【ドッグフードでダイエット！】ダイエット用ドッグフードの選び方
愛犬のダイエットには、低カロリー・高タンパクな低脂肪ドッグフードを選ぶことが大切です。摂取する脂肪分が少ないと起こりやすい基礎代謝の低下を、筋肉の発達を促すタンパク質がカバーしてくれるからです。
また、GI値の低い穀物を使用したドッグフードは満腹感を長く保てるため、犬のストレスを軽減させることができます。1食あたりの量が少なくて物足りない犬には、少量で満腹感を得られる繊維質の多いドッグフードがいいでしょう。
そのほか、コーティングなどで使用される油分の種類や、添加物や産地の安全性にも目を向けたいところです。ランキングに入る前に、ダイエット用ドッグフードの選び方のポイントを解説します。
ダイエットには低カロリーな高タンパク低脂肪ドッグフードがおすすめ
犬のダイエットには、低カロリー＆高タンパクな低脂肪ドッグフードを選ぶのがおすすめです。
必要量を超える高カロリーなドッグフードでは、あまったカロリーが体脂肪として体に蓄えられるからです。必要エネルギー量を超える食生活を送っていると、徐々に肥満体型になっていきます。愛犬の体型や運動量を考慮し、カロリーの低い低脂肪ドッグフードを選びましょう。
ただし、極端にカロリーを抑えた食事は、筋肉を劣化させ基礎代謝が落ちるというデメリットがあります。それを回避するために、高タンパクなドッグフードを選ぶことも大切です。
タンパク質は筋肉量の増加を促し、基礎代謝を高めます。基礎代謝が高いと、効率的に脂肪を燃焼させることができるのです。ドッグフードでは、肉や魚が代表的なタンパク質の原料となっています。
血糖値を上げにくい低GI穀物のドッグフード
犬のダイエットには、低GI値の穀物原料を使用しているドッグフードがおすすめです。
GI値とは、食後の血液の糖分濃度を測った値のこと。GI値の高い食品は消化吸収が速く、あっという間に脂肪に変わってしまいます。
そのため食べてもすぐにお腹がすいてしまい、食事のあとにおやつを欲しがるといったことが起こりえるでしょう。GI値の低い食品はゆっくりと消化吸収されるため、脂肪をためこみにくいのです。
ドッグフードにおける低GI値の食品の種類では、さつまいもやエンドウ豆がダイエットフードとしてよく知られています。反対に高GI値の食品の種類は、小麦、トウモロコシなどが有名です。原材料一覧の始めの方にこれらの食材が表記されているはずなので、ダイエットフードを選ぶときはチェックしましょう。
満腹感を得られる繊維質の多いドッグフード
繊維質が多いドッグフードは満腹感を得られやすいので、ダイエットにおすすめです。
繊維には水溶性と不溶性があることはよく知られていますね。水溶性食物繊維質は、胃の中に長期滞在して食べすぎを防止します。一方で不溶性食物繊維質はお腹のなかで水分を吸収してふくらむので、少ない量でも充分に満腹感を得られるのです。
繊維質を多く含んだドッグフードは、たくさん食べたい！という若い犬のダイエットには、特に向いているといえるでしょう。ただし、過剰な摂りすぎは下痢や便秘の元になるなど、繊維質のデメリットも存在します。愛犬にそのような症状が現れたら、獣医師に相談の上フードの変更を検討しましょう。
犬のダイエットにも無添加のドッグフードを
糖質や脂質など栄養素に目がいきがちなダイエットフードですが、人工添加物不使用であれば、より安心して愛犬に与えられるでしょう。
人口添加物の影響は、発がん性やアレルギー発症、涙やけなど多岐にわたります。どれくらい使用していいかは法律によって決められているのですが、発育不良の恐れがあるソルビン酸カルシウムや、貧血の報告が上がっている赤色102号など、危険性が指摘されることが多い添加物は避けるに越したことはありません。
