犬にウェットフードを与えるメリットとデメリット
皆さんは普段、愛犬にどんな食事をあげていますか?ドッグフードと一言に言っても、ドライフードと言われるものからセミモイストフードやウェットフードなど様々です。
ここでは、その中でもウェットフードを与えた場合のメリットやデメリットをご紹介します。
メリット
それではまず、メリットの方からご紹介しましょう。ウェットフードのメリットはいくつかありますが、その中でも代表的な3つをご紹介します。
水分量が多く水分補給としても優秀
ドライフードの一般的な水分含有量は10%と言われていて、あまり水を飲まないといった子や、夏バテ予防などには不向きなフードです。
そんな時に重宝されるのがウェットフードの75%以上という水分量の多さで、食事をしながら、手軽に水分補給も出来てしまう利便性があります。
犬の体は人同様、大体50%~80%でできていると言われるため、日々の食事において水分を十分に摂取させたい場合に、とてもピッタリなフードです。
嗜好性が高い
ウェットフードの二つ目としてあげた嗜好性の高さです。こちらは、主に『畜肉』を惜しみなく使う事で素材ならではの肉の旨味を強く引き出していますので、犬の食い付きはとても良いでしょう。
また、ドライフードが苦手な犬や高齢になって食が細くなった子にとっても喜ばれる一品で、嗜好性の高さでは一番と言えます。
ドライフードに比べて低カロリー
ウェットフードの三つ目に挙げた低カロリーについては、上記でもお伝えしたように水分量が多いため、カロリーはドライフードに比べてかなり低くなっています。
市販されている総合栄養食のドライフードと比べると、同じ総合栄養食でもウェットフードの方が、断然低カロリー食になります。
また、消化も良く水分量の影響で満腹感も得られることから、普段あまり運動をしたがらない犬や避妊や去勢により太りやすくなった犬には、特に向いていると言えるでしょう。
デメリット
それでは、続いてウェットフードのデメリットについてご紹介します。こちらもメリットの時同様いくつかのデメリットが挙げられますが、その中でも代表的な3つをご紹介します。
歯に汚れが着きやすい
まず一つ目に挙げられるデメリットには、ウェットフードを食べた後の食べカスです。ウェットフードは水分量が多く、ねっとりとした食感で噛むといった動作もあまり必要としないため、歯につきやすい食べ物です。
なので、そのまま何もせず放置してしまうと、後々それらが歯石になってしまい、歯周病などの原因を引き起こしてしまう可能性があります。
ウェットフードは、柔らかいものしか食べない犬にとっては、とても重宝する食べ物ですが、ウェットフードを食べさせた後は歯磨きや歯磨きシートなどで食べカスを取り除いてあげるといった対策が必要です。
値段が高い
一般的に売られているドッグフードとは違い、嗜好性が高く、原材料によっても値段の違いが出てきます。
ウェットフードは、水分量や低カロリーといったメリットがある一方、栄養価が高いものだとそれなりの値が張ることや、多頭飼いで与える場合、金銭面で大変になってくると思います。
そのため、もし購入するのであれば、スーパーの特売日などを狙って備蓄しておくなどの対策を取った方がいいかもしれませんね。
添加物が含まれている
最後にウェットフードのデメリットで挙げられるものに、添加物の使用があります。
これらは、品質保全のための防腐剤やウェットフードの質感を出すための増粘剤などが使用されている場合が多いため、選ぶ際にはそういった点も注意しましょう。
犬用ウェットフードの選び方
それでは、ここからは犬用のウェットフード選びについてご紹介します。
ウェットフードを選ぶ際には、様々な種類、年齢の違いや病気の有無など、愛犬に合った状態を重視することが大切です。ウェットフードを主食とするのか、又はトッピングにするのかといった点も考慮しながら、参考にしてみてくださいね。
種類による選び方
それではまず、種類による選び方からご紹介します。「種類」といっても色々ありますが、ここでは総合栄養食か一般食かについて触れていきたいと思います。
主に総合栄養食には、犬が必要とする栄養がそれ一つで補えるように作られているため、基本的に主食で与える場合に適しています。
一方で、一般食や栄養補完食と呼ばれる缶詰に入ったウェットフードは、主に主食は別にあり、あくまでトッピングとして与える場合に適したウェットフードです。ですので、主食にするなら総合栄養食、トッピングなら一般食と覚えておくと良いでしょう。
年齢の違いによる選び方
続いては、年齢の違いによる選び方についてご紹介します。先程、ウェットフードのメリットでもお伝えしましたが、ウェットフードは一般的に低カロリーのものが多く水分量が豊富です。
ですので、子犬に与える際には『パピー用』などと書かれているウェットフードを選ぶようにし、必要な栄養素が摂れるように気をつけましょう。消化器官が未発達な子犬のために作られたウェットフードであれば、少ない量でも十分にカロリー摂取が可能です。
逆に高齢になり、食が細くなった高齢犬などには『シニア用』と書かれたウェットフードを与えるようにしましょう。
缶詰に入ったウェットフードが上手く噛めないといった場合には、手作り食や流動食に近いパウチを選ぶなど、工夫しながら食事を摂らせてあげると良いでしょう。
病気の有無による選び方
ウェットフードの選び方で最後にご紹介するのは病気の有無による選び方です。
いわゆる食事療法食といったものですが、こちらについては主に消化器系の腎臓サポートや減量、他にも肝臓サポートや心臓サポートなど、多くの病気に特化した専用食として使用されます。
しかし食事療法食とあって、やはり値段は普通のウェットフードより幾分高級ですので、特別アレルギーなどがなく、動物病院の先生と相談した上で手作り食でも代用可能であれば、そういった方法も良いかもしれません。
【子犬・成犬向け】ウェットフードのおすすめ人気ランキング5選!
