犬が目を合わせない行動には理由があった!目をそらす3つの意味

犬が目を合わせない行動には理由があった!目をそらす3つの意味

犬に目を合わせようとしたら、プイッと目をそらされることはありませんか?もしかして嫌われているかも?!なんて思ったりしますよね。実は、犬が目をそらすにはちゃんとした理由があったんです。

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記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

犬が目を合わせない理由

雑種

相手に服従している

飼い主のほうが自分よりも立場が上だと理解しているときの行動です。

犬は、自分よりも上の立場の犬と目を合わせようとしません。これは目を合わせる行動が自分よりも下の者にする態度であり、上の者にする場合は『喧嘩を売っている』状態になってしまうからです。

目をそらすことで「あなたに対しての敵意はありませんよ」「私は戦う意思はありませんよ」と示しています。そのため、自分よりも立場が上である飼い主から目をそらすのは、自然な行動と言えます。

愛犬がきちんと飼い主が上であると信頼している証でもあります。人間にとってもすごくわかりやすい行動ですね。

子犬期は、まだ主従関係や信頼関係などが分からず飼い主をじっと見つめる行動を取ることがありますが、社会期を過ごしながら少しずつ成長とともにしつけなどが済んでくると、自然と目をそらすようになります。

監修ドッグトレーナーによる補足

私たち人間も相手と目が合い続けるとついそらしたくなってしまうことありますよね。

相手の立場が強いほど、目をそらしたくなる傾向が高まります。

自分や相手の興奮を抑える

犬は、服従している時だけでなく興奮しているときにも目をそらします。

嬉しくて興奮してしまったときにも目をそらすことで自分を落ち着かせようとします。この行為は全ての犬ができるのではなく、しつけがきちんとできていて主従関係もしっかり築けている犬にだけ見られる行動です。

帰宅した時など、愛犬が飼い主を確認した後に視線を外し、尻尾を振りながらふらふらと傍を歩き回る姿を見たことはありませんか?これは、飼い主に急に飛びつかないよう自分を抑えている行動です。過去に学習したことをきちんと理解しています。

この行動は、カーミングシグナル(争いを避け自分の気持ちや立場を相手に伝える行動)の一種で、自分だけでなく相手を落ち着かせるためにもとる行動です。

わざと目をそらして、犬が自分自身でクールダウンしようと努力していることの表れです。興奮しているときには尻尾が動いているので、それも一緒にサインとして見るとわかりやすいでしょう。

都合が悪い、困っている、緊張している

しょんぼり

人間も同じように見ないフリをすることがあるように、犬も見ないフリをします。とくに、お風呂に入る時や爪切り、動物病院へ向かう時などです。

また、イタズラをして叱られている時に目をそらすのもこれにあたり、「自分は悪いことをした」「怒られている」のを知らないフリをするのです。犬は、なんで怒られているのか、理由がわからずに困っているのかもしれません。

さらに、カメラをむけると目線をそらしてしまうことはありませんか?これも困っている状態の表れです。

カメラのレンズが目のように見えてしまい、正面から見ると喧嘩を売られているようで見られないのです。ただでさえ「カメラ」は犬にとって不思議なもの。そこに緊張が生まれてしまうこともあるでしょう。

緊張しているときにも、その場の緊張を和らげようと目をそらすことがありますが、これは緊張を和らげるためにあくびをするのと同じ意味合いです。

周りの環境が気になっている

犬は、周りの物音や気配にとても敏感です。人間にはわからない「なにか」に気を取られてふと目をそらすこともあります。「目をそらす」というよりはそちらに意識を向けると言った方が正しいかもしれません。

飼い主や自分に危険が及ばないか、気になった物音や気配に集中して神経を研ぎ澄ませているのです。問題がないと判断すれば、また同じように見つめてくれるでしょう。

犬が目を合わせないときは下に見られている可能性あり

目が合う

目を合わせる行動は『喧嘩を売っている』状態だと先述しましたが、これは、他の動物にも見られる行動です。目を合わせたら襲ってくるというシーンは、サルが有名なところでしょう。猫も犬と同じように目をそらすようです。

家でのしつけで上下関係がハッキリしていなかったり、立場が逆転しているとこの行動に結びついてきます。

愛犬が目をそらさなかった場合、こちらから先に視線をそらさないように注意が必要です。上下関係があいまいな時にこの行動を繰り返してしまうと、犬に「自分の方が強い立場なんだ!」と思われてしまいます。

ただし、見つめすぎると喧嘩開始の合図になることも。見つめ合ってしまった場合は、横で音を立てるなど、別の行動に注意を向かせるようにして犬の方から視線をそらせるようにしましょう。

あなたはボスじゃない?!

