犬の悪質ブリーダー事例を紹介!残酷な業者が増加した背景とは

犬の悪質ブリーダー事例を紹介!残酷な業者が増加した背景とは

この世には、犬を飼っているからといって犬を心から愛している人たちばかりではありません。中には「悪質ブリーダー」と呼ばれる許されない行為を繰り返す人たちが存在します。私たちと同じ人間でありながら、犬を不当に扱う悪質ブリーダーはどのような残虐な行為をしているのか、私たちは目を背けず知る必要があるのです。

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犬の悪質ブリーダー事例紹介

モノクロ犬

日本各地に犬を繁殖させ育てるブリーダーが存在します。その多くは犬のことを考え、大事に育ててくれているブリーダーさんですが、中には悪質ブリーダーと言われる犬に対して残虐な行為を行っているブリーダーもいます。その悪質ブリーダーがどのような残虐行為をしているのか、その主な一部をこちらでご紹介します。

事例①無理矢理犬の子どもを生ませる

通常、自然妊娠と言われる犬同士が自然と性行為をし、妊娠することで子どもを繁殖させる方法を多くのブリーダーさんは行っています。しかし、悪質ブリーダーの場合、自然妊娠ではなく、無理矢理妊娠させ、繁殖させていることがあります。

自然妊娠ではなく、無理矢理妊娠を強制されている場合、その犬の身体に負担がかかることは勿論、健康的な犬の赤ちゃんが生まれてくる確率も低くなってしまいます。

また犬は母犬の母乳で育てられ、生後2ヶ月ほどは母犬や他の兄弟犬と共に過ごすことを推奨されているにも関わらず、悪質ブリーダーのもとで飼われ、無理矢理生ませられた子犬たちはすぐに引き離されてしまうことがほとんどです。

その後、母犬は育児もできず、尚且つすぐに次の強制妊娠をさせられることも少なくないため、心身共にボロボロの状態になってしまうのです。人間のする行為とは思えないほど残虐な実態です。

事例②正しく犬の世話をしていない

こちらを悲しい目で見ている犬

また悪質ブリーダーの下で飼育されている犬たちは、適切な管理をされていない事が多く、その飼育環境は劣悪です。犬の身体のサイズによって、適切なケージのサイズは異なりますが、それを考えず、無理矢理小さな檻に閉じ込められている子も少なくありません。

また、中には生ませることだけを目的にしている悪質ブリーダーも多く、そのほとんどが犬のお世話をしていない状況であると考えられています。例えば、ごはんを与えたり、水を交換したり、必要な量の運動量を行うなど、基本的なお世話さえしてもらえていないこともあります。

このように普段から残虐な行為をし続けている上、お世話までしない…飼い主として、そしてブリーダーとしての最低限の義務、責任も果たすことができない悪質ブリーダーから、少しでも多くの犬たちを救出して欲しいと感じている人は非常に多いです。

事例③飼い主が見つからなければ放棄

そして結末も残虐である事が多いです。最期を迎える前に、保護団体によって摘発され、助けられる命もありますが、それはごく僅かです。日本国内には把握されている数だけでなく、それ以上に悪質ブリーダーが多く存在していると考えられています。

そこで飼われている犬の多くは、通常の犬と比べて体に負担がかかっているため、「健康」という言葉とはほど遠いです。そのため、早死にしてしまうケースもあれば、妊娠できなくなってしまった犬を育児放棄するケースも見られます。

また生まれてきた犬たちも幸せな生活へと送られるとは限りません。もらい手が見つからなかった子犬もまた、母犬と同じように育児放棄されてしまったり、中には次の強制妊娠の対象となってしまう子もいます。

悪質ブリーダーが増加した背景

檻に入れられる犬

このように見聞きしているだけで苦しくなるような残虐行為を繰り返す悪質ブリーダーは、なぜ撲滅しないのでしょうか。どう考えても悪い事をしているのですから、法律に触れたりしており、検挙できそうな気もしますが…。

実はこの原因として、日本がペット後進国であるという点が影響しています。そもそも日本はブリーダーになるために必要とされている免許はなく、基本的にどのような人でもブリーダーに慣れてしまうという欠点が存在します。

もちろん、動物を販売するに当たっては資格が必要となりますが、悪質ブリーダーが正しい順序を踏まえ、このような資格を取得するとはとうてい考えられません。

他の国ではブリーダーになるために免許制を採用している国々が多い中、日本は未だに免許制を採用しておらず、尚且つ動物愛護法など動物を守るための法律も強化されていないという実態が浮き彫りになっています。

動物愛護法という法律は存在するものの、他の法律と比べても罰則は非常に軽いため、悪質ブリーダーはこの監視の緩い方の隙間を縫って存在していると考えられています。

犬の悪質ブリーダーに対する規制強化

しかし、実は近年、悪質ブリーダーを撲滅するために、新たな動きが日本国内でも見られています。2017年に環境省がペットに関する新しい規制を発表したこともあり、少しずつですが悪質ブリーダーを摘発するための準備が行われているのです。

主な内容として、悪質ブリーダーが行っている強制妊娠を撲滅するため、ペットショップやブリーダーに向けて年間の繁殖回数にしっかりと制限を設けるという規制が発表されました。小さな1歩ですが、前進は前進だと賞賛される声が多く、今後もペットに関する規制を強化して欲しいという声が多数挙がっています。

しかし一方で、正しい飼育方法をしているブリーダーさんは、この規制を敷かなくても正しく繁殖させていますし、悪質ブリーダーはこのような規制を設けたところで、間をかいくぐり、やはりこれだけでは撲滅できないという厳しい声があるのも事実です。もちろん、その通りでしょう。

やはり今後も撲滅に向け、多くの法改正、新規制を敷いてもらうことに期待し、1日でも早く悪質ブリーダーから可哀想な犬たちを救い出し、新しい幸せな家庭へと導いて欲しいですね。

まとめ

上を見る犬のモノクロ画像

このように悪質ブリーダーは私たちの知らないところでこれほどまでに残虐な行為をしています。しかし、そんな中新たな1歩が踏み出されたことも見逃してはなりません。今後の日本政府の動向に注目が集まります。

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