「元保護者に会いたい!」2週間かけて300㎞歩いた犬

「元保護者に会いたい!」2週間かけて300㎞歩いた犬

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埋立地で脚が骨折してしまった状態で発見され助け出された黒い犬は、優しい女性の献身的な介護で元気になり新しい里親さんの元に引き取られて行きました。犬は大好きな女性の元に帰る為に約300㎞の長い道を彷徨い女性と再会した奇跡のお話です。

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埋立地で脚が骨折してしまい身動きがとれなくなってしまった黒い犬が発見される!

このお話はロシアで起きた奇跡の物語です。
ロシア・モスクワから遠く離れたロストフという街で1人の女性が保護した犬や猫達と暮らしていました。
その女性の名前は「ニーナさん」26歳。

この女性と奇跡を起こした黒い犬が初めて出逢ったのは。寒い真冬の1月の夜中の事でした。女性に引き取られた黒い犬はグルジア語で黒を意味する「ジャビー」という素敵なお名前を付けて貰いました。

ニーナさんとジャビーは心優しいカップルのおかげで出逢う事が出来ました。この2人の話によるとジャビーはロストフ郊外にある埋立地で、うずくまっている所を発見しました。この埋立地は、多くの人達が様々なペットを捨てに来る事で有名な場所でした。

2人がジャビーを発見した時、ジャビーは寒さで体が衰弱しており、脚が2本骨折していて痛みでうめく事しかできない状態だったと言います。このままでは、ジャビーが死んでしまうと思った2人は、ジャビーを助ける事にしました。

ジャビーの首には首輪が付いていました。

「ジャビーは車に轢かれて脚を怪我してしまったが、治療を面倒に思ったジャビーの元の飼い主が埋立地にジャビーを捨てに来たのかもしれない」

と2人は思ったそうです。

2人はジャビーを車に乗せて温かいぬるま湯をあげました。体が少しでも温まるように毛布で包んであげました。2人は獣医を探す為に何時間も車を走らせましたが、ジャビーの事を無料で診察してくれる獣医はいませんでした。

2人は諦めずにジャビーを診察してくれる獣医を探し、やっとの思いで治療費を安くしてくれる獣医を発見する事ができました。

ジャビーの体は傷だらけで後ろ脚は両方とも骨折をしていたため、脚に金属ネジを挿入する手術が行われました。ジャビーの手術は無事に終わりましたが「いつか歩けるようになる日が来るかもしれないがまだわからない」と獣医に言われてしまったそうです。

ジャビーを保護した2人は犬を飼う事が出来ない状況だった為、ジャビーを保護してくれる人を探すことにしました。2人はすぐにインターネットでジャビーが完全に回復するまで面倒をみてくれる人を探したと言います。そして、2人の記事に返事をくれたのが「ニーナさん」だったのです。

ニーナさんは、娘と自分の母親と、かつて保護した3匹の猫と2頭の犬と暮らしていました。新しい家族を受け入れられる状況ではありませんでしたが、ニーナさんはジャビーの記事を見て放っておく事が出来なかったそうです。ジャビーは手術を終えてすぐにニーナさんに引き取られました。

ジャビーは麻酔でうとうとしている状態でした。ニーナさんはジャビーの泥がついている体を丁寧に洗いました。

「麻酔から覚めたシャビーは衰弱しきった目で私を見ると、おそるおそる私の手をなめてきたの」

とこの時のジャビーの様子を語っています。ジャビーはとても賢く家族を気遣う犬でした。傷ついた状態でボロボロな体にも関わらず、トイレをする為に這いつくばって外に出ようとしたりしました。手術直後でトイレをする為に這いつくばって外に出ようとしたジャビー、体中に想像絶する痛みがあったと思います。痛みに耐えながら外に出ようとしたジャビーは、ドアの前で憔悴しきってしまい倒れてしまいました。

ジャビーの痛々しい姿を見たニーナさんは、ジャビーにベビー用のおむつを履かせ優しく抱き上げてベッドに運びました。優しいニーナさんの献身的な看病のおかげで、ジャビーは元気を取り戻し歩けるようになりました。

ジャビーは娘のマヤちゃんや他の動物たちとも仲良くなり、みんなでお庭で遊ぶ事が大好きでした。元気になったジャビーですが、心のトラウマは消える事がありませんでした。ジャビーはとても賢く基本的なしつけもすぐに覚えましたが、見知らぬ人をみると不安そうで、動く乗り物を見ると怯えてしまっていました。

ニーナさんに引き取られて半年後、ジャビーは完全に回復する事が出来ました。
ジャビーと離れる事はニーナさんにとってとても辛い事でしたが、ニーナさんのお給料では既に一緒に暮らしていたペット達のご飯代だけで精一杯で、これ以上新しい家族を増やす余裕がありませんでした。そこでニーナさんはジャビーを引き取ってくれる里親探しを開始したのです。

ジャビーに新しい家族が見つかり安心していたニーナさん

ジャビーの里親探しをしていたニーナさん。ニーナさんの友人に「ジャビーに興味がある」という人が現われました。

その友人は、ニーナさんが暮らすロストフから約290㎞も遠く離れたボロネジに住んでいます。ジャビーと離れるのはとても辛い事でしたが、新鮮な空気と広い土地で素敵な家族に囲まれて暮らした方が幸せだと考え、ジャビーを友人に引き取って貰う事にしたのです。

ニーナさんの友人に引き取られたジャビーでしたが、引き取られて数日後、ニーナさんの元に友人からジャビーの姿が消えてしまったという電話が入りました。友人の話では、仕事から帰ってきたらジャビーの姿が消えており「ジャビーは穴を掘って庭のフェンスを越えて外に出てしまった」と言います。

ニーナさんの友人は村中を探し回りましたが、誰もジャビーを見た人はいなく見つける事が出来ませんでした。ニーナさんは友人の話を聞いて目の前が真っ暗になるほどショックを受けました。しかし、ニーナさんに出来る事はジャビーが友人の家に無事に戻ってくる事を祈る事しかなかったのです。

ジャビーが無事に戻る事を祈り続けたニーナさん。友人からジャビーがいなくなったと電話を受けてから2週間後、ニーナさんが仕事を終え自宅に帰ると濡れたものが足元で動いている事に気づき、何事かと驚きながらもよく見てみると、黒い犬が尻尾を振り回しながらニーナさんに寄り添い舐めてきたのです。驚いた事にその黒い犬はジャビーだったのです。

ジャビーは嬉しそうな目でニーナさんを見つめて、しゃがみこんだニーナさんに飛びつきニーナさんとジャビーは一緒に泣きだしました。ニーナさんはこの時の様子を

「犬も泣いたり笑ったりできるんです。たいていの人は信じようとしないだけなのかも」

と話しています。

2週間かけて300㎞もの長い道のりを歩いて来た事だけでも驚いてしまいますが、ジャビーが起こした奇跡はこれだけではありません。
実は、ニーナさんはジャビーを友人の元に預けた後、前に住んでいた家からバス停で5つ離れた場所に引っ越していたのです。勿論ジャビーはニーナさんの引っ越し先を知りません。それにも関わらず、ジャビーは大好きなニーナさんに会うために新しい家を探し歩いたのです。

ニーナさんと再会したジャビーは衰弱していて、ご飯を食べる以外は動こうとしませんでした。余程疲れていたのか、1日中寝て過ごしていたと言います。

元気を取り戻したジャビーは、ニーナさんが外出する事をとても嫌がりました。ニーナさんと離れる事が不安だったのでしょう。ニーナさんの外出を必死に止めようとしているジャビーに、ニーナさんは二度と放さないから大丈夫と言い聞かせているそうです。

「犬が飼い主に対して忠実なことは知っていました。でもこれほどの大きな愛情を私が直接経験するとは思ってもいませんでした。これからはずっとシャビーと一緒です。この子を他の人に託すなんてもうできません。動物は本当に愛情深く、人間の愛に忠実で、愛すべきものたちです。人間が優しくすれば、彼らは全力で持っている愛のすべてを返してくれるんです。これは体験して本当に分かったことです。今やシャビーは私の子供みたいなものです。」

とニーナさんは話しています。
いつも沢山の優しい愛で包んでくれたニーナさんと離れる事がとても辛かったのでしょう。ジャビーはこれからはずっとニーナさんの側で暮らす事が出来る様になりました。それは、ジャビーにとって何よりもうれしい事だと思います。本当に良かったですね。

まとめ

飼い主を探す為に長い道のりを嗅覚だけを頼りに探し、大好きな飼い主さんと再会できたというお話は世界中に沢山あります。どのお話も奇跡としか言いようがない位、信じられないようなお話ばかりです。犬の飼い主に対する愛情は、とても純粋でとても深いものです。そんな彼らが起こす奇跡は愛の力が起こした奇跡なのかもしれません。

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    女性 マヨたん

    私は、四年前に保護犬を我が家に迎え入れました。その時の不思議な体験を書かせて貰います。離れて住んでいる長女に、今度 我が家に、ワンコが来るかもしれない、ヨーキーのメスで、6歳て、メールと、その子の画像を送りました。ワンコ好きな長女は、『ママその子の名前だけど、モナか、マナにして頂戴』て、いいました。
    私は、鳥肌が立ちました。保護施設でもはや、名前が付けてあったからです。モナて。再度メールを読み直し、名前を書いてあったかもしれないと、見直しましたが、何処にも名前は、書いてなく。
    偶然❓まさか、偶然にしては、余りに不思議な体験です。来るべきして我が家に来たワンコだと確信した不思議な、出来事でした。
    マヨたんの投稿画像
  • 投稿者

    女性 匿名

    50年くらい前の、母が中学生の時の話です。
    猫を連れて隣の市に引っ越しをしたそうなんです。
    トトロの最初の場面みたいに、トラックの荷台に荷物と子供たち(母とその兄弟)と猫を乗せて移動中、
    猫がふいにポンッと降りて走り去ってしまった。
    その場でしばらく探しても出てこないので、しょうがないとあきらめていたところ、
    1週間くらいした頃、学校から帰ると猫がいる。
    驚いて母が祖母に聞いたところ、自らやってきた、と答えたそうだ。
    どうして新居にやってこれたのか、今でも不思議だと、何度か聞かされました。
  • 投稿者

    女性 Ludy

    このような話って感動します。

    私もいっぱい愛情を注いでいるつもりですけど、我が家のワンコ、ここまで私を信頼し、愛してくれるのかな?

    ワンコにも喜怒哀楽がちゃんとあることを信じています。そんなワンコ達を捨てる飼い主がいるなんて信じられない気持ちになります。
    ワンコを引き渡すときに、マイクロチップなどでちゃんと登録する必要性を感じますし、そんな対応をしないと防げないことが悲しいですね。

    我が家のワンコ、捨てるなんてあり得ない。そして迷子にだけはさせたくないですね、体も心も!!!
    Ludyの投稿画像
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