ナチュラルハーベストというドッグフード
どこの国のドッグフードなのか
ナチュラルハーベストは日本で飼育されている犬のために作られた日本発のオリジナルドッグフードですと表示されています。私自身は?日本発って原産国は日本ではないの?と思ってしまいました。
調べてみると、どうやらアメリカで作られています。つまり、原産国はアメリカ。パッケージにも原産国:アメリカと表記されていました。開発し取り扱って販売しているのは日本の企業で、株式会社バンガードインターナショナルフーズという会社のようです。
原材料
人間への使用が禁止されているものを使わず、商品に使われている原材料と原産国をすべて公開していて、第三者機関で成分を検査し、結果も公表しています。これについては、ナチュラルハーベストのカタログやHPで誰でも見ることが可能です。
酸化対策
人工の防腐剤、着色料、香料は使わず、ビタミンEや抗酸化酵素が配合されています。また、パッケージを真空パックするなどの工夫も成されています。
フードの種類
ドライフード、缶フード、レトルトフードがあります。
ドライフードについて
ナーサリー(商品名)
子犬期など成長する幼犬のために高栄養設計されているので、幼犬や母犬や良く運動する小型犬むけ。ラム肉などを使用しています。
メンテナンス(商品名)
低脂肪・低カロリーフード運動量の少ない子向け。
メンテナンススモール(商品名)
メンテナンスと同じ内容物のフードが小粒になっていてパッケージ量が少ないもの。
【プライムフォーミュラ】
食材のみで栄養基準適合を追求したもの。
マイリトルダーリン(商品名)
少ない量で栄養素を必要とする小型犬、幼犬など向け。ワイルドボアー、ターキーなどの肉を使用しています。
シュープリーム(商品名)
1歳を超えた成犬、シニア犬むけ。
【セラビューティックフォーミュラ】
日本とアメリカの獣医師が共同開発した食事療法でAAFCOというアメリカの栄養基準を満たしたもの。(*除くキドニア)
シニアサポート(ハイシニア用)(商品名)
ダイエットを目的として食事療法食で炭水化物を押さえ、タンパク質、繊維質を増量したフードで、食欲旺盛で太りやすいがたくさん食べさせたい子むけ。
レジーム(ダイエット用)(商品名)
10歳を超えるハイシニアむけ。消化がよく栄養価の高いフード。
フラックス(結石ケア用)(商品名)
進行した結石トラブルの改善や形成された結石の除去目的とはしていないものの、結石トラブルをもつ子のために体調をサポートできるようなサプリメント(例えば、アミノ酸、クエン酸、ビタミンA等)をプラスした深型フード。
カロン(スキン&コートケア用)(商品名)
皮膚トラブルを抱えている犬に開発されたもの。
キドニア(腎臓ケア用)(商品名)
腎臓のトラブルを抱えた子のケアフード。タンパク、リン、ナトリウムを控えたものになっているが、総合栄養食ではないようです。
10種類に分類されています。
缶フードについて
ターキー&野菜、ラム&野菜、フィッシュ&野菜、チキン&ブラン、ローフェスフェラス、の5種類があり、どれも総合栄養食です。
ドライフードなどにトッピングして使用するのが価格と量から考えてお薦めです。
レトルトフード
鶏スペアリブ、鶏ひざなんこつ、骨付き鶏ももの3種類があり、いずれも総合栄養食です。
ナチュラルハーベストを選んだ理由
我が家で現在使用しているのは、シニアサポートです。年齢が11歳で、長期入院をはたし自宅に帰ってきたことをきっかけに思い切ってドッグフードを替えました。
きっかけは、お友達が色々調べてくれてプレゼントしてくれたことでした。与える前にいろいろ自分なりに調べたところ、今まで食べさせているものから替えてみてもいいのではないかと思えたからです。
このシニアサポートは、サーモンを使っていて、加齢や病気により代謝・吸収力が落ちた10歳を超えるシニアでも消化しやすく、良質なタンパク質が配合されているそうです。匂いは魚臭く、嗜好性は高いと思います。
使ってみた感想
使い方
我が家では、細々と手作り食も与えてきました。しかし、食事を全て手作り食にしてしまうのは、栄養価的に偏るのではないかという心配や、忙しさや自分の体調などの事も考えると手作り食だけで長く与えていく自信もなかったため、ドッグフードに手作り食を加えて与える方法をとってきました。
今回も同様、このフードにちょっとだけ手作りのものを加えて与えています。
反応と変化
以前のものに比べると魚の匂いがかなりしますので、食いつきはとても良かったです。11歳ですが、もともと食欲も旺盛で、好き嫌いがない子なので、おそらく何を出しても食べるとは思うのですが、全部食べつくしてもお皿を舐めつくしているので美味しいのだと思います。
与えた結果、体調も悪くないようで、糞便も良好で問題はありませんでした。体力や筋力が以前のように戻り、運動量も増えてきたら、他のフードも検討しようとは思っていますが、もうしばらくの間は、このフードで様子をみようと思っています。
お薦めしたい理由
特に良いなと思った点は、商品カタログやHPに原材料の全ての原産国が記されていることです。そして、AAFCO栄養基準に基づく成分分析一覧表もわかりやすく表示されています。
AAFCOとは
アメリカでは、ペットフードは連邦政府と州政府のふたつのレベルで規制されていて、これらの基準のよりよい運用のために連邦政府の代表と州の担当が、Association of American Feed Control Officials という米国飼料検査官協会を作っていて、これを略してAAFCOと呼んでいます。
日本の栄養基準
日本では、ペットフードの栄養に関して、国際的に権威のある動物栄養に関する機関の定めのある栄養基準からその基準を採用して、今でいうところの「総合栄養食」と認めることとし、AAFCOの栄養基準及び給与試験による証明により認められることになっています。
第三者機関での分析依頼
成分の分析調査を第三者に託し、結果を公開することで信頼性が増すと思います。
<栄養成分>
・Eurofins Scientific Inc.
・株式会社 消費経済研究所
・財団法人 日本食品分析センター
<その他>
・財団法人 千葉県薬剤師会検査センター
・株式会社 環境技研
自分の目で原材料の原産国をすべて確認することができ、フードに含まれる成分を現在標準とされている数値に置き換えてみて栄養素がどれくらい含まれているのかが、ある程度把握できることは、愛犬に与えるうえでの安心につながると思います。
最後に
とはいえ、ドッグフードはどの商品を与えるにしろ決して安価なものではありません。折角、いろいろ悩んで考えて買ったのに、当の愛犬が食いつかない、体質に合わないということはあると思います。
先ずはお試しサンプルをもらって与えてみるのがいいかもしれません。お店と商品によっては小さい袋に無料サンプルとして置いているところもありますので、試してみることをお勧めします。
愛犬の「現在」に合ったドッグフードが見つかるよう、これからもいろいろなドッグフードに目を向けてよりよいドッグフードを探していきたいと思います。