シャーペイ|犬種の特徴と性格、飼い方や価格相場まで解説

シャーペイ|犬種の特徴と性格、飼い方や価格相場まで解説

シャーペイの特徴や性格、飼い方、価格相場を分かりやすく解説します。独特のしわや青黒い舌などの見た目の魅力をはじめ、運動量やお手入れのポイント、かかりやすい病気、似た犬種との違いまで幅広く紹介します。

シャーペイの特徴

原っぱで横向きに立つシャーペイ

  • 正式名称:シャー・ペイ(Shar-Pei)
  • 原産国:中国
  • サイズ:中型犬
  • 犬種グループ:2G(使役犬)
  • 体高:44~51cm前後
  • 体重:18~25kg前後
  • 寿命:9~11年程度
  • 被毛:短毛
  • 毛色:フォーン、レッド、ブラック、クリーム など
  • 性格:落ち着きがある、家族に愛情深い、慎重、独立心がある

シャーペイは、中国原産の中型犬で、全身に入った独特のしわと、幅広で厚みのあるマズルが印象的な犬種です。

子犬の頃は特にしわが目立ちますが、成長にともなって体つきがしっかりし、成犬では顔まわりや首元を中心に特徴が残ります。

また、見た目の個性として見逃せないのが、青黒い舌です。これは一部の犬種に見られる特徴で、シャーペイの神秘的な雰囲気をより強く感じさせます。

ここでは、体の大きさや被毛、毛色など、見た目に関わる特徴を中心に見ていきましょう。

シャーペイの大きさ

シャーペイは中型犬に分類され、成犬時の体高は44cmから51cmほどが目安です。体つきは見た目以上にしっかりしており、骨太で筋肉質な印象があります。

体重には個体差がありますが、一般的には18kgから25kg前後で推移することが多く、抱き上げるにはやや重さを感じやすいサイズです。室内で一緒に暮らすと存在感があり、小型犬とは違ったどっしりとした魅力があります。

子犬の頃はしわの多さが目を引きますが、成長とともに全体のバランスが整い、落ち着いた体格へと変化していきます。

シャーペイの被毛タイプ

シャーペイの被毛は短く、手で触れるとやや硬さを感じやすい独特の質感を持っています。見た目はすっきりしていますが、犬種らしい個性がよく表れる部分でもあります。

被毛タイプは主に、非常に短くて硬めの「ホースコート」と、やや長さがあり比較的やわらかな「ブラッシュコート」の2種類に分けられます。どちらも長毛ではなく、全体としては短毛種らしい外見です。

なお、さらに長めの被毛を持つ個体も見られますが、一般的なシャーペイのイメージとして広く知られているのは、この2つのタイプです。

シャーペイの毛色の種類

シャーペイの毛色は単色が基本で、落ち着いた色合いから深みのある色まで幅広く見られます。しわの陰影が出やすいため、同じ犬種でも毛色によって雰囲気が大きく変わるのが魅力です。

代表的な毛色には、フォーン、レッド、ブラック、クリームなどがあります。やわらかい印象の淡色系もあれば、引き締まった印象を与える濃色系もあり、見た目の個性を楽しみやすい犬種です。

このほか、ライラックやチョコレート系のような色合いが見られることもあります。成長にともなって色味がわずかに変化する場合もあり、子犬の頃と成犬時で印象が少し異なることもあります。

シャーペイの性格

ベッドの上でくつろぐシャーペイ

シャーペイは、落ち着きがあり、家族に対して深い愛情を示しやすい犬種です。

べったり甘えるというよりは、ほどよい距離感を保ちながら飼い主のそばで静かに過ごすことを好む傾向があります。にぎやかに動き回るタイプというより、どっしりとした存在感で家庭になじみやすいのが魅力です。

一方で、見知らぬ人や慣れていない相手には慎重な態度を見せることがあります。誰にでもすぐ打ち解けるタイプではないため、初対面ではやや控えめに見えることもあるでしょう。こうした用心深さは、シャーペイらしい気質のひとつです。

また、自分の考えをしっかり持っているような独立心のある一面も見られます。愛犬と密にコミュニケーションを取りながら、少しずつ信頼関係を築いていきたい方に向いている犬種といえます。

落ち着いた環境の中でゆったり暮らしたい家庭では、この犬種ならではの魅力を感じやすいでしょう。

シャーペイの歴史

木の下で遠くを見つめるシャーペイ

シャーペイは中国原産の古い犬種で、広東省周辺をルーツに持つと考えられています。犬種名の「シャーペイ」は中国語に由来し、ざらりとした独特の被毛の質感を表す言葉として知られています。

古くから中国で人とともに暮らしてきた犬種で、農村部では幅広い役割を担っていたと伝えられています。そのため、現在のシャーペイにも、落ち着きのあるたたずまいの中に芯の強さを感じさせる面が残っています。

一時は頭数が大きく減った時期もありましたが、その後は愛好家たちの尽力によって守られ、現在では世界各地で知られる存在になりました。日本ではまだ見かける機会が多い犬種ではなく、珍しさのある犬として関心を集めています。

