「ミートミール」って何だろう?
普段ワンちゃんたちが食べているフードの外袋には、そのフードに使用されている原材料が書かれています。その中に「ミートミール、チキンミール、肉副産物、ミートエキス」などと表示されているものがあるのをご存知でしょうか。
さて、この「ミートミール」等とは何なのでしょう?
フードのそもそもの原材料であるミート(肉)を解体する際の話になってしまいますが、その腸の中には大量の糞が残っています。
それを取り除こうとすると大量のコストがかかってしまうため、大概の場合にはその糞を残したまま使用することになります。
ですがその大量の糞の中には、大腸菌など危険な菌がいっぱい。。。
それを消毒するため、今度は消毒剤を使用します。
ちなみにこの時に使用される消毒剤は、人間用としては認可されていない危険な薬品が使用される場合もあります。
このようにして危険な加工をされた肉類の他、肉骨紛、毛、皮膚、膿汁、有害物質が蓄積されたままの腫瘍や内臓、人間の食用としては使用できない「4D」といわれる動物類の肉(4D=死骸(Dead)病気(Diseased)死にかけ(Dying)障害(Disabled)の総称)なども使用されています。
これらの肉をまとめて危険な薬品で消毒し、食いつきが良くなるように添加物で不自然な味付けを施されたもの、これが「ミートミール」の正体なのです。
4Dミートの危険性
ここで4Dミートが実際にどんな品質なのかをご紹介します。
これはUSDA(米国農務省)の食肉分類に基づく9段階のグレードを見れば一目瞭然です。
プライム
最高位のグレード。霜降りなどの最もおいしいとされる肉
チョイス
肉質は霜降りだがプライムに次ぐグレード
グレードA
標準的な柔らかさで、一般的によく食べられている肉
コマーシャル
主に挽肉用のグレード。加熱した方が良いとされる
ユーティリティ
ホットドッグやサンドイッチなどの加工食品用
カッティング
主に缶詰用と使用される。食用としては最低グレード
...ここまでが人間の食用として許されている範囲。
下記以下は食用範囲外です。
アザ―ユース
人間用の食材としての使用を禁止された肉
グレードD
3D(死骸、病気、死にかけの動物の肉)ミート
グレードD
これが「4Dミート」
4Dミート、人間だったら食用以下の肉ということになります。
ミートミールには、こんな肉が使われているのです...!
食べ続けることの危険性
こういったミートミールが使われているドッグフードには、味付けや長期保存のために多くの添加物が使用されています。
着色料や保存料など、中には摂取し続けると何らかの体調不良や命に関わるような病気を発症しかねないような、危険な添加物が含まれているものもありますので、代表的なものをご紹介します。
エトキシキン
抗酸化力が強いため、酸化防止剤として使われます。
日本では飼料への添加は認められていますが、人間の食べ物への添加は認められていません。最近ではエトキシキンの危険性が広まり、安全性を考えビタミンEなどで代替しているフードなどが多くみられます。
ブチルヒドロキシアニソール(BHA)
主に酸化を防止することを目的に使用される食品添加物。従来はガソリン用の酸化防止剤として利用されてきたもので、膀胱がんや甲状腺がんなどを誘発する危険のある添加物であるとの意見もあります。
ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)
BHAと同様に酸化防止のために使用される食品添加物。こちらは元は石油用の酸化防止剤であり、発がん性物質を含む危険な添加物だと考えられています。
亜硝酸ナトリウム
保存料として使用されるほか、赤色色素剤としても使用。肉の変色を防ぐために使用され、強力な発がん物質が生じる危険性があります。
グリシリジン・アンモニエート
動物用の甘味料の一種。人間用で使用されることはありません。
プロピレングリコール
保湿力に優れる成分のため、「半生タイプ」のドッグフードやおやつに使用されることが非常に多く、人間の加工食品などにも使用されることがありますが、アレルギーや腸閉塞などを引き起こす可能性があります。さまざまな商品に配合されていることが多い分過剰摂取にならないよう注意が必要な成分です。
赤色3号
数種ある赤色着色料の中でも危険度が高い着色料です。
赤色105号
海外では使用が認められていません。がん、成長不良、肝臓・腎臓に障害が発生する可能性があります。
赤色40号
一部の着色料・保存料と同時に摂取した場合、行動異常が起こる可能性や発がんする可能性が高まります。
黄色5号
医薬品、食品などの着色料として認可されていますが、アレルギーや消化器系の症状が出る可能性が高い添加物です。
ミートミールを使用したドッグフード類には、もれなくといっていいほど複数の添加物が使用されています。
中には上記のように、人間の食品には認可されていないような危険なものもありますので、フード類を購入する際には原材料と併せてしっかりチェックしたいところです。
まとめ・安全なドッグフードとは?
