耳が聞こえない犬が介助犬として優れた能力を発揮する事をご存知ですか?

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ダルメシアンのチャーリーは「耳が聞こえない犬」として生まれたことで様々な困難を味わってきました。でも、障がいを持った犬に訓練することを生き甲斐としたある女性との出会いで奇跡が起きます。これは耳が聞こえない犬とその女性との運命の出会いのお話です。

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耳が聞こえない犬は介助犬に適している

人間にも生まれつき耳に障害を持った人たちがいるように、犬にも先天性の難聴を持った「耳が聞こえない犬」がいます。

一般的には耳が不自由な障がい犬は、しつけが難しいという印象がとても強く、人々から避けられているかもしれませんが、本当は耳が不自由な犬は余計な雑音が入らず、訓練に集中できるので介助犬などにとても適しているのです。

耳が聞こえないダルメシアン”チャーリー”の辛い過去

今回は、ニューヨークで介助犬として素晴らしい活躍をしている耳が聞こえないダルメシアン”チャーリー”についてご紹介させていただきます。

チャーリーはパピーミルで生まれ、ペットショップで売られていました。

ブリーダーたちは、その犬が耳が聞こえないと判った時点で殺処分する傾向があると言います。しかし、チャーリーはその魔の手を逃れ、ペットショップで販売されていたのですが、なんと3家族もが耳が聞こえないことを知らされずにチャーリーを購入し、耳が聞こえないことを理由に返却しているのです。

つまり、ペットショップはチャーリーを3回も耳が聞こえないことを伝えずに販売していたのです。しかも、特売価格で販売されていたため、返却しても返金されることはなかったようです。
悪徳ペットショップで何度も販売されていたチャーリーは、特売犬として4回目の販売が行われました。もちろん、4回目も耳が聞こえないことは説明されませんでした。

安楽死のリストに載ったことで運命の展開が起きる

チャーリーを購入した4回目の飼い主は、耳が聞こえないことが判ると、ペットショップに返却するのではなく、アニマルシェルターに持ち込みました。あろうことか4回目の飼い主は「安楽死させてくれ」とシェルターにチャーリーを持ち込んだのです。

しかし、チャーリーはまだ子犬だったため、シェルターのスタッフはチャーリーの里親探しを行うことにしました。それでも、チャーリーが殺処分リストから外されたわけではありません。シェルターに持ち込んだチャーリーの元飼い主が「安楽死」を希望していたため、あくまでも命の期限付きでの里親探しでした。

チャーリーがアニマルシェルターの殺処分リストに名をつらねていたことで、後にチャーリーの里親になったコリーン・ウィルソンさんの親友がフェイスブックでチャーリーを見つけて、写真をコリーンさんにメールで送ってきたそうです。

コリーンさんはすぐにチャーリーのことを気に入り、引き取りました。チャーリーを引き取った時、チャーリーはまだ6か月~10か月くらいの子犬でした。

サインコマンドで訓練

耳が聞こえないチャーリーは誰からもしつけされていたわけではないので、そこら中を飛び回り、手を噛んだりしてとてもクレイジーで元気なダルメシアンでした。

コリーンさんは、ダルメシアンが難聴で生まれる可能性が高い事を知っていたため(25~30%の確率で耳に障がいを持った子犬が生まれる)、本当にチャーリーが耳が聞こえていないのかどうかのテストを行い、耳が聞こえない犬であることを確認したそうです。

チャーリーはコリーンさんが手を動かすことに対して反応したので、手によるサインコマンドで訓練しました。

コリーンさんは、最初からチャーリーを訓練する覚悟で引き取ったのです。コリーンさんは耳の聞こえないダルメシアンを引き取り、訓練して里親探しを行っていました。

チャーリーは4度目にして、とうとう運命の人コリーンさんに出会うことができ、命を救われました。やっとコリーンさんという最も理想的な人との出会いをすることができたのです。

コリーンさんがチャーリーを引き取ってからすぐに判ったのは、チャーリーはかつての飼い主たちから虐待を受け、外に散歩にも連れて行ってもらえていなかったということでした。

