ゴールデンレトリバーのしつけのポイント
盲導犬や介助犬、警察犬としても活躍するほど頭が良くて温厚なゴールデンレトリバーなので、しつけの方法さえ間違わなければ何も問題なく日常を過ごすことができます。
ゴールデンレトリバーのしつけをする際には、まず、飼い主はリーダーであるという事を教える必要があります。ゴールデンレトリバーが飼い主より上の立場になってしまうと、何を命令しても言う事を聞かず、うまくしつけはできません。では、どのようにしてリーダーであるという事を教えたら良いのか、最初にしつけなければいけない事は何なのかを詳しくご紹介します。
しつけのためでもありますが、教えたことを覚える、褒められるを繰り返していきながら飼い主との信頼関係を築いていきます。
「お座り」「待て」「伏せ」をまずしっかり教える
ゴールデンレトリバーをしつける際には、なるべく褒めてあげながらしつけをしていきましょう。「お座り」「待て」「伏せ」はしつけをする際に最も重要な事となり、ここから色々な指示を聞き分けて飼い主の言う事を聞くようになります。繰り返し根気よく教えていきますが、できなかった時に叱るのではなく、できた時にたくさん褒めてあげましょう。
おやつを使って教えるのも、かなり効果があります。その際は、小さくちぎって与えるなどして、おやつでカロリーを摂り過ぎないようにしましょう。覚えてくると、おやつ無しでもきちんとできるようになります。この3つの命令を聞けるようになると、完全にゴールデンレトリバーは飼い主がリーダーであると認めています。
ゴールデンレトリバーのしつけで重要なトイレトレーニング
賢い犬種なのでトイレを覚えやすい
ゴールデンレトリバーのしつけで、仔犬のうちからのトイレトレーニングは一緒に暮らしていく中で非常に重要な事です。ゴールデンレトリバーは頭の良い犬ですし、飼い主に対して従順です。最初にきちんとしつけができれば、粗相をしてしまう事は殆どありません。では、どのようにしたらゴールデンレトリバーのトイレトレーニングのしつけが上手にできるかご紹介します。
トイレトレーニングのやり方
トイレトレーニングをするには、サークルを使います。サークルの中にトイレを置いて、成功したら思いっきり褒めて外に出してあげます。また、匂いを嗅ぎまわって落ち着きが無くなったらトイレのサインです。すかさずトイレへ連れていき、うまくできたらまた褒めてあげましょう。
もちろん失敗も最初は多々あります。その際は叱らずに黙って始末をし、消臭スプレーなどを使って匂いが残らないようにしましょう。匂いが残っていると、そこがトイレだと勘違いしてしまうようになります。1か月ほどは掛かると思って気長に教え込みましょう。トイレができるようになるまでは、目を離すことができませんので、家族全員で協力して教えましょう。
ゴールデンレトリバーのしつけでやってはいけないこと
ゴールデンレトリバーのしつけは、他の犬種と比べても比較的簡単であると言われているので、初めての大型犬として飼うご家庭も多いです。しかし、間違った認識でしつけをすると逆効果となり、反抗的な犬になってしまう場合があります。温厚で大人しい犬ですが、しつけの仕方を間違うと人間に噛みついたり吠えたりするようになります。また、自分のウンチを食べてしまう食糞という行動を取るようになったりもします。
また、ゴールデンレトリバーのしつけをする際に、体罰を与えたり恐怖に陥れるような方法を使ってはいけません。ゴールデンレトリバーはとても心が優しく、周りの状況を把握する力や空気を読む力があるので、本質はとても穏やかです。しつけと称して痛みを与えても何も意味が無いのです。
無理やり仰向けにさせる
ゴールデンレトリバーのしつけをする際に、言う事を聞かないからと仰向けにさせて押さえつけるという方法を取る人がいますが、これではゴールデンレトリバーの服従にはなりません。
ゴールデンレトリバーは強い犬と遭遇した時に自ら仰向けになって顔をそむけるような行動をします。これは、相手の犬に対して攻撃の意志が無い事を表し、相手もそのポーズを確認するとそれ以上攻撃しようとはしません。これは犬同士だからこそ成り立つもので、しつけの際に飼い主が無理やり仰向けにさせたところで全く意味がありません。
大声で怒鳴る
何度教えても同じ間違いを繰り返すと、いくら可愛いゴールデンレトリバーにもついついイラっとしてきてしまい大声で怒鳴りつけてしまう事もあるかもしれませんが、これはしつけの方法として全く意味がありません。それよりも、その失敗を本当に理解しているのかを探ってみてください。意外と、失敗だという事に気が付いていない場合が多いのです。
叩く