シャーペイの価格相場

3頭並んで座るシャーペイの子犬たち

シャーペイの価格相場は、一般的に40万円台から80万円前後で推移することが多く、珍しい犬種らしくやや高めの傾向があります。

子犬の月齢、血統、見た目のバランス、毛色などによって値段に幅が出やすく、販売元によっても価格差が見られます。

また、生体価格のほかに、ワクチン代やマイクロチップ装着費用、各種登録費用などが加わる場合もあります。気になる子犬を見つけたときは、表示されている価格に何が含まれているのかをあわせて確認しておくと安心です。

シャーペイは流通数が多い犬種ではないため、タイミングによっては希望に合う子犬がすぐに見つからないこともあります。価格だけで決めるのではなく、育った環境や販売後のサポート体制も含めて比較することが大切です。

シャーペイのブリーダーを探す方法

シャーペイを迎えたいと思ったら、まずは犬種を扱っているブリーダーを探せる専門サイトや、犬舎情報を掲載している紹介サービスを確認する方法が分かりやすいでしょう。

犬種名で検索し、見学の可否や所在地、子犬の掲載状況などを一つずつ見比べていくと、候補を絞りやすくなります。

候補が見つかったら、子犬の写真だけで判断せず、親犬の情報や飼育環境、引き渡しまでの流れがきちんと公開されているかを確認してみてください。

問い合わせの際に、子犬の健康状態やこれまでの管理状況について丁寧に説明してくれるかどうかも大切なポイントです。

実際に迎える前には、できるだけ見学を行い、犬舎の清潔さや犬たちの様子を自分の目で確かめておくと安心です。

焦って決めるのではなく、信頼して相談できる相手かどうかを見極めながら探していくことが、納得のいく出会いにつながります。

シャーペイの飼い方

ハーネスを着けて伏せているシャーペイ

シャーペイと心地よく暮らすには、見た目の個性だけでなく、日々の生活の中で無理なくお世話を続けられる環境を整えることが大切です。

中型犬らしいしっかりした体格があり、落ち着いて過ごせる住まいと、毎日の習慣として続けやすいお手入れの両方が求められます。

また、繊細な面を持つ犬種でもあるため、急に強く押さえつけるような接し方よりも、安心して過ごせる流れを作ってあげることが重要です。ここでは、運動、しつけ、日常のお手入れについて順に見ていきましょう。

シャーペイの運動量

シャーペイは活発すぎるタイプではありませんが、毎日の散歩は欠かせません。運動量の目安は、1日2回、各30分程度です。ゆったり歩く散歩でも十分ですが、気分転換を兼ねて外の空気に触れる時間を作ってあげることが大切です。

短時間でも毎日継続して体を動かすことで、気分が安定しやすくなり、室内でも落ち着いて過ごしやすくなります。

体力を持て余すほどの激しい運動を求める犬種ではありませんが、まったく動かない生活では退屈を感じやすくなることがあります。

暑い時間帯の外出は負担になりやすいため、散歩は気温の高い時間を避けて行うのが安心です。季節や天候に合わせて、無理のないペースを意識しましょう。

シャーペイのしつけ方

シャーペイのしつけでは、落ち着いて一貫した対応を続けることが大切です。

自分のペースを持ちやすい犬種なので、その場の気分で接し方を変えると、戸惑いやすくなります。家族の中でルールをそろえ、してよいことと困ることを分かりやすく伝えていきましょう。

教えるときは、できた行動をその場で褒める方法が向いています。大声で叱ったり無理に従わせたりするよりも、安心して行動できる流れを作るほうが信頼関係につながりやすいです。

子犬の頃から人や生活音、さまざまな環境に少しずつ慣れさせていくことも大切です。過度に刺激を与える必要はありませんが、日常の中で経験を重ねていくことで、落ち着いて対応しやすくなります。

シャーペイのケア方法

シャーペイのお手入れで特に意識したいのは、しわのある部分を清潔に保つことです。顔まわりや首元などは汚れや湿気が残りやすいため、日頃からやさしく状態を確認し、必要に応じて拭き取ってあげるとよいでしょう。

被毛は短いため、ブラッシングは週に1回から2回程度を目安に取り入れやすい犬種です。抜け毛を整えるだけでなく、全身の様子を見ながら触れ合う時間にもなります。

シャンプーをしたあとは、被毛の表面だけでなく、しわの間まで水分が残らないよう丁寧に乾かすことが大切です。耳や目元、足先などもあわせて日常的にチェックし、いつもと違う様子がないか見ておくと安心です。

シャーペイの寿命と病気

獣医師に触診されているシャーペイの子犬

シャーペイの平均寿命は、一般的に9歳から11歳前後とされています。

中型犬としてはやや短めに感じられることもありますが、毎日の体調変化に気づきやすい環境を整え、早めに異変へ対応することで、穏やかに年齢を重ねていきやすくなります。

この犬種では、体のつくりや遺伝的な背景に関わる不調が見られることがあるため、見た目の特徴だけでなく健康面にも目を向けておくことが大切です。

特に皮膚、耳、目の変化は日常の中で気づきやすい部分なので、普段から様子を見ておくと安心です。

シャーペイのかかりやすい病気

シャーペイでは、皮膚のしわや耳、目のつくりに関連した不調のほか、この犬種でよく知られる体質にまつわる病気にも注意が必要です。ここでは、比較的よく挙げられる代表的な病気を紹介します。

