「叩かれても鳴かないよ!」街中を歩く盲導犬の恐怖と不安

「叩かれても鳴かないよ!」街中を歩く盲導犬の恐怖と不安

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ある視覚障害者の男性が盲導犬を連れてロンドンの街中を歩いていると街中を歩いている人達に盲導犬が叩かれたりしている事に気付き、視覚障害者と盲導犬の不安を伝える為に小型カメラを使い勇気ある行動を取りました。男性の取った行動を紹介します。

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視覚障害者となってしまったパテルさんと盲導犬との繋がり

イギリス・ロンドン在住の元医師「アミット・パテルさん」は結婚から1年と半年位経った頃、「円錐角膜症」という目の病にかかり、失明をしてしまいました。角膜移植によって視力を取り戻す可能性がある病気なのですが、パテルさんの場合、手術を6回受けたものの視力が回復する事がありませんでした。

パテルさんは視力を失った事による喪失感で重苦しさを感じ、涙する事もあったと言います。そんな辛い日々が続いていたパテルさんに光を与えてくれたのが、「盲導犬のキカ」でした。

キカはパートナーであるパテルさんのことを、自らを犠牲にして守ってくれた事があります。
赤信号に気づかずに横断歩道を渡ろうとしたパテルさん。キカは自らの体を犠牲にし、パテルさんを交通事故から守りました。そう、キカはパテルさんが危険な目に合わない様に回避してくれたのです。また、その事故がきっかけで、キカは3日間歩けない状態になってしまいました。もしパテルさんがこの事故に巻き込まれていたら、命を落としていた可能性も十分に考えたられます。視力を失ってしまったパテルさんにとって、キカは大切な心強いパートナーなのです。

視覚障害者が感じている街中の人々の冷たい視線

パテルさんは、盲導犬のキカと出会い街の中を安心して歩けるようになりました。しかし、パテルさんには、まだ不安に感じている事があります。それは、街中の人々から感じる冷たい視線です。

パテルさんが盲導犬のキカと一緒に歩いていると、通行人のカバンがキカの体にぶつかってしまったり、ある時は見知らぬ女性に迷惑だと因縁をつけられてしまい、パテルさんは女性に謝罪を迫られるという辛い経験をした事がありました。視覚障害者となって初めて経験した、辛い経験だそうです。

障害者に対する冷たい社会の現状にショックを受けたパテルさんは、キカと自分が街中を歩いている時に何が起きているのかを知る為に、キカにカメラを設置しました。すると、カメラには驚くべき光景が記憶されていました。

キカとパテルさんがタクシーに乗る為に待っていると、乗車拒否をして走り去っていくタクシーがいるのです。これだけでも辛いのですが、まだまだカメラには様々な実態が映し出されていました。

パテルさんが立って地下鉄に乗っている事に気付いているのにも関らず、席を譲ろうとしない乗客や、座席にバッグを置いている乗客等、視覚障害者に対して無関心な人達が沢山いる始末。それでも、この人達はまだ良い方だそうです。

驚いたのが、「盲導犬を鞄や傘で叩く人」や「盲導犬を足で蹴る」という酷い行動をする人達もいたということです。なんとこの行動は、危険な場所とも取れるエスカレーターに乗っている最中にも起きていたのです。

盲導犬のキカは「痛み」や「恐怖」を感じても鳴かない様に訓練をされています。しかし、キカにも恐怖心というものがあり、キカは何が起こるか分からないエスカレーターにパテルさんを誘導する事を避ける様になってしまいました。

パテルさんは、目が見えなくなってしまってから分かった事があると言います。

「街は恐ろしい所です。誰かがあなたをトラファルガー広場の真ん中に連れて来て、あなたに帰り道を探して帰るように言うような感じです。公共の交通機関で移動する際は、まるで恐怖に打ちのめされている様です。身の回りに危険な事や場所がないかを確かめたり、構内アナウンスを聞き逃さない様にしなくてはいけないので、イヤホンで音楽を聴くという事でさえ楽しめません。」

パテルさんが勇気を出して視覚障害者の不安等を多くの人達に分かりやすく伝えようとしています。ニュースやパテルさんのツイートを見た人達は、人間として盲導犬と体に障害を抱えた人達に対して「もっと優しい気持ちで接していき、思いやりを持つことが大切だ」とコメントをしています。

パテルさんはBBCロンドンのインタビューを受け、こうした盲導犬や障害者たちの問題を取り上げてくれた事に感謝をし、弱い立場の人達への意識を高めて欲しいと伝えています。

まとめ

日本でも盲導犬がパートナーを誘導している際に刺されてしまった等の酷いニュースがありましたね。治安が良いと言われている日本で、こんなひどいニュースが流れてしまうなんてすごくショックが大きかったです。日本でもパテルさんの身に起きている事は決して他人事ではないと思います。盲導犬が安心してパートナーを誘導出来る社会になると良いですね。

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    30代 女性 なごちん

    父は他界しましたが 視覚障害者で 盲導犬と共に 過ごしていました。盲導犬は 家族である私達よりも 父の事を考えて共に 生活してきましたね…レジーナ ナッツ エ〜ルの3頭でした。エ〜ルは 現在 盲導犬のリタイヤ犬として 私達と共に生活しています。
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