狩猟犬の仕事内容と犬種一覧

狩猟犬の仕事内容と犬種一覧

お気に入りに追加

狩猟犬はネズミなどの小型の動物からクマなどの大型動物までハンターと共に狩りをしてきた犬たちです。狩る動物によって狩猟犬の体の大きさや種類は様々。今回はその狩猟犬の本能を生かした、彼らの仕事について見ていきましょう。

60415view

狩猟犬の仕事について

座るロングヘアダックス

狩猟犬は、様々な場所において獲物となる動物を捜索・発見しハンターに知らせたり、獲物を追跡して追い詰める、ハンターが撃ち落とした獲物を回収・運搬などの仕事をしている犬たちです。

獲物となる動物は、ネズミ、鳥、カワウソ、アナグマ、ウサギ、キツネ、イノシシ、シカなど小型から大型動物、空を飛ぶものまでいます。
動物の住んでいる場所によっては地上だけでなく、岩穴や水中にいたるまで狩りを行う場所は獲物となる動物によって異なってきます。

狩猟犬たちは獲物の種類から狩りをする場所、狩猟方法までそれぞれ異なり、種類別に役割分担を果たしています。

狩猟犬は大きく2つに分けられ、鳥猟犬(ガンドック)タイプと獣猟犬(ハウンド)タイプがいます。
こられの2つのタイプは性質や本能も大きく異なっています。

狩猟犬の種類と仕事内容

では、狩猟犬として働いている犬にはどんな種類のワンコがいるのでしょうか?
またその狩りの方法とはどのようなものなのでしょう?

イングリッシュポインター

歩くポインター

原産国:イギリス
体高:雄63~69㎝ 雌61~66㎝  
体重:雄22~25㎏ 雌20~23㎏
大きさ:大型
性格:独立心旺盛で勇敢、集中力があり愛情細やか。飼い主に忠実
狩猟方法:獲物を捜索し見つけ出すとその場にすわって片方の前足を上げハンターに知らせる。
低い姿勢と片足上げをポイントと言い犬種名のポインターとなった。

イングリッシュセッター

寝そべるセッター

原産国:イギリス
体高:雄65~68㎝ 雌61~65㎝  
体重:雄25~35㎏ 雌23~29㎏
大きさ:大型
性格:穏やかで家族を良く慕う半面、警戒心が強い
狩猟方法:基本的にはポインターと同じだが獲物を見つけるとその場にしゃがみハンターに知らせる。
獲物の捜索から発見、セット(知らせる動作)、回収に至るまでオールラウンドにこなせる鳥猟犬。

アメリカンコッカースパニエル

花壇の前で座るコッカースパニエル

原産国:アメリカ
体高:雄38㎝前後 雌36㎝前後  
体重:雄13㎏前後 雌12㎏前後
大きさ:中型
性格:陽気で活発、人なつこく気立ても良い
狩猟方法:獲物となる鳥を捜索し見つけると追い詰めて飛びだたせる。
そこをハンターが銃で撃ち落としたあと獲物を回収する。
水中での作業も得意とし鳥猟犬としては最も小型な犬種

ラブラドールレトリーバー

伏せるラブラドール

原産国:イギリス
体高:雄56~62㎝ 雌54~59㎝  
体重:雄27~34㎏ 雌25~32㎏
大きさ:大型
性格:陽気で活発、粘り強く飼い主にも忠実
狩猟方法:ハンターが撃った鳥を見つけ出し陸上、水中を問わず痛めないように回収する鳥猟犬。
泳ぎが得意な犬種のため、水鳥の回収には優れた能力を発揮する

ダックスフンド

原産国:ドイツ
体高:スタンダード雄23~27㎝ 雌21~24㎝  ミニチュア雄20~24㎝ 雌18~20㎝
体重:スタンダード7㎏以上 雌6.5㎏以上  ミニチュア4.8㎏以下
大きさ:小型
性格:陽気で機敏、物おじせず防衛心に富む
狩猟方法:アナグマを中心にウサギ、イタチなど小型動物の狩猟犬。
狭い穴に逃げ込むアナグマを、胴長短足の体型を生かして容赦なく追い詰める。
ダックスとはアナグマのこと。

バセットハウンド

3匹のバセットハウンド

原産国:フランス
体高:33㎝前後  
体重:20㎏前後
大きさ:中型
性格:優しく穏やかで独立心旺盛。やや頑固な一面もあり
狩猟方法:主にウサギや小鹿など小型動物の猟犬。獲物となる動物をすばやく追いかけるというよりは、地面に鼻をつけながらじっくり追い詰めて狩りをする。
垂れた長い耳は地面付近の空気を堰き止め(人間で言うと、鼻の両側に手を添えた状態)、地面の匂いをかぐのに有効的だったと思われる。

ビーグル

立っているビーグル

原産国:イギリス
体高:33~38㎝  
体重:7~12㎏
大きさ:中型
性格:活発で良く動きよく吠える
狩猟方法:主に野ウサギ狩りに使われたハウンドの中で最も小型な狩猟犬。
獲物となる動物を追跡し始めると、どこまでもとことん追い詰めるタフな狩りをする。

