ビションフリーゼの病気について

【獣医師監修】ビションフリーゼの病気について

人気の高いビションフリーゼですが、どんな病気にかかりやすいのでしょうか?健康管理をする上でビションフリーゼが病気にならないように気を付けてあげなければならないポイントとは何なのでしょうか?ここでは、ビションフリーゼの病気や予防に関することを詳しくご紹介します!

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

ビションフリーゼと病気の関係性

ビションフリーゼの全身

ビションフリーゼは平均寿命が12年から15年ほどなので、他の犬種と比較しても長寿の犬種であることが分かります。飼い主さんの健康管理が行き届いていればもっと長く一緒にいられるので、ビションフリーゼの病気はいち早く気が付いてあげることがポイントとなります。

では、ビションフリーゼの病気にはどんなものがあるのでしょうか?

ビションフリーゼがかかりやすい病気

  • 外耳炎・皮膚疾患
  • 尿路結石
  • 膝蓋骨脱臼

外耳炎、尿路結石、膝蓋骨脱臼の3つはビションフリーゼがかかりやすい病気ですが、飼い主さんが様子を気にしてあげていることで早期発見が可能な病気でもあります。ビションフリーゼに限ったことでは無く、動物は敵から身を守るために本能として痛みや具合の悪さを隠そうとします。ビションフリーゼは病気になったからと言って妙に甘えてきたりするわけでは決して無いので、日常の動きと違う場合は直ぐに病気を疑ってみてください。

では、それぞれの病気の症状や予防法を詳しくお教えしたいと思います。

外耳炎(がいじえん)・皮膚疾患

ビションフリーゼの顔アップ

ビションフリーゼのかかりやすい病気の中で、この外耳炎は症状として一番分かりやすいかもしれません。外耳炎とは耳の病気であり、ビションフリーゼのように垂れ耳の犬種には症状が出やすい病気です。耳の中に菌やダニが発生することで激しく痒みが出て、そこを掻くことで炎症を起こしていきます。垂れ耳の場合、湿気が外に逃げていきづらいので菌が発生しやすい環境となっています。毛量が多いので細菌繁殖しやすく皮膚疾患にもなりやすい犬種です。

症状

症状としては、耳からいつもとは違った臭いがしたり、頻繁に掻くようになります。また、痒みが強いと頭を大きく振ったり床に耳を擦り付けたりという行動を起こします。首の辺りを頻繁に掻いているという場合も外耳炎の疑いがあります。耳を掻いているつもりが首を掻いてしまうことは犬には珍しいことでは無いからです。身体の一部分を掻いたりなめたりしている時はしっかりチェックしましょう。皮膚が赤くなっていないか、発疹やかさぶたがないかを確認してください。

治療と予防法

治療は目薬のような液体を耳の中に入れる点耳薬が処方されたリ、耳の中の炎症がひどい場合は投薬や注射を用いることもあります。ビションフリーゼの外耳炎のような病気は、完治するにはかなり時間が掛かり、アレルギーが原因の場合はずっと薬が必要になる場合もあります。但し、余程の状態でない限り命に危険を及ぼすことは無いので、軽度のうちに気が付いてあげて治療し、また症状が出て来たら治療するということの繰り返しになることが多いようです。

予防法は、飼い主さん自身がビションフリーゼの耳のケアをしてあげることです。これは耳の中の様子を把握し、外耳炎になりやすい場合は予防的に点耳薬を投与したり、定期的に耳掃除を行うことが予防につながります。重度の炎症や痛みがある場合は、点耳薬だけでは難しいので早めに病院へ行き治療を受けましょう。 また、皮膚炎が起きている場合は外用薬の塗布は難しいので細菌感染用のシャンプーで洗い、内服薬を投与します。

尿路結石(にょうろけっせき)

ビションフリーゼのお座り

尿路結石もビションフリーゼのかかりやすい病気の一つです。膀胱内で形成された結石が、尿道にひっかかり排尿困難を引き起こしたり、膀胱炎や血尿を伴うこともあります。原因はさまざまにあると言われており、例えばドッグフードのミネラルバランスが合わない、何らかの細菌が尿路に感染した、飲水量が少ないなどが原因となって起こったりもします。

症状

ビションフリーゼがこの病気になってしまった時の症状としては、何度もトイレに行く割におしっこの量が少なかったり、血液が混ざった尿を出すようになります。更に、おしっこをする際に痛がるような声を出したり、おしっこの臭いがきつくなるという特徴もあります。

