ヨークシャーテリアがかかりやすい病気とは?症状や予防法

【獣医師監修】ヨークシャーテリアがかかりやすい病気とは?症状や予防法

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ヨークシャーテリアを飼育するなら病気には気を付けなければなりませんよね。ヨークシャーテリアをすでに飼育している人はもちろん、これからヨークシャーテリアの購入を検討している人もかかりやすい病気について知識を身につけておくことをおすすめします。今回はヨークシャーテリアがかかりやすい病気やその症状、予防法などの解説です。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

ヨークシャーテリアがかかりやすい病気とは?

ヨーキー

ヨークシャーテリアがかかりやすい病気はいくつか挙げられますが、主に以下の2つが挙げられるでしょう。

  • 膝蓋骨脱臼
  • 気管虚脱

いずれもヨークシャーテリアと他の犬種を比較して発症しやすいと言える病気です。ヨークシャーテリアを飼育するなら覚えておきたい病気です。

ヨークシャーテリアの病気「膝蓋骨脱臼」

ヨーキー2

もしも「ヨークシャーテリアがかかりやすい病気を1つ挙げなさい」と言われたら、多くの専門家や愛犬家はこの「膝蓋骨脱臼」を挙げるでしょう。膝蓋骨脱臼はヨークシャーテリアを飼育する上で絶対に無視することのできない病気なのです。
膝蓋骨脱臼とは後ろ足の膝蓋骨というひざのお皿が正常な位置から外れてしまった状態を指します。脱臼してしまうことで足に異常が現れてきます。

膝蓋骨脱臼の症状

膝蓋骨脱臼の症状は4段階に分けられます。

第1段階

この段階ではほとんど症状がありません。発症を発見することは難しいかもしれませんが、そもそも成長し関節を支える筋肉が発達することで目立った症状が起こらないこともあるので、気付かなくても問題ない場合が多いでしょう。

第2段階

第2段階では歩行に少し異常が現れます。たまに足を浮かせて歩くことが多い場合、第2段階に進行している可能性が高いでしょう。
この段階でも、まだそれほど深刻な病気とは言えないかもしれません。ヨークシャーテリア自身が本能的に自分の足を伸ばし、自分で膝蓋骨があるべき場所にはめてしまうことも多いのです。
しかしそのまま放置し、悪化してしまうと第3段階に進行してしまいます。

第3段階

第3段階では脱臼した足を上げて歩くことが多くなります。いわゆる「脱臼癖」がついてしまっていて、膝蓋骨の位置があるべき場所に戻ってもまたすぐに外れてしまうのです。こうなってしまうと犬は自由に行動できなくなります。

第4段階

第4段階では常時脱臼した状態になり、ヨークシャーテリア自身はもちろん、人間でも容易に治すことができなくなってしまいます。常に膝を曲げたまま歩くような歩行の異常が現れるのです。

膝蓋骨脱臼の原因

膝蓋骨脱臼の原因は先天性であったり、落下などによる後天的なものであったりと様々です。

ヨークシャーテリアが膝蓋骨脱臼にかかりやすい理由

ヨークシャーテリアが膝蓋骨脱臼にかかりやすい理由は、先天的なヨークシャーテリアの体の性質によるものです。ヨークシャーテリアのような小型犬は膝関節の筋肉や靭帯などの形成異常が多い傾向があります。この形成異常によって膝蓋骨脱臼を引き起こしてしまうことが多いのです。
つまり膝蓋骨脱臼はヨークシャーテリアのみならず、小型犬全般に多い病気でもあると言えるでしょう。

膝蓋骨脱臼の予防

膝蓋骨脱臼は予防が非常に難しい病気ですので早期発見、早期治療を心がけましょう。

ヨークシャーテリアの病気「気管虚脱」

ヨーキー3

気管虚脱もヨークシャーテリアを飼育する上で気を付けるべき病気として挙げられるでしょう。
気管虚脱は気管の構造が変形してしまうことで発症する病気です。膝蓋骨脱臼と同じく、ヨークシャーテリアのような小型犬に多い病気でもあります。

気管虚脱の症状

気管虚脱を発症するとガチョウの鳴き声のような独特な空咳をするようになりますが、この空咳はストレスなどの要因によって悪化したり、食事のときに多く出たり、放置すると状態が悪くなることがあります。
悪化すると呼吸困難に至り、チアノーゼを引き起こし、最悪の場合は失神してそのまま手遅れになったり、脳や肺などに後遺症を残してしまったり、大事に至ることも充分に考えられます。

気管虚脱の原因

気管虚脱の原因は遺伝的な要因であったり、肥満であったりと様々です。

気管虚脱の予防

後天的な要因による発症であれば、予防法として「食事の適正量を考えること」「肥満にならないよう適度な運動をさせること」「首輪を使用しないこと」などが挙げられます。

しかしヨークシャーテリアの場合は呼吸器系がもともと弱いことも多く、その場合には予防の方法はありません。やはり早期発見、早期治療が必要になります。
素人が治せる病気ではありませんので、疑わしい症状があった場合はすぐに獣医に相談しましょう。

