動物愛護の国スペインで、犬や猫に人権を与える条例が可決

動物愛護の国スペインで、犬や猫に人権を与える条例が可決

スペインの小さな町で可決された“犬や猫にも人権が与えられる”条例についてと、実際に私達の周りでも可決された場合、どのような事になるのか想定してお話していきます。

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スペインで犬や猫に人権を与える条例が可決

スペイン国旗

近年はすっかりペットブームの影響もあり、昔に比べると動物に対する扱い方が良い方向へ変わりつつある日本ですが、まだまだペット先進国から見たら改善すべき点が山積みですよね?

スペインで決まった驚べき条例

そんな中、スペインのカスティーリャ・レオン州にある『Trigueros del Valle』という小さな町では先日、犬や猫たちを“住人”として認めるかどうかの投票を行った結果、賛成票が圧倒的多数となり可決されたのです。よって今後はこの町で生まれたものは人間でも動物でも関係なく扱われるようにする条項が誕生する予定なのだとか。そして今回の決定で、動物たちの殺処分を含むあらゆる残虐行為が禁止され、国をあげて保護活動も取り行われ、またこの条例を動物愛護団体は絶賛しているそうです。

もし日本で同じような条例案が出たら?

一方、日本では全国的に動物の殺処分は行われるしペットショップでは子犬や子猫がショーケースへ入れられて展示販売されるなど、動物愛護から非難を受けるような問題が山積みされていますが、もし仮に『Trigueros del Valle』の町と同じような条例案が日本で出たとしたらどうなるのでしょうか?

動物に人権が与えられるとどうなるか検証してみる

では実際に、もし本格的に日本や世界規模で動物に対する人権が認められたとしたら、周辺がどのように変っていくのかを検証し、良くなる点と問題になるであろう点をそれぞれ挙げてみたいと思います。

動物に対する犯罪への罰則が厳しくなる

手錠

まずは基本的な事ですが、動物を虐待したり殺してしまった場合、今までは“器物破損”や“動物愛護法”という違反にはなりますが大した罰則は受けずにいた行為が、人権を与えられる=人に対する行為と同じという意味になるので、立派な重罪扱いになり厳しく裁かれます。

良い点

  • 動物に関する犯罪が減少する
  • 動物をむやみにされず、丁寧に扱われる
  • 無責任な飼い主もいなくなる

問題点

  • 過激になりすぎて、ささいな行為が罪に問われるか騒がれるようになる
  • 交通刑務所のように動物系の犯罪者を裁いたりする法律や、収容する施設の設立に時間を要する

動物にも義務教育ができる

本とメガネをかけた犬

一市民として人間と生活を送る以上、犬や猫を飼い始めたら、人や他の動物にケガをさせる等の問題行動を起こすのを防ぐ為に、必ず飼い主さんと動物は基本的な躾やマナーを覚えるまでは、決まった学校へ通う決まりができて、人間と同じく義務教育を受けさせないといけなくなる。

良い点

  • ペットの凶暴化が無くなり飼い主さんも責任感が強くなる
  • 沢山の動物や人と過ごすので自然と社交的になる
  • トレーナーや学校の職員などの需要が増えるので仕事のチャンスが増えるようになる。

問題点

  • 金銭面でも時間面でも飼い主さんの負担が増えるので、動物を飼いたがらなくなる人が増える
  • 学校の数とペットの数のバランスを取るのが難しい
  • 動物同士でのトラブルが発生する可能性が否定できない

全ての商業施設に動物を同伴できる

デパート

今までは盲導犬といった特殊な犬以外は、基本的にどの商業施設にもペットは入れませんが、人権を認められた以上は、どのお店でも動物をつれた入店を禁止できなくなる。

良い点

  • ペットを連れて行ける範囲が広がる
  • お店側もお客さんに購買意欲を刺激させる為に、様々なペット用品を売り出すので結果的に品質の良い物が広まる
  • 買い物や食事中にペットが外で待たされる事がなくなる

問題点

  • 動物アレルギーの人に対する配慮に気を使わないといけない。場合によってはアレルギーの人用に動物入店禁止のお店を作る必要がある
  • レストランの衛生面を保つ為(抜け毛や臭いが出て来るので場所を分けるよう改築する)に費用がかかる

動物の刑務所ができる

余程の凶暴さがない限り、罪を犯した動物に対しては処分をするのではなく国が定めた動物の専用の施設に入ってもらい、収監された動物の年齢を考慮しながら各トレーナーから厳しく躾をし直された後に新しい飼い主さんに引き取られるか、可能なら使役動物として活躍させて罪を償わせる。そして基本的には税金で賄うが、自分のペットが犯罪を犯した場合、費用は必然的に飼い主さんが負担しなければならなくなる。

良い点

  • 動物の殺処分が無くなる
  • 飼い主側にも責任がくるので自分のペットが悪さをしないようにシッカリ躾をするようになる
  • 将来的に更正した動物による働き手(例えばパトロールや警備など)が増える

問題点

  • 犯罪する動物が増えれば施設維持の費用がかかるので税金が上がる
  • 負担金を背負わされた飼い主が破産する可能性がある

ペットの留守番の制限が出るにあたり預かり所が普及する

子供のように、長時間留守にする場合は家に置いておくのではなくペット用の預かり所やペットシッターに見てもらわないといけなくなる。そしてそれに伴ない飼い主が長期間旅行に行く際は同行させるか身内に預けないといけなくなる(人権がある以上、ペットはあくまでも自分の子供だから)。もちろん預かり所は公立の幼稚園と同じ扱いなので国や自治体が負担する分安くなる。

良い点

  • ペットに寂しい思いをさせなくなる
  • 旅行業界もペットと楽しめるプランを取り入れるようになる
  • 飼い主さんもプロに預けるので安心して外出できる

問題点

  • 年老いた又は身体の丈夫ではないペットは外で預かれないので、飼い主さんが1人の場合だと対応しきれなくなる
  • 地域によっては預かり所が満員になって待機児童のような問題が出てくる恐れがある

私が思いついたのはこのくらいでしたが、まだまだこの他にも沢山のルールが出てくるのではないかと思われます。
因みに個人的には“動物の刑務所”は今すぐにでも取り入れられたらなと思ってしまいました。

動物と人間の適度な関係とはどういうものかについて

人と犬のシルエット

スペインの『Trigueros del Valle』という町で犬や猫に人権を与えられた条例が出たように、多かれ少なかれ日本にも動物愛護に基づき、今以上に動物と私達人間とが平等に扱われる日が来るかと思います。

もちろんそれはとても素晴らしい事ではありますが、あまり過激に決まり事を増やしてしまうのは、それこそ遥か昔に出された“生類憐れみの刑”の現代版になってしまう怖さも否定ができません。

動物を大切に扱うにしても、最低限、殺処分を完璧に無くし、ペットショップやブリーダーに規制をかける程度の、ほどほどなレベルに抑えておくのが一番なのではないかと思います。

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