アフガンハウンド

伏せるアフガンハウンド

原産国:アフガニスタン
体高:雄68~73㎝ 雌63~68㎝
体重:雄27㎏前後 雌23㎏前後
大きさ:大型
性格:家族に深い愛情を寄せが自立心旺盛な一面も
狩猟方法:鋭い視力を生かして大型動物を捉え、俊足で追いかけいっきに捕らえる方法で行う

ワイヤーフォックステリア

ワイヤーフォックステリア

原産国:イギリス
体高:雄39㎝以下 雌は雄よりやや小さい
体重:雄8㎏前後 雌7㎏前後
大きさ:小型
性格:従順で好奇心旺盛、警戒心が強くよく吠える
狩猟方法:馬に乗ったハンターと共に、ハウンドとチームを組んでキツネ狩りをしていた

プードル

抱っこされるプードル

原産国:フランス
体高:スタンダード38㎝以上、ミニチュア28~38㎝、トイ28㎝以下
体重:スタンダード雄25㎏前後、雌23㎏前後、ミニチュア雄7.3㎏前後、雌6.8㎏前後、トイ3㎏前後
大きさ:中型/小型
性格:スタンダードは大胆、ミニチュアはよくはしゃぐ、トイは甘えん坊、共通してどのタイプも知的
狩猟方法:水辺でカモ猟をするときに、ハンターが撃ったカモを水の中を泳ぎ回収する

柴犬

原産国:日本

体高:雄38.5~41.5㎝ 雌35.5~38.5㎝
体重:雄8.5~9.5㎏ 雌7~8㎏
大きさ:中型
性格:勇敢で好奇心・冒険心旺盛、飼い主には忠実だが警戒心は強い
狩猟方法:鳥や小型の動物の狩猟に使われていた歴史があり、山の高所へ放たれると、隠れ家に隠れているヤマドリを追い立て、飛び立ったところを下方で待ち受けていたハンターが銃で撃っていた

まとめ

狩猟犬のお仕事についていかがでしたか?
上品なイメージの強いプードルが狩猟犬だったのは意外だったかと思います(笑)

プードルは、当初、猟のときに心臓を守り作業性を上げるために関節などの毛を残して刈っていました。
そこに美的な要素が加わったのが現代のトリミングです。プードルの独特なトリミングスタイルの基礎は、狩猟犬だった時代に作られたものだったんですね。

プードルと同じ鳥猟犬タイプの犬種では、その場で獲物の居場所を教えるポインターやセッター、ハンターが撃ち落とした獲物の回収(レトリーブ)をするレトリバー、獲物を追い立て飛び立たせるスパニエルなど、それぞれに役割をこなすスペシャリストがいます。

アメリカやイギリスでは、獲物の探索や追い出しと獲物の回収に別の犬を使う傾向がありますが、ヨーロッパなどでは、たくさんの作業を1匹でこなすことができる犬種(ワイマラナー等)も作り出されています。

様々な犬種を作り上げた人間の力もそうですが、大昔から狩猟犬に限らずたくさんの犬たがちが、人々の様々な要求や仕事に合わせて臨機応変に対応し進化してくれたことで、私たちが少なからずその恩恵を受けていることは間違いないのではないかと思います。

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    30代 女性 あーたん

    人間と一緒に働いてくれる犬達は本当にいっぱい居るんですねぇ。記事を読んで、狩猟犬としてのイメージがなく、意外すぎて「えっ!」と驚いた犬種もたくさん居ました。個人的にはコッカースパニエルが意外でびっくりしました。
    犬種一覧を見て、どの犬種も賢くて飼い主に従順な子達ばかりですね。犬を見習わなきゃなぁと思いました。
  • 投稿者

    50代以上 女性 K9-ABC

    狩猟犬は数匹で役割分担したり、一匹で何役もこなしたりして、狩猟のお手伝いから、今では介助、盲導、セラピーにも色々な役目を担って私達人間を助けてくれています。
    狩猟犬時代に水鳥を回収していた犬種には水かきが残っていると聞きますが、今は水遊びに大いに役立っていることでしょう。
    ペットとして私達に癒しや喜びをくれる彼らが人間と共生してきてくれて本当に良かったと思います。
  • 投稿者

    30代 女性 TIKI

    狩猟犬というと、やはりポインターやセッター等の大型犬のイメージがありましたが、記事を読んでプードルなども狩猟犬として活躍しているのだと知って驚きました。主人の祖父が、昔よくセッターを連れて山に狩りに行っていたそうです。とても頭が良く、しっかりと働いたそうで日々自慢していたようです。
  • 投稿者

    50代以上 男性 匿名

    狩猟犬のポイントスタイルなど(片足をあげるなど・・・きっとほんももの狩猟犬の事をよく知らないと 思います!プロの家庭犬の訓練士の方の意見を以前、聞いた事があれますが,よく知らないと思います。年に何度かトライアルが富士山とか~、地方の予選とか見学に行って見たり、(いろいろ猟犬に対する考え方があるけれど、たとえば好みとか)、聞いてみたら(猟犬のプロの訓練士とか)きっと認識が変わると思います優れた猟犬は家庭犬としても、ベストです。たとえば盲導犬みたいに・・ちゃんと猟犬としての訓練が出来てれば ですが!
  • 投稿者