犬同士では、ボス犬とは当然目を合わせようとはしません。

あなたの犬はどうでしょう?目をそらしますか?それとも合わせたまま?あなたはボス、または自分より上の立場だと認められているのでしょうか。

犬が、「うれしい」「都合が悪い」「緊張している」以外の状況で犬が目を合わせたままなら、あなたは完全に『なめられている』ことになります。ボスはあなたではなく、犬のほうになっているのでしょう。

とくに、牙をむき出しにして見つめているのなら敵意があるということ。家の中でそうなってしまうと、外でも人間の言うことをきかなくなり、しつけをし直すのも大変になってしまいます。

飼い主がなめられてしまうと、様々なトラブルの元になることも多くなります。家の中だけでなく、散歩中などでも自由に行動されて制御できなくなれば、他人や他の犬にケガをさせてしまうことにも繋がってしまうのです。

散歩中にリードを引っ張る、飼い主に向かって吠えるなどの行動も一緒に見られるようであれば、飼い主を下に見ていると思われます。

子供がいる家庭だと犬のほうが立場が上になってしまうことがあるので、子供にもちゃんと犬をしつけさせたほうが良いでしょう。そうすることで子供が犬よりも上の立場になるかと思います。

監修ドッグトレーナーによる補足

飼い主さんを無視するかのように目を合わせなければ、この可能性が高くなります。

例えば、「名前を呼んでも反応しない」あるいは「たまにしか反応しない」などです。

ただし例外もあります!

目を合わせたからといって、全てが喧嘩に発展するわけではありません。犬は、飼い主と『アイコンタクト』をとろうと必死になっている可能性があります。

犬とほんの少し距離を置いた時にじっと見つめてくることがあります。飼い主が移動をすれば見えるところまで同じように移動し、またじっと見つめる行動をとります。この場合は飼い主に気づいてもらおうとアイコンタクトを取ろうとしている行動です。

「散歩に行きたいな!」「ご飯はまだ?」「遊ぼう!」など、好意的な欲求がある場合には、飼い主の目の前まできて、目で訴えたりもします。中には、目に涙を溜めうるうるする必死な犬もいるようです。

要求の場合には尻尾を振ったり、牙をむかずに口をあけたりしながら目を合わせてきます。目を合わせる行為の全てが敵意ではないのです。それぞれの反応、状況に合わせて犬の気持ちを読み取ることが重要です。

飼い主の皆さんなら、愛犬の感情はアイコンタクトでしっかりとわかるようになっているのかもしれませんね。

犬が目を合わせない行動に関するまとめ

まとめ

人間は、目をそらされると「嫌われている」「怖がられている」「恥ずかしがっている」など、また相手との関係性でも違いがあります。これって・・・犬と似ていますね。

犬が目をそらす理由がわかるとスッキリしますし、犬に嫌われていなかったことにホッとします。犬の行動には様々な意味があることがおわかりいただけたでしょうか?

相手に対する気遣い、そして自分を律するための行動など、犬が努力をしているのがよくわかります。

日頃からコミュニケーションを取り、犬のどの行動がどういう気持ちや状態なのかを理解すれば、愛犬との仲も自然と深まっていくでしょう。

監修ドッグトレーナーによる補足

犬の気持ちを想像するのは、私たちプロでも簡単ではありません。

しかし、諦めずに想像し続けることで少しずつ何となく分かってきます。継続が成功の第一歩です!

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    30代 女性 ミニー

    愛犬のココアは、お散歩中や他の犬との触れ合いの時などアイコンタクトは出来ます。しかし、時々目をそらす時があります。あまり、気にしていませんでしたが、記事を読みどんな意味があるか改めて考え直したいと思います。
  • 投稿者

    40代 女性 mappy

    犬は、こちらがじっと目を見続けすぎた時やその場の緊張感を和ませる為に、カーミングシグナルとして目をそらしますが、私は人間のこちら側からもメッセージを伝える手段としてそのシグナルを出すこともあります。

    言葉を交わすように気持ちがつながった時、とても幸せな気持ちになります。
  • 投稿者

    30代 女性 patata

    わんこさんたちが、目をそらす理由は知っているのですが、飼い主にとってはずっと目を合わせていたいものですよね(これって私だけですかねw)。うちのわんこもすぐに目をそらします。私がじっと見つめたら、横目でチラチラw服従していますなどの気持ちの表れだと思うとうれしいのですが、なんだか寂しいな~なんていつも思っちゃいますw
  • 投稿者

