛犬の性格に合わせてチョイスしてあげましょう。
また、夜に散歩をすることの多い場合は反射素材が付いたハーネスを選ぶなど、飼育環境も考慮するとよいでしょう。
小型犬にハーネスをつける際の注意点
正しく装着する
小型犬にハーネスをつける時は正しく装着するようにしましょう。付け方を間違えると散歩中に抜けてしまったり、手足や胸を締め付けて皮膚を傷つけたりすることもあります。装着するときはサイズをきちんと調節し、出かける前には緩んでいないかなどを確認するようにしましょう。
つけっぱなしにしない
小型犬に限らず、ハーネスはつけっぱなしにしないようにしましょう。ハーネスのつけっぱなしによって肌が蒸れたり、擦れたりすると肌トラブルのもとになります。お散歩から戻ったらハーネスをすぐに外し、被毛の手入れをしながら、犬の肌の様子もみてあげましょう。ハーネスも定期的に洗濯するなどして、衛生的に使うようにしてあげたいですね。
無理に装着しない
犬がハーネスを嫌がるときは、無理につけないようにしましょう。無理に装着しようとすると犬が暴れたり、噛み付いたりたりしてしまうことがあるので注意が必要です。また、無理にハーネスをつけることで犬がストレスを感じ、更に警戒するようになることもあります。
まずはハーネスのニオイをかがせるなどして警戒心をなくすようにし、ハーネスに興味を持ったら褒める、おやつをあげるなど、ハーネスをつけるとよいことがあると覚えさせていきます。家の中でしばらくハーネスを着けたまま生活することで、少しずつ慣れていくことができるでしょう。
小型犬におすすめのハーネス5選
1. Realpet ハーネス
首や器官に負担をかけないように設計されたハーネスです。バックリにはボタン式のロック機能が付いており、ハーネスが抜けるのを防いでくれるので安心です。首周りと胴回りで長さ調節できるので小型犬の体にもフィットしやすいデザインになっています。肌に直接触れる部分は通気性の良いメッシュ素材なので暑い日の散歩も快適に過ごすことができます。
2. Homein 小型犬用ソフトハーネス
胸元と背中に衝撃を吸収するパッドが入った小型犬のためのハーネスです。生地の縁の部分には柔らかい素材を使っているので、首などが赤くなりやすい犬にも安心です。足を上げずに背中のバックルで固定できるので着脱も簡単です。反射材も使われているので夜も安心して散歩をすることができます。
3. coloco 栃木レザー×倉敷帆布 ハーネス
革と帆布を使用した上質なハーネスです。革で作られた部分は、使いはじめは硬く感じるかもしれませんが、使い込むうちにやわらかく馴染んで犬にフィットするようになり、色合いにも深みがでてきます。カラーは5種類から選べ、おしゃれな小型犬用ハーネスをお探しの方におすすめです。
4. RADY HARNESS
首元にバンダナのついたおしゃれなベスト型ハーネスです。生地の面積も広く、体をしっかり包み込んでくれるので体に負担なく着ることができます。長さ調節ができるので小型犬の体にも合わせやすいでしょう。スポンジメッシュ素材で、通気性もよくソフトな付け心地なので、シニア犬にもおすすめです。
5. THAIN ハーネス&リードセット
おしゃれな格子柄が目を引く、ハーネスとリードがセットになった商品です。メッシュ素材で通気性もあり、小型犬にもつけ心地が良いように考慮されています。マジックテープでサイズ調節をし、バックルで固定するので犬の体にも優しくフィットします。
▼「犬のハーネス」の基本を知りたい方はこちら
まとめ
首輪に比べ、体に負担が少ないハーネスは小型犬に適していると言えます。たくさんの種類がありますが、小型犬に合わせたサイズ、素材、機能性などを重視して選ぶのがよいでしょう。ハーネスの装着は正しく行い、愛犬とのお出かけを安全に楽しみましょう。