ペット保険シェアNo.1のアニコム損保を子会社に持つアニコム ホールディングス株式会社と、ヒト再生医療関連事業を展開するセルソース株式会社は、動物医療における再生医療等関連事業の拡大を目的とした業務提携を開始した。
アニコムとセルソースは今後、動物医療領域での血液加工技術等を利用した治療法をはじめとする再生医療等関連事業の拡大を目指す。
業務提携による具体的な取り組み
- 血液加工技術等を利用した動物向け治療法の開発
- 動物向け次世代再生医療の検討および開発 等
具体的には、まずイヌ由来の血液加工技術等の確立と、当該技術の実用化・普及を目指し、さらには、血液加工技術等を利用した治療方法以外の次世代再生医療技術の開発や、高度先進医療に対応した保険開発も検討していくとのこと。
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アニコムとセルソース それぞれの特徴
アニコムは、これまで「治らない病気を治す」を目標として、アニコムの動物病院や、動物再生医療技術研究組合の設立・活用を通して間葉系幹細胞を用いた治療の実用化に向けた臨床研究を実施するなど、動物の再生医療事業の推進に努めてきた。
また、同時に飼い主の医療費負担軽減と高度先進医療の普及に向けて、ペット向け高度先進医療保険の開発も進めているという。
セルソースは、ヒト医療における脂肪由来幹細胞や血液の加工受託を行う再生医療関連事業を展開。調整方法について特許を取得しているPRP由来サイトカイン「PFC-FD(フリーズドライ化した血小板由来因子濃縮物)」は、変形性関節症やスポーツによるケガの治療などに広く技術導入されており、36,000件以上にのぼる症例に活用されている。
動物医療とヒト医療にそれぞれ携わる両社の強みを活かし、動物再生医療事業の更なる拡大と両社の企業価値向上を図るとともに、ペットと人が共に長く健康に・そして幸せに暮らせる社会の創造を目指し、積極的に取り組みを進めていくとのこと。
今後、動物医療の更なる発展が期待される。