    20代 女性 すず

    我が家のわんちゃんも最初目を合わせても途中から目をそらして合わせないようにする時があります。話を聞いてないのかと思った時もありましたが、そのようではないので不思議に思っていましたがこの記事を読んで服従しているから目を合わせないや、興奮をおさえるためなどの理由もあると知りなるほどな?と思いました。
  • 投稿者

    女性 雀3号

    少し離れたところからだと目を合わせるのに、近づくとふっと目をそらされてしまいます。じっくり顔を見たくても「見るなよ」と言わんばかりに向かれてしまうので残念でしたが、服従しているからだったんですね。
    アイコンタクトを取るには距離が必要なようです。

    もう一頭はじっと目を見て離しません。顔を段々と近づけても視線はそのままです。額が当たるほど近づくと、鼻をペロっと舐めて期待した顔をし始めます。
    犬の性格にもよると思いますが、大人しい子は目をそらす確率が高いように思います。逆に気が強い子は目を合わせることが多いです。

    犬が正面に向かい合う時は喧嘩や威嚇をする時です。飼い主に対しては喧嘩したいわけじゃないんだ、という意思表示として目をそらす行動になるんでしょうね。可愛いからとじっくり見ると愛犬も困ってしまいますね。
  • 投稿者

    女性 ポムポム

    ワンコの視線にもいろいろな意味がありますね。うちのワンコは~、良くも悪くもこちらの記事全部に当てはまります。肌寒いとき、私が湯たんぽ代わりにワンコに添い寝しにいくと、おそらくこちらの記事で言うところの迷惑に感じているんだと思います。添い寝はしてくれますが、一度顔を見た後ふいっと目をそらされます 笑。基本的には強い要求(ご飯、遊んで、疲れた)のとき以外は目をそらされているでしょうか。うちのわんこは食いしん坊なので、ご飯の時間付近になると瞳孔が開いているかのように見つめてきます。今のわんこ(シュナウザー、3歳)は特にしつけがちゃんと出来ているわけではありません。日常の家族との生活には支障がないくらいのレベルでしょうか。そんなゆる~いしつけ生活を送っているのですが、アイコンタクトの回数が少ないように感じていました。ですがこちらの記事を読んで、少し安心しました。どの状況でわんこがどう感じての視線の移り変わりなのかをこれからはもっと冷静に観察できると思います。これからも目をそらされながらもゆる~く愛犬との毎日を楽しみたいと思います。
  • 投稿者

    50代以上 女性 ベータママ

    愛犬が目をそらす理由には異存はありませんが、それを気にするなら愛犬と自分(飼い主)の関係の見方を書く方が有益だし、もっと読者の理解が深まると思いますよ。
    巷では犬との関係性が理解できず飼い主ではなく、召使いになっている飼い主さんが多すぎます。
    犬との関係でボスとして見れれているかというのは行動に出て分かりやすいものですし、ボスと認識されていれば問題行動など起きないと言えるでしょう。
    ボスに思われていないとする行為としては
    1.勝手に足に飛びついたり纏わりついたりする。(尊敬する相手にはしない行為)
    2.ドアや門扉や散歩中に飼い主より先に出たり、歩く(先頭がボス)
    3.ベットやソファや座った膝の上に許可なく勝手に上がる(ボスの持ち物にはボスの許可が必要)
    4.チャイムやベルで吼えて興奮する(ボスの許可なく騒げない)
    5.給餌などで待てずに吼える(ボスの許可なく騒げない)
    6.命令してもアイコンタクトしない

    枝葉の問題ではなく根底を捉えた方がためになると思いますよ。
  • 投稿者

    女性 もふころ

    じっと見つめていると視線をそらされますが「おやつ食べる?」と声をかけるとすぐに見つめ返してきます。
    うちの愛犬の場合は、興味があるかないかで視線を変えるようです。
    ちなみに命令はしっかり聞いてくれます。
  • 投稿者

    女性 ワンコもハムスターも好き(にゃんこも)

    娘が飼っていたわんこは、自分の言われたくないこと・都合の悪い事を言われるといつも横を向いていました。
    たとえばおやつを欲しがった時など「くっちゃん、もう食べたでしょう。。」などと言われた時です。
    他のワンコのことを言った時などもすぐ横を向いて「くっちゃんはよく話が分かるねぇ」と娘と話していました。
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