では、ここからは、子犬・成犬向けのおすすめウェットフードを値段や口コミ、ウェットフード自体の原材料といったクオリティなどから、独自ランキングにてご紹介します。
愛犬の状態に合ったウェットフード選びの参考になさってください。
第1位:ブッチ ブラック・レーベル 800g
- 種類:総合栄養食
- 対象年齢:全年齢
- 1個あたりの内容量:800g(100gあたり約121.4kcal)
堂々の第1位に選んだのはこちら。全商品においてウェットフードのみを取り扱っているブッチ・ジャパンが販売する無添加ドッグフードのブッチ ブラック・レーベルになります。
こちらはニュージーランド産の赤身肉を使ったウェットフードで、ニュージーランドの行政機関が認めた原材料のみを使用しています。冷凍保存も可能なため、品質を重視する方にとてもおすすめです。
第2位:PURE グリーントライプ 犬用総合栄養食 185g
- 種類:総合栄養食
- 対象年齢:成犬
- 1個あたりの内容量:185g(100gあたり約101.8kcal)
続いて第2位に選んだのはこちら。ニュージーランドを原産としたトライプ(反すう動物)の第4胃を使用したウェットフードです。
栄養分やアミノ酸、ビタミンやミネラルなどがバランスよく含まれているので、主食としてもトッピングとしてもピッタリなウェットフードです。
第3位:プレイアーデン 有機食材 アソートセット 200g
第3位に選んだのはこちら。bioと言われる世界で最も審査が厳しいと言われているドイツの認証機関が認定したウェットフードです。
プレイアーデンのペットフードは、ドイツの専従獣医のもと、開発・製造を行っているため、獣医さんのお墨付きと言っても良いでしょう。
第4位:ナチュラルハーベスト シンプレックス
- 種類:総合栄養食
- 対象年齢:子犬成犬
- 1個あたりの内容量:70g(100gあたり約117kcal)
第4位に選んだのはこちら。株式会社バンガードインターナショナルフーズが販売するウェットフードです。
内容量が70gと少ないですが、しっかりとした総合栄養食でグレインフリーといったアレルギーのある子にも配慮されたウェットフードになっています。
第5位:シュプレモ カロリーケア 子犬用 100g
- 種類:総合栄養食
- 対象年齢:子犬
- 1個あたりの内容量:100g(100gあたり約125kcal)
第5位に選んだのはこちら。ニュートロブランドのシュプレモウェットフードです。
子犬用ということで、今までご紹介してきたウェットフードの中でも1番カロリーが高く設定され、子犬でも食べやすいようにパテタイプにされている工夫など、子犬を迎えた方にはおすすめな商品です。
【シニア犬向け】ウェットフードのおすすめ人気ランキング5選!
それでは今度は、シニア犬に向けたウェットフードおすすめ5選をご紹介します。
シニア犬は、先程の子犬や成犬と違って低カロリー高タンパクなウェットフードを必要とするので、それらを中心に独自ランキングにてご紹介します。
第1位:デビフ 国産 シニア食 DHA・EPA配合
- 種類:総合栄養食
- 対象年齢:シニア
- 1個あたりの内容量:150g(100gあたり約70kcal)
シニア犬向けウェットフード第1位はこちら。デビフ・ペットが販売する総合栄養食です。
鶏胸肉や鶏レバー、豚の心臓をベースにすりおろし野菜を加えた主食として与えることができます。DHAやEPAも配合されているため、高齢期で心配な認知能力などにも配慮されています。
第2位:アニモンダ グランカルノ シニア 牛肉・子羊肉
- 種類:一般食
- 対象年齢:シニア
- 1個あたりの内容量:400g(100gあたり約109kcal)
シニア犬向けウェットフード第2位はこちら。ドイツ原産のウェットフードで、牛だけでなく子羊肉を使うことで、市販の加工肉からは摂取できない栄養素を取り入れられるように作られています。
シニア犬にとって大切な低カロリー高タンパクな食材を使い、一般食ではありますが、これ一つでもちゃんとした『ごはん』として与えることができます。
第3位:ロイヤルカナン ミニエイジング12+ 高齢犬用12歳以上
- 種類:総合栄養食
- 対象年齢:シニア
- 1個あたりの内容量:1.5kg(100gあたり約89kcal)
シニア犬向けウェットフード第3位はこちら。高齢犬の健康を維持するためにリコピンやDHA、EPAが配合されたロイヤルカナンのウェットフードです。また、腎機能が衰えがちになる高齢犬のために、リンの含有量が調整されているなどの配慮もなされています。
第4位:シーザー 14歳からの吟選ビーフ ビーフ 100g
- 種類:総合栄養食
- 対象年齢:シニア
- 1個あたりの内容量:100g(100gあたり約70kcal)
シニア犬向けウェットフード第4位はこちら。マースジャパンリミテッドが販売するシーザーのウェットフードで、厳選したビーフをたっぷり使い、シニア犬でも食べやすいローフタイプに仕上げられています。DHAも配合されているので、脳の健康維持にも効果的です。
第5位:サイエンス・ダイエット チキンと野菜レシピ シニア 7歳以上
- 種類:総合栄養食
- 対象年齢:シニア
- 1個あたりの内容量:99g(100gあたり約83kcal)
シニア犬向けウェットフード第5位はこちら。ヒルズのサイエンスダイエットが出しているウェットフードです。シニア犬にうれしい消化吸収の良い原材料を使用し、健康な骨や筋肉の維持が保たれるように作られています。