では、どんなフードを与えたら良いのでしょう?
上記のような原材料や添加物が使われていないかチェックするのと同時に、目安としてそのドッグフードが100g幾らくらいになるのか計算し、私たち人間の食肉の価格と比較してみてください。
たとえば10kg2000円のドッグフードだと1kg200円、つまり100g20円。私たちが口にする食肉で、この価格帯のお肉はというと...?
通常ではありえないか、仮にあったとしても「この肉は何かあるんじゃないか」と疑われる方が多いと思います。
このような換算方法を目安にすると、とてもわかりやすいかと思います。
人間同様、ワンちゃんの健康もまずは毎日の食事から。
ワンちゃんたちは自分で食事を選んだり、購入したりすることはできませんから、食事は100%飼い主さんの判断と管理によるものです。
そしてそれは間違いなく、大事なワンちゃんの健康につながるもの。私たちが日々の食事に気をつかうのと同様に、大事な家族であるワンちゃんの食事にも気を配らなければいけませんね。
ユーザーのコメント
40代 女性 まみ
30代 女性 ちびまま
20代 女性 まいこ
もちろんメインのカリカリフードに関しては、毎日食べるものなのでミートーミールだけでなく、人が食べれる食材だけで作られているものしかあげません。おやつも着色料・添加物未使用のものしか与えません。
わが子にはいつまでも健康でいて欲しいので、これからも食事には気を使っていかないとですね。
40代 女性 はな
我が家では、パピーの頃から人間用食肉グレードのドッグフードを食べさせてきましたが、このような実態を知らないと怖いなと感じました。最近のドッグフードはパッケージなど見た目が良いので目を惹きやすく、形状もあげやすくて便利ですが、気を付けて選んでほしいと思います。
20代 女性 しずえ
わんちゃんは大切な家族です。いまはペットフードは種類豊富で品質が高いもの、良いお肉を使用しているものたくさんあります。わんちゃんのことを考えて良いものだけを与えてほしいですね。
40代 女性 もも
アレルギーのワンちゃんがいる方、まずは食事から見直してみては?うちは食事で治しました
30代 女性 パルチェ
jPスタイル、ビタワン、ベストバランス、銀のさら、いぬのしあわせ、家族のごはん、プロフェッショナルバランス、愛犬元気、ナチュラルバランス、プロステージ、ドクターズチョイス、アボ・ダーム、ピュリナワン、プロプラン、ブラクウッド、ソルビダ、ロータス、ピナクル、GO!、アカナ、ウェルネス、ナチュラルハーベスト、ピナクル...
安価なフードからちょっとプレミアっぽいフードにまで、結構利用されていることがわかり、驚きました。
ミートミールだけでなく、この記事にあるように、添加物、化合物など、ドッグフードには色々なものが含まれています。それを与えるかどうかは飼い主の自由ですが、「法で認められているから大丈夫」「獣医がドッグフードしか与えるなというから」と他人任せの判断にはしたくないですね。我が家は、ドッグフードのお世話にもなりつつ、なるべく手作りをして、家族に納得できる食事を与える様に心がけています。
40代 女性 ぽち
有名メーカーであったり、パッケージでいい言葉が書いてあるので、つい購入してしまいがちです。しかし愛犬に食べさせるものは人間でも食べられるものを与えたいですよね。
そして肉食の犬には品質のいいお肉を食べさせてあげたいと思いませんか。
ミートミールのほかにもパウダー・エキス、肉類、動物性脂肪、鶏エキス、ポークエキスなどがパッケージの表示でみられることがあります。
これらは粗悪原料の可能性が高いといわれるようです。価格を下げるために糞をまるごと加工しているとありましたが、毛皮・ひづめなどもそのまま加工していたり、死亡してから長時間置き既に傷んだ状態で加工している場合もあるといわれます。
大切な愛犬にこのようなものを与えられません!
危険な添加物の記載がないからといって安心はできませんね。
このような粗悪なフードを止めることにより、体質や問題が改善されることもあるかと思います。実際わたしの愛犬はフードによって、便や体調がすぐ変わります。
フードはとても大事です!愛犬の健康維持を考えたフードを購入したいですね。
女性 コロ
ウェット缶は保存料を入れざるを得ないのだと思いますが、要注意ですね。
50代以上 女性 はるか
女性 世界一周