ビーグル犬とは
猟犬として活躍した歴史
ビーグル犬の元となる犬種は14世紀頃までイギリスで、主に野ウサギ狩りに猟犬として用いられていました。
猟師は歩いて移動するため、それに合わせられる猟犬が必要不可欠だったのです。
『森の声楽家』や『森のトランペッター』と呼ばれるほど特徴の美しい吠え声と、優れた嗅覚で猟の手伝いをしていました。
19世紀頃までは色々なサイズのビーグル犬がいましたが、その中でも一番人気だったのが体長22.5cmほどの『ポケットサイズ』と呼ばれるものです。
子どもや女性、体力のない人でも一緒に狩りができるということで、当時はとても人気がありました。
最初にビーグルと名前が知られるようになったのは1642年のアメリカでのことでした。
しかし、イギリスのビーグルとはほとんど似ておらず、南北戦争の後、イギリスからビーグルが輸入されるようになり、現在皆さんがよく知っているビーグル犬に近くなったと言われています。
19世紀末には競技場などで優秀な動きを見せ、アメリカでもっとも人気のある犬種となりました。
そして現在は猟犬としてだけではなく、様々な役割を担っています。
現在の役割
- 野ウサギ狩り
- 競技犬
- 密輸犯罪捜査犬
やはりその優れた嗅覚や運動能力を活かしたものが多いですね。
ちなみにビーグル犬はあの人気有名キャラクター『スヌーピー』のモデルでもあるんですよ!
ビーグル犬の体格
ハウンド系の中では最小のビーグル犬。
元々猟犬であったビーグル犬は小型犬でありながら、がっしりとした筋肉質な体格をしています。
体高
33〜38cm
体重
オス:8〜11キロ
メス:7〜9キロ
寿命
12〜15歳
元気いっぱい!ビーグル犬の性格
天真爛漫で元気いっぱいのビーグル犬は、穏やかで忍耐強い面もあるため、子供とも同じように楽しく遊べます。
また探検好きなので、知らないものには興味津々になります。
しかし、夢中になると、動くものを追ってしまったり、大声で吠えてしまうことがあるので、注意してください。
しつけ方次第では落ち着けるようになるので、根気よく教えていきましょう。
そして、ビーグル犬の性格はおおまかには下記のものが挙げられます。
- 興奮しやすい
- 忍耐強い
- 寂しがりや
- 甘えん坊でマイペース
- いたずら好き
- 運動好き
非常にアグレッシブな性格といえるでしょう。
先祖代々引き継いできたハンターの血が良く出るか悪く出るか、飼い主のしつけ次第でもあります。
ビーグル犬を飼うには
里親になる
里親を探すために、まずは動物愛護センターや愛護団体のWebサイトを見てみましょう。
保護されている子の中にビーグル犬がいたり、里親募集情報が載っていたりします。地方の情報誌に里親募集の知らせがあることも。
ペットのおうち:ビーグルの犬の里親募集情報
こちらのサイトでは団体や個人が里親募集をしており、ユーザが検索することができます。
犬種をしぼっての検索もできるため、大変便利です。
犬以外にも猫や小動物の里親募集・里子募集ができます。
ジモティー|里親募集|ビーグル
全国の里親募集情報を検索することができます。こちらは里親募集に特化しているわけではなく、物の譲渡やサークルのメンバー募集、教室・スクールの情報など、地域に関する様々なことが検索できます。
ブリーダーから迎える
ここ数年でペットショップから犬を買うよりも、保護団体や里親、ブリーダーを通して譲り受ける・買うことが多くなっています。
保護団体や里親はボランティアという面もあります。
しかしやはり、体調管理もしっかりされているブリーダー経由のビーグル犬が欲しい!という方もいるのではないでしょうか?
みんなのビーグルブリーダー
このサイトではビーグルのブリーダーを検索することができます。
また、ブリーダーの口コミも見れるので安心ですね。引き取った家のビーグル犬の写真なんかも載せています。
見学が可能か、出張や代行者取引はOKか、といった項目もあるので便利ですね。
ブリーダーさん自らサイトを運営していることも多いので、そういったところで飼育環境や雰囲気、写真などを見てみてください。
可能であれば見学に行くのも良いでしょう。
何回か見学にいき、そして決定する方もいます。
ビーグル犬の飼い方やしつけ方
ストレスを溜めない
森では美しい吠え声も、マンションなどの集合住宅では騒音になってしまいます。
暑さや寒さに強いので屋外でも飼育は可能ですが、寂しがり屋なためストレス感じ、吠えてしまうことがよくあります。
屋外で飼育する場合には、よく様子を見て撫でたり散歩をさせたり、ストレスを溜めないようにしてあげましょう。
ビーグル犬はしつけにくい!
ビーグル犬は簡単にはしつけを覚えてくれません。そのため根気よく、粘り強く教えていく必要があります。
そしてビーグル犬はよく吠える犬種でもあります。
主従関係をしっかりさせる
ビーグル犬以外にも言えることなのですが、犬のしつけで大切なことは、飼い主のほうが上・偉いと理解させることです。噛み癖やリードの引っ張り癖、無駄吠えなどのしつけにもつながってきます。
無駄吠えをなくすには?