ヨークシャーテリアが病気にならないために

ヨーキー4

ヨークシャーテリアは他に「低血糖症」「進行性網膜姜縮症」などの病気も発症しやすい犬種です。膝蓋骨脱臼や気管虚脱だけがヨークシャーテリアがかかりやすい病気ではありません。
これだけ病気のリスクがあると、それぞれの予防法を全て実践するのは到底できないことのように感じてしまいます。

しかし、ヨークシャーテリアがかかりやすい病気全般に効果のある予防法は存在します。その方法とは「健康管理」「衛生管理」「定期的な検査」の3つを実施することです。
つまりヨークシャーテリアに対して愛情を持ってしっかりと飼育していれば病気全般の予防になるということです。先天性なものが原因の病気も検査を受けさせることで早期発見、早期治療が可能となりますよね。
大切なのは良い環境で飼育することであり、それがそのまま病気の予防に繋がるのです。

まとめ

ヨーキー5

ヨークシャーテリアの寿命は15年前後と言われています。その天寿を全うさせることが飼い主の責任ですよね。
その大切な責務を遂行できるよう、これらの病気には注意しましょう。

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    40代 女性 かえで

     ヨークシャテリアは、からだが小さくてかわいいですよね。祖母が昔飼っていました。
     賢くて少し、神経質ですが愛嬌がありますね。
    このわんちゃんがよくなっていたのが、膝蓋骨の脱臼です。痛くてかわいそうでした。椅子から降りるときに失敗して脱臼になりましたが、すぐに獣医さんに診ていただきましたら、脱臼している関節を入れてくださり、治療をしてくださいました。関節の腫れもあったのですが、抗炎症剤の薬などで、完治しました!

    風邪をひきやすかったのですが、体力があり食事にも気をつけていましてひどくくなりませんでした。
     ビタミン豊富なカボチャや人参を湯がいて与えたりしていました。
    フードの上に乗せるとよく食べていました。
    ヨークシャテリアは膝蓋骨の怪我が多いので、体重を標準体重で保つことが大切ですね。
  • 投稿者

    20代 女性 あめたま

    ヨークシャテリアがかかりやすい病気に関わらず、犬にとって予防が難しい病気は沢山あります。

    例えば、白内障は加齢と共に症状が出て来やすい病気で、予防は困難です。
    発症してしまっても白内障を治せる薬は存在しませんので、進行止めの薬を処方されるのが一般的です。

    予防が出来ない病気も存在する事は確かですが、予防さえしていればかかることのない疾患も多いです。

    したがって、愛犬には適切な生活リズムを作ってあげることが食べ過ぎや運動不足といった生活習慣病を助長の予防策となるでしょう。

    予防出来ない病気は仕方ありませんが、手の打てる疾患であるならば、出来る限りの事をしてあげましょう。それが飼い主の役目です。
  • 投稿者

    女性 まかぶらたると

    わが家には3匹の小型犬がいますが、その長男犬がヨークシャーテリアとポメラニアンのハーフ犬(ポメキー)です。
    半分ヨークシャーテリアの血が入っていることもあり、この記事はタイトルを見てとても気になり熟読しました!
    幸運なことにわが家のポメキーは、親犬の両方のいいとこどりをした子なのではないかと思います。
    顔の印象はヨーキーが強いですが、骨格や大きさはどちらかと言うと、ポメラニアンに近いかなと思います。ただヨーキーに比べるとマズルが比較的長いので、呼吸器系はなかなか丈夫です。またポメラニアンに比べるとスリムなので、走るスピードがとても速く、運動神経は抜群です。比較的細い脚ではありますが、筋肉質でかつ体重が軽いので、脚への負担は少ないようです。
    今はまだ4歳なので、若々しさもありますが、こちらに書かれているような疾患は、後天的に発症することもあるとのこと。あるいは病気や怪我などが原因で、誘発されることもあるかもしれませんね。
    いつまでも健やかに、変わらない活発なわが子のままでいて欲しいと願ってやみません。
    適度な運動、適切な食事内容と量、日頃からの健康チェックなどを、これからも欠かさずに気をつけていきたいと改めて強く感じました。
    まかぶらたるとの投稿画像
  • 投稿者

    50代以上 女性 匿名

    1.2キロの小さなヨーキーを先日亡くしました。9歳と一ヶ月でした。
    膝外骨脱臼の手術も進められましたが小さい子でしたので不安もあり、そのまま自然に過ごしました。若い頃はそれでも元気に走ることができましたが
    年齢を重ねる毎に、走ることはありませんが普通に歩行できていました。
    8歳半でヨーキー脳炎「壊死性脳炎」
    を患い、ステロイドや免疫抑制剤など沢山の薬を服用して闘病をがんばりました。免疫力が落ちていたので、寒くなる11月頃に風邪を引き、年が明けても治らず、それから下痢をしたり、肝臓がとても悪くなり肝臓治療の為に入院したその日に逝ってしまいました。
    今はどん底の悲しみの中におりますが、あまり耳にする事がない「ヨーキー脳炎」について、ヨーキーのご家族は知っておくべきだと思います。
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