チャーリーは落ち着きがなく手を噛んだりしていたので、障がい犬に知識のない人たちにとっては、本当に酷い子犬に思えたことでしょう。


コリーンさんはそんな障がい犬をしつけるというチャレンジに生き甲斐を見出せる人でした。コリーンさんはチャーリーと一緒に暮らしながら、日々チャーリーにトレーニングをし続けました。

永遠の里親になる決意が彼女自身をも救うことに

コリーンさんは最初はチャーリーを訓練して里親探しを行うつもりで引き取ったのですが、チャーリーを引き取って2週間、訓練を続けているうちに、チャーリーの甘い魅力に取りつかれてしまい、自身でチャーリーの永遠の里親になってこれから先ずっとチャーリーを守っていく決意をしました。

コリーンさんは軽度の『迷走神経反射』を抱えています。迷走神経反射とは、極度のストレスなどから起きる自律神経失調症の1つで、めまいやふらつき、血圧低下、失神など様々な症状を引き起こします。

コリーンさんは血圧が低下しすぎることで、意識を失ってしまいます。コリーンさんがそれを発症したのは、チャーリーを救出して1年くらい経ってからでした。

チャーリーはコリーンさんの血圧が低下していることを事前に報せてくれるようになったそうです。そのため、コリーンさんは倒れる前に椅子に座ることができました。

チャーリーはコリーンさんの体調をちゃんと見分けることができる犬だったのです。そのための訓練はしていないのに、チャーリーは自然にコリーンさんを助けるようになったそうです。

チャーリーが側にいて、報せてくれることで、急に倒れることがなくなり、コリーンさんは身の安全を確保することができています。最初は耳が聞こえないという障がいを持ったチャーリーを助けるために引き取ったコリーンさんが今ではチャーリーに命を助けてもらっているのです。正式にチャーリーはコリーンさんの介助犬となりました。

人気者のチャーリーは様々な方面で大活躍

ニューヨークの街をチャーリーと一緒に歩いていると、人々がダルメシアンのチャーリーの写真を撮っていいかとよく声をかけてきます。それらの人々はチャーリーの耳が聞こえないことを知りません。チャーリーの障がいは見た目では誰にもわかりません。

現在、チャーリーは犬のモデルとしてよく雑誌などにも紹介されます。チャーリーは写真を撮られることが大好きでちゃんとポーズをとってくれるそうです。チャーリーはニューヨークとロサンゼルスでいろんなテレビや映画、雑誌などのフィルムに収められ活躍しているそうで、ファンもついています。

テレビでもセラピー犬として活躍するチャーリーのニュースが報道されました。

abc7のニュース: http://abc7.com

耳が聞こえないダルメシアンのチャーリーが活躍してたくさんの人達に知ってもらうことで、耳が聞こえない犬が介助犬として、とても優れていることを認識してもらえればとコリーンさんは願っています。

最後に

コリーンさんは、最初はチャーリーのことを救おうとして引き取って訓練し始めたのですが、結果、チャーリーがコリーンさんのことを救う犬になったのですね。チャーリーが「耳が聞こえない」という障がいを背負って生まれてきたことで、今回の奇跡が生まれたわけです。運命というものは、最後の最後まで本当に判らないものです。

今回、コリーンさんとチャーリーのことを記事にしたDeaf Dogs Rocksのサイトでは、優れた介助犬となったチャーリーのことを紹介することで、耳が聞こえない犬たちが障がいが理由で殺処分にされていることを救ってくれるかもしれないとありました。

チャーリーはコリーンさんだけでなく、耳が聞こえない犬たちの運命をも救えるかもしれないまさにヒーロー犬なのです。

チャーリーのフェイスブック:https://www.facebook.com/deafdal/
チャーリーのインスタグラム:https://www.instagram.com/deafdal/

参考資料:https://deafdogsrock.com

※尚、この記事及び写真の掲載は、チャーリーのママであるコリーン・ウィルソンさんに承諾していただいております。

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