治療と予防法

早期発見し病院で診察を受けておくと大事には至りませんが、結晶が尿道内に詰まると排尿できなくなります。膀胱破裂を引き起こす可能性も高くなります。腎不全を引き起こすと食欲が無くなり嘔吐し始めたり、最悪の場合亡くなる可能性も出てきてしまいます。膀胱内で結石が大きくなると外科手術で摘出する必要があります。

飼主さんができる範囲での予防方法は、いつも清潔なトイレにしておき、ビションフリーゼがおしっこを我慢しなくて良い環境にしてあげること、そして症状の早期発見です。治療には初期の段階であれば投薬治療や食事療法で行っていきますが、重症化してしまうと外科手術も行われます。

膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)

二匹のビションフリーゼ

ビションフリーゼのかかりやすい病気の中で膝蓋骨脱臼は厄介な病気であると言えます。ビションフリーゼのような小型犬がこの病気にかかる場合は先天性の場合が多いため、飼い主さんによる予防ができません。

症状

症状としては、痛めている足を床に付けないようにして歩いたり、スキップしているように歩くという状態になります。ビションフリーゼのこの病気は割と早い段階でおかしいと気が付いてあげることはできるので、なるべく早く病院へ連れて行ってあげることをおすすめします。

予防法

フローリングのように滑りやすい床の場合はカーペットを敷くなどの転倒防止策を取って、膝蓋骨脱臼になるのを防ぐという方法です。ただ、先天性の場合は残念ながらこの方法でも予防することはできませんが、悪化を防ぐ手段としては使えます。

ビションフリーゼの病気に関するまとめ

抱っこされるビションフリーゼ

ビションフリーゼの病気の中でも特にかかりやすい、外耳炎・尿路結石・膝蓋骨脱臼についてご紹介しました。病気にならないようにビションフリーゼの健康管理を行っていくことと、異変を感じたらすぐに病院へ連れて行ってあげることが基本です。ビションフリーゼが病気で苦しむことがないように、家族みんなで早期発見に努めましょう!

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    20代 女性 くう

    ビションフリーゼを飼っています。
    個体差はもちろんあるでしょうが、ビションフリーゼは比較的体の丈夫な犬種だと思います。しかしここ数年の人気のせいか、生まれつき股関節の緩い個体や、若年性の白内障を発症する個体があると聞きました。遺伝的な疾患がないかを事前に確認できるといいですね。健康問題が若いうちに出る犬は、ペットショップ出身の犬が多いように思います。人気に乗じてビションフリーゼのブリーディングを始めたようなところではなく、信頼できるブリーダーのもとから迎えれば安心できると思います。
    また、ふわふわの風貌イメージ以上に運動量の多い活発な犬種ですので、しっかりと運動をさせて肥満は万病の元ですから、体重管理もきっちり行っていく必要があります。
  • 投稿者

    女性 aoi

    ビションフリーゼは、巻毛で弾力のあるトップコートと、絹糸のように細く密集した豊かな被毛を持つダブルコートです。ダブルコートの犬種には多いですが、豊富な被毛は空気が皮膚まで入らず蒸れやすいです。湿度の高い季節では特に注意しなくてはならず、うっかり放置してしまうと赤く皮膚炎を発症し、とても強い痒みも引き起こします。痒いので掻く、その結果毛玉になり更に蒸れやすくなる悪循環です。
    換毛期などの抜け毛はもつれやすく毛玉にもなりやすいです。出来る限り毎日ブラッシングで解しておくと毛づやや毛量の改善、予防にもなります。
    シャンプーをして清潔にしておくことも重要ですが、生乾きのままだと雑菌が増えやすいので、内側までしっかり乾燥させるようにしましょう。

    耳の中にも毛が生えやすく蒸れやすいです。通気性をよくするためにも、トリマーさんに毛を抜いてもらったり処理してもらうようにするといいですね。

    また、ビションフリーゼは流涙症にもなりやすい犬種です。常に涙が流れる状態の目の病気です。被毛が目に入り刺激を与えないように、不要な部分はカットしておくといいと思います。
  • 投稿者

    30代 女性 nico

    もちろんかかりやすい病気もあるんでしょうけれど、見た目の繊細さから予想するよりもビションフリーゼって案外健康長寿タイプなのかな?と思いました。耳や関節のトラブルなどは垂れ耳の小型犬ならほとんど当てはまるでしょうし、それらを除くと内臓系疾患とかも少なそうですし案外丈夫なんですね!ビションフリーゼの耳って意識してなかったというか、あの特徴的なヘアカットに目を奪われて気が付かなかったんですが垂れ耳だったんですね。あの頭の中にちょこんとかわいい垂れ耳が隠れているのか~と思うとまたかわいさ倍増ですね♪でもあの白いふわふわの毛を涙焼けなどにも負けずきれいにキープするのはなかなか苦労しそうですね。
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