また、叩くしつけは論外です。叩くことで失敗は無くならず、逆に叩かれたことが原因で人間を怖がるようになり、凶暴な犬になってしまう場合があります。ゴールデンレトリバーは大型犬なので、噛みついたりするような凶暴な犬になってしまうと大変です。
叩いたり大声で怒鳴るのはゴールデンレトリバーにとってただ恐怖心を植え付けるだけで、これをやったら怒られるからやらないようにしようとは考えません。恐怖を覚えて攻撃してくる事も考えられます。
叱るタイミングにも注意
叱るタイミングにも気を付けてください。たとえゴールデンレトリバーに悪いことをしているという認識があったとしても、その行動を覚えていられるのは1秒ちょっとという短い時間です。これは食糞の際に特に注意が必要ですが、しばらく経ってから叱っても、全く何について叱られているのか分かっていないので。叱るタイミングとしてはあくまで現行犯、悪いことをしているその瞬間を見つけて止めましょう。そのタイミングを逃してしまった場合は、その件について叱るのを諦めてください。
まとめ
ゴールデンレトリバーのしつけは、その賢さや温厚な性格から、比較的楽に行えると言えるでしょう。しかし、犬のしつけにはうまくいかない事も当然ありますので、なによりも愛犬と向き合う『根気』が必要になってきます。
ゴールデンレトリバーだけでなく他犬種のしつけにも言える事ですが、まずは愛犬と一緒に頑張るぞという決意をしてください。そしてお互いが幸せに暮らせるように、途中で諦めず、しつけはきっちりと行ってくださいね。
▼ゴールデンレトリバーについて詳しく知りたい方はこちら
ユーザーのコメント
50代以上 女性 ラッキーのママ
40代 女性 メル
ゴールデンレトリバーは頭の良い犬とは聞いていましたが、確かにトイレや、お座り、待て、伏せなどのしつけは予想以上にスムーズでした。記事にもありましたが、根気よく、繰り返す。たくさん褒める。心がけたのはそれだけでした。うちの子は、おやつよりも、褒める、遊ぶ、といったご褒美のほうが、効果があったように思います。
ひとなつっこい、陽気な性格でしたが、頑固なところもありました。物音に敏感で、散歩中に自分の嫌いな音(袋がカサカサいう音が嫌いだったみたいです)を聞いて、そっちに行くのは嫌だと、座り込んでしまったり……。おりこうだけど、自己主張もしっかりする犬といえるかもしれません。
しつけは楽でしたが、運動は大変でした。一時期、運動不足で太ってしまい、獣医さんに注意を受けました。日々の散歩をしっかりすることが、なにより大切です。大型犬なので、散歩のときにひっぱられると飼い主もケガをしかねませんし、そういう意味でも、飼い主の言うことを聞くよう、しつける必要がありますね。
運動もそうですし、長毛種なのでお手入れも欠かせません(抜け毛も多いので、掃除も大変です。服が毛だらけになることも)ので、誰でも、どんな環境でも飼える犬ではないと思います。でも、ゴールデンレトリバーは、飼いやすさ、しつけやすさの面でも、性格の面でも、本当におすすめできる犬種です。
20代 女性 ゆず
女性 komanu
体も大きく力強いですが、優しい顔立ち、幼い目がかわいらしいですね。
どのゴールデンレトリバーもおやつ、おもちゃが大好きです。なので逆に言えば、おやつ、おもちゃを使って上手にしつけるのが良いですよ。
また、名前の由来の「レトリーバー」は「くわえてもってくる」ことを仕事としているからなので、何かを取りに行かせる運動を取り入れると本能が刺激され、精神的にいい効果をうみます。
これから迎えようとしている方も、すでに迎えている方も、しつけはどんな犬種でも根気は必要ですが、ゴールデンレトリバーはしつけやすい方ではないでしょうか。
繰り返し、根気よく教えることは犬全般に必要です。
また、しつけの他にもお手入れ、換毛期もありますので、ブラッシングを毎日してください。
人懐っこいので、番犬向きではないですが、社交的な性格を持つ犬種なので、いつも人が近くにいる室内飼いがおすすめですよ。
寒さに強いですが、暑さには弱いのも室内飼いをすすめるひとつの理由です。
女性 Mimi
デンレトリバーに関して、日常やテレビでもよく見ると思います。親友がこの犬種の
ブリーダーをしているのですが、子犬時代は本当にやんちゃでとんでもなく大変だ
そうです(笑)。元気で良いことなのですが、小さい時からかなり厳しくしつけを
した方が良いそうです。
40代 女性 ゴル好き
間違えたシツケで反抗的になりました。
オヤツで釣って褒めて。叱らないシツケ。我儘を育て我慢の出来ない子になりました。気質の違いがあるかと思います。トレーナー6人変わりました。
事実を伝えて欲しい。