    20代 女性 コナ

    以前動物病院で診察待ちをしていたところ、私と愛犬の隣で診察待ちをしていたダックス・フントが、診察室から小さなケージを抱えたおじさんが席に着くなり狂い吠えしだしました。
    飼い主さんに抱かれて大人しくしていたわんちゃんが急に吠えだしたので驚いたのですが、そのおじさんは「ウサギだから仕方ないねー」と言っていたんです。
    飼い主の女性も「普段は吠えないんですけど…」と困惑していました。
    そのときはよく意味がわかりませんでしたが、ダックス・フントはウサギを追いかけて捕獲する狩猟犬だったと記事にあって「なるほど!」と。本能に刻まれているんでしょうかね、すごいなぁ。
    うちの犬は愛玩犬ですが、狩猟犬本能が残っている犬種を飼っている方は思い当たる習性などがあるのかな、と想像しました。
  • 投稿者

    30代 女性 nico

    猟犬のお仕事だけでもこんなに種類があるんですね!猟の仕方もこんな風に色々な種類があるのか、と思うと犬の脳慮kの高さをすごく感じさせられます。以前犬のイベントに行ったときに、たまたま「ガンドッグ」というレトリバー系の猟の競技会?のようなものを見たことがありますが、飼い主さんの指示に従って、どんどん遠くまで行って、遠い位置から飼い主さんの笛や手の指示に従って前後左右に動いて獲物を探して持ってくる姿はすごくかっこよかったです。何十メートルも離れたところでコントロールする飼い主さんもすごいな~と思いましたし、きっとコミュニケーションが取れていて信頼関係で結ばれているパートナーのような感じなのだろうな、とあこがれてしまいました。
  • 投稿者

    40代 女性 まかぶらたると

    わが家にいるわんこたちは、ポメキーというポメラニアン×ヨークシャーテリアのハーフ犬の子と、あとチワワ2匹。どちらも愛玩犬なので、ハンティングには程遠く、いつもぬくぬくと家の中で過ごしております。
    これまで猟犬を迎えたことは一度もないので、実際のところはよく知りませんが、ペットとして素人が飼うにはなかなかしつけの面で大変だという話をよく聞きます。
    近所の方に、昔実家でビーグルを10匹くらい飼っていたという方がいます。実家が狩猟を仕事にしていたそうで、その狩猟犬として飼っていたとのこと。まだご自身が子供の頃だったそうですが、親から決して触ったり構ったりしてはいけないと厳しく言われていたそうです。愛玩的に扱うと猟ができなくなるからと聞きました。子供ながらに犬が好きだったので遊びたかったそうですが、職業犬にはそれが許されないらしいです。
    そんな厳しいしつけをされているからこそ、猟犬たちはその任務を全うすることができるんですよね!そしてそれに恩恵を授かってきた私たちも、感謝しないといけないなぁと思いました。
    それにしても、猟犬とは一言で言っても、こんなに多くの種類や、目的に合わせた種類などがあったのですね。どこかしらで軽く見聞きしたことは各犬種ありますが、ここまで細かくしっかり知ったのは初めてでした。今はこうした種類の子達もペットとして飼われていることが多いと思います。その子たちを育てしつけていく中で、どんな目的の狩猟をしていたかを知ることにより、正しいしつけ方法を見出すこともできるでしょうね!
  • 投稿者

    女性 おっぽ

    一まとめに「猟犬」と言えど、たくさんの犬種がそれぞれ違う仕事を与えられていたんですね。ポインターとセッターが獲物を見つけた時の行うスタイルが、今でも本能として刻み込まれてるのかと思うと、昔どれだけの日々、先祖代々仕事をしてきたんだろうと感心してしまいます。プードルやダックスが猟犬なのは知っていましたが、柴犬が猟犬として生きていた時代があることを初めて知り、驚きました。柴犬は昔から日本の番犬だったんだろうと思っていましたが、私の近所の柴犬は鳥に向かって全力で走ろうとしたり、風で動く落ち葉に敏感に反応したりする子がいるので、この記事を見て、納得しました。今は家庭で愛されのんびり平和に暮らしているわんちゃん達も、実は猟犬の特性を持ち合わせているということは、子犬のお迎えしたときに、どれだけ特性が濃く出るか把握しておくことも大切かなと思いました。
  • 投稿者

    20代 女性 ゆず

    馴染みのある犬種ばかりでしたね。特にラブラドールレトリーバーが紹介されていたのは驚きでした。ラブちゃんの優秀さはよく知っていましたが、盲導犬とかセラピー犬のイメージが強かったので猟犬としても活躍できるのは意外でした。
    小型犬も何種類か紹介されていましたね。あんなに小さいのに野生動物の巣穴に入って獲物を仕留めたり、追いかけましたりと本当に凄いな〜と思います。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事をシェアする
LINExわんちゃんホンポ(友達に追加する)
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。