中でも注意したい原材料が、ミール・肉副産物です。ミールとは肉類を粉末状にしたもので、ドライフードによく使われます。肉副産物とは動物の肉の余りとなる部分のことで、内臓や血液などが含まれます。どちらも加工前の動物の状態が不明であり、安心できる原材料とはいえないでしょう。
体脂肪になりにくい油が使われているドッグフード
体脂肪になりにくい油を使用したドッグフードは、ダイエット効果が高くておすすめです。
たとえば魚油・亜麻仁油には、「不飽和脂肪酸」の一種である「オメガ3脂肪酸」が多く含まれています。オメガ3脂肪酸には血液中の中性脂肪を下げる作用があるため、ダイエット効果が高いです。
オメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸が属す「不飽和脂肪酸」とは、脂肪の構成要素である脂肪酸の中でも、魚や植物に含有されているもの。体脂肪になりにくいだけでなく、毛並みや皮膚の健康にも役立つとされます。
安価なドッグフードに使用されることの多い「動物性油脂」はカロリーが高く、脂肪をためこむ傾向があります。ダイエットをさせるのであれば、魚油・亜麻仁油を使用したドッグフードがいいでしょう。
【ドッグフードでダイエット！】低カロリーな犬のダイエットフードでおすすめはどれ？
適切な体重維持、関節ケア、免疫力アップなど、ダイエットだけでなく多方面から犬の健康をサポートしてくれるドッグフードです。
12kgで5,980円とダイエットフードとしては低価格であり、特に多頭飼いのご家庭ではコスパのいい商品といえます。また、全国のスーパーやドラッグストアなどで販売されているのも魅力でしょう。
成分表示では、平均よりもやや低い脂質に対し、タンパク質はやや高めの値となっています。商品名に「7歳以上」とあるように、エネルギーをあまり必要としないシニア期の犬に向いているといえるでしょう。
一方、出自のわかりにくいチキンミールや家禽ミール、高GI値のトウモロコシが主原料となっている、発がん性のリスクがある酸化防止剤が使われるなど、成分にはやや不安が残ります。
チキンや玄米など自然素材をメインに使用した、ナチュラルな原料が魅力のドッグフードです。4kgで4,772円と値段は高いですが、安心できるダイエットフードを与えたいという方にはぴったりといえるでしょう。
成分表示では、脂質が極めて低めなのに対して、タンパク質はやや高め。運動量の多いライフステージの犬でも、基礎代謝を維持しながらしっかりダイエットできます。繊維質も標準程度に含まれているため、満腹感も得やすいです。
油には亜麻仁油を使用し、体脂肪がつきにくいレシピになっています。また、酸化防止剤としてローズマリーなど自然物を使用している点もポイントです。
ただし、フードが固くシニア犬には食べにくい、食いつきがよくないなどの口コミもあるので、継続前に一度試してみるのがおすすめです。
同メーカーの商品と比較して31%も脂肪をオフした、低脂肪設計がコンセプトの小型犬用ドッグフードです。
価格は4㎏で6,711円（楽天）と高めですが、800gサイズもあるので手軽に試せるでしょう。ペットフードの基準が厳しいフランスのメーカーであることも、安心できるポイントです。
うたわれているように、脂質は9.0％以上と非常に低めです。対してタンパク質は極めて高く、繊維質も豊富に含まれています。
以上のことから、食欲旺盛な若い小型犬を本格的にダイエットさせるのにとくにおすすめです。
主原料は鶏、七面鳥となっており、犬に必要なタンパク質を充分にとれます。動物性油脂を使用している点が気になりますが、同時に魚油も原材料として含まれており、品質のよさと価格のバランスが取れた商品といえるでしょう。
お腹の健康とダイエットについて考慮された、室内飼い犬用の低カロリードッグフードです。
7歳以上のシニア向けとなっており、消化吸収の悪くなってきた愛犬に与えるのにおすすめです。2.1kgで1,810円と、継続しやすい価格もうれしいポイントでしょう。
