犬が感電してしまう原因や症状、治療法から予防策まで

【獣医師監修】犬が感電してしまう原因や症状、治療法から予防策まで

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愛犬が室内で感電…なんて考えるだけで恐ろしくなります。昨日まで大丈夫だったけど、今日にも起こってしまうかもしれない感電。そんな悲しい出来事が起こらないようにするにはどのようなポイントに注意すれば良いのか一緒に確認してみましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬が感電してしまう原因

驚いた顔をしているドーベルマン

犬が感電してしまう原因としましては、室内にある電化製品のコードにじゃれて遊んでいるうちに噛んでしまい、コード外側に巻いてある絶縁ゴムを切ってそこから漏電して感電、というケースが多いです。コードは弾力もあり、いじったら思わぬ方向に動いたりするので、犬は狩りのような楽しみを感じているかもしれません。

犬を飼育した事がある方なら、小型犬でも本気で噛んだらコードが切れるほどの力があるとご存じのはずです。しかし、我々飼い主がコード自体を室内にある危険なものと認識していない、そんな落とし穴から、犬の感電事故が発生してしまいます。

犬が感電したときの症状

ぐったりしている犬

  • やけど
  • 痛み
  • しびれ
  • ショック症状(筋肉や心臓や脳へのダメージ)
  • 肺水腫(肺の中の肺胞に水が溜まり呼吸困難を引き起こす)
  • 心停止 など

特に口の中のやけどが重度で、治療が必要な場合が多いようです。また、感電したあとの時間経過の中で重症化してしまうこともあるため、軽度の感電でもその後の細やかな観察が必要です。数日間は安心できません。体が小さければ小さいほど、電力が小さくても感電死してしまうこともあるため、気をつけなければなりません。

犬が感電した時の対処方法

コンセントの近くで愛犬がぐったりしていたら感電を疑いましょう。

ぐったりしていたらつい慌てて抱き上げてしまいたくなりますが、電気が犬の体内に帯電している可能性があるので、そのまま犬の体に触れるのは危険です。飼い主さんも感電してしまいます。

犬は強い電気が通ったことにより口からコードを離せなくなっているかもしれません。私たち人間が整骨院の治療で電気治療や低周波治療を受けたときに、パワーが強すぎると筋肉が麻痺して自分の思うように動かせなくなるのと同じです。

まずはブレーカーを落としてからコンセントを抜きます。水分があるとそこに電気が流れますので、犬が失禁している時は要注意です。プラスティック製品を犬の体の下に差し込んだり、ゴム手袋をはめるのが最適です。

次に、犬の意識があるか、呼吸をしているか、心臓が動いているかを確認します。症状により人工呼吸を施しながら動物病院へ向かいましょう。この時、犬の肺の容量は小さいので息を吹き込みすぎないように気をつけます。また、心臓をマッサージする際には肋骨を折らないように意識しましょう。もしやけどをしていて、その部分がわかれば冷やしましょう。

犬が感電してしまった後の治療方法

点滴をうける犬

軽傷の場合

やけどの治療、抗生物質、抗炎症剤などの投与や、口の中のやけどがひどく食事を摂れない場合は、鼻からチューブを通して栄養補給をします。内蔵が損傷していて後から症状が出ることもあるため、入院して経過をみる場合もあります。

重症の場合

やけどの治療、薬の点滴による投与、心臓マッサージ、人工呼吸など。
肺水腫を起こしていることもあります。呼吸停止や呼吸音がおかしい時には予後が悪いこともあります。

犬を感電させないための予防法

感電してしまうと命に関わる大きなダメージをおってしまう事になりますので、感電しない予防策をしっかりと行いましょう。配線コードを整理し、短くまとめカバーをしたり箱で覆いましょう。今は100円ショップにも配線コードをまとめたりカバーする商品が多様に販売されています。

また、必要がない時にはコードを抜くことが予防に繋がります。コードを抜くことで埃も溜まりにくくなり火事の予防対策にもなります。

まとめ

犬猫ハムスター

大切な愛犬の健康を守るために、ほんの少し手を加えれば重大な事故を防ぐことができます。ぜひ、まずは感電しないような予防策を取り、万が一感電してしまった場合に落ち着いて行動出来るように心構えている事が大切です。多くの方がこの記事を読んでくださる事で不幸な事故が起きないように願っています。

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