犬の歯石を取るスケーラーについて

【獣医師監修】犬の歯石を取るスケーラーについて

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犬の歯石は様々なトラブルの原因になります。特に老犬と小型犬に多い、口の中のトラブル。歯石除去に使うスケーラーが通販などでも販売されていますが、飼い主さんでもスケーラーを使って犬の歯石がとれるのでしょうか?犬の歯石除去とスケーラーについてや、歯周病にならない為のオススメのケアの紹介をします。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬の歯石を取るスケーラーとは

歯の治療中の犬

スケーラーとは歯石除去の治療に使われる金属器具で、超音波の機械もあります。そのスケーラーを使ってスケーリング(歯石除去)をします。手持ちのスケーラーは大手通販サイトなどで、どなたでも購入でき、愛犬の歯石のケアに使うことがでます。

スケーラーを適切に使う事が出来れば、犬の歯石をはがすことができます。初めての方にはシックルスケーラーという刃幅のせまい器具がオススメで、歯間や狭い箇所の歯石とりに向いているそうです。しかし、スケーラーの持ち方や歯に対しての当て方(使い方)にもルールがありますので、持ち方や使い方が違った場合や犬が急に動いてしまった場合には歯茎を傷つけてしまう可能性が高くなります。

スケーラーは金属の器具で、表面のおおまかな部分はキレイになりますが、間違った使い方をすると歯の表面を傷つけてしまったり、歯周ポケットの歯石まで取り除く事が難しかったりと、誤って歯茎を痛めてしまうこともあるようです。どの飼主さんにも使えるのかというと難しいのが現状です。また、犬の性格にもよります。

トリミングサロンなどでも、無麻酔で器具を使った歯石除去のケアをトリマーが行う所もあります。麻酔を使って歯周ポケットの歯石を除去するには超音波スケーラーでの処置が必要で医療行為ですし、すべての歯の歯石除去をする場合は動物病院で行います。

スケーラーを使った犬の歯石除去

口の中を診察する獣医と犬

無麻酔での治療

スケーラーを使い、犬の歯の表面の歯石を剥がします。麻酔による副作用の心配は無く、表面はキレイになりますが、歯周ポケットや下顎の歯石除去は不完全になってしまいます。内側の歯石除去は困難な場合が多いので、外側のできる範囲の歯石を除去することになります。

また、歯周ポケットの中まで歯石除去を行うことは痛みを伴いますので、犬にとってストレスがかかり、恐怖や不安な思いをさせてしまい、口の中を傷つけてしまうことがあります。無麻酔の場合は、できる範囲内での除去になります。

麻酔を使用する治療

麻酔に驚く犬

動物病院でスケーリングの後に、歯石の土台を完全に取り除くポリッシングと、歯石がついてしまうのを遅らせる為のコーティングなどを行います。麻酔による治療なので拘束のストレスがなく、歯周ポケットまで綺麗にすることができ、歯の裏側や下顎のケアも完全に出来ます。

しかし、麻酔による副作用や事故のリスクがあり、高齢犬や短頭犬にはオススメしにくいのが現状です。料金は高くなり、麻酔のリスクはありますが歯周病になる前のキレイな歯に戻せます。

スケーラーを使う2つの治療をご紹介しました。歯周病になってしまうと犬が大変なのです。お口のお手入れをして、歯周病にならないように予防が大切です。

スケーラーを使わない犬の歯石ケア

歯磨きをしてもらっている犬

歯周病の予防

一番は、お口の中を清潔に保ってあげることにつきると思います。歯磨きが効果的ですが、犬の口の中にいきなり歯ブラシを入れて磨こうとしても、ほとんどの犬は怖がるか、嫌がるかで、大人しくさせてくれる犬は稀だと思います。

まずは口の周りを触って、慣れたら指やガーゼなど歯茎のマッサージをしましょう。指にはめて使用する、歯茎のマッサージ用ガーゼがペット用品店にもありますので、是非一度試してみて下さい。

毎日、少しずつ行うと歯ブラシも抵抗なく使えると思います。気長にやっていきましょう。しかし、何をしても口の周りすら触らせない犬には、無理には行わず、歯磨効果のあるフードやガムなどをあげたり、オモチャを噛んで遊びながら歯についた食べかすを落としたりする方法もあります。

最近では、歯周病を引き起こす菌が心疾患や腎疾患の原因になるのではないかと言われています。つまり、お口の問題は全身の問題でもあります。しっかりお口の中のケアをしていきたいものです。

まとめ

獣医の手と歯をみせている犬

治療後に綺麗になった、お口の中のお手入れも、歯周病にかかる前と同様に行わなければ、また歯周病に戻ってしまいます。知り合いの13歳のダックスは重度の歯周病で歯が2本抜けてしまいました。歯石をとりたくても無麻酔では暴れてできず、麻酔は高齢で危険のため、抗生物質での治療をしています。歯周病になる前に予防をして、もし歯周病になってしまったら、早めに治療を行なってあげましょう。

監修獣医師による補足

無麻酔の歯石除去を行う動物病院、トリミングサロン、施設が増えています。
専門機関で学びケアを行う方たちもいらっしゃいます。
獣医師会では歯石除去は医療行為なので無麻酔で獣医師免許を持たないものが行うことはできないとしています。無麻酔で歯石除去を行うことはケアであり治療ではないとし、治療や診断はできませんとして活動している方もいらっしゃいます。

現在双方の意見がぶつかっている状態です。
麻酔下で行う場合は細かいところまで除去し抜歯なども必要な場合は行いますが、麻酔のリスクは年齢問わず伴います。
無麻酔の場合は、痛みが出る歯周ポケット内や歯の内側、奥の方までは難しいですし、取れる部分のみ無理のないようにケアすることになります。麻酔をかけないというメリットはありますが、暴れてしまった場合危険を伴うことになります。
現在は麻酔、無麻酔、賛否両論であります。

獣医師:平松育子

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    女性 匿名

    デンタルケア商品(DR.YUJIRO)を使い歯石を柔らかくしてからスケーラーを使い綺麗に磨きました。
    多少歯茎に傷を付けましたが、思ったより上手く取れました。
    今は真っ白な歯を保っています。
    匿名の投稿画像
  • 投稿者

    40代 女性 マコまま

    我が家の愛犬は11歳のビーグルのおばあちゃん犬です。口臭がすごくするので、動物病院で麻酔をかけて歯垢除去をしてもらいました。歯が5本抜けてしまいましたが、ドックフードもしっかり噛んで食べています。歯垢除去をしてから1年経ちますが、口臭も気にならないくらいです。
  • 投稿者

    女性 はる

    歯石取りは本当に必要だと思います!歯周病になってしまって、そこからばい菌が入り大変なことになってしまったわんちゃんを見たことがあります。スケーラーが使えれば一番手っ取り早くきれいに出来る方法だと思いますが、出来ない場合はガーゼタイプの歯磨きがいいと思います!直接、歯を磨いてあげれるので歯ブラシよりもしっかり磨けますよ♪我が家はガーゼタイプを愛用していてとても使いやすいです。
  • 投稿者

    女性 Mae

    犬の歯石問題、かなり困りますよね・・・。現在一緒に暮らしている犬は、頻繁に歯磨きをしたり、息が臭くなったなと思うと布製の歯磨きでも歯を拭くなどしてオーラルケアを行っているのですが、以前暮らしていた犬にはそこまで徹底してケアをしてあげられなかったので、黒い歯石が溜まり、そこから息も臭くなってしまいました。人間にとっても犬にとっても、歯石のケアはかなり重要になると思います!
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