高タンパク・低脂質で設計されているのはもちろんのこと、不飽和脂肪酸のひとつであるオメガ6脂肪酸が、1.5%含有されている点も注目です。
良質なタンパク源として生肉をうたっているものの、価格を抑えるためか、家禽ミールやフィッシュミール等も原材料として筆頭されています。またセルロースを始めとする繊維質がやや多く、個体差による反応の違いが出やすいといえるでしょう。
フランスのメーカー「ロイヤルカナン」からは、大型犬に特化したダイエット用ドッグフードもラインナップされています。こちらも3kgで5,950円と高価格帯ですが、小型犬用と同じように、結果を出すことに拘った低カロリーの低脂肪設計です。
大型犬(15か月以上)のフードも小型犬用と同じ脂質9.0％ですが、よりタンパク質を抑えてあります。また、カロリーも大型犬用の方が低いです。
これは、一般的に体の大きい犬よりも小さい犬の方が代謝が激しいから。そのため、全犬種用のフードよりも、大型犬に適切な栄養を無駄なく摂取できるでしょう。
また、大型犬の口に合わせて粒が大きくなっているのもポイントです。噛み応えがあり、低カロリーでも満腹感を得やすいといえるでしょう。
ペロリコドッグフードは100g326. 9kcalの低カロリードッグフードです。ダイエット用のドッグフードでありながら食いつきを追求した美味しさが評判です。
グレインフリーでかつ香料・着色料を無添加で製造されています。カロリーが低いと美味しさも減るので香料で食いつきを高めている製品もたくさんあります。
しかしペロリコドッグフードは犬の嗜好性が高いチキンやダックの肉を使用、原材料から食いつきが良くなるように考えられています。
【ドッグフードでダイエット！】ダイエット用ドッグフードにおすすめはこれ！
ダイエットフードのおすすめを5つご紹介しましたが、その中で最もおすすめしたいのが「ロイヤルカナンジャパンミニ ライト ウェイト ケア （減量したい犬用）4kg」です。
列挙した5つのドッグフードのうち、大型犬専用を除けばこちらの商品が最もカロリーが低いからです。代謝カロリーは100gあたり319 kcalとなっており、一般的なドッグフードのカロリー平均値である370kcalと比較しても、非常に低いことがわかります。脂質は9.0％以上と表記がありますが、一般的なドッグフードの平均値が13.0％なので、低脂肪なドッグフードといえるでしょう。
脂質が低いと代謝が悪くなりますが、こちらは高タンパクである点も魅力です。鶏や七面鳥などの肉類を惜しみなく使用しており、小型犬に必要なエネルギーをしっかりキープできます。繊維質もたっぷり配合されているので、満腹感も得やすいです。
価格はやや高めですが、原産国がペット先進国のフランスであり、世界的に有名なメーカーであることも安心できるポイントでしょう。酸化防止剤としてローズマリーエキスを使用していること、コーティングとして天然の動物性油脂を使用していることも魅力です。
【ドッグフードでダイエット！】おすすめされているダイエットドッグフードを比較
「ロイヤルカナンジャパンミニ ライト ウェイト ケア （減量したい犬用）4kg」は小型犬専用なので、シニア期の犬にはややタンパク質が高めです。そのため、代謝の悪くなってきた7歳以上の犬には、肥満の元となってしまう可能性があります。
そこでシニア期のダイエットフードとしておすすめなのが、「アイムス (IAMS) ドッグフード 7歳以上用 健康サポート 小粒 チキン シニア犬用 12kg」です。100gあたり360kcalとロイヤルカナンよりは高カロリーですが、タンパク質が26％と、ダイエットフードとしては控えめな設計となっています。
高価でも良質な原料に拘りたいという方は、自然素材に拘った「ニュートロジャパンシュプレモ全犬種体重管理用4kg」がおすすめ。原材料の中でチキンを最も多く使用しながらも、100gあたり335kcalとダイエットにぴったりな低脂質設計となっています。ロイヤルカナンと比べると粒が大きいため、噛むことで満腹感を得やすく消化しやすいという利点もあります。
