犬が玄関から離れないときの心理

犬が玄関から離れないときの心理

犬が玄関から離れない、という状態になったことはありませんか?「何をしてるんだろう?」と思うかもしれませんが、犬にとってはしっかり理由があるのです。今回は犬が玄関から離れないときの心理と対処法をご紹介します。

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犬が玄関から離れないのはなぜ?

玄関前に座る犬

「あれ?愛犬の姿が見当たらない…」という時、玄関の方を見てみると、ドアの前で座ってジッとしていた、ということはありませんか?ただなんとなくそこにいるのではなく、もしかすると愛犬にも考えがあって玄関に居座っているのかもしれません。

まずは玄関から離れないときの愛犬の心理から見ていきましょう。中には飼い主さんならば「可愛い!」と感じてしまう心理もありますよ!

「飼い主さん、早く帰ってこないかな」

まず家族の誰かが家の中にいない場合、この理由が考えられます。特に愛犬が1番懐いている家族が外出している際、玄関から離れない場合はこの理由が大きいです。

やはり毎日、玄関から飼い主さんが外へ出て行くのを見ていたり、音で聞いてたりするため、「帰宅する飼い主さんと1番早く会える場所」という認識があるのです。

飼い主さんからすると「可愛い」と感じてしまうこの心理ですが、愛犬からしてみれば大変な事態なのです。大好きな飼い主さんが家にいないことで、「寂しい」「早く会いたい」という気持ちが募っているため、ストレスになっている可能性も考えられます。

「散歩に行きたい!」

玄関にある散歩グッズ

そして家族が家にいるにも関わらず、玄関の方へ自ら出向き、外の方向をジッと見つめている場合は、散歩に行きたいというアピールをしているのかもしれません。

玄関にジッと座っている時間帯がいつもの散歩の時間帯に重なっていたり、近づいているというタイミングであれば、「もうすぐ散歩のはず!」と楽しみにしているのかもしれません。

中にはそんな様子の愛犬を飼い主さんが見ていることに気付くと、リードや散歩グッズをチラチラ見てみたり、前足でちょんちょんと触り催促するような行動を起こす子もいます。

「外の様子が気になる…」

臆病な性格の子はいつもと外の様子が違うことに気付くと、怖くて玄関に近寄れないという子もいるでしょう。しかし好奇心旺盛な性格の子であれば、「外では何が起こっているのだろう」という心理から、玄関から離れないことがあります。

例えば宅急便が届いたときには知らない人が敷地内に入ってきているため、番犬となって玄関を見張っているという子もいます。また、外で工事が行われている場合にも、工事の音が苦手でない子は「何の音だろう?」と興味を示していることがあります。

玄関が一番静かで落ち着く

そして上記のどれにも当てはまらない場合、もしかすると玄関が一番落ち着く場所として認識している可能性があります。

例えば、家族内にまだ小さいお子様がいる場合、声を出して走り回ったり、休んでいる犬にちょっかいを出してしまう子が多いでしょう。そんな時、「静かな場所で寝ていたい」と犬も思うことがあるのです。

意外にも昼間は出入りが激しくない玄関は、家の中では犬にとって静かな場所でもあります。また、多くの一軒家の玄関は1階にあるため、夏場はクーラーを点けなくてもフローリングのひんやりとした感触が犬にとっては気持ち良く、尚且つ涼しい場所なのです。

したがって、居心地の良い場所として愛犬が認識しており、自発的に玄関で休むようになっているのかもしれません。

愛犬が「分離不安」かも?

違う方向を見つめるトイプードル

ここまで4つの心理をご紹介してきましたが、最初にご紹介した「飼い主さん、早く帰ってこないかな」という理由の場合、もしかすると愛犬が分離不安を引き起こしている可能性があります。

分離不安とは

分離不安とは、愛犬が飼い主と離れることに対し不安を抱き、ストレスを溜めてしまうことを言います。主に飼い主の留守中に症状が現れることが多く、飼い主さんがいない不安をイタズラすることで解消しようとする事があります。

例えば、飼い主さんが出掛ける際に、いつもは吠えない愛犬が急に吠え始めるなども分離不安症の1つの例です。他にも留守中にいつもは出来ているトイレを失敗してしまっていたり、ゴミ箱の中の物を全部出してしまったり、物を壊したり等も当てはまります。

もちろん、中には本当にイタズラが大好きな困ったちゃんもいるかもしれませんが、寂しがり屋な子で、大好きな飼い主が外出している際、ずっと玄関に座って待っているという場合は分離不安症の可能性が高いでしょう。

分離不安の原因

では、なぜ分離不安症になってしまうのでしょうか。原因の1つに飼い主が必要以上に愛犬を可愛がっているということが挙げられます。

もちろん、愛犬を我が子のように愛し可愛がることは良いことです。しかし、何事にも限度があります。自分のペースを崩してまで愛犬に構ってあげていると、わがままになり「自分の方が上だ」と勘違いしてしまうだけではなく、先ほど紹介したような分離不安症になってしまうこともあります。

一緒にいる時間、ずっと構ってもらえているのに、留守の時は飼い主がいないから全く構ってもらえないという差の大きさに不安を感じてしまっているのです。

他にも過去の留守中に嫌な出来事があった場合や、飼い主が急に仕事を始め家にいなくなるというような生活環境の変化なども影響してきます。

可愛がるだけでなく、愛犬にとって適切な量のコミュニケーションをとるようにし、留守中に必要以上に寂しい思いをさせてしまうことがないように心がけましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。愛犬が玄関から離れない心理には様々なものがあります。特に最後に紹介した分離不安の可能性がある方は、一度愛犬とのコミュニケーションについて見直してみると良いでしょう。

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