無駄吠えをやめさせるためにやってしまいがちなのが、大声で叱ることです。
大きな声はかえって犬を興奮させ、余計に吠えてしまうことがあり、しつけとしてはオススメできません。
犬が吠える場合には以下の様な理由が考えられます。
- ストレス
- 甘え
- 威嚇
- 恐怖
- 不安
成犬と子犬の場合でも吠える理由は異なりますし、しつけをする側の態度も変化させましょう。
子犬が吠える場合は側に寄り添い、何か怖がっているものはないか、気になるものはないのか、甘えたいだけなのか、などを考えてみましょう。
そして興奮が収まるまでそっと抱いて、撫でてあげてください。
成犬になると本格的なしつけとなります。
お座りをさせ、飼い主のほうに意識を集中させます。そして犬の目を見てみましょう。
何か都合の悪いことがあれば、犬は目をそらしたり体勢を変えたりしてきます。そうやって目をそらした犬にきちんと飼い主のほうへと向かせて、集中させましょう。
成犬の場合でも飼い主が大声を出してはいけません。ゆっくりと低い声で「静かに」「ダメ」などと言ってやります。
また、無視をしてやるのもしつけのひとつとしてある方法です。
吠えれば要求が通ると思った犬の無駄吠えに効果的です。
ビーグル犬のかかりやすい病気
気をつけたい病気
外耳炎
垂れ耳の犬種にはつきものの外耳炎。耳の通気性が悪いため、非常に蒸れやすい状態となっており、細菌が繁殖しやすくなっています。
以下の様な症状が現れた場合には、外耳炎が疑われます。
- 耳が臭い
- 耳垢がひどい
- 耳を痒がる
- 腫れている
念入りにお掃除、お手入れをしてあげることで予防することができます。定期的なお掃除ですね。
股関節形成不全
先天的な病気と言われていて、生後7〜9ヶ月ほどで発症することがほとんどですが、その後に発症することもあります。
体重が増加するとこの病気を発症するとも言われています。
発症すると股関節が不安定になり、
- バニーホイップというウサギが歩くような仕草を見せる
- 運動するのを嫌がる
- 後ろ足がうまく折りたためなくなる
など、このような症状が見られた場合には、股関節形成不全の可能性がありますので、病院で診察を受けて下さい。
椎間板ヘルニア
ミニチュア・ダックスフンドと同じように、胴が長い犬種であるため腰に負担がかかります。
肥満や骨の老化などから脊髄や脊髄から出る神経を圧迫するようになり、これが麻痺や痛みの原因となるのです。
ビーグル犬だと大体6歳頃に発症することが多く、その年齢になると注意が必要でしょう。
肥満の予防や激しい運動を控えることが椎間板ヘルニアの予防へとつながります。
ビーグル犬のお手入れの注意点
毛がよく抜ける
短毛種は毛がよく抜けるので、定期的なブラッシングが必要です。季節の変わり目には特に丁寧にブラッシングしてあげてください。皮膚をマッサージする役割もあります。
肥満
食欲が旺盛なので、飼い主のほうで餌や運動を管理して、肥満にならないようにしてあげてください。
肥満になると腰への負担や、骨への負担が大きくなり、病気へとつながってしまいます。適切な食事と運動が重要です。
耳のケアが大事
指にガーゼを巻いて、届く範囲で拭きとってあげてください。無理に指を突っ込んでしまうと、傷つけてしまうかもしれません。くぼんだ部分や皺がある部分に汚れがたまりやすいので、そこを重点的にお手入れしましょう。
ビーグル犬に関するまとめ
昔から愛されるビーグル犬。現代の住宅事情には少し厳しいものがあるかもしれませんが、ビーグル犬自体は非常に優秀で、元気をくれる素晴らしい犬です。歴史があるのも頷けます。
吠え声や運動量を意識して管理すれば、素晴らしいパートナーになるでしょう。お子さんのいる家庭では良い兄弟・姉妹になるかもしれませんね!
飼う場合は家族皆で相談して、今の環境で飼育が可能なのか、誰がどういった役割をするのか、などを確認しましょう。
飼い始めてから手放すなんて悲しいことはしたくないですからね。
この記事でビーグル犬についての素晴らしいが伝わっていれば嬉しく思います!
▼ビーグルについて詳しく知りたい方はこちら
ビーグルを飼う前に知っておきたい性格や特徴
ユーザーのコメント
30代 男性 カブレラ
女性 シナモン
それはそうと、ビーグルは頭が悪いとか、しつけが入りにくいとかよく聞きます。この記事にもそう書いてありますね。しかし私の親戚の家にいるビーグル2匹はとても賢くていい子です。しつけもそう難しかったとは聞いていません。個体差なのかな。しつけが上手だったのかな。無駄吠えもしないし。なので、ビーグルがそのように言われるたびに、そんなことないんだけどな、とつい思ってしまいます。ディスク投げが大好きで、飼い主にとても従順なお利口ワンコなので、ビーグルだからしつけが入らないということはないと思います。
50代以上 女性 匿名
先代犬が亡くなって寂しくて9年間と言う長い期間飼えませんでしたが、ふと立ち寄ったペットショップに生後2カ月のビーグル犬がいて一目で虜になってしまい、我が家の家族になりました。
先代犬は男の子、今回は女の子。
同じビーグル犬でも個体差なのか?女の子なのか?は分からないですが、とにかく甘えん坊で可愛い末っ子娘になりました。
1日2回の散歩と庭で少し遊んであげれば吠えることももほとんど無く、すごくいい子です。