犬にとってオヤツは「ただ貰えるより、何かをやり遂げた時に貰える」方が喜ぶ!

犬にとってオヤツは「ただ貰えるより、何かをやり遂げた時に貰える」方が喜ぶ!

みなさんは愛犬にオヤツをあげる際、何の条件もなく与えていませんか?実はオヤツを成功報酬としてあげる方が愛犬にとっても良い影響を与えることができるのです。そこで今回は愛犬へ良い感情を抱かせることのできるオヤツの与え方をご紹介いたします!

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オヤツを”ただのオヤツ”としてあげること

多くの飼い主さんは、愛犬に「ご飯」と呼ばれるドッグフードだけでなくオヤツを用意しているのではないでしょうか。しかし一般的に、ほとんどの飼い主さんはオヤツをただ娯楽の一環として与えているという現状が指摘されます。「私もそうすることが多い」と思った方も多いのではないでしょうか。

オヤツはわんちゃんにとって大切なアイテム

わんことさくらんぼ

もちろんオヤツを犬に与えることは悪いことではありません。毎日口にする物がドッグフードだけでは、わんちゃんの人生における楽しみが減ってしまうということは言うまでもありません。
想像してみてください。
もし私たち人間が犬の立場になって考えた時、毎日毎食白米だけの生活が続いたらどう思いますか?最初は美味しいと嬉しさを感じながら食べていた物でも、それが長く続いてしまうと苦痛にすら感じてしまうかもしれません。

つまり、わんちゃんにとってオヤツは幸福感を感じることができる手段の1つなのです。適度に与えることで、わんちゃんの「嬉しい」「幸せ」といった感情を引き出してあげることができるため、重要なアイテムとなります。

ただ与えられたオヤツは物足りない

チワワ

しかし、ドッグフードと同じように毎日少量、ただ与えているだけではダメなのです。
「なぜ?」と思う飼い主さんもいらっしゃるかもしれませんが、先ほどもお話しした通り、ただ同じ物を与えているだけでは人間と同様、飽きが来てしまうわんちゃんも多いです。

オヤツをもらえることに喜びは感じますが、もしもあなたが愛犬に「ただ単にオヤツを与える」という行為をしているのであれば、「他のオヤツが欲しい!」なんて少々不満が出てきている可能性が否めないのです。「美味しいし嬉しいけれど…」もしかするとあなたのわんちゃんも心の中では何か物足りなさを感じ始めているかもしれませんよ。

成功報酬としてもらえた方が犬は喜ぶ!

ここまで読んでいただき、「じゃあどうすれば良いの?」と思った方もいるかもしれません。
実はスウェーデンのウプサラ大学にて、研究者の方々が犬の感情に関する興味深い実験を行ったのです!

エウレカ実験

「エウレカ」というのは、古代ギリシャの有名な学者・アルキメデスが物理学の法則『アルキメデスの原理』を発見したときに発したとされるギリシャ語に由来する言葉です。この言葉は「見つけた!」「わかった!」といった発見したことに対する喜びの感情を表す意味を持っています。

そして先ほど紹介したスウェーデンのウプサラ大学で行われた実験では、犬が「エウレカ!(嬉しい!)」という感情をどのような時に、どの程度感じるのかという研究が行われたのです。
この実験にはメスのビーグル犬12頭が参加し、2頭1組に分けられ行われました。2頭には課題が出され、片方のビーグル犬には課題が成功した直後にオヤツを与え褒め、もう片方のビーグル犬には成功してから時間をおいてオヤツを与えるという実験内容でした。

もちろん、この実験では犬の感情を明確に知る必要があったため、以下の点を組み合わせることで、犬の感情を確認したと報告されています。

  • 尻尾を振るスピード
  • 脚の動きの速さ
  • 課題へ取りかかるスピード

さらに心拍数を計測し、上記の3つの点をビデオに録画し分析を重ねた上で、感情の変化を確かめていたそうです。

2頭の間に大きな差が!

実際に実験を行ったところ、課題を成功した直後に褒められた犬は尻尾を大きく振り、動きも活発になったため、大きな喜びを感じていることが見てわかる状態だったそうです。
しかし課題を達成してから時間を置いてオヤツをあげた犬は、前者に比べると動きも少なく、次に課題を行わせる時に取りかかろうとしないなど、不満を態度に表していたそうです。

つまり上記の結果を見ると、課題を達成したことに対してオヤツを貰える方が、ただオヤツを貰っていると認識している時よりも、犬は大きな喜びを感じるということがわかります。人間もただ料理を食べるより、何かのご褒美として料理を食べた方がより美味しく感じたり、達成感を味わうことができますよね。犬も人間と同じなのです。

オヤツは犬にとって極上のご褒美

スパニエル犬

また、課題を成功したことに対するご褒美として、「オヤツをもらえる」場合と「人間に褒めてもらえる」場合の感情の違いにも変化が起こりました。
人間に褒められた場合ももちろん犬は喜びを感じましたが、ご褒美にオヤツを貰った時の方が遙かに喜びが大きいことが実験で明らかになったのです。

これは飼い主としてはなんとも微妙な心境ですが、犬にとってオヤツは最高のご褒美であり、楽しみとなることがわかりますよね!

まとめ

今回はスウェーデンで行われた実験を元に犬にオヤツをあげる良いタイミングをご紹介しました。
実験結果を見ると、何かに対して「できた!」とわんちゃん自身が喜びを感じた直後にオヤツをあげることで、よりポジティブな感情が湧き起こることがわかりました。
つまり私たち飼い主の場合も、オヤツをあげる際何か一芸をさせるなど課題を提供し、愛犬が達成できたときにオヤツを与えることで、わんちゃん自身に自信やポジティブな感情を与えることができるのです。

自分の可愛い愛犬には嬉しいという感情を多く持ってもらい、一生をより楽しく過ごしてもらいたいですよね!
ぜひこのエウレカ実験を参考に、今後はオヤツの与え方を考えてみてはいかがでしょうか。

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