【ドッグフードでダイエット！】犬の体重管理用ドッグフードQ&A
犬のダイエット/体重管理時のご飯の与え方は？
犬の体重管理時は、時間をかけて与えることが大切です。満腹中枢が刺激される前に食べ終わってしまうと、過食のもとになるからです。早食い防止皿を使うなどして、ゆっくりと時間をかけて与えるようにしましょう。
また、与える量を毎回計量することも重要です。犬種や年齢、ドッグフードの種類によって、必要なフード量は大きく異なります。目分量だと徐々に量が増えてくることもあるので、測りや計量カップを使用するのがおすすめです。
毎日の食事の他、間食をやめることもダイエットには欠かせません。どれだけ良質なダイエットフードを使用しても、おやつを食べすぎれば1日に必要なカロリーを超えてしまうからです。しつけなどでおやつを与えたときには、その分ドッグフードを減らすようにしましょう。
どれくらいの期間で減量させたほうが良い？
1週間で今の体重の1〜2%の減量が目安となります。体重10kgの犬であれば、1週間後に100g減量できていれば十分です。このペースを維持すれば、4週間後には400g減となります。
数値だけで見ると、ペースが遅いように感じるかもしれません。なるべく短期間で終わらせたいと思ってしまいますが、無駄吠えが増える、異常行動が出るなど、急に減量するデメリットがあります。それだけでなく、急な減量は筋肉量が減り基礎代謝が下がって痩せにくくなるのです。
ダイエットを始める際は行き当たりばったりではなく、事前に獣医師と目標体重を相談しておきましょう。数ヶ月かかるのを見据えてダイエット計画することが大切です。
低脂肪のダイエットフードを食べないときはどうする？
低脂肪フードを食べてくれないときは、嗜好性を上げる工夫をするといいでしょう。
簡単にできる方法としては、ぬるま湯でふやかす与え方があります。低脂肪フードをお湯でふやかすと香りが立つので、食べてくれるようになる可能性があります。また、刻んだ茹で野菜やささみをトッピングして、食べ応えを高めるのもおすすめです。
どうしても食べないときは、今よりも少し脂質を上げたドッグフードを選んでみましょう。わずかでも嗜好性が上がれば、美味しく食べられるかもしれません。
シニア（老犬）で痩せにくいけどどうしたらいい？
シニア（老犬）で痩せにくい場合は、ウェットフードを混ぜてカロリーを落としてみるのがおすすめです。
ウェットフードは１００gあたりのカロリーが低いので、ドライフードよりも効率的に減量できるからです。また水分量が多く満腹感を得やすいため、ダイエットによるストレスを感じにくいといえるでしょう。
シニア期は、若いころに比べ運動量が落ちます。運動でカロリーを消費することが難しくなってくるため、食事管理をメインとしたダイエットが大切になります。ウェットフードを混ぜることで自然と摂取カロリーも減るので、痩せにくいと感じた場合は試してみるといいでしょう。
肥満気味の犬へのドッグフードの量はどれくらい減らせばいい？
肥満気味の犬に適したドッグフードの量は、カロリー量や現在の体重と目標体重で変わるので、型にはめて考えず愛犬に合わせて量を減らすのがベストです。
急に減らすと体の負担になることが一番の理由ですが、精神的な負担も考えなくてはなりません。飼い犬は、人のように自分で空腹を満たすことができないからです。
飼い主に余裕がある場合は、手作りごはんを試してみてもいいでしょう。手作りごはんで減量する場合の注意点として、栄養が偏らないようにすること、早食いしないよう細かく刻むことなどが挙げられます。
手作りごはんは低脂肪フードに比べて嗜好性が高いという大きな利点があるので、ダイエットを無理なく進めることができるでしょう。
