犬に合わないドッグフードを与えるとどうなる?どうやって選ぶのがベスト?
犬に合わないドッグフードを与えると、消化不良、アレルギー反応、栄養不足、皮膚や被毛の問題など、さまざまな健康問題が発生することがあります。適切なドッグフードを選ぶためには、
犬の年齢、体重、栄養バランス、原材料の品質や安全性、アレルゲンを確認して、犬に安心して与えられるドッグフードを選びましょう。
獣医師と相談して犬の健康状態や栄養ニーズに適したドッグフードを選ぶのもおすすめです。
体質に合わないフードの症状
吐き戻す
犬は人間よりも吐きやすい動物ですので、早食いで一気に食べた時も簡単に吐いてしまうことがあります。また固形のものがなく、空腹時に黄色い液体を吐くときは「胆汁嘔吐症候群」と言う状態の場合もあります。
犬は嘔吐しやすいとはいえ、毎日のように吐いているのは体調不良が疑われます。体質に合わないフードを食べていると消化に負担がかかり、吐き戻しが増えることがあります。
下痢
フードに使用されている食材や添加物が体に合わないと、消化不良やアレルギー反応で下痢を起こしてしまうこともあります。
フードを切り替えているタイミングでうんちが緩くなる変化が見られることがありますが、それが一時的でなく「フードを変えてからずっとうんちが緩い」という場合はフードが体質に合っていない疑いがあります。嘔吐や下痢など消化器系に異変が現れる場合、食物アレルギーや食物不耐性の疑いもあります。
皮膚や被毛のトラブル
- 皮膚の湿疹
- かゆみ
- 脱毛
- フケ
フードを変更した後にこのような症状が現れる場合、食物アレルギーの疑いがあります。
犬のアレルギー症状の多くは皮膚炎として現れます。
- 目の周り
- 耳
- 口の周り
- お腹や内股
- 肛門
- 足の指の間
などの皮膚が柔らかい場所に皮膚炎が現れやすいです。
- 目の周りの赤み
- 目やに
- 外耳炎の悪臭
など、一見すると食品に関係なさそうな症状も食物アレルギーの症状である場合もあります。
体質に合ったフードの選び方
愛犬の体質に合わないドッグフードを避けるためにもフードの選び方は吟味したいところです。
例えば上記で紹介した「合わないときの症状」を改善させたいのであれば、
・香料や防腐剤、酸化防止剤不使用
・タンパク源の種類が単一
・グレインフリー
・獣医師推奨
これらが該当しているほど安心できると思います。
可能な限り全て該当しているものを選んだほうが良いです。
一から探すとなると大変だと思うので、4つに該当する安心できるおすすめフードも紹介しておきますね。
愛犬も飼い主も安心できるフードで幸せなわんちゃんライフを送ってくださいね!
人工添加物は不使用が安心
フードの酸化を防止するために酸化防止剤が使用されているものがあります。酸化防止剤は一概に悪い物とは言えず、参加したフードを食べることで体調不良となるのを予防することができます。しかし添加物に敏感なわんちゃんの場合は、酸化防止剤をはじめとする添加物が無添加のフードを選ぶと安心です。
ドッグフードの酸化防止剤としてよく使われるのは
- BHA
- BHT
- エトキシキン
- ソルビン酸カリウム
- 没食子酸プロピル
などの成分です。
酸化防止剤であっても
- ミックストコフェロール
- ビタミンE
- ローズマリー
などは天然成分で、酸化防止の効力は弱いものの安全性は高いと考えられます。酸化防止剤として天然成分が使用されているものを選んだり、フードの酸化を予防するために保管方法に気をつけたりすると安心です。
着色料に至っては、匂いで食欲をそそられる犬にとってメリットが感じられません。着色料についても絶対悪いとは言い切れませんが、無くても良い添加物と言えるでしょう。
主となるタンパク質の種類に着目する
犬はもともと動物性タンパク質をメインに食べてきた動物ですが、現在食べているドッグフードのほとんどは動物性のものと植物性のものが含まれています。わんちゃんの体質によっては、特定の種類の肉にアレルギーを持つ子もいます。
犬のアレルゲンになりやすい肉の種類は牛肉・乳製品・鶏肉であるというドイツの研究結果があります。現在はもう少し複雑になり、そのほかの動物性タンパク質や大豆や小麦、トウモロコシなどに対してもアレルギー反応を起こします。犬のアレルギーはタンパク源で起こりやすいため、不調を起こしたフードのタンパク源をチェックしてみると良いでしょう。
穀物の有無をチェックする
わんちゃんの体質によっては、小麦粉やトウモロコシなどの穀類に消化不良やアレルギーを起こすことがあります。
穀類が絶対に悪いわけではなく、オオカミと違って犬はでんぷんの消化に対応するよう遺伝子変化が見られたことが2013年に発表された論文で報告されています。しかしわんちゃんの体質に合わない場合もあるため、不調の原因に穀類がある可能性もあるということを把握しておくと良いでしょう。
獣医師に相談する
フードで起こる体調不良は食物アレルギーが原因の場合もあります。一度愛犬のアレルギー検査を行っておくと、愛犬のアレルゲンを特定することができます。アレルギー検査の費用は安くはないものの、何にアレルギーを起こしているのかが特定できると確実に対処法を考えることができます。
また獣医師からアレルギー対応の療法食が処方される場合もあります。手探りでフードを選ぶよりも、かかりつけの獣医師に相談したりアレルギー検査を受けたりすると確実な改善策を検討することができるでしょう。
まとめ
毎日食べるフードは健康の要ですので、体質に合わないフードを食べ続けてしまうと消化不良やアレルギー症状を起こしてしまう恐れがあります。
愛犬が大好きなフードなのに体調不良が起こったり、上質なフードとして有名なものなのに愛犬が好んで食べてくれなかったりと、飼い主さんがフード選びに悩んでしまって「フードジプシー」になってしまうことも多くあります。わんちゃんの体質はその子によって違うので、愛犬の体質にあったフードを探してあげることが大切です。
そして何が原因で合わないのか、そもそもフードが原因なのか、そういった悩みを確実に解決するために、一度かかりつけの獣医師に相談してみると安心です。