ミニチュアピンシャーの飼い方のコツは特徴を知ること
ミニチュアピンシャーの飼い方にはコツがあります。それは「特徴を知る」ことから始まります。小柄で愛らしい外見に惹かれて、他の犬種と同様の感覚で飼ってしまうと、本来持っている特徴とのギャップを感じて驚くことでしょう。
見た目は小型犬、体力は大型犬クラス
ミニチュアピンシャーは体格的に小柄であるものの、脂肪の代わりに筋肉が付いたスリムな体型をしています。小さめな体の割に脚が長いのが特徴です。
体の大きさに似合わないタフさがあり「何か興味の持てることがないか」と、いつも考えて行動しています。ミニチュアピンシャーを飼うには、飼い主のタフさも必要です。いつも一緒に動いていたいという人に向いた犬種といえます。
ミニチュアピンシャーの歴史
ミニチュアピンシャーは18世紀前後に誕生したドイツ原産の犬種で、元々中型犬程の大きさがありましたが、19世紀頃様々な交配の結果、現在の大きさに収まりました。
ミニチュアピンシャーはダックスフントやイタリアン・グレーハウンド、ジャーマンピンシャーの交配で誕生したので、タフで快活さのある犬種となりました。
外見的特徴はド―ベルマンを感じさせるものの、性質は異なります。ミニチュアピンシャーの飼い方で困らないためには、このような体格や体力の特徴などを知ることが大切です。
ミニチュアピンシャーの飼い方で困らないために性格を把握する
ミニチュアピンシャーの飼い方を知るために、ないがしろにできないことは「性格を把握する」ことです。本来、ネズミなどの駆除目的で人間と共存してきました。
ミニチュアピンシャーの性格は、遊ぶことが得意な行動派ですが、勇猛果敢で仲間との連帯感や縄張りを守ろうとする意識も強いため、番犬に適した気質であるといえます。そういった性格を本質的に持っていることを理解できれば、ミニチュアピンシャーの飼い方で困ることはないでしょう。
飼い主とのパートナーシップが強固なら誠実に従いますが、家族以外の人や動物に対しては用心深さを表します。その上繊細な一面があるために無駄吠えをしたり、突如として咬みついてダメージを与え、相手の出方を待ったりすることがあります。
また、大型犬相手にもひるむことなく果敢に向かう特徴がありますので、注意が必要です。果敢なミニチュアピンシャーの行動に反応した大型犬にも、さらに向かっていくという特徴がありますので、子犬の段階からのしつけが重要となります。
しつけを重視したミニチュアピンシャーの飼い方
ミニチュアピンシャーには、子犬の頃から、家族以外の人や他の動物とコミュニケーションを取ることを教え、万が一、用心深さが表れた時のために抑制できるようしつける必要があります。しつけを円滑にするには「飼い主とのパートナーシップを強固にすること」がカギとなります。
「飼い主の立場が上」であることを、ミニチュアピンシャーに教え込むことが肝心です。もしこの関係性がグラつくようなら「飼い主は信用できない」と判断されてしまい、指示を聞かなくなります。飼い主が上であることを教えるためには、ミニチュアピンシャーの顔色を窺うようなことをせずに、明確な関係性を示しながらしつけましょう。
強固なパートナーシップを築くためには、「良い点を褒めて、叱らない」ことです。元々勝ち気で強情な一面と用心深い気質を併せ持っているため、叱りつけると気の短い性質が強くなる傾向があります。
また、「大声で犬の名前を呼ぶ」行為も厳禁です。大声がミニチュアピンシャーをけしかける可能性があり、想像もしない事故の引き金となる恐れがあります。
このように、しつけの面でもミニチュアピンシャーの飼い方には、コツがあるのです。
ミニチュアピンシャーの飼い方で重要な食事管理
ミニチュアピンシャーの飼い方で、しつけなどをしっかりすることは大切ですが、それ以外にも意識して管理することがあります。それが「食事」です。
一般的に犬が家族の一員になるタイミングは、生まれて3か月前後の子犬が多いと思います。子犬の食事には悩んでしまいがちですが、ブリーダーやペットショップから購入した場合は、販売元と同じドッグフードを利用した方が、慣れた味なので安心して食べてくれるでしょう。小型犬なので、食事量が多いわけではありません。しかし、今までいた販売元でどのような食事を与えてきたか確認した方が良いでしょう。
まだ歯がない状態なら、ドッグフードをお湯に浸して柔らかくしたものが最適です。少しずつ歯が見えてきたら、お湯に浸す時間を調整して、フードを徐々に固くしていきます。歯が揃ってきた時には、通常の固さで食べられるように習慣づけていきます。
毎日食事を適正量食べているのなら、おやつはなくても問題ありません。万が一おやつの量が多ければ、食事に口を付けなくなる可能性がありますし、肥満にも繋がるため、注意しましょう。
もちろん、無添加や材料の質が良いおやつを選んだ上で、しつけの際などに多少食べさせても構いません。しつけ以外には、おやつの量を控え目にするなど体重を考慮することが、ミニチュアピンシャーの飼い方で大切なことなのです。
ミニチュアピンシャーの飼い方についてのまとめ
ミニチュアピンシャーの飼い方のポイントは、まず特徴や性格を知ることが大切です。見た目の愛らしさと違って用心深くて勝気な面がありますから、事故を未然に防ぐために、しつけは大変重要といえます。そのためには、愛犬と強固なパートナーシップを築きましょう。
そして、食事の管理や食べさせるおやつの量にも注意しましょう。1日の必要量の食事をしっかり食べていれば、おやつがなくても構いませんが、しつけで褒めたい場面で程々の量なら、食べさせてももちろん問題はありません。
ミニチュアピンシャーを飼うためには、ちょっとしたコツが必要です。健康面や、犬種の性格に合ったしつけなどを意識してミニチュアピンシャーを飼えば、いつまでも楽しく暮らしていけるのです。
ユーザーのコメント
40代 女性 ペッパー
40代 女性 suzy
見た目もスポーティですし、アクティブなのはうなずけます。知っているわんちゃんも、とてもアクティブで、飼い主さんと休日にはハイキングに出かけたり、家族そろって運動を楽しんでいるので。
また「叱ってはいけない」というしつけ、よく「褒めるしつけ」と言いますがついつい叱ってしまいます。でもうちの犬は叱っても叱っても響かず、苦労しました。だけど、そのような方法ではミニチュアピンシャーとはうまくやっていけないんですね。
ミニチュアピンシャーを飼う人は、きちんと特徴を分かっていないとしつけに失敗して大変なことになっちゃいそう。
30代 女性 ラッキー
女性 青のり
20代 女性 Chanko
小さくても気が強くて、凛々しいイメージのミニチュアピンシャー。
自分より大きい相手にもひるまず向かっていく勇敢さは憧れますが、時には危険な一面もあるんですね。
筆者さんのおっしゃってることは本当にそのとおりで、まずは性格の特徴を知った上でじっくり向き合うべきだなぁと思います。
同じ犬種でも、個体ごとに性格もバラバラですし、また、好きなことや嫌いなことも全然違うように思います。
その勇敢で忠実な性格ゆえに、他人に対して危険な犬にならないために、どの犬種でも共通して言えることは、主に3ヶ月〜4ヶ月くらいの小さいうちの社会化がなによりも大事ですよね。
ミニチュアピンシャーは賢くて運動も大好きとのことですので、しつけ次第では、小さくても頼れる存在になりそう!