皮膚炎

しわの間は湿気や汚れが残りやすく、皮膚炎を起こしやすい傾向があります。赤み、かゆみ、におい、べたつきなどが見られた場合は、皮膚に負担がかかっているサインかもしれません。

軽いうちに気づけると悪化を防ぎやすいため、日頃から皮膚の状態をこまめに見ておくことが大切です。

外耳炎

耳の中が蒸れやすい犬では、外耳炎が起こりやすくなります。

シャーペイは耳のつくりから通気性がよくないことがあり、耳をしきりに気にする、頭を振る、耳だれやにおいが気になるといった様子が見られることもあります。

耳の不快感は日常生活のストレスにもつながるため、早めの受診が安心です。

眼瞼内反

眼瞼内反は、まぶたが内側に巻き込み、まつげや皮膚が目に当たりやすくなる状態です。

涙が増える、目を細める、まぶしそうにする、目やにが増えるといった変化が見られることがあります。目の表面に刺激が続くと負担が大きくなるため、違和感が続く場合は早めに確認してもらうことが大切です。

シャーペイ熱

シャーペイ熱は、この犬種で知られる自己炎症性の病気です。突然の発熱や元気消失、足首まわりの腫れなどが見られることがあり、体調の波をくり返す場合もあります。

見た目には一時的に落ち着いて見えても、体の中で負担が続いていることがあるため、気になる様子があれば自己判断せず動物病院に相談しましょう。

アミロイドーシス

アミロイドーシスは、体内に異常なタンパク質がたまり、主に腎臓へ負担をかける病気として知られています。

シャーペイ熱との関連が指摘されることもあり、食欲低下、元気消失、体重減少、多飲多尿などの変化が見られる場合があります。外から分かりにくいこともあるため、健康診断を活用しながら状態を確認していくことが大切です。

シャーペイに似た犬種

シャーペイとフレンチブルドッグが並んでいる光景

シャーペイは、しわのある顔立ちや独特の雰囲気から、ほかの犬種と見間違えられることがあります。特に比較されやすいのが、同じ中国原産として知られるチャウチャウと、しわのある顔で親しまれているフレンチブルドッグです。

ただし、実際には全体の印象や体つき、被毛、顔まわりの特徴などに違いがあります。見た目が少し似ていると感じても、それぞれの個性を比べていくと違いは分かりやすくなります。

チャウチャウとの違い

チャウチャウはシャーペイと同じく中国原産で、青黒い舌を持つ点でも共通しています。そのため、写真などでは似た印象を持たれることがありますが、全体の姿にははっきりした違いがあります。

大きな違いのひとつは被毛です。シャーペイは短毛で体の輪郭が見えやすいのに対し、チャウチャウはふんわりとした豊かな被毛に包まれており、全身がより丸く大きく見えやすい犬種です。

顔まわりにも違いがあり、シャーペイはしわのある表情と厚みのあるマズルが目立ちますが、チャウチャウはたてがみのような被毛に囲まれた、ふっくらとした顔立ちが印象的です。

似ている部分があっても、毛の長さや全身のシルエットを見ると見分けやすいでしょう。

フレンチブルドッグとの違い

フレンチブルドッグも、顔まわりにしわがあり、愛嬌のある表情を持つ犬としてよく知られています。そのため、シャーペイと雰囲気が重なるように感じることがありますが、体のつくりには大きな違いがあります。

フレンチブルドッグは小型から中型に近いコンパクトな体型で、がっしりとした胴と短めの足が特徴です。一方のシャーペイは、より脚が長く、全体に落ち着いた中型犬らしいバランスをしています。

また、耳の形も見分けやすいポイントです。フレンチブルドッグは大きめの立ち耳が印象的ですが、シャーペイは小さめで前方に折れた耳をしています。

顔にしわがある点は共通していても、耳や体型まで見ると、それぞれ異なる魅力を持つ犬種であることが分かります。

まとめ

芝生の上に並んで立つ2頭のシャーペイ

シャーペイは、たっぷりとしたしわや幅広のマズル、青黒い舌など、ほかの犬種にはない個性的な見た目が魅力の中型犬です。

落ち着いた雰囲気を持ちながらも、家族には深い愛着を示し、静かな環境でゆったり暮らしたい方に向いています。一方で、しわのある皮膚や耳、目まわりは日頃から気を配りたい部分であり、こまめなお手入れや体調の変化への注意が欠かせません。

価格はやや高めで流通数も多くはないため、迎える際は信頼できるブリーダーを慎重に探すことが大切です。見た目の珍しさだけでなく、日々のケアまで含めて向き合えるかを考えたうえで迎えることで、シャーペイらしい魅力をより深く感じられるでしょう。

はてな
LINE
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい