全盲の青年の代わりに盲導犬が撮影した「悲しい世界」

全盲の青年の代わりに盲導犬が撮影した「悲しい世界」

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皆さんは盲導犬を連れている方達にどのように接していますか?このお話では、盲導犬を連れた男性が盲導犬に小型カメラを設置して自分達が受けている差別を撮影したものです。悲しい現実に考えさせられてしまうお話です。

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青年と盲導犬が受けた悲しい出来事

多くの人達が行き交う街の中で、盲導犬を見た事がありますか?パートナーを周囲の人達や障害物にぶつからない様に手助けしたりして、パートナーが安全に外出できるようにエスコートしている盲導犬達。盲導犬を連れている方は、目が見えなく普通に生活する事が困難な状態で、周囲の助けを必要とすることもあります。しかし、周囲の人が誰しも快く助けてくれるわけでもなく、そんな悲しい現実を1人の男性がロンドンの大都会で、盲導犬にカメラを設置して撮影しました。

青年がロンドンで受けた悲しい差別

イギリスに在住のAmit Patelさんは、結婚してから半年ほど経ったころに、当然角膜の異常により視力を失ってしまいました。当時、新婚生活を送っていた男性にとって、この突然訪れてしまった不幸にショックを受け、絶望の淵に立たされてしまったのです。

男性の側には、生活を手助けしてくれる盲導犬のkikaいます。男性はkikaと共にイギリス・ロンドンの街に日々通っています。しかし、ロンドンでは信じられないような悲しい現実が待ち構えているのです。人々が多く行き交う場所では思うように歩けない事に苛立ち「家にでも帰れ!」と言う心無い罵声を浴びせられたり、酷い時には1人の女性にぶつかってしまい、その女性に大勢の人の前へ引っ張り出されて謝罪をさせられたりしました。

この冷たい現実は、盲導犬のkikaにも浴びせられます。人通りの多い場所では、盲導犬のkikaは周囲の人の体やバックにぶつかったりしてしまいます。これは、私達人間でもとても痛く感じる事なのに、盲導犬のkikaは黙って男性の隣をサポートしながら歩いています。日々、男性と盲導犬のkikaが受けている悲しい現実を撮影する事にしました。

男性が自分が受けている被害を訴えても、「見えていない」と言う事だけで男性の言い分は信憑性に欠けてしまいます。盲導犬のkikaも自分が受けている被害を訴える事が出来ません。そこで男性の主治医は、kikaのハーネスに小型カメラのGoProを装着させ、彼らが外出するごとに周囲の様子を撮影する事を提案したのです。

この小型カメラを付ける事で男性の奥さんのSeemaさんも、男性の様子がおかしいと異変を感じた時に撮影された映像を見直す事ができます。
ロンドン駅が改装された際もハーネスに小型カメラを設置して人々の様子を撮影しました。多くの人々で混雑している駅内で驚くような事が起きていたのです。

混雑した駅内で男性は方向が分からず立ち尽くしていました。立ち尽くす男性の周りには多くの人達が行き交っているにも関わらず、誰も男性を手助けしようとしませんでした。その中には、駅の利用客をサポートしなくてはいけない駅職員たちもいます。

しかし、彼らは、目が見えない男性をサポートせず、最終的には「すみません。あなたの事が見えていませんでした。」と言い分です。周囲の人達だけでなく、駅員にも見て見ぬふりをされてしまった男性は、この出来事に大いに悩まされ、そして同時に怒りを覚える出来事でもありました。

これらの出来事を撮影した映像は、イギリスの鉄道網を管理するNetwork Railに送られました。男性が今まで訴える事が出来なかった被害を正式に告訴する為の証拠となったのです。男性から送られた映像を元にNetwork Railは、調査を開始しました。そして、駅内で働く職員に今迄以上にトレーニングをする事を約束しました。

Network Railの広報担当者は、「あらゆるケースに応じて職員が対応できる準備が整っていなかったことも事実。ただ、駅という場所柄とっても複雑な状況を常に抱えている場所でもあるのです。そこで、私たちは駅の利用客をよりきちんと見守るために多くの職員を増員しました。」 と話しています。

周囲に助けてくれる知人もいなく、駅内でどちらにいっていいのか分からなくなってしまい不安になっている時というのは、例え数分間の出来事だったとしても、すごく長い時間そこで迷子になってしまったような感覚になります。それが、目が見えない人達の場合どんな気持ちなのでしょう。私達よりも遥かに不安に感じている事だと思います。

男性は視力を失ってしまった事で、電車の中では常に注意深くアナウンスに聞く為、音楽を聴いているような余裕はなく、そんな姿が異様に見えるかもしれません。男性は、自分が視力を失って初めて、視覚障害を持つ人への差別を感じたと言います。

男性は自分の経験を活かし現在、予期せずに視力を失ってしまった人達のサポートをし、GoProの映像を使用してコミュニティ組織に盲導犬が目にした現実を訴えています。男性は、視力を失ってしまい自分の息子を見た事がありません。しかし、今では自分に降りかかった災難を乗り越えて新しい世界を受け入れています。

今でも自宅から外出するのに勇気がいりkikaに頼って外出していますが、自分の人生は視力を失う以前よりも鮮やかでカラフルになったと男性は前向きに人生を話しています。

まとめ

街中を歩くと色々な人達に出会います。私はまだ幸せな事に、今回のような差別的に思える行動をしている人を見た事がありません。しかし、世の中にはこのお話の様に差別に思える様な事をしてしまう人達がいるのだと思うと少し悲しくなります。

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