交通事故の後遺症で苦しむ男性
ロサンゼルス在住のチャーリー・デスロッチャーズさんは、かなり酷い交通事故に遭い、後遺症として『震盪後症候群』に悩まされていました。
脳震盪後症候群は、頭痛やめまい、疲労、イライラ、不安感などの様々な症状が続くため、躁鬱状態になってしまうこともあるそうです。
対処法として犬を飼うことに
その日々の苦痛に対処するため、チャーリーさんと彼のガールフレンドのマリアンヌさんは、今後どうしたらいいのかといろいろ思案した結果、犬を飼うことにしたのです。
暫くの間、2人の犬探しが続きました。そんなある日、チャーリーさんは”ブラッドリー”と出会いました。
野良犬だったブラッドリー
ブラッドリーは、チャーリーさんと同じように交通事故を経験した犬でした。
ブラッドリーは、野良犬時代に交通事故に遭い、左前足を負傷し、その足を引きずっていたところを動物保護団体に救助された犬でした。
発見された時には、既に左前足は回復不能な状態で、切断するしかありませんでした。
チャーリーさんたちは、3本足になったブラッドリーに義足を付けようかと考えました。
しかし、ブラッドリーと一緒に暮らし始めてその様子を見ていると、ブラッドリーは既に3本足での生活がしっかり身についていて、特に不自由している様子はなかったそうです。
ブラッドリーは野良犬時代が長かったせいか、チャーリーさん達との新しい生活に慣れるのに少し時間がかかりましたが、慣れてくるととても人懐こい愛らしい犬になったそうです。
「ブラッドリーは、私と同じように交通事故に遭い、その後辛い思いをずっとしてきた犬です。そのせいなのか、ブラッドリーは私がどれだけ辛い日々をこれまで味わってきたのかをちゃんと理解しているように思えます。」とチャーリーさん。
「ブラッドリーは、私と抱き合うのが大好きでお腹を撫でてやるととても喜びます。」
ユニークな愛情表現
チャーリーさんとマリアンヌさんは、ブラッドリーのことをとても愛しています。ある日、彼らはブラッドリーに対する愛情表現をユニークな方法で表現することを思いつきました。
「マリアンヌと私はいろいろ考えて、ブラッドリーが失った足を絵で描いてやろうということになりました。それは、ディズニーの漫画がヒントとなりました。」
そこで、チャーリーさんは3本足のブラッドリーの写真を撮り始めました。そしてチャーリーさんは、ブラッドリーに不足している左前足をディズニーのような漫画で描くことにしたのです。
そうすることで、ブラッドリーはいろんなことができるようになりました。
いろんな場所にブラッドリーを連れて行き、写真を撮り続けるチャーリーさんの新しい日々が始まりました。
「私は、ブラッドリーの写真を撮影する時に、どういう左前足を描くか想像しています。」
インスタグラム
彼らはやがてその写真をインスタグラムで公開するようになりました。
すると写真を観た人たちの殆どが、「かわいい!」「面白い!」と共感してくれたそうです。まだ、チャーリーさんがインスタグラムを初めてわずか4か月ですが、既にフォロワーが6千人を超えています。
勇気と感謝
「ブラッドリーの写真を観て、いろんな人たちが共感してくれ、コメントをくれることに対して、私たちはとても喜び、感謝しています。」とチャーリーさん。
特にブラッドリーと同じような3本足の犬と一緒に暮らしている人たちからの支持率が高く、”勇気をもらった”とコメントをもらえることが彼らにとっても大変うれしいそうです。
ブラッドリーは3本足の犬ですが、チャーリーさんという芸術センスのあるパパのおかげで、ブラッドリーにできないことはなくなりました。
「ブラッドリーは写真の中でなんでもできているので、殆どの人たちがたぶんブラッドリーが足を1本失くしてしまった障害犬であることを忘れてしまっているのではないでしょうか?」とチャーリーさんは最後に笑顔で語りました。
ブラッドリーのインスタグラム
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
https://www.instagram.com/mydogbradley/
まとめ
これは確かにとてもユニークな愛情表現ですね。
チャーリーさんがブラッドリーを引き取ったのは同じ交通事故の後遺症で苦しんでいた犬だったからでした。1人と1匹の共通の辛い体験から、この出会いは生まれました。
そして、チャーリーさんの特技を生かしてブラッドリーの足を写真の中で描き続けることで、ブラッドリーが障害犬であることを多くの人々に忘れさせたのです。それは同時にチャーリーさんの後遺症もきっと忘れさせてくれているのでしょう。
マイナスだった過去の辛い体験を味わった結果、不思議な”縁”が生まれ、そしてその出会いから何倍もの大きな”プラス”が生まれました。
どんなに辛い事を味わっても、けして諦めないで前向きに生きていくことで、こんな素晴らしい結果が生み出せるという、これは本当に素晴らしいお話ですね!
参考資料:
https://blog.theanimalrescuesite.com/charley-bradley/
※尚、この記事とインスタグラムの写真の掲載に関しましては、チャーリーさんから承諾をいただいております。